〜全てを覚える〜俺のタスクアカデミア   作:モモンガ様を見守り隊

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今回は結構、会心の出来!(作者基準)
今回は、緑谷視点から入ります。
あと、あんまり関係ないんですけど、相澤先生って最高にカッコイイ先生だと思いませんか?
ちなみに、相澤先生はトゥワイスと並んで好きなヒロアカキャラです!

ただ曇るだけの第6話、どうぞです!


キミが居なくなった日

 

その日はいつもと変わらない日だった…

 

ただ雄英に受かったことを実感する日々だった。…実感するには時間が掛かりすぎだって?でも仕方ないじゃないか、入学式を潰してやった個性把握テスト、僕のOFA(ワンフォーオール)が人からの貰い物だってかっちゃんに言った戦闘訓練、ただの委員長決めですら波乱万丈の日々だった。

 

そんなヒーローになる為の日々、僕らはいつものように先生達による愛のムチ(無茶ぶり)

Plus ultra(プルスウルトラ)するんだと思っていた。著作権侵害してないか心配になったUSJに行くことになり、そこに行くまでのバスの中では、僕の個性の話や真根田君の個性講座が話題になった。

 

僕の話はちょっと焦ったけど、真根田君の個性の応用の話はとても勉強になった。…真根田君は、どうやったらあんなにぽんぽん人の個性の応用方法を思いつくのだろう?

 

教えるのも上手いし、きっと将来はプロヒーローになって、雄英で教師でもしてそうだな…

 

 

 

 

 

……だが、そんな未来は訪れない。

僕が彼の人生を潰してしまったんだ…

 

未だに頭の中で流れ続ける彼の最期…

必死に僕を突き飛ばす彼、そんな彼のお腹から生えてくる大きな腕、飛び散る血、腹から大きな風穴が空いて血が溢れているのに笑っている彼…失われていく彼の体温、震える手、溢れかえる見たこともない量の血、もう何処が傷口か分からない、でも、まだ彼は生きている。ああ、もう彼は助からないだろう。分かっているのに身体は動いて止血しようと傷口を押さえる。

 

助けたい…そう強く思うほど、彼の呼吸は浅くなるばかりだ。でも、身体は勝手に動く…

 

彼の傷口を押さえていると、突然、横から強い衝撃を受けて吹き飛ばされた。

 

ここで僕は今自分が置かれている状況を思い出す。そうだ、こうして彼を傷付けたのはヴィランだ。そんな奴らの前で僕は彼の応急手当をしていたんだ。…僕らを、オールマイトを殺そうとしている奴らが殺すことを躊躇するはずがない。なら、今も尚、死が迫っている彼をアイツらは見逃すはずがない。そう思い、彼を守ろうと前を向いたその時、目の前に()()()()()

 

比喩などでは無い…

一目見ただけで分かった。本物のヴィランとは彼のような奴のことを言うのだろう。

 

冷や汗がでる。心臓が破裂するほどに鳴る。自分が息をしているかさえ分からない。だが、そうしなければ死ぬ。彼に、あの"悪意"に意識を向けられないように…脳が警報を鳴らす。"逃げろ"とさもなくば"死"だと。

 

だが、彼がいる。吹けば消し飛ぶ程の小さな火しかない彼の命の灯火…

 

そんな彼の前に"悪意"は立ち止まる。

 

「やあ、真根田達人君。

初めまして、僕は……さ。実はね君の……が欲しくてね。僕に…ないかい?…の…は……脳…適してると思うんだ。…君を…帰るよ。」そう言い真根田君を(多分個性だろうか)浮かばせて持ち上げた。「…さて、帰ろうか。」

 

そう言い黒い霧のヴィランが個性を使おうとしているのを見て、真根田君が連れていかれるのだと気が付いた。連れて帰る理由なんて、きっとあのヴィランのことだから、助けるなんて善の理由じゃないだろう。何か、僕には思いつかないようなナニカを彼にするのだろう。そう思うと怒りで目の前が真っ赤になった。彼をヴィランから救い出さなくては!そう思った。

 

だが、思考とは裏腹に足は地面に固定されたままだ。…動けよ、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、うごけ、うごけ、うこげ!!

