【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】   作:鳩胸な鴨

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後書をちょっと修正しました


16スレ目 10〜11月 掲示板の正体

163.元ケロン軍人

さーて、そろそろ幾月のアホを叩きのめさんとな

 

164.名無しの転生者

刑死者シャドウ戦昨日やっけ?

 

165.名無しの転生者

まあ、消すには絶好のタイミングやね…

 

166.名無しの転生者

邪魔ってわかってんのに当日まで消せへんのほんまクソ

 

167.名無しの転生者

消すって、要するに殺すんけ?

 

168.元ケロン軍人

別にソレでもええんやがね。「闇の王子になりたい」って言ってたから、実験も兼ねてちょうどいいところに放り込むわ

 

169.名無しの転生者

どこ…?

 

170.名無しの転生者

実験って、何する気や?

 

171.元ケロン軍人

おいカスども。確認事項がある。出てこい

 

172.ポジティブマインド

なんだね?

 

173.ネガティブマインド

今更になって怖気付いたか

 

174.名無しの転生者

うわ出た

 

175.時を喰らうYouTuber

「カスども」って他称受け入れてるってことは、少なからず自覚あるってことっすよね…

 

176.名無しの転生者

自覚あるんなら治せやカス

 

177.名無しの転生者

自覚ある上で「それがどしたの?」してくるからタチ悪いんよな、コイツら…

 

178.名無しの転生者

んで、確認事項ってなんぞ?

 

179.元ケロン軍人

フィレカスは例外として、ニャルカス。お前はワイを媒介に掲示板にアクセスしてる。せやな?

 

180.ネガティブマインド

ふむ…、答える義務などないが、私はお前を気に入っている。肯定しておこう。

 

181.名無しの転生者

世界一嫌な「おもしれー男」やわ…

 

182.名無しの転生者

それがどしたん?

 

183.元ケロン軍人

ずーっと考えてたわ。お前らがワイらに与えたこの掲示板がなんなんやろって。文字だけ浮かび上がる不思議能力かと思ってたんやが…、お前がワイを通してアクセス権握ったことで確信に変わったわ

 

184.ポジティブマインド

ふむ。聞こうか

 

185.元ケロン軍人

この掲示板、ワイら「転生者たちのパレス」やろ。いや、表現的には亜種のメメントス。ワイらの心が織りなす別宇宙。それがこのスレの本当の姿や

 

186.名無しの転生者

……いや、ソレは流石にないやろ

 

187.ネガティブマインド

やはりたどり着いたか

 

188.名無しの転生者

ファッ!?!?!?

 

189.名無しの転生者

え、そうなの!?!?

 

190.名無しの転生者

噂とかそういう類の特殊能力なんじゃねーのって思ってたんやが…?

 

191.元ケロン軍人

そもそもフィレカスが自由に出入り出来てんのに、いくら力無くしたとはいえニャルカスが無理ってのが土台おかしな話やったからな。2年前、ワイらが「説明責任取れやカス!」って思ったからフィレカスは合法的にアクセス権を握れたんやろ

 

192.名無しの転生者

…………そうやんけ!!!!

 

193.名無しの転生者

フィレカスも全盛期ほどの力はなかったな、確か…

 

194.名無しの転生者

え、じゃあオタカラあんのこのスレ!?

 

195.ポジティブマインド

あるぞ。「前世の地球」というオタカラがな。無論、「本物の前世の地球」は別にある

 

196.名無しの転生者

はぇー…

 

197.元ケロン軍人

答え合わせは済んだ。下手すりゃクソレスbotが1人増えるが、許してくれ

 

198.名無しの転生者

あのー…、何しようとしてんで…?

 

199.名無しの転生者

……やだなぁ、闇の王子とのレスバ

 

200.名無しの転生者

あー…、なんか察した

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「……というのが、貴様の筋書きか。

手遅れの段階で気づいてしまったのは痛いが、余計な犠牲を出さずに済んだ」

「やれやれ…。先に全部言わないでおくれよ」

「幾月、貴様…ッ!!」

 

影時間、月光館学園前にて。

スレッドを閉じ、幾月の筋書きをかき集めた証拠と共に叩きつけたバルル。

バルルによりその場に連れてこられた桐条武治が、佇む幾月を忌々しげに睨め付ける。

衝撃はあった。しかし、そこまでではない。

元々虫がいることは、西澤家の指摘により知っていた。

それがまさか、右腕とも呼べる存在だったとは思いもしなかったが。

皆が戦闘態勢に入るも、そばに控えたアイギスの圧力がソレを許さない。

と。様子を見ていたバルルが前に出た。

 

「アイギス、もういいぞ」

「了解です」

「なにを…、ぶげっ!?!?」

 

がっ、とアイギスが幾月の腰を蹴り飛ばす。

武治が目を白黒させるも、先ほどまでの余裕を崩した幾月がそれ以上の狼狽を見せた。

 

「な、なぜ…ッ!?」

「私の部下は優秀だからな。

アイギスの自我を上書きする可能性を考慮して、独自のネットワークに彼女の避難経路を取っていた」

「そんな、真似が、カエルなんぞに…!!」

 

わなわなと震え、吐き捨てる幾月。

バルルは怪盗服へと姿を変え、冷ややかにそれを見下ろした。

 

「さて…、お前には贖ってもらいたいのだが、なにせ全人類の滅亡が確定したのだ。

生半可な罰では贖えようもないだろう」

「なにを、する気だ…?」

 

仮面が燃える。

鎖と共に顕現するは、名状し難き影。

ゆらゆらと揺れ、蠢くそれを背に、バルルはその名を呼んだ。

 

「開け、ニャルラトホテプ」

 

ニャルラトホテプ。人間が持つ破壊性が生み出した分体の一つ。

バルルが身に宿すそれは、彼が抑えたことによって意思を表面化させることはできないが、その力の一部だけは使うことができる。

想起するは、未来であい見えるペルソナ使い。ペルソナ使いでありながらもパレスを生み出した男。

彼が為せたのだ。自分もまた、それを可能にするだけの力がある。

 

「なにを、何をする気だ…!?」

「影時間という不可思議な現象があるんだ。

『人の心が生み出す世界』があっても不思議ではない」

「……………おまえ…、まさか……ッ!!」

「よかったな、闇の皇子。望み通り、貴様が支配できる『孤独の世界』に連れてってやる」

 

バルルの胸を中心に、空間が裂ける。

どこまでも広がる虚空の世界。

それを前に、幾月はカチカチと歯を鳴らした。

 

「い、嫌だッ、嫌だッ!た、助けてッ…!

ぼ、僕を、僕を助け、助けろ、アイギス…!!」

「………ごめんなさい」

「…………さらばだ、幾月」

「あ、あ、ぁあああああッ!?!?」

 

幾月が穴に飲み込まれ、やがて消える。

と。その穴を閉じたバルルは、渋面を作った。

 

「……穴、小さかったな…」

 

滅びまで、あと少し。




幾月のアホ…掲示板世界の地球に放り込まれ、孤独な時間を過ごすことに。認知存在の人間はいるものの、全員が前世にそこまでの執着を見せてないのでふんわりとしたやり取りしか返さず、孤独に堪えかねて考えるのをやめた。

バルル大佐…策がうまくいかない可能性が浮上して冷や汗ダラダラ。全てが済んだら幾月を現実世界に戻すつもり

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