転生したら伊58でした、でもブラック鎮守府です(仮) 作:Zuihou
副長妖精がそう言った瞬間、艦が艦首から水をかき分け、素早く暗い海の中へとその艦体を沈めた
深度がどんどん下がり
深度を表す計器が75を表した時、艦がゆっくりと海中で停止した
「・・・・・」
艦の中では妖精たち含め全員がストップウォッチとにらめっこをしながら魚雷が到達する、その時を待っていた
潜水艦が魚雷を発射した後は、先制にでも叱られました?というくらい静かな状態が続く
それから少し時間がたちその静かだった状態に変化が起きた
ハイドロフォンに全神経を済ませ、ヘッドセットを通して海中の音に耳を澄ませていた水測妖精の耳に金属と金属が激突するビシッ!という音が聴こえ直後、ドカーンという鈍い水中爆発音が4回ほど聞こえた
ストップウォッチで測っていた時間と爆発音が聞こえた時間を照らし合わせると、魚雷の到達予想時刻とほとんど変わらない
.....魚雷はしっかりと命中したようでちね
「魚雷命中確認!」
水測妖精が話している間に海上からさらに水中爆発音が聞こえ、ギィギィィという金属の軋むような何とも表現しにくい甲高い音が伊58の艦全体に響き渡る
沈没する船の船体が水圧によって軋みつぶされていくときの特徴的な独特な金属音....通称船が泣いているおとが発令所全体に鳴り響き、艦全体に歓喜の声が響く
「静かにしてください!」
副長妖精が伝声管へ向かってそう怒鳴り、艦全体はまた静かになる
「6本中4本命中でちか.....」
初陣でこれはかなり見事な戦果であろう
私がそう呟いている間にも魚雷発射管室では次の宇攻撃に備え魚雷の次弾装填準備をしている
「戦果確認をすでち 潜望鏡深度まで浮上! 潜望鏡上げ!
1~4番魚雷発射管に魚雷装填!水中爆発音は4回だったからあと2隻残ってるはずでち!すべて倒して突破するでち!」
「了解 潜望鏡深度まで浮上! 1~4番発射管 魚雷装填いそげ!」
「戦果確認用意。潜望鏡深度まで浮上。潜望鏡上げ!
副長妖精が伝声管へ向けて復唱をし魚雷発射管室にいる妖精たちへ向けて命令をする
それからほどなくして目の前のⅠ Ⅱ Ⅲ Ⅳと書かれた計器が青白く発光する
どうやら装填が完了したようでち
それと同時に艦が潜望鏡深度まで浮上し、潜望鏡が上げられる
潜望鏡を覗きあたりを見渡すと、11時の方向で雷巡1隻駆逐艦2隻が海上で猛火を上げているのを確認することができた
よし!
・・・・ってあれ?
水中爆発音は4回聞こえたから4隻全艦にあたったはずなんだけど.....
・・・・・
.....まぁ戦艦だし、さすがに魚雷一発じゃ沈まないか
私は思考を止め、もう一度しっかりと攻撃が当たっていることを確認するために潜望鏡を覗き燃えている艦をしっかりと見る
・・・
駆逐艦2隻は魚雷がそのどてっぱらにあたったようで、艦橋、艦中央から爆炎を上げて速度が止まっていることが確認できた
艦橋が燃えているということは艦の中枢部分を破壊することができたということなので沈むのは時間の問題だろう、艦の速度も止まっているため、艦中央部から水がドバドバと入ってきていることだろう
雷巡は魚雷の爆発で艦上部に置いてある魚雷に誘爆したようで、艦橋から艦尾にかけて爆炎が上がっており、艦は止まり艦尾から傾いていることを確認することができる
おそらく艦尾にあたり魚雷の爆発でさらに上部に置いていた魚雷が誘爆し艦橋まで一気に爆発したということなのだろう、
此方も沈むのは時間の問題だな
最後に戦艦だが、戦艦は依然としいて海上を航海しており、探照灯を付けてこちらを探しているように感じられる
よしっ!今のうちに第二射始めましょう!
