座長の悩み
ここはワンダーランドのセカイ。ワンダーランドなので、ジェットコースターや観覧車、メリーゴーランドなどがある。
そんなセカイの劇団の座長であるカイトには悩みがあった。
そう、高いところや絶叫系が絶望的に苦手なのである!
「はあ...疲れた・・・」
「どうしたのカイト、元気ないじゃない」
「さっきさ、えむちゃんがジェットコースター乗りたいって言ってさ・・・なんか購買のこと話された気がするんだけど、正直怖すぎて覚えてない・・・」
「あー、もう話しちゃえば?そしたらそういうこともなくなると思うんだけど。」
「いや、僕座長だし・・・」
(・・・えっ、関係ない気がするんだけど・・・)
まあ、いわゆるプライドである。
「そうだ!今からジェットコースターとかに乗って、克服しちゃいましょ!」
「えっ?メイコどういう・・・」
「たくさん乗れば克服できるわよ!さっ行くわよ!」
「ちょっ!勝手に話進めないでー!」
メイコは半ば強引にカイトを連れて行った。
■■■■
「さあ、ついたわよジェットコースター!」
「ほ、ほんとに乗るの!?」
「当り前じゃない!」
メイコとカイトはジェットコースターの前についた。
「さー行くわよ!」
「いやだ帰りたい・・・」
■■■■
ガラガラガラ・・・
「もうやだ・・・」
「もーカイト、シャキッとしなさい!ほら、セカイが一望できるわよ!」
「いや一望した瞬間死んじゃう・・・」
カイトはずっと下を向いていた。
「そうこうしてるうちに、ほら、もうすぐよ!」
「えっ言わないでっていったじゃん・・・」
ガラガラガラ!
「うわあああああああああああ!」
「声高っ!?」
カイトはバーチャルシンガーなので、出そうと思えばすっごい高い声も出せる。一回下で聞いたことのある寧々によると、「司にも負けてない」らしい。
「やだ無理高い怖い!」
「カイトが幼児退行してる・・・」
「おーりーたーいー!!」
「落ち着いて!あと一周だから・・・」
■■■■
「はあ・・・もう乗りたくない・・・」
「ごめんなさい、正直そんなに嫌いだとは思わなかった・・・」
「いやいいよ...」
「やっぱり、最初は観覧車からね!」
「まだ乗るの・・・」
もうカイトには抵抗する力も残ってなかった。
「さっ行くわよ!」
「もうどうにでもなれ・・・」
■■■■
観覧車前。セカイを一望できる。
「さっ乗るわよ!」
「・・・はい」
メイコとカイトが乗り、観覧車は動き出した。
「っていうか、カイトはなんでそこまで高いところが苦手なの?」
「うーん、物心ついた時から苦手だったからな・・・よくわかんない」
「へえ、でもさ、一回ぐらいは高いとこからセカイを見てみたら?ほら、上ついたわよ。」
「う、うん・・・」
カイトが窓から下を見ると、セカイの全体が広がっていた。
「わっ...セカイって意外と広いんだね...」
「でしょ!あっみて、司くんたちショーしてるみたい!」
「ほんとだね、また司くん吹き飛ぶのかな・・・」
「そんなこともあったわねー。いっつもなんやかんやで吹き飛んでるもの」
「確かに・・・ってまた飛んでる!?」
「あはは、空から見ると、躍動感あるわね~」
「ってかなんで司くんが空飛ぶのが恒例になってるの・・・?」
「まあ、類くんがとばしてるんでしょ」
「ええ・・・」
その後、なんやかんやで観覧車を降りた。なんやかんやはなんやかんやです。
「とりあえず、司くん探しに行かないと・・・」
「そうね、ってカイト、観覧車乗れたじゃない」
「た、確かに・・・」
「少しはましになったと思うわ。今度はもう一回ジェットコースター乗るわよ!」
「もうやだ・・・」
その後、司を見つけたメイコとカイトは、そのままショーステージへ向かった。
吹っ飛んだ理由はネネロボの誤爆だったらしい。
自分もジェットコースター苦手です。
あれほんと怖い。