共鳴りとは──魂の振動(大嘘)   作:美味しいラムネ

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まこーらいつもありがとう!




渋谷事変⑩─変身II─

 

 

 

 「ハッピーバースデイってやつさ」

 

 『遍殺即霊体』

 

 三人の真人が融合する。

 真人の姿が異形のものへと変わる。

 

 あぁ、なるほど。仕損じたか。

 

 「ちっ、完全に跡形もなく吹き飛ばしたと思ったんだが」

 

 「だったら、何度でも消し飛ばすまでよ」

 

 首をコキコキと鳴らしながら、真人が笑う。

 

 「殺す、殺してやる!」

 

 ちらり、悠仁の方を見る。

 あぁ、駄目だ。あれでは。あんな様じゃ、悠仁はいつか死んでしまう。このままこの方向へ走り出して、歯車となって死ぬ未来が見える。

 

 「虫ケラ、悠仁のこと、抑えてなさい」

 

 「...は?」

 

 「虎杖。そこで見ていろ。悩んでいる様じゃ、お前はただ死ぬだけだ」

 

 こいつは、私たち二人で祓う。

 そこで見てなさい、悠仁。今はいくら悩んでもいい。最後には、私たちの所へ帰ってくるのでしょう?信じてるから。

 

 「はは、要は足手纏いってやつか!ここで君たちの首を並べたら、虎杖悠仁はどんな顔をするのかなぁ!」

 

 疾い。

 目で追いきれなかった。

 

 放った拳を掻い潜り、真人がそのまま私へ抱きつく。

 

 「熱烈な歓迎どーも?」

 

 「感謝しなよ、一生に一度しかない体験なんだからさ!」

 

 「領域展開─『自閉円頓裹』」

 

 自身の回した腕を外殻と仮定した領域展開。

 私だけを対象にすることで効果を底上げされた無為転変が、私の魂に触れる。

 

 「そりゃ悪手だろ、真人!」

 

 魂が弄られ、顔が吹き飛ぶと同時に共鳴りを発動。

 ビデオの逆再生の様に体が再生し、同時に真人の魂を跡形もなく吹き飛ばした──筈だった。

 

 消えたはずの魂が、瞬時に再生する。

 しかも、術式が焼き切れていないのか。

 

 間髪入れず、再度の領域展開。

 再び私の魂が滅茶苦茶に弄られる。

 

 「くっ、お前、私の事好きすぎかよ!」

 

 領域の使用を私相手に限定する『縛り』だな。幾ら今の真人でも、領域があっても私の魂の防壁を無視する事はできない。落下の情の応用で必中効果は対策してるし。

 

 だが、魂を何度消し飛ばしても、再生するのは何故だ...?

 術式が常に新品なのも何故だ。

 

 「ちっ、せめて、領域が使えればもう少し役に立てるんだが」

 

 顎吐や灰怒羅、大河馬に不知井底。

 魂に触れられないまでも、多様な攻撃手段による妨害は真人相手にも有効だ。

 だが、殺すことはできない。極論、呪力が無くなるまで体を破壊し続ければいつかは呪力の自己補完が追いつかなくなり、真人でも死ぬ筈。

 

 まずいな、複数回の領域の行使で、確実に私の魂に与える影響が大きくなってきている。

 流石にある程度を超えたら修復は厳しいわよ。

 

 「はは、飼育員に大道芸人か!呪術師やめて、転職したらどうだい!」

 

 「言ってろ!『鵺』!」

 

 二級呪霊が一撃で炭化するレベルの雷でさえ、真人の体には痛痒を与えない。

 真人の拳がブレード状に変化して、私の胸を浅く切り裂く。

 

 「まぁ、領域は縛ってるけど、普通の術式は縛ってないしね」

 

 そのまま腕が網状に変化。平打ちで切り裂くも、その隙間を埋める様に肉が膨張し、私を絡めとる。

 糞、あの男に手持ちの式神を削られたのが痛い...!