「雷巡1隻駆逐艦2隻撃沈確認」
私は潜望鏡を下げ副長妖精へ向けてそう言葉を発する
「魚雷発射用意!」
「1番~4番魚雷発射用意!」
副長妖精が伝声管へ向かって復唱し魚雷発射管室へ向けて命令を飛ばす
「魚雷発射!」
「魚雷発射!」
副長妖精は復唱し
次の瞬間、かちりと音を立てて副長妖精が魚雷発射のスイッチを入れた
その直後、少し鈍い感覚が艦全体へ響き、ぷしゅーと空気が抜けていく音が艦首の方から聞こえ、魚雷が発射された
「....全魚雷、問題なく航走中」
「潜望鏡を下すでち!急速潜航!」
私は伝声管へ向けてそう叫び
「潜望鏡を下せ!急速潜航!」
副長妖精がそう言った瞬間、艦が艦首から水をかき分け、素早く暗い海の中へ急速にその艦体を海に沈めた
・・・・・・・
それから数十秒がたち艦全体にとてつもない轟音が鳴り響いた
「魚雷命中確認」
「潜望鏡深度まで浮上!潜望鏡上げ!」
私は潜望鏡を覗きおそらく戦艦がいるであろう11の方向へ視線を向ける
戦艦は艦中央部から艦首にかけて爆炎を上げてその巨体を艦首からゆっくりと沈めていた
直後、主砲の弾薬庫にでも引火したのだろうか、第一、第二主砲が唐突に爆発し砲塔が吹き飛んだ
沈むのは時間の問題だろうな、
「戦艦ル級撃沈確認、パラオへ向かうでち」
「了解、針路1-7-5、取り舵90 パラオへ向かいます」
私と復調の号令が発令所に鳴り響き、私たちは燃え盛るり半ばスクラップとかした深海棲艦を後にしてパラオへと移動を進めた
潜水艦は基本的に足が遅く敵の的になりやすい
その為、敵を排除したらすぐに逃げるのが一番生存率を高める方法なのだ
「潜望鏡深度まで潜航」
現在深度を表す計器の針が10,20とだんだん下がっていき、25をさして停止した
「両舷原速前進」
「両舷原速よーそろー!」
直後、艦が少し揺れ加速し伊58は戦闘海域を離脱しパラオへと向かった.......
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
それから少し時間がたち、午前2時
その日の夜は浮上してゆったりとパラオへ向けて南下している伊58の中ではちょっとした宴会が行われていた
食堂の机の上には冷凍保存されていた牛肉と新鮮な玉ねぎそして潜水艦生活の中ではとても貴重な新鮮な人参とジャガイモを使ってカレーが作られ、ごはんとともに食卓に並べられる
「着任初日無事に生き残れた+初陣で無事に95名全員が怪我無く生き残れたことを祝ってカンパーイ!」
全員「カンパーイ!」
「着任初日初陣で戦果51220tはかなりの大戦果ですね!艦長」
「そうでちね!」
初陣で5万総トン以上の撃沈はかなりの大戦果だし、滅茶凄いことだと思う
正直私でもビビってます、はい(小並感)
っぱ酸素魚雷ってすごいってしっかりわかんだね
「....艦長本当に良かったんですか?」
私が今日の戦果に戦慄していると後ろから料理長妖精に話しかけられた
「ん?どうしたでちか?」
「いや、今日水をかなり使うカレーを作ったんですけれど、航海初日で早速こんなに贅沢をしてもいいのでしょうか?」
「あぁ。そういうことでちか
それなら問題はないでちよ!
今日は初航海日であり初陣の日であり初めて私たちが戦果を挙げた日
こんなに濃い1日なんてめったにないし初陣でみんなが怪我無く生き残れたということは祝ってもいい事なんでちよ?
それに潜水艦に乗っている時点で日々の楽しみなんてご飯くらいしかないでちから
だから今日は気にせずご飯を楽しむでち」
「わ、分かりました!今日は命一杯楽しむことにします!」
「そうするといいでち
それとカレー美味しいでちよ!作ってくれてありがとうでち」
「とんでもないです!それでは私は仲間と話してきます!」
料理長妖精はそういって向こうの方へと向かっていった
それから数時間伊58の食堂では妖精たちが変わり替わりでご飯を食べ、妖精たちの笑いあう声が途絶えなかったのであった......
投稿遅くなってすいません。
UA1984突破 お気に入り登録42件 しおり23件 感想3件
本当にありがとうございます!感謝の極みです!
評価6を下さいました氷水メルクさん
評価8を下さいましたゆきろうさん
評価してくれてありがとうございます!
感謝の極み!作者のモチベが上がります!
よければ感想を書いてください!
作者のモチベが爆上がりします
それではまた次回
この物語の結末は何がいいですか?
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バッドエンド
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トゥルーエンド
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ハッピーエンド