無気力ギャル神様の体を貰って楽しく暮らそうって話 作:匿名のTS好き
あれから学校への転入手続きだったりを終え、ついに名目上の転校生として学校に登校する日がやって来た。
ついでにあの日元ギャル神様の家に住み始めた日から名目上の保護者となる両親(両神?)ともバッチリ挨拶は済ませており、姉となる元ギャル神様と登校することになった。
今世における元ギャル神様の名前は
俺の身体の名前は神田
既に戸籍上の名前もそうなっており、しっかり人間の女子高生としての身分が持てるようになった。
これから先、俺は神様を人前では「マナお姉ちゃん」と呼ばなくてはならないわけだが、その恥ずかしさも何度も商店街に連れて行かれ人前で「お姉ちゃん」と呼ぶ機会を与えられたおかげで少しは慣れた。
学年が違うのでいつも顔を合わせられるわけではないが、神様はわりと俺のことが好きらしいので昼休みにも一緒にお弁当を食べたりコミュニケーションは取っていくつもりらしい。
「じゃあ行こっか、信愛ちゃん」
「うん、真愛お姉ちゃん」
そんなこんなで二人で学校に行った。
転校生おなじみ質問イベントをかわし、「真愛先輩って妹居たんだー」という周囲の感慨深げな感想を聞きながら二度目の人生初の学校を楽しんだ。
前評判通り先生も生徒もみんないい人ばかりで、何か気になることがあれば親切に教えてくれた。
地方の公立学校のわりには何故か授業以外でも使えるパソコン・タブレット完備の教室があったりしたのはさすがにビックリしたが。
聞くところによるとやたらと金持ち、というより学校に付いてる生徒の保護者兼異常な資産を持ったパトロンが学校の設備投資に熱心らしく、その
そして昼休み。
中庭のベンチで二人座り、お喋りしながらのお昼ご飯の時間である。
両親の手作りのお弁当を噛み締めながら、元ギャル神様が話しかけてくる。
「どう、信愛ちゃん。学校には慣れた?」
「まあね。いい人ばかりで通い心地はすごく良さそうでこの学校に通い続けるのが今から楽しみ」
「良かったー、アタシも初めて人間として生まれてから他の学校に通った経験がないからどうなんかなって思ってたから、元人間のキミに気に入ってもらえて良かったよ」
そう朗らかに笑いながら元ギャル神様はめちゃくちゃ分厚い玉子焼きを一口で頬張っていく。顎どうなってんのそれ? という浮かんだ疑問はとりあえず流しておき一つ気になっていたことを質問する。
「そういえば気になることがあるんだけどさ」
「んー、なに?」
「神様の身体って基本なんでも出来るけど、出来ないことって何かあるの?」
「んー、ないかな。厳密にはあるんだけど、人の視点では無いも同然と言えるぐらいのものだから」
要約するとこういうことらしい。
まず神様の身体というのは物質界、つまり物の世界に降り立つ時に「
この物質化した
幽霊とか精霊とかそういうのは
だから死ぬことも消えることもない、
……あれ、やっぱり思ったよりスゴすぎるものを俺は貰ってしまったのでは?
まあそこを気にするのは少し前に通った道、いまさら気にしない。とはいえ、やはり力加減には気を付けようと思う俺であった。