おはな の おはなし   作:沙時灯

20 / 23

※メインストーリー六部のネタバレを含んでいます。

※作者は投稿時の時点でガンライコウ[太陽の七賢人]を未所持のため、キャラクタークエスト等と合致しない場合があります。



ガンライコウ =その力の意味=

 

ヒトと絡繰(からくり)による『人機(ジンキ)一体』。あたしが目指したのはそこだった。

 

 

 

あたしたち花騎士(フラワーナイト)が培ってきた『団結・協力する』という(ちから)

1:1では勝ち目のない戦いでも多:1なら。

多:多だとしても害虫側よりも高度な戦術で戦えば勝利を望める。

そうして協力し合い、助け合うことで色々な戦いをくぐり抜けてきた実績がある。

これがあたしたちの強さだ。

 

しかし古代害虫や極限指定害虫のような、あまりにも桁違いの大きさ・強さを誇る害虫には通用しないことがある。

工夫して20を50にしたとしても500には勝てない。こういった単純な理由ほど覆すのは難しいものだったりするのだ。

 

そして花騎士の歴史1000年の間には規格外の強さを持つ花騎士が生まれることもあった。

その突出した強さは大精霊センティに認められ封印され、『古代花騎士』として来たるべき時のために100年規模で温存された経緯がある。

そのおかげで通常の花騎士では太刀打ちできないような害虫とも互角に戦えるだけの戦力を現代の騎士団は有していた。

 

 

あたしが注目したのはそこだった。

10と10が20になるだけでなく連携や戦術で30や40、50になることはあっても100にはできない。

そして100の強さを持つ者も極少数に限られている。

ならば10の強さを100は無理でも80や90にできないか?限られた者だけでなく、誰にでもその強さを付与できないか?そしてそれを量産することは?

 

 

だからスイバチの継承を終え、賢人となったあたしは一緒に戦ってきたダイゾーと共闘ではなく一体化する案を実行に移したのだ。

そうすることで通常ではあり得ないパワーやスピードを実現できるはず。

害虫の外殻が強固なら、それごと叩っ斬ればいい。

でもそれには大きい・重い武器を扱うことになる。しかしそれだとヒトには扱えない武器になってしまう。

ならばそれを背負った絡繰の巨腕で扱えば問題は解決する。そしてこの機構ならば本人の素養には大きく左右されないで強大な(ちから)を得ることができる。

通常は絡繰として同行し、必要になれば変形・装着して戦う(ちから)となる。

これはヒトにはできないこと。絡繰だからこそできることだった。

あたしはそこに誇りを、ロマンを感じている。

だって素敵じゃない?絡繰である意味がそこにあって。

ヒトと絡繰が文字通り一心同体になってしまうだなんて。

それが例え戦うための(ちから)だとしても、その強さはきっと誰かを守ることに繋がるのだから───

 

 

「さぁ行くわよダイゾー、ザンセツ。あたしの・・・発明家(あたしたち)の ” 正しさ ” を証明するために」

 

太陽の賢人としての初陣が。発明の未来がそこにある。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。