【悲報】宇宙人ワイ、小学生屋根ゴミに拾われた模様【助けて】   作:鳩胸な鴨

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4スレ目 普遍的無意識理不尽、爆誕

368.元ケロン軍人

あかん、段階進むのが思ったより早い。もうデカくなった

 

369.名無しの転生者

どんくらい?

 

370.元ケロン軍人

少なくともウルトラ怪獣レベル。助けてくれウルトラマン

 

371.名無しの転生者

お前ウルトラマン居たら詰むやん

 

372.名無しの転生者

侵略型宇宙人やしなぁ…

 

373.名無しの転生者

段階進んだらどうなるん?

 

374.名無しの転生者

デカいタワーになって、そこから単独での繁殖が始まる。最終的には星を覆い尽くして更地にしてから他の星に行く

 

375.名無しの転生者

…ペルソナ要素抜きでもヤバくね?

 

376.元ケロン軍人

だから当時のケロン軍が「こんなん侵略じゃなくて殺戮やがな」って賢者タイム入って封印したんやで

 

377.名無しの転生者

作る前に気づけ

 

378.名無しの転生者

核兵器と似たような失敗やろ

 

379.名無しの転生者

ケロロ小隊と日向家はどうしてるん?

 

380.元ケロン軍人

ミララのクソみたいなムーブによる悪感情の循環喰らって仲違い中。ポエマーと陰湿メガネくらいしか無事なのおらん

 

381.名無しの転生者

アイツ宥めるふりして仲違い加速させてるからな

 

382.名無しの転生者

碌でなしと似たようなムーブやな…

 

383.名無しの転生者

最後に殴るの選択肢出てきそうやな

 

384.名無しの転生者

裁定者として試練与えてるだけやから…

 

385.名無しの転生者

ラビリスと蓮はどうなん?

 

386.元ケロン軍人

ワイと一緒にキルル止めに向かってるとこ。ペルソナ使いはバツ印喰らってないっぽい

 

387.名無しの転生者

………SEESとストレガも喰らってないんじゃ?

 

388.元ケロン軍人

そいつらの足止めはシャビリスに頼んでる。桐条が相手ってわかった途端、協力的になったわ

 

389.名無しの転生者

大丈夫?勢い余って殺さんか?

 

390.元ケロン軍人

そこはポエマーに抑えてもらってる。…あのポエマー、なんで実体化ペン一つでペルソナ使いと渡り合えてんの?

 

391.名無しの転生者

CV石田は強キャラやから…

 

392.名無しの転生者

わけわかんねぇスペックしてるなアイツ…

 

393.名無しの転生者

原作でもアニメでもなんもわかんねぇ男だ、貫禄が違う

 

394.元ケロン軍人

ごめん、流石に状況説明と雑談交えての投下がキツくなってきた。配信とかあったらよかったんやけど

 

395.名無しの転生者

運営、実装はよ

 

396.名無しの転生者

誰や運営

 

♦︎♦︎♦︎♦︎

 

「どうだ、蓮。まだやれるか?」

「やれるけど、勝てそうにない」

 

スレッドを閉じ、ケロン人特製の円盤型飛行装置…フライングボードの操縦に専念するバルルに、一つ目の象…ギリメカラを顕現しながら弱音をこぼす蓮。

これより強いペルソナはあるが、商店街を破壊しながら突き進む脅威…キルルを相手に押し切れる自信はない。

その隣で攻撃を続けるラビリスもまた、傷一つつかないキルルを前に顔を顰めた。

 

「明確に『ここ叩けば倒せる』って弱点があったら良かったんやけど…」

「そんな都合のいいものがあったら、ケロン軍がとっくに処理してる」

「やろなぁ…」

 

究極の侵略兵器という触れ込みで作られたキルルだが、制御できないなら本末転倒ではなかろうか。

ラビリスはそんな呆れを込めたため息を吐き、アリアドネから糸を放つ。

 

────ストリングアーツ・猛獣

 

放たれた糸が牛を模った瞬間、キルルの右頬を穿つ。

が。キルルはその衝撃を気にせず、街を踏み潰した。

 

「えぇー…。どーすりゃええねん、これ…」

「ミララに合格判定を貰うしかないな。

あの印をつけられなかったクルル曹長とサブローで合格にならなかった以上、厳しいと言わざるを得ないが」

「その合格判定ってなんか基準あるん?」

「ない。ミララが見て『素晴らしい友情がある』と思うかどうかだ」

「アバウト過ぎへん?」

 

仮にも制御装置なのだから、もう少し明確な判定材料を持って欲しいのだが。

ラビリスと蓮が半目を向けると、バルルは気まずそうに口を開いた。

 

「ケロン人は古代から肝心なところで大雑把になる傾向があるからな」

「……カエルさんらの侵略がなんもかんも上手くいかん理由、それちゃう?」

「………」

 

返す言葉もない。

そんなやりとりも束の間、キルルの巨腕がフライングボードへと襲いかかる。

どうやらペルソナによる攻撃を煩わしく思っていたらしい。

迫り来る腕を前に、バルルはレバーを勢いよく押し倒した。

 

「ランダ!!」

 

ブチッ、と鎖を千切るような音が響く。

顕現したペルソナ…ランダがその腕に触れた途端、透明の壁がキルルの腕を少しばかり弾き返した。

 

「ごめん、バルル。流石に無理だ」

「反射耐性でも衝撃は殺しきれないか…」

 