 

そうやっている間にも、そのヴィランは目的は達したとばかりに逃げる準備をする。

 

 

…だが、黒い霧は一向に開かない。

 

「…流石だね。遠い昔、僕が奪おうと思っただけはある。『抹消』…凄まじい個性だ。だが、どれほど優れた個性でも使い手が悪ければ意味は無い。…だからこそ、流石だ、"イレイザーヘッド"君が、君だからこそ、使いこなせるのかな?それとも可愛い生徒が連れていかれそうになって怒り心頭でそんな状態でも、この僕に歯向かって来るのかな?」そう奴は嗤いながら言った。

 

 

「…真根田を、俺の生徒を返せ!」

「ふふふ、それは出来ない頼みだよイレイザー、彼ならばきっと僕の役に立ってくれるだろうからね(笑)」

「…だが、少し長居し過ぎたね。"彼"が来てしまったようだ。」そう言った直後、入り口から凄まじい音とともにいつもと違う怒った顔のオールマイトが入ってきた。

 

「済まないみんなには怖い思いをさせてしまったね。だがもう大丈夫なぜって?…私がきた!!!」

 

まったく笑っていないオールマイトなんて初めて見た。

 

「おいおい、大事な生徒が死にかけてるからってそんな怖い顔をしないでくれよ(笑)」

「笑えよ、オールマイト」

 

「…AFO(オール・フォー・ワン)!?なぜ生きている!」

 

「おいおい、無視かい?酷いじゃないか、あんなに"殺し合った"仲だと言うのにね(笑)」

 

「何をしに来た!オール・フォー・ワン!」

 

「…今日は僕の計画に必要な物をここに調達しに来たんだ。…それと、君が"どれほど弱っているのか"も見に来たんだ。いやー、想像以上に"弱くなったね"オールマイト(笑)」

 

 

「真根田少年は返してもらうぞ!オール・フォー・ワン!」

 

「ふふふ、今の君ならばここで殺せそうだが、生憎と"手が埋まっていてね"抹消も切れたし僕は帰らせてもらうとするよ。」そう笑いながらゲートに入ろうとする。

 

 

「…逃がすと思ったか?オール・フォー・ワン!」

 

「ハハハ!君の行動を僕が予測できないとでも思ったかい?脳無よ、"オールマイトを殺せ"…じゃあね、オールマイト、次は笑った君と殺り合いたいな(笑)」そう言ってオール・フォー・ワンと呼ばれていたヴィランは霧に包まれて居なくなった。

 

 

 

 

 

 

「真根田少年!!! クソ!こいつ殴っても殴った感触がしないぞ!」

 

「ははは、そりゃそうさ!なんたってオールマイトを殺せるようにそいつには『衝撃吸収』に『超再生』がついてるんだからな!オールマイト、お前の100%の力にも耐えれるってわけさ!」と今まで黙っていた手のヴィランが、上機嫌に喋りだした。

 

 

「…ほう?それはいいことを聞いたな!ならば、私はもっと上に行こうか!!」そう言いながら、脳無と呼ばれるヴィランを殴り出した。

 

「こんな言葉を知ってるか!?ヴィランよ!さらに向こうへ!Plus ultra!!(プルスウルトラ)

 

そう言い、脳無がこの施設から吹っ飛ばされ、そのまま飛んでいった。

 

「…クソ!チートが!!」

「…仕方がない、今回はここまでだ…黒霧…ワープだ。」

 

「逃がすと思うか!!!」

 

「まさか、だがオールマイト、俺の仲間がお前の可愛い生徒を殺そうとしてるぜ(笑)」そう笑いながら山岳地帯を指差す。

 

 

よく見てみると上鳴君が捕まって、今にも殺されそうになっていた。

 

「へへへ、じゃあなオールマイトww

何も守れないハリボテのナンバーワン」そう笑いながら、手のヴィランは黒い霧に呑まれて消えていった。

 

 

 

その後、遅れてやってきた先生達によって、残されたヴィランは制圧され、事件は終わりを告げた。…僕たちに見えない深い傷を残して…

 

 

 

 

…今日もまた、雄英のニュースが流れている。鉄壁を誇っていた雄英にヴィランが現れただけでなく、負傷者、更には行方不明者まで出してしまったからマスコミは騒いでいる。

 

やれ"備えはできてなかったのか"や"雄英の怠慢がこのような事件を引き起こしたのではないか"だったりあることないこと言っている。

 

…予想なんか出来るわけがないだろう!!先生達も死ぬ気で戦っていたんだぞ!?それでも…きっとあのとき、僕が動けていれば…いや、その前に僕があの場面でしゃしゃり出なければ真根田君があんな傷を負い、連れていかれることはなかっただろう。

 

…僕のせいで…

 

…先生達には、お前のせいではないそう言われた。あの場で動いたお前は間違えなくヒーローだった。真根田が攫われたのは俺たちの責任だ。だから思い詰めるなよ、緑谷。

 

そう言われたって…僕がきっと…「ピンポーン」そんな音がした。見てみると、オールマイトだった。中にいれると突然、土下座された。

 

「お、オールマイト!?」

 

「すまなかった。私が来るのが遅れたばっかりに…怖い思いをさせてしまった。それに…真根田少年も…帰らぬ人としてしまった。これは、許されざることだ。」

 