 

 「恵っ!」

 

 「大丈夫だ!」

 

 玉犬・渾の影を着ぐるみの様に着込むことで直接触れられることを防ぎ、逆に真人の腕を満象が破壊する。

 

 「『穿血』!」

 

 真人の硬質化した頭部に、音速の水鉄砲が弾かれる。

 術式の刻まれた脳を破壊すれば、魂を捉えられなくとも多少のダメージはあると踏んだのだろうけど、硬すぎるわね。

 

 穿血の衝撃でわずかに上を向いた顎目掛けてアッパー。

 そのまま首目掛けてラリアットを放ち、勢いはそのまま後ろ蹴り。

 腕を掴み巴投げ、最後には心臓部目掛けて釘に見立てた腕を突き立てる。

 起き上がった真人目掛けて、金槌を全力で叩きつけ、吹き飛ばす。

 

 「『簪・平打ち』」

 

 簪の先から放たれた斬撃は、唯の斬撃では非らず。

 両面宿儺、その史上最強の斬撃を見たことで、相手の強度・呪力量に合わせた威力を発揮する斬撃へ進化していた。

 

 同時に、ネイルグレネードがくくりつけられた蠅頭の式神を突撃させる。

 

 傷を瞬時に再生させながら、真人が起き上がる。

 

 「恵」

 

 「釘崎...領域か?確かに、釘崎が呪力消費を肩代わりすれば使えない事もないが、それでどうする?」

 

 「いや、領域は使わないわ。私たちの魂を完全に重ね合わせる」

 

 魂を深く観察する中で分かったことがある。

 多重魂とは違い、混ざり合わずに、しかし同じ位置に魂が複数...いや。

 

 「わかった事があるの。3つの魂が互いに監視し合い、自己を補完し続けることによる擬似的な不死の実現、ってところかな?それを真似する。私たちの二つの魂を同調させて、潜在能力を引き出す。それでどうなるかは分からないし、成功するのかも分からないけど」

 

 「...まぁ、何とかなるだろ」

 

 「そうね!」

 

 真人が起き上がると同時に、互いの掌を絡める。

 鼓動を同期させる。

 共鳴りの本質。魂を共振させる。互いの振動が一つになり、同位相の揺れは互いに強め合う。

 

 両面宿儺の虐殺を止められなかったことへの後悔が、漏瑚に勝てなかった自分への怒りが。そして、悠仁の魂を傷つけさせたことへの感情が。

 それが、魂をより強く結びつける。

 

 釘崎の目が、薄い紫色の光を灯す。同時に、恵の目にも同じ光が灯る。

 

 「あぁ、成る程。釘崎、これがお前に見えている世界か」

 

 同調された視界が、魂の形を捉える。

 

 「3つのうち、2つ。それを壊せば相互監視は破綻するわ」

 

 「成る程、つまり、二つ一気に壊せばいい」

 

 引き上げられた伏黒恵の力。

 彼の脳内によぎったのは、五条悟がどこかから見つけてきた。江戸時代に書かれた古い文献。

 そこに描かれた、十種影法術、最後の式神の姿。

 分かっているのは、その姿のみ。

 

 その能力は不明。だから、これはあくまでも想像の産物だ。

 

 「『玉犬・渾』+『鵺』+『大蛇』+『蝦蟇』+『満象』+『脱兎』+『円鹿』+『貫牛』+『虎葬』」

 

 調伏した、全ての式神を掛け合わせる。

 

 「布留部、由良由良止布留部(ふるべ、ゆらゆらとふるべ)

 

 「『廻転獣・魔虚羅“菲狗”(かいてんじゅう・まこらふぇいく)』」

 

 この場に、夏油傑の頭部に潜む化け物がいれば、こう思っただろう。

 あぁ、頭に方陣がないことを除けば、完全にかの式神と同じ姿をしている、と。

 

