そんなこんなで作戦に参加することにした先生
神殿攻略中は各キャラとの絡みを入れようと思います
部屋から出ようとした時、視線を感じ振り返ると蛍が私を見ていた。
何か気に障るようなことでもしたか?
それとも、単に私のことを怪しんでるのだろうか?
「何か私に用か?蛍殿」
「さっきは助けようとしてくれてありがとう」
「...気にするな、そもそも私は助けられなかったのだからな」
言い終わった直後、私は顔を部屋の出口へ向けた。
蛍は何か言いたげだったが、気づかないフリをした。
私は部屋を去り、そのまま騎士団本部を出た。
助けようとしただけでは意味がない。
救おうとするだけでは意味がない。
都市では結果が全てだった。
頭の中で何度もそう唱えながら...
騎士団本部を出ると冷たい風に当てられ、その拍子で意識が戻った。
こんな事を考えてる暇はない。
今はモンドを救うために神殿に向かわねば。
私は地図を広げ、最も近い神殿に向かい始めた。
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地図を眺めながら歩き、私は神殿に到着した。
周りを見渡すと、アンバーが神殿の前に立っていた。
私の方が先に出発したはずだが、どうやら越されていたらしい。
モンドについては彼女の方が知っているため、モンド人しか知らない近道でもあるのかもしれん。
「早かったな、アンバー殿」
「私の方が先に出発したと思ったが」
「偵察騎士だからね!ここら辺のことはよく知ってるの」
「なるほどな」
「そうだ、キムサッガッさん」
「さっき助けてくれたお礼にこれあげる」
「きっと役に立つよ」
「これは...風の翼か」
「貰ってもよいのか?」
「うん、さっきも言ったけど助けてくれたお礼だからね」
「それではありがたくいただこう」
「蛍がくるまで少し練習してみたら?」
「私が教えるよ」
「妙案だな」
「ではお願いしよう」
私はアンバーから一通り説明を受け、実践して見ることにした。
風の翼を装着し、高い場所へ登る。
其処から前方に飛び、翼を広げた。
ふむ、体重を前に向けると前へ、後ろに向けると後ろへ進むようだ。
左右に関しても同様だな。
これは確かにこれからの旅にかなり役立ちそうだ。
更に細かく操作するにはまだ慣れが必要だが、正直今の状態でも特に問題はないだろう。
性能を確認し終え、落ち着いて着地する。
翼は着地した瞬間に背中に消えていった。
「キムサッガッさんうまいね!」
「そうなのか」
「それよりもかなり便利なものを貰ってしまったな、感謝するアンバー殿」
「うん!喜んでもらえて良かった!」
それに彼女のおかげで気分も少々晴れた。
また彼女に助けられてしまったな。
「おーい、お前たち~!」
パイモンの声が聞こえた。
声の方を見ると蛍とパイモンが近くまで来ていた。
「蛍とパイモンも来たみたいだね」
「もしかして結構遅れちゃった?」
「実はパイモンが...」
「おい!蛍!それは言わなくてもいいだろ!」
「問題ない、アンバー殿に風の翼を教わっていたからな」
「ふぅ、それならよかったぜ...」
「それじゃあ行こうか!」
「あっ言い忘れていたけど、神殿は何年も前に放棄されてたせいでヒルチャール達の巣窟になってるかもしれないから気を付けてね」
「わかった」「承知した」
アンバーの忠告を受け、私たちは神殿の中に足を踏み入れた。
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アンバーの言う通り、神殿はヒルチャール達の巣窟になっていた。
始めは1匹だったのが、進むたびにヒルチャールの数が増えていく。
「キリがないね」
蛍の言葉に頷く。
「この調子だとまだ出てきそうだ」
「大丈夫、こんな時のために秘密兵器を用意してきたの」
「その名も、
そう言うとアンバーは少し大きめな人形を取り出した。
それを前方に投げると、ヒルチャール達は人形に向かって攻撃を始めた。
なるほど、あの人形は囮として使うことができるのか。
そして、
数秒後、人形は爆発し近くにいたヒルチャール達を吹き飛ばした。
まだ生きていた個体を私と蛍でトドメを刺し、アンバーに質問をする。
「今のも神の目による力か?」
「そうだよ、ウサギ伯爵は敵を引き付けてくれるから弓矢を使うわたしにとって必要不可欠なんだ」
「へぇ〜アンバーの相棒みたいだな!」
「確かに!パイモンの言うとおりだね」
どうやら元素の力はかなり応用が効くらしい。
この世界で神の目を持っている者を相手にしたくはないな。
そのような事を考えながら進み続ける。
先程始末したヒルチャールが最後だったのか、その先でヒルチャールと遭遇することはなかった。
だが...
「高いね...上に何かあるみたい」
「でも、どうやって行くんだ?」
私たちの目的地はどうやら高所にあるようで、そこまでの道が存在していなかった。
「パイモン、あれは何?」
蛍が何かを見つけた。
「おっ!蛍、いいものを見つけたな!」
「これは『炎元素の石碑』だ」
「強い炎元素で攻撃したら、起動させられるかもな!」
「それなら任せて!」
アンバーは矢に炎元素を集中させ、石碑に向かって放った。
石碑は起動し、私たちの前に上昇気流が現れた。
「よし!これなら風の翼を使ってあそこまで行けるな」
気流の中へ飛び込み、風の翼を広げる。
上昇気流により体が浮かび上がり、そのまま目的地へ到着した。
其処にはいかにも怪しげな風に包まれた緑色の岩があった。
「これが力の集まるポイントかな?よし、壊そう!」
蛍が頷き剣で切りつけると、意外にも岩は脆かったのか簡単に崩れた。
「これで少しはジン団長の役に立てたかな」
「きっと立てたよ」
「うん、そうだね」
「そういえば、なんで4つの神殿のうち、3つしか行かないんだ?」
「それについてはモンドの歴史を知れば分かると思うよ」
「過去の歴史に興味があったら、リサさんに聞いてみて」
「うん?アンバーは知らないのか?」
「て、偵察騎士より図書館司書の方が歴史に詳しいに決まってるでしょ!」
「別にわたしが歴史苦手とかそういうことじゃないんだからね!」
「わ、分かったから」
「ほら目的も達成したし、神殿から出ようぜ」
パイモンが焦った様子で神殿から出ていき、他の者も神殿から出ていった。
私は振り向き、死んだヒルチャール達に一礼してから神殿から去った。
前編なので少々短めです
とはいえ、ちゃんと今回も都市紹介のコーナーはやります
今回紹介するのは「L社(ロボトミーコーポレーション)」について
L社とは翼の1つであり、エンケファリンと言う安心安全なエネルギーを製造していた会社のこと
L社の特異点は「抽象的存在の抽出と実体化」
L社はこの特異点を利用し、抽象的存在からエンケファリンを製造することで都市を支えていた
しかし「白夜・黒昼」事件後、翼としての地位を剥奪され、今では折れた翼となっている
よくわからん!って人は「ロボトミーコーポレーション」か「ライブラリーオブルイナ」というゲームを遊んでみることをおすすめします
理解は難しくても雰囲気はつかめると思います
そして、次回は「白夜・黒昼」について紹介しようと思います
余談ですが、もしスメールまで行ったら先生とコレイでアンバー褒め大会(協力型)を開きたいな
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