無気力ギャル神様の体を貰って楽しく暮らそうって話   作:匿名のTS好き

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無気力ギャル神様と勘違い魔法少女って話

 

 あれから少しして。

 学校にも馴染んだかな、と思える程度には時が経ち、友達もそこそこ出来た頃。

 

「単刀直入に言うわ。あなた……怪異でしょ?」

 

「どうしてそうなる」

 

 俺は今、リアルな魔法少女に人類の敵かと疑われていた。

 

 

 

 時は少し遡り、放課後。

 下駄箱からスニーカーを取り出し、さあ帰ろう、と思った時。

 

「ん……?」

 

 カサっと音がして下駄箱の奥の方を覗くと、なにやら紙が入っている。

 もしやラブレター? と思ったが、この学校の男子は揃いも揃って清楚系が性癖ということは調査済み。

 つまりデータに則るならギャルである俺にラブレターなど来るはずがないのだ。

 

「え、じゃあこれ誰のなんだよ……ん、中身……。

 ……『放課後、屋上に来て』……」

 

 正直、伝家の宝刀「知らぬ存ぜぬ(クシャクシャポイ)」で済ませたかった所だったが、どうせこの後は特に予定は入っていない。

 文字通り死ぬほど時間など余りまくっているわけで、少しぐらいこういうのに時間を割いてもいいかな、と思い、屋上までえっちらおっちらと登って行った。

 

 

 

 そして現在。

 

「人間の女の子に化けて学校に侵入してくるなんて随分狡猾な怪異ね、けどもうその策は私が暴いたわ!

 さあ、正体を現しなさい!」

 

 この少女が言うことを整理すると、どうやら俺のことを「怪異」なる超自然の有害存在と誤認しているらしいというのが分かった。

 おそらくこの魔法少女ちゃんの敵なのだろう。何故俺が怪異認定されたのかは分からないが、きっと神様の力の異常性が怪異のそれと認識されてしまったのかもしれない。

 

 ……さらっと言ったが、そもそも俺以外で異能の力を持つ人間、ましてや超常の存在と戦う秘密結社の一員と出会ったことなど一度もないので、こういう手合いをなだめる方法も分からない。

 

「そっちが来ないならこっちから行くわ! はっ!」

 

 そう考えていると魔法少女が襲いかかってきた。

 話を聞いてほしいのが正直な所だが、この猪突猛進な所を見るに痛い目を見て貰う以外にまともに話を聞いて貰う方法は無さそうだ。

 ……といってもボコボコに殴ったりする必要はない。

 見た感じの戦闘能力は対人レベル。都市規模の攻撃もなんなく耐えられるであろうこの身体なら無傷で耐えることができる。

 攻撃らしい攻撃はせず、極力傷付けずに耐え続けて、相手が諦めてくれるのを待てばいい。

 あるいは攻撃を避け続けるのもありか。

 

「食らえっ! 万象より穢れを浄める星光(スターライト・クリーナー)!」

 

 限りなく細い光線を限りない数だけ束ねて作った直径2mほどの白い光線、すなわち疑似光子に変換された神通力を湯水のように使った、実に贅沢なレーザービームが目前に迫る。

 そうして俺の身体は光線に焼かれ、並の物体なら完全に消滅するであろう高熱に包まれる。

 

「……えっ!? ちょっと、なんで私の技をまともに受けて平気なのよ!」

 

 目の前の魔法少女が驚いたような声を出す。

 無理もないだろう、人間に擬態するような怪異というのは擬態がメインで戦闘力は弱いのが魔法少女アニメではお約束(セオリー)だ。

 とはいえ、俺の場合はその「怪異」とやらではない、マジの神様の身体なので例外に該当するが。

 

「っ……どうやらあなたは一筋縄ではいかない相手らしいわね、なら受けてみなさい、私のスペシャルな秘技の数々を!」

 

 こうして、謎の魔法少女の必殺技を次々に食らい続けるという奇妙な状況が開始された。

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