おはな の おはなし   作:沙時灯

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※このお話は現X(旧Twitter)にアップされた ぬゐめ 様のガンライコウ【軍服】、ガンライコウ【チアガール】から広がった妄想になります。

※ぬゐめ 様のご厚意により上記のイラストを挿絵として提供していただきました。
ありがとうございます。

※この騎士団は団長がガンライコウとタケの両名と永遠の誓いを結び、タケが姉、ガンライコウが妹の義理の姉妹として一夫多妻制となっています。


ガンライコウ =絡繰将軍=(挿絵あり)

===イメージモデルとして===

 

購入した女性A「カッコイイわよね!あの鋭い眼光は害虫の群れをどう捌くかを見極めていらっしゃるのよ!」

 

購入した女性B「ああ、私も絡繰将軍さまに指揮されてみたい・・・」

 

 

【挿絵表示】

 

イラスト:ぬゐめ 様

 

団長「・・・というような感じで『戦場の絡繰将軍・ガンライコウ』の肖像画の売り上げは好調らしい」

 

ガンライコウ「あれはモデルになった日は徹夜続きで目が半分しか開かなかったのよ・・・」

 

団「イメージは壊さないように。売り上げが良ければうちの騎士団の財政も潤うんだ」

 

タケ「まぁ私の『一騎当千の月影』の売り上げにはまだ追いつかないようですけど」

 

ガ「だから姉さんはどうしてそうドヤ顔で話に入ってくるの。というかいつ部屋に入ってきたの」

 

団「で、次の肖像画モデルの依頼ももう来ててな?ガンライコウとタケで運動会シーズン向けに紅白チアガールだそうだ」

 

ガ「や ら な い わ よ ?チアガールだなんてひらひらのミニスカートでしょう?恥ずかしい...///」

 

タ「おや?団長様が請けたお仕事を放棄すると言うのですか?

  まぁこちらでも売り上げで負けては立つ瀬もないでしょうし?私一人でも十分な売り上げを出してご覧に入れます」

 

ガ「誰 も や ら な い だ な ん て 言 っ て な い わ よ(ピキピキ」

 

そしてモデル当日、あたしは激しく後悔するのだった

 

 

【挿絵表示】

 

 

ガ「思ったより露出が多いわね・・・お腹とか丸出しじゃないこれ

 でもまぁ長めのソックスは履いてるし、絵のモデルとして一日ガマンすればいいだけなら・・・」

 

 

 

─────数日後

 

 

 

ドス!ドス!ドス!ドス!

 

騎士団内に重い足音がこだまする。

その足音は騎士団長の執務室前で止まり、ドカンというドアを蹴破らんという勢いの音に変わった。

 

ガ「ちょっと団長さん!なんなのこれは!!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

団「あー!それ先日の画家に生脚チアガールで恥じらうガンちゃんってテーマで個人的に描いてもらっ」

 

ガ「ダイゾー!死なない程度に峰打ち!!!(バスッ!」

 

タ「・・・今日もお茶がおいしいですね・・・」

 

 

────────────────────

 

 

===囚われの絡繰将軍===

 

「まったく、随分と手こずらせてくれたもんだぜ。だがこうして捕まっちまってはウワサの絡繰将軍サマも型無しだなヒヒヒ」

 

「・・・・・」

 

 

【挿絵表示】

 

 

仲間を無事に逃がすためにあえて敵に捕らわれることになったあたし。大人しく捕虜となり、仲間の離脱に十分な時間を稼げたと判断した段階で鳥獣絡繰『ザンセツ』を喚び出した。

どうにか捕虜の拘束を逃れザンセツと共に逃げ出せたあたしは追っ手や罠をくぐり抜け、辛くも騎士団へ辿り着いた。

そして今はタケ姉さんの治療を受けている。

あたしの腕や脚に包帯を巻きながらタケ姉さんはチクチクと小言を言ってくる。なにかあるといつもこうだ。

 

「全く・・・もっと丁寧に逃げて来れなかったのですか?もう少し時期や脱出経路を考慮するとかあったでしょう?」

 

「必死だったのよ。捕虜の身から全くの無傷での帰還なんて望めるわけがないでしょう?」

 

「だからと言ってこんなに腕や脚に傷を負って・・・もし傷が深かったり、毒を仕込まれていたりすればあなたの手足は使い物にならなくなっていたかも知れないのですよ?」

 

「もしそうなったとしても平気よ。あたしの絡繰の技術であれば義手や義足のノウハウだって」

 

 パ ァ ン !

 

一瞬、何が起こったかわからなかった。把握できたのはあたしの左頬が熱くなってからのことだった。

いつもネチネチと言葉で責めてくるタケ姉さんだが、人を叩くようなことは一度も見たことがなかった。そんな女性(ひと)に今、頬を張られたのだった。

 

「そういうことを言っているのではありません。確かにあなたの技術なら問題ないでしょう。

 あなたが自己評価が低い人なのも知っています。でも『大切なものを失うこと』の悲しさは、あなたも私も痛いほど知っているでしょう?

 代わりがあればいいと言うのですか?そんな考えをするようになったのですか?

 もしそうなら、私はあなたのその考えが変わるまで叱り続けないといけません」

 

そこまで言われたあたりで、あたしの目には涙が溢れ出ていた。

痛みからではない。自分が情けなくなった。この女性(ひと)に申し訳なくなった。

家族を喪い、技術もほとんど継げなかったあたし。

百年単位の封印で溺愛した妹との別離を経験した姉さん。

似た境遇から言葉にはしないけれど、お互いに親しいものを感じて姉妹のように過ごしてくれた女性(ひと)にあたしは本気で叱られてしまったのだ。

 

「ねえさん・・・・・ごっ・・・・・ごめんなさ」

 

あたしの謝罪の言葉とこぼれ落ちる涙は姉さんの胸元に抱きしめられることで世界に知られることはなかった。

 

「生きて戻ってきてくれて、本当によかった」

 

ただいま、ねえさん。

 

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