共鳴りとは──魂の振動(大嘘)   作:美味しいラムネ

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 伏黒>|超えるのが大変な壁|>>憑依釘崎>>>>|超えるのが無理そうな壁|>>>>小僧>>>原作小僧

 ぐらいだと勝手に思ってる。


京都姉妹校交流会①

 

 

 今日は、待ちに待った...と言うわけでもない京都姉妹校()()交流戦!!天気は快晴!

 いやぁ、いいわよね、京都。寺社仏閣、歴史ある建造物って見てるだけで面白いのよね。帰りにユニバにも寄りたいわね!

 とか思ってたのだけど。

 

 「え、何でみんな手ぶらなの!?」

 

 誰も荷物を持ってない。恵は...影の中にいろいろしまえるからわかるけど。他はどうなってるの?

 

 「オマエこそ何だその荷物は」

 

 いや確かにパンダ先輩は着替えとかは必要なさそうだけれども!

 

 「あれだよな、釘崎。そのスーツケース、コッファーだろ」

 

 「いや悠仁、流石に脳が映画に侵食されすぎよ。これから京都でしょ?だから荷物...」

 

 あれ、私何か致命的な勘違いしてないか?

 

 「おい、まさか釘崎...お前話聞いてなかったのか?京都()姉妹校と東京()交流会だぞ?」

 

 おい...恵。嘘...だろ...京都に行くんじゃなかったの...!?

 

 「...恥ずかしいからちょっとそこの物陰に隠してくる」

 

 やっべ。あのリボルバー女とかに見られたらどんな嫌味を言われるか。顔面にぶぶ漬け投げつけられてもおかしくないわ。

 

 「去年は乙骨が無双してな、圧勝だったらしいぞ」

 

 「おのれ、絶対に許さんぞ乙骨憂太!絶対に許さねえ、ドン・サウザンドオオオ!!」

 

 あの特級か、あの特級か!!

 まぁいい。この鬱憤は交流会で晴らすまで。なぁに。今の私たちならあの一級ゴリラこと東堂葵相手でも敵じゃな...いかどうかはわからん。

 

 「ふ、ふん。ボコボコにして京都に叩き返してやるわ。一年相手にボコボコにされて悔しそうにする姿が目に浮かぶようね!」

 

 「あら、言うじゃない」

 

 この声は、リボルバー女の真依!いや、気づいていたけども。

 一緒にやってきたのは京都校の面々。話には聞いていたけど、向こうもなかなかキャラ濃いわね。

 一級ゴリラ『東堂葵』は言わずもがな、他の面々もなかなかに濃い。

 

 「なぁ悠仁、ロボがいる、ロボがいるぞ」

 

 「ロボがいるな、釘崎!」

 

 京都校二年『究極メカ丸』。下手したら、東堂葵よりも警戒するべきかもしれない。

 傀儡の同時操作数はどれくらいか、自動操作は可能か。最小サイズはどれぐらいで、どれぐらいの距離まで操作できるか。宇宙空間まで、とか言われたらこっちが手出しできない距離から一方的に砲撃されて終わる可能性もある。

 それに、蠅サイズの傀儡があるとかだったら、情報は全部筒抜けだと思ったほうがいい。

 数は無制限、距離もサイズも制限なしとかだったら不味い。

 

 (ま、それができるなら余裕で国家転覆できるわね。それなら特級の筈だし、そこまで警戒しなくてもいいのかも?)

 

 

 あ、そういえば。

 

 「そういや...リボルバーお...真依。そういやこの前高田ちゃんの握手会にいなかったか?近くに東堂はいなかったけど」

 

 東堂葵の強さの秘密は高田ちゃんにある、と見て一回握手会に行った時。いたのよね。リボルバー女。しかも完全にオフって感じで。

 

 「あ、うん。」

 

 虚をつかれたと言った感じで、素直に真依が答える。

 

 

 「え」

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎♦︎♦︎

 

 

 

 

 京都姉妹校交流会

 1日目 団体戦“チキチキ呪霊討伐猛レース”!!

 指定された区画内に放たれた二級呪霊を先に祓ったチームの勝利となる!

 区画内には三級以下の呪霊も放たれており、日没内に決着がつかなかった場合、討伐数の多いチームの勝利だ!それ以外のルールはなし!