 これを出している間、他の式神は出せない。

 また、不知井底と同じ合成獣でありながら、一度倒されればその日は再登場させられないという縛りの元成立した、最強の式神の模造品。

 

 

 「あくまで再現。本物がどんな力を持っているかは知らん。だが、これが今の俺が出せる120%だ!いけ、魔虚羅!!」

 

 少年少女。若人たちは常に成長している。一分一秒前の自分よりも前へ。北へ、北へ進む若人たち。

 史上最強の呪術師を目にした彼ら彼女らの力は、爆発的な成長を始めようとしていた。言うなれば、術式の成長期が、訪れようとしていた。

 

 咆哮を上げながら、式神が突進する。

 咄嗟にその刃を受け止めた真人の体が、半分ほど吹き飛ぶ。

 円鹿の正の呪力が硬質化し、表面に雷を纏う退魔の剣。呪霊にとって致命的な刃が体を吹き飛ばし、しかも魂を捉える。

 

 玉犬や虎葬の強靭な肉体を持ち、貫牛の走破力を、満象の重量を合わせもつ。まさに、すべての式神の終着点。

 影が体に集まったかに見えると、魔虚羅の体が肥大化し、巨大化した退魔の剣が振るわれる。

 

 勿論、本物とは比べるまでもなくこちらの方が弱い。

 呪いの王と打ち合えるほどの膂力も無ければ、魔虚羅の特徴たるあの最強の能力もない。

 しかし、すべての式神の力を持つその偽物は、間違いなく真人を追い詰めようとしていた。

 

 「Makooooooooooooo!!」

 

 雄叫びを上げながら、魔虚羅の退魔の剣が十文字に振るわれる。

 伏黒恵の脳内から、最適な呪力の使い方を理解。その軌道をなぞる様に振るわれる一撃。

 選び取ったのは、京都校の生徒が使っていたあの技。『シン・陰流簡易領域・『抜刀』』。

 

 真人の体が分断され、再生するまでの一瞬の間に体内が露出する。

 瞬間、釘崎野薔薇が飛び出す。

 

 躊躇うことなく体内へ腕を突っ込み、血まみれになりながら真人の心臓を取り出す。

 

 「共鳴りの威力は、対象の体を使う場合はその部位の重要性で上がる。心臓を使えばどうなるかがわかんないお前じゃないんだろ!」

 

 「『共鳴り』!!」

 

 この連続攻撃で削れた魂は、数にしておよそ、一個半。

 二つ目は削りきれていない!

 不味いわね、これだとすぐに再生される──!

 

 あと一手、あと一手足りない!

 

 「『穿血』」

 

 「『簪』!」

 

 この程度じゃ削りきれない。

 駄目だ、再生される。

 

 「俺はさ」

 

 「自分の生き様で後悔したくない、だから人を救うんだ、そう思ってた」

 

 「違った。何も考えていなかっただけなんだ。救いたいから、助けたいと思ったから救う」

 

 「ただ、それだけなんだ」

 

 再生しきるまえに、真人の二つ目の魂を悠仁の拳が破壊する。

 

 「言われた言葉の意味、やっと分かったよ」

 

 お前は俺で、俺はお前だ。

 

 『黒閃』

 

 起き上がった真人の顔面に、黒閃が決まる。

 本質的には何も変わらない。本能と理性。そのあり方の違いだけ。

 現実から目を逸らさない。

 

 俺が殺した人たちを、言い訳にしない。

 

 「救いたいから救う、これからもそれは変わらない。もう、背負った罪に押しつぶされたりはしない」

 

 殺した相手の分だけ生きる。

 何様のつもりだ、亡霊が指を差す。誰のせいだと思っているんだ、死人が罵る。

 

 何処までも傲慢に。誰がために力を振るうか。

 

 この瞬間、虎杖悠仁は。

 漸く、真の意味で。

 

 『呪術師』となった。

 

 もう迷わない。心の霧は晴れた。

 

 「上げてこうぜ、真人」

 