「…」

 

「君に…話さなければならないことがある…分かるね?あのヴィランについてだ…」

 

 

 

 

 

「…ということがあったんだ。」

…なるほど、オールマイトがマッスルフォームを維持できなくなった原因の事件がオール・フォー・ワンとの闘いだったのか。

 

それで、今回襲われた主犯格として出てきたのがその事件で死んだと思われていたオール・フォー・ワンだった、そして今まさにその巨悪が裏世界に生きて、世界をまた黎明期に堕とそうと計画を立てているということか…

 

 

僕には正直まだ実感が出来ない。

ついこの間までテレビの向こう側で起きていた悪意を今は目の前で、肌で感じさせる。

 

だが、もうこれ以上、彼のような被害者を出してはいけない。彼に救ってもらったこの恩、僕は必ずヤツを倒すことで返してみせる。

 

 

 

 

 

3週間経ち、完全にほとぼりが冷めたわけではないが、いつまでも休校にはできないと久しぶりの登校日だ。正直、あの事件の後、クラスの誰とも会っていない。

 

…みんなどうなってるのかな…

 

 

クラスに入ると、みんな喋らず沈鬱な空気が流れていた。そりゃそうだ、ついこの間まで楽しく話していた友達がヴィランに殺されるのを目の前で見せられたんだ。

 

すると、麗日さんが話し掛けてきた。

「…デクくん、久しぶり。その…元気してた?」

 

「うん、元気だったよ、麗日さんはどうだった?」

 

「うんとね、私は…ちょっと怖かった…まだ、お遊び気分だったのかも…ヴィランが来た時、プロヒーローがいるから大丈夫だと思ってた。でも違った、先生達は、みんな怪我を負って、ま、真根田君は…」そう言って泣いてしまった。

 

麗日さんが泣き出したのを皮切りにみんな泣き出してしまった。轟君やかっちゃんは泣いてはいなかったけど、すごく暗い顔をしていた。

 

 

 

 

 

「……今回、ウチはとてつもない被害に遭いました。信用はガタ落ち、教師は重症を負い、ウチの生徒は心に傷を負った…」

 

「…そして、真根田君は、行方不明…」

 

「真根田は、ウチの生徒です。必ず取り返します。…たとえ、生きていなくても遺体をアイツらに弄ばれるのは許せない。遺族にも申し訳が立たない。」

 

「そうだね、僕としても生徒を連れ去られて許せない気持ちは一緒なのさ。警察とも協力して、必ず真根田君を取り返すのさ!」

 

「…ええ、あいつのような犠牲者はもうこれ以上増えなくていい…」そう相澤はかつての親友を思い出しながら非合理的だと分かっていても抑えきれない気持ちを抱えながら、自分のクラスへと向かうのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

 

「ふふふ、ハハハハ!!」

「そんなに凄かったのかい?彼の身体は?」

「ああ、凄まじいぞ!完璧な肉体だ!こんなにも適合する身体は初めてだ!!」

「分かるか!オール・フォー・ワン!この肉体は、個性を定着させるのに時間がほとんどかからんかったぞ!まるで神にでも造形されたと言わんばかりの優れた肉体じゃ!…嗚呼、早くテストしてみたい!」

「ふふふ、やはりこの子は僕が表に出てでも捕まえられて、本当に良かったよ。この個性のおかげで無限にとは行かずとも、ストックできる()()が増えたからね。」

 

「フハハハ、オール・フォー・ワン!これで我々の目的に大幅に近づいたな!」

「ああそうだね、我が友よ。それと、頼んでおいた身体はもう出来上がっているかい?」

 

「うん?ああ、あの身体だな。もちろん出来ているとも。だが、ハイエンド脳無がいるのだから今更、アレを作る必要はないんじゃないのか?」

 

「ふふふ、そうなんだけどね。でも、そろそろ弔にも新しい友達でも送ってあげないとね。所謂、"進級祝い"ってやつさ(笑)」

 

「…ほう、そうか。だが、定着するまで時間が少々かかる。また、一週間後に来てくれオール・フォー・ワン。」

 

「ああ、助かるよ"博士"。」

 

 

 

「次に君に会った時どんな顔をするか見ものだね。…嗚呼、早く会いたいな、オールマイト。」

 

 

 

 




…今回の話は、雄英の攫われた事実への世間の対応とオール・フォー・ワン達の悪巧みの回でした!

ちなみに次の回にある筈の体育祭編はほとんど出ません!緑谷と轟が見たい人には申し訳ないですね。

…"進級祝い"かー!僕も欲しいですね(笑)

次はしっかりと弔を出してみせる!(謎宣言)
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