【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】 作:鳩胸な鴨
321.元ケロン軍人
経緯聞いたわ。ばったり会った桐条の箱入り娘に「宇宙人と知り合いなのか」って聞かれて「知り合いです」って正直に言っちゃったんだと
322.名無しの転生者
そこは嘘でも繕えよ…
323.名無しの転生者
それでなんで日向家に来ることになったん?
324.元ケロン軍人
「よければ紹介してくれ」って言われて、断りきれなかったんだと。夏美に「宇宙人絡みの友だち連れてきてもいいですか」って事前に許可取ってたみたいだから追い出すこともできん
325.名無しの転生者
詰んでて草
326.名無しの転生者
…幾月のこと吹聴するチャンスでは?
327.名無しの転生者
しても無駄。幾月が美鶴の奥に入り込みすぎてる
328.名無しの転生者
闇のおっさん、なんかのはずみで死なないかな
329.名無しの転生者
死んだら死んだでストレガが暴れ始めるだけやぞ
330.元ケロン軍人
幾月のアホは今いい。今は夏美にモミちゃんともどもお茶出されてる桐条への対処だ。ステイだ、ステイだぞシャビリス
331.名無しの転生者
草
332.名無しの転生者
そうやん。桐条絶対殺すウーマンのシャビリスさん居るやん
333.名無しの転生者
桐条を誤魔化す、シャビリスを止める。どっちもやらなきゃいけないのが大佐の辛いところやな
334.元ケロン軍人
行かないでくれ双葉…。モミちゃんなら後で相手してくれるから…
335.名無しの転生者
もしかして→懐かれてる
336.名無しの転生者
聞いた感じ面倒見良さそうだもんなぁ…
337.名無しの転生者
6歳児なら親しいお姉さん来たら顔出すわな…
338.名無しの転生者
このチャートガバ多すぎない?
339.名無しの転生者
予測不能要素のオンパレードかつ初見なんよ
340.元ケロン軍人
しゃーない、なんとか誤魔化してみる…
341.名無しの転生者
がんば
♦︎♦︎♦︎♦︎
「ガラガラガラガラ♪
ノコノコと現れたわね、バルル大佐!あなたはもう蛇に睨まれたカエ…」
「後にしろ」
「は、はひっ!!」
「蛇がカエルに負けてる…」
「バルル、相当怒ってるな…」
バルルの怒気に押し負け、たじろぐヴァイパーモミに蓮が同情の視線を飛ばす。
怒られるのも仕方ない。
バルルにとってここは交渉をするための場。
部外者にはっちゃけられて怒らないわけがない。
半泣きになってソファの裏に隠れるヴァイパーモミを尻目に、バルルは眼前に座る桐条 美鶴を見上げる。
「……で。何故、単身で日向家を訪ねた?
先日の騒動なら、梅雄殿から説明があっただろう?」
「いえ、別件です」
「……ヒントが欲しいなどと宣うつもりならやめた方がいい。
私はそういう部下ほど厳しく当たるぞ」
「そこのボケガエルのようにな」と付け足し、山のようにたんこぶを作ったケロロを睨め付ける。
美鶴はその迫力にたじろぐことなく、堂々と口を開いた。
「私はあの交渉の場で誰よりも未熟でした。
発言したことと言えば、己が疑問だけを解消するくだらない質問だけ…。
若いと言われたらそこまでかもしれません。
しかし、私は若さを理由に甘えることを許されない身空なのです」
「前置きはいい。まずは用件を言え」
「………あなたのご指導を賜りたいのです」
「何卒、よろしくお願いします」と頭を下げる美鶴を前に、バルルは思わず天を仰いだ。
まさか因縁云々をかなぐり捨て、弟子入りを申し込むとは思わなかった。
思わず皆に視線を向けるも、「自分だってどうすりゃいいかわかんねっす」と言わんばかりに目を逸らしていく。
「……その、桐条にも帝王学、交渉術を修めた方はいるだろう?
何故、そこで私が出た…?」
「恥ずかしながら、桐条にはあなたを超える人材はおりませんでした」
「……言っておくが、私は指導者としては半人前もいいところだ。
そこの緑のバカを見ろ。
そいつは私が指導した軍人の1人なんだがな…、仕事そっちのけで趣味に没頭するわ、たまに仕事したと思ったらアホ全開の企画書を真顔で通してくるわ、法に抵触しかけてまで成果誤魔化すわ、経費横領してガンプラ買い込んでるわで碌なところがない」
「はぐぁっ!?な、何故バレて…!?」
「横領に関する罰則が整備される前でよかったな。来年からは軍法会議ものの重罪だ。注意するように」
「横領だと!?きっ、きっ、キサマというやつはァーーーッ!!!」
「ゲェロォーーーーーッ!?!?」
ギロロの怒号と共にたんこぶが一つ増える。
流石にこれで諦めるだろう。
が。バルルのそんな確信とは裏腹に、美鶴は尚も頭を下げた。
「すみません。今から失礼な発言を致しますが、よろしいでしょうか?」
「……構わない。言ってみてくれ」
「では。…成長する気のない者にいくら指導しても、改善の余地などないのでは?」
「うぐぅっ」
豪速球が倒れたケロロを穿つ。
ダメな大人代表のケロロとしては非常に心を抉られる一言であるが、これで改善するようならとうの昔に地球は侵略されている。
バルルは何度目かの一時的な自己嫌悪に苛まれるケロロを尻目に、美鶴に問うた。
「……………お前は違うと?」
「はい」
「…まあ、一族総出の禊として最前線に立つくらいだ。その言葉は信じよう。
ただ、受けるかどうかはいくつかの質疑応答を経て考えさせてもらうぞ」
「わかりました」
「では、第一の質問と行こうか…」
正直、断ってもいい。というか、断った方がマシだろう。
が、しかし。相手は成長を迫られていることを自覚し、自分を変えようと奮起した高校生。
ここでにべもなく断って、蓮たちに誇れる大人と言えるのだろうか。
質疑応答の最中、大人としての矜持を持ち得ているからこそくる葛藤に苛まれるバルルを前に、双葉が蓮に耳打ちする。
「なんであんなケワしい顔してるんだ…?」
「バルルがすごく悩んでる時の顔だ。
桐条の人たちと仲が良くないと聞いたし、複雑なんじゃないか?」
「イヤならイヤって言えばいいのに」
悲しきかな。真面目な大人の葛藤は、小学生と未就学児には伝わらなかった。
バルルが葛藤するのを尻目にふと、双葉が先ほどまで揉めていたケロロたちに目を向ける。
「……俺は、こんなことでいいのか…?
この星に来てからというもの、侵略以外でやってることと言えば芋を焼くか銃を磨くかの二択…。もう10500歳だというのに、大人らしいことをしていないような気がする…」
「思えば、前々から大人らしいことを何一つしてなかったような気がする…。
いや、してたのはしてたんだけどね?なんていうか、それを帳消しにするくらいダメダメだった気がするんだ、ボカァ…」
「お前もか、ケロロ…。大人って、大人って、なんなんだろうな…」
「なんなんだろうね…」
双葉はそっと目を逸らした。
桐条 美鶴…バルルに弟子入りを果たした令嬢。幾月の野望を見抜けない程度にバルルの教育を受けている。バルル式交渉術の授業で双葉と蓮に大敗したことを気にしてる。
バルル…大人故に成長しようとする若者を無碍にできなかった。スレ民からは同情と罵声を浴びた。
ケロロ小隊…「大人ってなんだろう」という哲学的な疑問から一時的に機能不全に陥った。尚、新ケロはノーダメージだった