 

 

 

 

 

 

 「と、言うわけで。ルールは無いらしいので、索敵用の蠅頭式神を300匹余り用意してきました。いいわねー、都会は1日歩けば数十匹は見つかるし」

 

 「視界共有はできないんだろ?ならどうやって索敵するつもりだ?」

 

 恵がうぞうぞと蠢く蠅頭の群れを気持ち悪そうに見ながら言う。

 

 「こいつら、呪霊を見つけたら自爆特攻するようプログラムしてるのよ。式神の繋がりが消えた地点に行けば、その周りに呪霊はいるって寸法よ。」

 

 ふよふよと形代を浮遊させながら言う。

 蠅頭程度なら、100枚いくらのコピー用紙でいいし、数だけなら幾らでも盛れるわね。

 一級とか、特殊な能力持ちみたいな特殊な式神は、それ相応の素材で作ってるけど。

 

 「うちの特級こと虫ケラ君で頭数も増やせるし、作戦通りでいけるわよ」

 

 鎧型の一級呪霊を着た虫ケラ君が、得意そうにフン、とモストマスキュラーポーズを決める。

 私の勘違いかもしれないんだけど、最近虫ケラ君、感情表現豊かになってない?

 

 「メインですら無い、拡張術式でそれだからなぁ。...なぁ野薔薇。やけに百鬼夜行の資料読み込んでたけど、呪術界転覆させようとか考えてないよな?」

 

 「何言ってるんですか真希パイセン!あれはただ呪霊操術が、私の拡張術式の参考になりそうだったから読んでただけですよ!」

 

 「ま、野薔薇がそんなことする訳ないか」

 

 ぐりぐりと真希先輩に頭を撫でられる。

 姉妹でこうも違うものなのかしら。真希先輩のことは尊敬できるし、信頼できる。

 本当、同級生にも、先輩にも恵まれて。いい環境だよここは。本当に、都会に来て良かった!

 

 「索敵要員を分けて、私と恵の班。パンダと棘の班。で、野薔薇が遊撃で」

 

 「俺が東堂を足止めする」

 

 任せておけ、と言わんばかりに悠仁が胸を叩く。

 まぁ、これが東堂葵を討伐するゲームなら、私、恵、悠仁でかかればいい。でも、これはそういうゲームじゃ無い。一人相手に3人も当たってたら、その間に頭数の差で試合に負ける。

 

 「ま、悠仁ならあの一級ゴリラ相手でも余裕でしょ」

 

 「だろうな。東京校、京都校。呪力ありでも、()()なしでやり合ったら。間違いなく──

 

     

虎杖が勝ちます」

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

 虎杖の拳が東堂の腹に突き刺さる。

 打撃に遅れて呪力が当たる逕庭拳と、限りなく黒閃に近い打撃をランダムに織り混ぜ、東堂の体を蹴り、投げ、抉る。

 

 「いいぞ、いいぞブラザー!!お前の拳は、全身全霊で世界に存在している!」

 

 東堂が思う。ブラザーはすでに高みに上りかけていると。

 ならば、あとは言葉はいらない。

 

 全力で、拳をぶつけあうのみ。

 

 

 交流会がスタートする。

 直後、虎杖悠仁は京都校の東堂葵と相対。作戦通り、東堂をそのまま連れて離脱した虎杖は、直後に京都校の残りの面々に襲撃される。これを無傷でいなすと、そのまま東堂葵との戦闘を開始した。

 

 東堂葵により襲撃を邪魔された京都校の面々は、そのまま東京校の面々と接敵。

 呪霊討伐猛レースとは名ばかりの、術師同士の集団戦が始まる。

 

 

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 (矢尻に少量の血...物理法則無視の軌道は、やっぱり加茂さんの術式か。)

 

 不知井底で受け止められる程度の速度でしか無い。それならばそれほど脅威でも無いか?

 

 (いや、近接戦闘中に、後方へ飛ばしておいた矢が帰ってくるだけでも大分鬱陶しい。)

 

 伏黒恵。加茂憲紀と会敵。

 

 「はぁ。同時にもう一種出せるだろ?出し惜しみされるのは余り気分が良くない」

 

 「...いいんですか?加茂さん。出し惜しみなしなら。多分一瞬でケリがつく。...こっちも、友人殺されそうになって加減しろって方が無理だ」

 

 釘崎に影響でも受けたのか、などと思いながら呟く。

 自分は、自分の良心に従って人を助ける。それを否定されたらあとは、呪い合うしかない。

 

 (そういや、魂を接続するアレ。...後遺症とか無いんだろうか。)

 

 若干アイツらのバカさが移ってる気がしないでも無い。

 

 「随分と...舐められた、ものだな!」

 

 最後の一本の矢を放つと、その矢とほぼ同じスピードで加茂が駆ける。顔に紋様のような跡が浮かび上がる。

 

 「疾い...血を操ることによるドーピングか!」

 

 不知井底の拘束を無視しながら走り抜ける程度の力はある、か。

 威力を図るためにも、その拳を受け止める。

 

 (重い...パワーもスピードも、先程までの加茂さんと同じと考えないほうがいいな)

 

 でも、東堂や虎杖と比べたらなんてことない。

 比べる相手が悪いが、この前喰らった五条先生の手加減パンチの方がよっぽど痛い!