だが、逃げる隙は出来た。

彼らは急いで巨腕の軌道上から離れ、キルルの頭上へと飛び立つ。

心なしか、先ほどよりも巨大になっている気がする。

次の段階に進むのも時間の問題か。

バルルの脳裏に不安がよぎったその時だった。

 

「吾輩まで増幅ゥウウ!?」

 

そんな特大の奇声が背後から響いたのは。

バルルたちがそちらを向くと、なんとも妙ちくりんなヘルメットを被ったケロロが困惑をあらわにしていた。

問題はそのサイズ。

ケロロ軍曹は今、軽々とビルを凌ぐ巨体へと変貌していたのだ。

恐らくは「発信するテレパシーを強くするには、サイズがデカければいい」というシンプルな理論に基づくものだろう。

クルルと通信しているであろうケロロを前に、バルルはすかさず声を張り上げる。

 

「ケロロ軍曹!!私はその兵器を破棄しろと言ったはずだぞ!!」

「た、大佐殿!しかし、この装置であればキルルに吾輩の命令を…」

「それができたらとうの昔にケロン軍がどうにかしとるわ!!」

「ゲロっ!?」

 

ド正論をかまされ、戦慄くケロロ。

それに対し、蓮はバルルの頭を軽く叩いた。

 

「……バルル。その言い方はまずいんじゃ…」

「いいや!このくらい言わんとコイツは…」

「いや、そうじゃなくて。

上司とか、そういう偉い人にキツイ言い方されたら、誰だって嫌になるんじゃ…?」

「…………………あ」

 

バルル、痛恨のミス。

ケロロの鼻あたりに刻まれた印が輝くと共に、キルルに凄まじい勢いでエネルギーが吸い取られていく。

バルルが慌てて慰めようにも時すでに遅く、キルルは蛹のような姿へと変貌し、周囲に帯のようなものを撒き散らした。

 

「ゲェロォ〜ッ!?」

「ケロロ!!」

「アンタ何してくれとんの!?」

「す、すまん…。無事か、ケロロ軍曹!!」

 

まさか自分が引き金となってしまうとは。

バルルは自己嫌悪に陥るも即座に切り替え、フライングボードの速度を上げる。

元のサイズに戻り、吹き飛ぶケロロになんとか追いつき、それを蓮が掴み取る。

見るも痛々しいたんこぶが出来上がっているが、生きてはいるらしい。

 

「…れ、蓮殿…。ありがと…」

「バルルがすまない。あとで叱っておく」

「面目ない…。キルルの特性を誰よりも理解していたのは私だというのに…」

「じゃ、止める方法は…」

「あるにはある。だが、みなまで言ってしまっては、効力がなくなってしまう可能性があるから言えない。

ただ、確実にそれでキルルはどうにかできる」

「ほっ…。まだなんとかなるでありますか…」

「……まあ、日向家は取り返しがつかないくらい悲惨なことになってしまったが」

「ゲロ?」

 

バルルの言葉に、ケロロが日向家を見下ろす。

キルルが放った帯の下敷きとなった挙句、地下まで穿つほどの穴が空いている。

ケロロがそれを認識した途端、彼はフライングボードから飛び降りた。

 

「しまったァアアア!!」

「ケロロ!!」

「カエルさん!!」

 

焦りに身を任せて穴へと飛び込む彼に、蓮たちが声と共に手を伸ばす。

それでも落下スピードには追いつけず、ケロロは穴の中へと落ちていった。

 

「ど、どないしよ…!?」

「バルル、ケロロを助けに…」

「だいじょーぶー!僕が行くよー!!」

 

突如として響いた冬樹の声。

二人がそちらを見ると、ギロロが展開した兵装のアームに掴まれた冬樹が、穴へと向かっているのが見えた。

 

「え…?だ、大丈夫なん…?」

「ケロロと冬樹を信じよう」

 

蓮がそう締め括った、その時だった。

 

「えっ…?シャドウ反応…!?

影時間でもないのに!?」

 

ラビリスの戦慄く声が響いたのは。

彼女の視線に沿うようにして、蓮たちが視線をキルルへと向ける。

曇天ではあるが、今は昼間。

シャドウが活動を開始する影時間…午前0時にはまだまだ余裕がある。

となれば、原因はただ一つ。

恐れていた事態がとうとう現実になってしまったのである。

 

「あ、あかん…。これ、絶対あかんやつ…」

 

ラビリスが溢すとともに、塔になったキルルが蠢く。

ぐにゃり、とその全身をゴムのように曲げ、先端を天ではなく、前へと向ける。

まるで花が開くように先端が裂けると、そこからマネキンにも似たのっぺりとした顔が姿を現した。

 

「…な、なんだ、アレは…?」

「バルルー!あれもキルルの形態なのー!?」

 

降りていたギロロと夏美の困惑が響く。

バルルはそれに対し、声を張り上げた。

 

「違う!アレはもうキルルじゃない!!」

 

言い終わると同時に、キルルだったものの双眸が開く。

キルルだったものは口も開けず、世界に言葉を届けた。

 

『我は人の敵。我は世界の敵。我は全ての敵。

我はネガティブマインドの化身より産み落とされた絶対悪、アンリ・マユなり』

 

普遍的無意識から出た理不尽が、破壊の走る街に何度目かもわからない爆炎を巻き起こした。




アンリ・マユ…キルルにより加速した不信感、および敵意から生まれた怪物。ニャルラトホテプの眷属であり、目につくもの全てに無作為な敵意を振り撒く。
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