 「こいよ、虎杖悠仁!」

 

 三人の魂が同調した。

 

 「知ってる?私たち、東京校三馬鹿って言われてるらしいわよ」

 

 「虎杖と釘崎はわかるが、なぜ俺まで...?」

 

 「はは!伏黒まで巻き込まれてやんの!」

 

 三人の攻撃が真人の魂を削る。

 二人の拳を避ければ魔虚羅の剣が体を切り裂き、剣を避ければ二人の拳が決まる。

 

 あぁ、そうだった。

 真人は笑う。人類種の天敵はいつだって人類種だった。ならば、人から生まれた呪いを祓うのが人間であるのも必然。

 いいや、違う。

 俺のポテンシャルはこんな物じゃないはずだ。

 人が恐れ、人が憎むものは人。

 そう、俺こそが。

 

 俺こそが恐怖だ。

 そう、俺こそが、呪いだ!

 

 人への恐れが弱まることはなく。

 際限なく、一分一秒。真人はより先へ、さらなる力へ手を伸ばす。

 

 「『多重魂・撥体』!」

 

 肉の波が空間を埋め尽くす。 

 押し出す様な肉の波は無理やり釘崎達と真人の間に距離を生む。

 

 その肉の海をバタフライの様にかき分け、魔虚羅が退魔の剣を振るわんと迫る。それを迎え撃つのは、何十人もの人間を束ね合わせた肉の剣。

 肉の剣が折れ、しかし魔虚羅の剣戟は真人に当たらない。

 

 それと同時に、肉でできた直径50mはある隕石を、伏黒目掛けて落とす。

 魔虚羅が離れた今、伏黒恵は無防備。この瞬間を待っていた。

 

 「行かせねえよ」

 

 瞬時に反転した魔虚羅目掛けて、肉でできた根を放つ。

 数十の根を一瞬で打ち払うが、次の瞬間には倍に数を増やし、増殖する肉の根についに魔虚羅の動きが止まる。

 

 ──あれは、漏瑚の技。あれは、花御の技。

 

 「『幾魂異性体『防御偏重』』!」

 

 飛び出した幾魂異性体が釘崎と虎杖を妨害する。

 全力で繰り出した拳。それでも消し飛んでいない改造人間の姿に驚愕する。

 幾魂異性体は、自身の魂を焚べることで瞬間的に強大な攻撃力を獲得する。しかし、これは違う。命を掛けた縛りで攻撃力を上げるのではなく、防御力を限界まで上げる。次の瞬間には絶命するが、その代わりこの一瞬だけ生き延びるというイかれた縛りにより実現された防御力は、花御のそれに近しい領域まで昇華されている。

 

 「一か八か...最大出力の穿血で...!」

 

 

 

 ぱん、拍手が鳴る。

 

 「あぁ、素敵だ...ブラザー」

 

 「その声は...東堂葵!?え、なんでここにいるのよ!?」

 

 呪力の籠った小石と恵の位置が入れ替わり、攻撃を防ぎ切る。

 

 「ちっ、援軍か」

 

 東堂目掛けて放たれた肉の魚が、鳴り響く拍手と共にすべて撃ち落とされる。

 

 「ふっ...どうやら、ブラザーの親友(ベストフレンド)は、同時に俺の友人でもあった様だな。伏黒恵、どうやら俺はお前を誤解していたようだ」

 

 真人の顔面に、東堂の黒閃が決まる。

 急に出てきて何当たり前の様に黒閃決めてるのよコイツ。

 

 「俺は今、猛烈に感動している!高田ちゃんと初めて出会ったあの日の様に!」

 

 もう1発黒閃が決まった。本当になんなのよコイツ。真人も困惑してるわね。

 

 「でもやっぱ東堂と私って同級生だった気がするのよね」

 

 「なぁ釘崎。全部終わったら家入さんに脳、診てもらおうな?」

 

 まぁでも、これで。

 真人を殺す、最後のピースがハマった。

 