 加茂は恵の足を祓い、そのまま襟を掴んで投げ飛ばす。

 

 空中で体勢を整えた恵は、天井を蹴って加茂に手刀を叩き込もうとするが、それは瞬間的に加速することで避けられる。

 

 血流の操作による瞬間的な加速、か。厄介だが、だったら。

 

 「『嚥下獣・灰怒羅』」

 

 通路を削り散りながら、蒼身のうつぼが、加茂を飲み込もうと迫る。

 スピードがあれど、通路を埋め尽くすほどの大きさで襲われたら逃げ場はない。そうなれば、正面から突破するしかない。

 そして、灰怒羅を破った瞬間の加茂さんを──

 

 「刈り取る」

 

 ()()()()()()()()、加茂の腹に突き刺さる。

 勿論破ったタイミングでの攻撃は予期していたのか、ブロックは間に合うが、その上から電撃を流し込まれる。加茂の動きが止まる。

 

 「馬鹿な、それは鵺の...!」

 

 「別に、式神を顕現させなくても力は引き出せるんじゃないかって思ってたんですよ。式神を合成するときのように、自分を元となる素体と仮定して、式神を合成すれば。」

 

 一瞬痺れた隙に、その体を不知井底で雁字搦めにする。

 そして、後ろに衝撃を逸らせなくなったところに拳を叩き込む。

 息もつかせぬ乱打が、加茂の意識を刈り取ろうと暴れる。

 

 『赤鱗躍動』がなければ、間違いなく意識が飛んでいたであろう衝撃。

 

 「私は、私は負けるわけにはいかないのだ!!」

 

 加茂が唇を噛み切ると、そこから溢れた血が刃となって不知井底の拘束を切り飛ばす。

 チャクラムのように形成した血の刃を手に取ると、それを片手に加茂が駆ける。

 チャクラムで切り付けると見せかけての投擲。正面からは拳が、後方からは楕円軌道を描き、チャクラムが迫る。

 

 「意地を見せたか...でも、加茂さん」

 

 やっぱあんた、俺と致命的に相性悪いよ。

 ニヤリ、と笑い掌印を結ぶ。

 

 『満象』

 

 赤血操術は、術式効果を上げるために常時血液の凝固反応をオフにしている。そのため、血液は通常よりも水に溶けやすい。それ故に、浸透圧により、赤血球が破壊される。

 

 濁流が、加茂の放ったチャクラムと、()()()()()()()()()()()矢を叩き落とす。

 

 「やっぱり待機させていたんですね」

 

 加茂の顔が僅かに歪む。

 加茂の拳を、クロスした両腕で受け止める。ビリビリと腕が痺れるが、耐えられないほどではない。

 

 「能力だけ使えるんだから、こんなこともできます」

 

 その構えを、加茂は知っていた。

 両手を揃え、前に突き出すその構えを。

 『穿血』

 

 音速で放たれた水のレーザーが、加茂の頬を掠める。

 

 「加茂さん。勿論使えるんでしょう?穿血。そっちの得意分野でやってやるよ。」

 

 「構えろ。速度勝負といこう」

 

 伏黒恵は、静かにキレていた。

 

 

 

 

♦︎

 

 

 

 

 

 

 

 「二級呪霊よね、二級呪霊を祓うイベントよねこれ!!」

 

 釘崎野薔薇は、叫びながら迫り来る木の根を避け続ける。

 悠仁のことは、心配などしていなかった。京都校の面々の不審な動きから、悠仁を抹殺しようとしてるのは分かっていた。

 

 他人に言われて人を殺すような腑抜けに、悠仁が負けるはずない。

 まぁ、万が一、億が一に死んだら...そうなれば、何しでかすかわからない。私も、恵も。

 

 まぁ、悠仁なら大丈夫。いざという時の保険も渡してきてるし。

 そう考え、自分の役割を果たそうと呪霊討伐の方を進めようとした。京都校の面々は、皆が相対しているみたいだし、せめてフリーな私は呪霊を祓おうと考えた。

 

 「何かおかしいと思ってたのよ!二級かと思ったら準一級相当の呪霊だったし、すごい勢いで式神壊されてるし!」

 

 「でもさ、それぐらいなら勘違いの範疇で済むけど、これはないだろ!」

 

 誰だ二級呪霊って言ったの!思いっきり特級じゃねえか!!

 

 

 

 

 

 

 

 






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本誌の方で色々重要な情報が出てるらしくて4/4の単行本が楽しみで仕方ない。
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