守れなかった剣は風元素で舞う   作:大鳥のランプ

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花園グレゴール...美しい

まさかのWAWで驚きましたが、それ以上にビジュアルに目が奪われましたね
グレゴールと結婚したがる人が増えそう


モンドを救うために(後編)

神殿から出るとアンバーは見当たらず、蛍とパイモンが何か会話をしていた。

 

「だって、オイラもう腹がペコペコだぞ~」

 

「出発前に食べたでしょ」

「それにパイモンは飛んでるだけじゃん」

 

「飛ぶのにもエネルギーがいるんだぞ!」

 

「とにかく、モンド城に戻るのは神殿の攻略を終わらせてからだよ」

 

「そんな~まだあと2つもあるんだぞ?」

「これじゃあ終わる頃にはオイラの腹と背中がくっついちゃうぞ」

 

 

「なら手分けをしないか?」

 

「うわっ!びっくりした!」

 

「いつからいたの?」

 

「パイモンの腹がすいたと言った時からだ」

 

「ほぼ最初からじゃないか!」

 

「それより、手分けをするって」

 

「あぁ、私もできることなら早く終わらせたいからな」

「此処から東側の神殿を私が、南側の神殿を蛍殿に任せたい」

 

「わかった」

 

 

パイモンを見ると顔が明るくなっていた。

 

「キムサッガッ!お前いいやつだな!」

 

「利点が一致しただけだ」

「それと、アンバー殿はどうした?」

 

「アンバーなら、任務があるって言って先に行っちゃったぞ」

 

「なるほどな」

風魔龍の影響で西風騎士団は多忙なのだから当然か。

それに目的達成の報告も兼ねているのだろう。

 

「それじゃあオイラたちも出発しようぜ」

 

「そうだね、気を付けてねキムサッガッさん」

 

「あぁ蛍殿もな」

 

 

蛍とパイモンを見送り、私も東の神殿へ向かい始めた。

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「おっ来たか」

 

神殿に着くとガイアが其処に立っていた。

 

「もしや待たせてしまったか?」

 

「いや、問題ない」

「それよりも旅人を見なかったか?」

 

「彼女とは手分けをして、南側の神殿を任せた」

 

「なるほどな、それであんたがこっちに来たわけだ」

「正直、旅人とも話をしたかったんだが...」

「あんたが来たからよしとしよう」

 

「そういえば、ガイア殿は私に興味があると言っていたな」

 

「あぁ、だから神殿内では俺の話し相手になってくれると助かるぜ」

 

正直、あまり会話は得意ではないのだが...

「承知した」

 

「よし、それじゃあ神殿の掃除に行くとするか」

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...やはりこの男、かなり強いな。

 

隙が少ない動きと相手の隙を突く立ち回り、一瞬で相手の後ろに移動する瞬発力。

剣契の中で見ても上位の強さだろう。

 

それからこの男が使う元素の力。

 

「おとなしくしやがれ!」

 

そう言い剣を前に突き出す。

剣先からは濃い霜が放たれ、前方の敵と水場が凍った。

 

薄々勘付いてはいたが、元素の力には炎以外の力もあるようだ。

この男の場合...濡れた状態で元素の力を受けるとしばらく行動不能になるのか。

 

先ほどの剣術も含め、絶対に相手にしたくはないな。

 

 

戦闘が一段落したところでガイアが話かけてきた。

 

「あんた中々やるな」

「俺が剣を握る前にヒルチャールの首を飛ばしたときは驚いたぜ」

 

「ガイア殿もかなりの強さを感じた」

 

「はははっ、騎士の謙虚さも兼ね備えてるとはな!」

「まぁ、あんたは騎士よりは剣士のような剣術だったがな」

「見たことのない剣術だったが、どういう名前なんだ?」

 

「本国剣術という名だ」

 

「本国剣術か...やっぱり聞いたことないな」

「あんたの動きは勉強になりそうだ」

 

「そうか」

よく言うな、あれほど完成された動きなら改善の余地もないだろう。

 

 

その後もガイアとの会話と戦闘を繰り返しながら神殿の最奥へたどり着いた。

 

「あれが暴風の源か」

 

「そのようだな」

最奥にはアンバーの時と同じ特徴の岩があった。

 

シャッ

 

私が緑色に光る岩を切りつけると蛍の時と同じように簡単に崩れた。

 

「よし、これで風魔龍から神殿を1つ奪うことに成功したな」

「手伝ってくれてありがたく思うぜ」

 

「気にするな」

 

「悪いが、代理団長に『北風の狼』の神殿を奪ったと伝えてくれないか?」

「俺はここの後片付けをしなくちゃいけなくてな」

 

「承知した、では先に失礼する」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

私は頷き、神殿の出口へ向かった。

 

 

 

 

 

 

「...ヒルチャールの知能で、奇襲なんて思いつくわけがないと思っていたが」

ガイアが柱に向かって話しかける。

 

すると柱の裏からヒルチャールとは別の仮面を着けた魔術師のような魔物が現れた。

全体的に青色の服と毛を纏っており、手には杖を握っている。

 

「お前らの仕業だったんだな」

 

魔物がクスクスと笑い、呪文を唱える。

 

「Gohus,Chiso Vonph」

呪文を唱え終えると魔物の周りに泡が漂い始めた。

その直後  

 

突然赤髪の男が現れ、魔物の頭を掴んだ。

そのまま魔物を投げ捨て、大剣を手に魔物へ走る。

 

魔物は急いで体制を整えるが、呪文を唱える暇はない。

 

男は大剣に炎を纏わせ下に薙ぐ。

魔物が杖で大剣を防ぐが、大剣使いに力で勝てるはずもなく...そのまま飛ばされ、柱に激突し気絶した。

 

「騎士団は仕事の効率が悪すぎる」

赤髪の男がガイアに言葉を投げる。

 

「問題ない、おかげでお前も巻き込めたんだ」

「こっからもっと面白くなる」

ガイアは冷静にその言葉を受け止め、余裕そうに返答した。

 

 

 

...神殿から出る素振りをして隠れてたが、どうやら気づかれてはいないようだ。

 

(ガイア)男が何か隠していると思い隠れたが、こちらに危害を加えようとする様子はなかった。

むしろ、あの魔物から私を守っていたのだろう。

 

正直、部外者である私を始末しようとしているのではと疑っていたが、全くそんなことはなかったようだ。

 

考えてみれば、西風騎士団は不審者や部外者に対して友好的な態度を取ることが多かった。

そう考えるとここまで疑心暗鬼になる必要もなかっただろう。

 

 

私は彼らに悟られる前に神殿の出口へ向かった。




ガイアかディルックなら見つけられるだろ!って思った人へ...俺も思った

ま、まぁ先生には元素が流れてないから気づかなかったってことで...


それでは今回の紹介コーナーです

今回は前回宣言した「白夜・黒昼」について

ある日、L社の巣に突然現れた巨大な光の柱が都市全体を照らした
その後、全ての光を飲み込む暗黒に都市全体が覆われた
都市全体に影響を及ぼす事件は極稀であるため、この事件は都市の人々に強く印象に残り、光が照らした3日間は「白夜」、暗黒に覆われた4日間は「黒昼」と呼ばれるようになった


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