 「分かっていても、抜け出せないものなんだなぁ!ま、抜け出す必要も、ないけどさ!」

 

 東堂の一挙手一投足に対応しながら、魔虚羅の剣を捌き、私の共鳴りの餌食にならない様立ち回る。

 

 何処からくるか。

 周辺には呪力がこもった釘が無数に散乱している以上、出所を予測するのは不可能に近い。

 

 「なら脳を増やせばいい」

 

 真人の頭が増える。お前はスコヴィランか。あ、まだ発売してなかったわね。

 

 「視野が広がり、思考速度が加速した。それで対応できるほど単純なものでもない」

 

 「あぁ、そうだなぁ、このままだと死ぬなぁ!」

 

 真人の頭へ全力の頭突きを悠仁が放つ。

 金属がぶつかり合う様な硬い音がする。

 

 東堂葵、彼奴が一番厄介で、同時に──一番消しやすい。

 領域を使えば、釘崎野薔薇の魂に触れ、残り一個の魂が吹き飛ばされる。

 

 ならばどうするか。

 

 「教えてくれたのは、五条悟、お前だぁ!」

 

 一か八か。0.2秒の

 

 「領域展開」

 

 おいおい、オイオイオイ!

 

 「馬鹿かテメぇ!?」

 

 東堂は簡易領域を起動。同時に釘崎野薔薇は共鳴りを準備し、伏黒恵は円鹿の力を引き出し、魂が見える様になった目で自身の魂を修復する準備。虎杖悠仁は、無為転変の解放を阻止するべく、駆ける。

 

 私の術式わかってんのかコイツ!?

 それに、縛りを破った以上、何かしかしらの揺り返しがあるはず...!?

 

 真人は知っていた。

 この縛りを破った時のデメリットは。魂を分割し、他人でありながら自分を作成できる真人には、縛りについての実験ができた。

 そのデメリットは、「24時間の無為転変の使用不可」。

 しかし、その時点で変えていた肉体までは失われない。

 

 そして、その縛りを踏み倒す方法も知っていた。

 

 釘崎野薔薇が共鳴りを起動するよりも早く、領域が展開され、そして終了する。

 釘崎野薔薇の共鳴りを避け、虎杖悠仁の中に潜む地雷を回避する為、生得領域の具現化と、術式の発動。本来2段階の工程を一つにまとめる早技。

 

 虎杖悠仁の中に潜む両面宿儺。それがどんな反応を返すかは未知数だったが、この分だと賭けに勝った。真人はそう考え、残しておいた最後の自分の魂を喰らう。

 

 「なっ!?」

 

 真人の成長速度は凄まじかった。

 真人本人の想定よりも多い数の魂の複製の生成に成功していた。

 それを喰らうことで、術式の回復が可能。縛りを破り捨て、そのデメリットさえも無効化する荒技。

 

 腕が吹き飛び、再生させている途中の恵と、自らの腕を切り飛ばし、迎え撃たんと抜刀の構えを拳で取る東堂目掛けて、真人のブレードが振るわれる。

 

 恵への斬撃は魔虚羅が無力化するが、あの様子だと東堂は──いや。

 

 「はは、さすが東堂。山勘で衝突部に呪力を集中させたわね...!」

 

 東堂の腹筋にブレードが挟まれ、抜けなくなり真人の動きが止まる。

 飛び込んだ虫ケラが游雲で真人の膝を砕き、東堂が真人の足を思いっきり踏みつける。

 

 「あぁ、これ俺死んだか?」

 

 真人の頭部目掛けて、私の、そして悠仁の黒閃が同時に命中する。

 相乗された黒閃の威力は、通常の黒閃のさらに2.5乗。

 真人の全身の甲殻が粉砕され、血みどろの真人の体が露出する。

 

 

 

 

 

 「助けてあげようか、真人」

 

 

 

 

 






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偽夏油「あかん真人死ぬううう!行け...誰もいないんだった!」

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