無気力ギャル神様の体を貰って楽しく暮らそうって話 作:匿名のTS好き
静河ちゃんと一緒に怪異を倒したり、その記録を本部とやらに通信したり等、怪異退治の仕事に暇だからと色々付き合っていたら、静河ちゃんからなんとお礼がしたいのだということでデートに誘われた。
イヤッッホオオオオオウ!!
と言いたい所だが、流石に「組織」の人も部外者と組織の人間がむやみにイチャイチャするのは癒着による機密の漏洩等の観点で懸念があるため困るらしく、本当にただ礼で済むのか監視されるらしい、というのを神の叡智で見た。
神の叡智……俗に
俗に神は全知全能と呼ばれるものの、実際に全てを知り全てを可能とするのはごく一部の限られた存在であって、神という種に属していても出来ないことや知らないことはあったりする。
特に俺は───正確にはこの体は───低位なので、神の基準においてはそこまで好き勝手に振る舞えるわけではない。
ただ、それでも神の叡智を介して、世界の記録の一部を覗き見して、人の感情をそれとなく知ったりするぐらいはできる。
それで読み取れた範囲で分かることは、静河ちゃんやそれとなく付いて来ている監視の人は、俺にそこまで敵対心は抱いていないらしい。
見た目には単なる人間の女の子にしか見えないというのもあるが、やはり怪異退治を手伝ったり好感度稼ぎをセコセコ頑張っていたのが要因だろう。
「というか機密漏洩の観点で言うならわざわざ静河ちゃんに聞かなくても分かるんだよな……」
「やめてよいきなりそんなこと言うの……! 貴女消されたいの?」
「まあ私も人が秘密にしてることをわざわざバラして楽しむような奇特な趣味はないからしないけどさ。
何でも出来ちゃうってのも悩み事だね」
そう神の力の万能さによる不満を愚痴りつつ静河ちゃんとショッピングと洒落込む。
せっかくの美少女ボディを活かして普段男子は行かないであろう服屋にも行ったりして、俺自身のこの身体や静河ちゃんの衣替えを楽しんだ。
服というのはかさばるものだが、こういう時神の力で空間を歪めて家に送るのは便利だ。なんならいつでも帰れるという安心感から、つい財布の紐も緩む。
ちょっと高い菓子をお土産に買っちゃったり、日用品を買い足したり、テレビで話題のデザイン性と実用性に優れたクッションだとか、色々なものを買った。
「どう、静河ちゃん。疲れてない?」
「確かに歩き疲れたけど、楽しいわ。けどちょっと休みたいわね」
「ならあっち行こうか。ベンチ座って休もう」
───それからも俺と静河ちゃんは休日を存分に楽しんだ。
すっかり日も傾き、夕暮れ時になった頃、静河ちゃんの家に彼女を送り届け、俺も自宅に帰ったのだった。
新作「魔法少女の『代役』を頼まれまして」書きました。本作と似たようなフォーマットのTS作品なのでもし興味あれば本作と一緒にお楽しみください。
https://syosetu.org/novel/340017