無気力ギャル神様の体を貰って楽しく暮らそうって話 作:匿名のTS好き
無気力ギャル神様と出会ったって話
「あー、あのさ、いきなりでゴメンなんだけど、アタシの代わりになってくれない?」
第一声、唐突に『代わりになれ』と言った、目の前に佇むどこか厭世的な雰囲気を纏うギャル……ギャルで良いのか、この……人? に真っ白な空間に拉致された俺は、脳内で激しく混乱しながらも深呼吸を繰り返して、どうにか冷静になろうと努めていた。
「えーと、いったいワタクシに何のご用で……?」
絞り出したセリフはどこか辿々しく、目の前の情報を処理しきれていない事は傍目にも分かりそうなほどであった。
そんな俺の荒れた内心を知ってか知らずか、彼女は言う。
曰く、彼女は神様であるらしい。いわゆる八百万の神とかそういう『とにかく沢山居る神様』の内の一柱で、人間社会が複雑化していくにつれて、複雑化した概念を司る神の数はどんどん増えていき、この世界を創造した主神は「神」を持て余していた。
そこで「すべての概念を司る全知全能の神を一体用意して、後はすべてリストラしよう」となったらしい。
「酷い話だ……」
「ね? だからアタシも、人間で言うならニートみたいな無職の神になっちゃったんだけどさ、そうやって暇で暇でしょうがない日を過ごしてたら、神も輪廻転生して新たな人生が送れるー、だか聞いたの。
だからね、アタシが生まれ変わったら、アタシの身体が残るんだけど、神の身体が意思のない状態で世界に残るのはいけないことなんだー」
ここまで聞いてなんとなく察した。
「要は、俺があなたの身体に入って、あなたの代わりとして生きるって事ですか?」
「そおゆうこと。あ、心配しないでー、確かに神の力とか権能とかそういうのは残っちゃってるんだけどさ、神様としてこなさなきゃいけない職務とかはないから、現世で人間に紛れて生きてもいいよ」
それで良いのか神様! と脳内でツッコミを入れたのだが、その申し出は俺にとって実に魅力的なのも事実であった。
両親を早くに亡くし、学生の身で一人バイトと親戚の仕送りで食いつなぎつつ勉強もこなす人生に疑問を感じていたから、こうして神様の身体で自由に生きれるのは最高と言って良かった。
何より、その神様の見た目はギャル美少女。その身体になれれば……フフフ。おっと少し下品な思考になってしまっていた。
「キミに身体を渡したら、この身体はキミのものだからどう使っても構わないよ。あ、でも無闇矢鱈に神の力を悪用したりしないでね。もしやったら他の神が徒党を組んで潰しに来るから」
怖っ!!
いや、でもそもそも神の力なんてそんな使う機会も無さそうだし大丈夫だろう。別に悪用したいとも思ってはいない。
他人に迷惑かけない範囲で美少女の身体を堪能したり神の力でニート生活が送れるなら、わざわざ他人を害すなんて夢にも思わないだろうし。
「それじゃ、合意ってことでいいのかな? この身体、キミに渡すよ?」
「あ、はい!! 是非とも頂きます!!」
そうして、俺は神様系のギャル美少女になった。