曇らせるとか言っておきながら、あんまり曇ってないことに若干焦ってますがまぁいいか
旅人はというと七天神像に触れて風元素でウハウハしています
サイリュスだが、先程の男の話だと冒険者協会本部にいるらしい。
まずは其処に行かねばならないのだが...
当然の如く場所がわからぬ。
周りを見渡すと左手前に受付嬢のような娘がいた。
彼女に聞いてみるとしよう。
「失礼、少しいいか?」
「星と深淵を目指せ!ようこそ、冒険者協会へ」
!!
此処が冒険者協会か。
ならば本部の場所も知っているだろう。
それとこの感じ...
「冒険者協会本部に行きたいのだが、行き方が分からなくてな」
「冒険者協会本部ですね。そちらでしたら、この道をまっすぐ行き、左に曲がり階段を上がった後、右奥にある階段を上がったところですね」
「そうか、感謝する」
「はい、またお越しください」
あの娘...恐らくだが、
都市ならば人間を模した機械は人工知能倫理改正案に抵触するが、この世界では特に問題がないのだろう。
それよりも、場所が分かったのだからサイリュスに会いに行くとしよう。
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右奥にあった階段を上り、右手側を見る。
其処には大きな建物とその前に立っている大柄な男がいた。
「失礼、少しいいか?此処が冒険者協会本部だろうか?」
「そうだ、ここが冒険者協会の本部だ」
「もしかして、冒険者協会に興味があるのか?」
「あぁ、冒険者になろうと思ったんだが、もう少し話を聞きたくてな」
「サイリュス殿はいないか?」
「俺がその冒険者協会支部長のサイリュスだ」
「なんと、そうであったか」
「では早速だが、質問しても良いだろうか?」
「もちろん!なんでも聞いてくれ」
「冒険者協会が提供する依頼とはどのようなものがあるのだ?」
「そうだな、多いものはヒルチャールなどの魔物の討伐や荷物の護送とかだな」
「あとはたまにだが、冒険の依頼とかもあるぞ」
冒険の依頼か、未知の地の調査のことだろう。
「なるほど、では冒険者になるにはどうすればよい?」
「ハッハッハ!旅さえしてれば皆冒険者さ!」
「依頼の受注や報酬の受け取りなら、冒険者協会の受付嬢のキャサリンに聞いてみてくれ」
「冒険者協会の登録なんかもしてくれるはずだ」
キャサリン...先程、本部の場所を教えてくれた彼女のことか。
「登録には何の情報が必要なのだ?」
「キャサリンに名前を伝えるだけで十分だ、当然本人の同行は必要だがな」
それだけで良いのか?
と思ったが、そういえば彼女は機械だったな。
名前と容姿だけで十分に本人確認が可能なのだろう。
「では最後に、依頼の中止には金が発生したりするのか?」
「いや、そんなことはないぞ」
「冒険者とはいえ、生きて帰るのが一番大切だからな!」
...
私にはできなかった、それどころか仲間たちをも死に追いやってしまった。
果たして、彼らと合流できたところで彼らは私を赦してくれるだろうか?
私ですら、自分自身を赦せないというのに...
「おい、大丈夫か?あんた?」
ハッとし意識を前の男に向ける。
「ぁ、あぁ問題ない」
「いろいろ教えてくれて助かった。感謝するサイリュス殿」
「いいってことよ!また困ったことがあったらいつでも聞きに来てくれ!」
冒険者協会本部を離れ、冒険者協会に向かう途中に深呼吸して考えを整理する。
サイリュスがいうには依頼のキャンセルには料金が発生しないらしい。
それに、話を聞く限り依頼の内容についても自由に選択できるようだ。
サイリュスが嘘をついた様子もなかったし、やはり冒険者なるのが得策だろう。
一通り考えを整理し終えた時、ちょうど冒険者協会に着いた。
「失礼、冒険者協会に登録したいのだが」
「星と深淵を目指せ!ようこそ、冒険者協会へ」
「冒険者協会の登録ですね」
「それではお名前のご提示をお願いします」
「キムサッガッだ」
「はい、キムサッガッ様ですね」
「これにて、登録は完了いたしました」
...本当に名前だけなのだな。
「感謝する」
「早速だが、何か依頼はないか?」
「そうですね、確かキムサッガッ様が依頼を受けるのは初めてですよね?」
「あぁ」
「それでしたら、ヒルチャールの討伐がよろしいでしょう」
「今地図をお出しします」
そういいキャサリンは後ろの棚から地図を取り出した。
「最近、こちらの場所にてヒルチャールが目撃されております」
「キムサッガッ様にはこれらを討伐していたただきます」
「依頼達成の確認ですが、ヒルチャールが落としたものを持ってきてくれれば確認いたします」
「承知した」
「それから地図をお持ちですか?もし、お持ちでないならこちらを差し上げます」
「いいのか?」
「えぇ、構いません」
「冒険者協会は新米冒険者のために地図を提供しておりますので」
「ではありがたくいただくとしよう」
「はい、協会への貢献に感謝します」
冒険者協会を離れ、私は依頼場所に向かった。
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しばらく歩き、地図で示された場所の近くまで来た。
この辺りのはずだが...
「いたな」
視線の先にヒルチャールの拠点を見つけた。
見張り台にクロスボウを持っているのが1匹、たき火の周りに2匹。
この程度なら問題なさそうだ。
呼吸を整える。
腰に掛けた刀に手を置き、走り出す。
「ya!」
見張り台にいた個体が気づきクロスボウを構える。
が、もう遅い。
刀を鞘から素早く出し、たき火の周りにいた2匹へ横薙ぎする。
2匹の首が飛んだのを確認し見張り台へ跳ぶ。
矢が放たれる前にもうひと薙ぎし首を飛ばす。
地面に着地し、もう一度呼吸を整えた。
振り返ると倒れたヒルチャールが徐々に消えていった。
どうやら魔物は死ぬと消えていくようだ。
消えていく体に頭を短く下げ、辺りを見渡した。
体が完全に消え、其処には仮面が残っていた。
なるほど、これがキャサリンの言っていた確認材料か。
これを彼女に渡せば、報酬を受け取れるだろう。
「さて、戻るか」
仮面を懐に入れ、モンド城へ向かった。
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モンド城につき、冒険者協会に足を運ぶ。
「失礼」
「星と深淵を目指せ!ようこそ、冒険者協会へ」
「報酬を受け取りに来たのだが」
「はい、キムサッガッ様ですね」
「討伐の証拠となるものはありますか?」
「あぁ、これだ」
懐に入れていた仮面を渡す。
「はい、確認いたしました」
「それでは、報酬の3000モラになります」
報酬として、じゃらじゃらと音が鳴る袋をもらう。
中をのぞくと模様のついた金貨が入っている。
なるほど、これがこの世界の通貨か。
たしか、モラと呼んでいたな。
「感謝する」
私は他に依頼がないのか彼女に聞こうとした。
その時だった
先程まで快晴だった空が突然曇り始めた。
民衆が困惑している様子を見るにどうやら普通のことではないようだ。
民衆の様子を見ていると、上空から羽ばたく音が聞こえた。
それもかなり大きい。
見上げてみると、空には巨大な龍が飛んでいた。
この世界にはあんな巨大な龍もいるのか!
龍の存在に驚いていると、突如龍が咆哮した。
グオォォォォォォォォォォ!!!
もう3話目なのにまだ旅人がでてないってマ?
やばいだろこの作者
それはそうと戦闘シーンを入れてみました
もう少し長めに描写したかったけど、ヒルチャール相手じゃ仕方ないね!
それでは、都市紹介のコーナーです
今回紹介するのは1話目で少し出てきた「翼と巣」について
「翼」とは鳥の翼のことではなく、都市を支える26社の大企業のこと
特異点と呼ばれる技術を有しており、ある翼は空間転移を利用するワープ列車を発明し、またある翼はナノマシンを利用し一瞬で治療が可能なアンプルを発明したことで都市を支えている
「巣」も同様に鳥の巣ではなく、翼の保有する土地のこと
巣には会社のほかに住居用の土地などもあり、翼の社員やその家族がそこに住んでいる
ちなみに本編にもあるが、キムサッガッ先生はS社という翼の巣にて「ある男」の護衛をしていた
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