( ;∀;)
それはそうと今回から描写が過激になるので(想定外)
警告タグ「R-15」を追加させていただきます。
15歳以上の大きいお友達の皆さん、是非とも私めをこれからも応援してください。時間の無駄遣いには丁度いいと思います。
繝「繧ケ繝ゥ
──あんたとガメラが繋がる力を吸収させてもらった。……これであんたはもうガメラを呼べない。勾玉を返してもらう
有り得ない。
確かに私はあの子の体をコントロールしていた。私からのコントロールを無理矢理絶ち切る程の力はいくらコスモスとは言えども持っている筈がない。
……それに。
──効率的にあのニンゲンを取り込むのなら、ここが最適な場所でしょう
あの子が一番、この時の為に働いてた筈なのに。
……いや、逆に。
もしも、あの洞窟の中が一番
『もっと前から裏切られていた……とでも言うのですか……?』
想定しうる中で最悪の可能性。
一体いつから裏切っていたのか、何故裏切ったのか、あの子はどこで何をしていくつもりなのか。
そして。
……これから先、あの子と敵対することになるのか。
考えれば考えるほど思考はグチャグチャになっていく。
「兎に角、モルが裏切ったというのは揺るぎようもない事実です。見つけ次第即刻力を奪い返します」
『ロラ……』
魂で繋がった存在でありながら、たった1人の本心にも気付けなかった。
『惨め……ですよね』
私が神獣の中でただ1柱、「神」の称号を得られた理由。
それは、感情。
世界による神の選定に受かったのか、それともただの気紛れか、私だけが、感情を与えられた。
『こんな私に……なんで心が与えられたんでしょう……?何も守れない、自分の大切な人の気持ちすらも理解できない私に……こんなことになるくらいなら、最初から神になんてなってなければ……ッ!』
「それは違います」
遮るように言うロラ。
「アレは心なんて持っていなかった。だから貴女を裏切ったんです。心を持たない物を理解しようとしても無駄に時間を使うだけです。貴女は悪くない。今は私に任せて、心を休めてください。仲間の中にあんな物が入り込んでいたなんて、信じたくもないでしょうから……それでは私は、近くにまだアレがいないかどうか見張りをしてきます。何かあったらまた呼んでください」
……その言葉を聞いた瞬間。
もう、モルは帰ってこないのだと、元のようには戻れないのだと、理解してしまって。
後に残ったのは、耐え難い程の無力感だけだった。
2024/1/9 18:29:53
……疲れた。
あの後私は職員室に呼び出され、それはもうこってりと絞られた。
なんで戻ってこなかったのかとか、一体何をしていたんだとか。
そんなに聞かれても私にもわかりません……なんて言ったらもっと状況が悪化するだけだってことくらいわかっていたから、ずっと寝ていたという言い訳を貫き通したが、信じているのは本当に3人いるかいないかだろう。
まあそれでも、なんとかこうして解放されたわけだけれども。
今まで真面目に授業を受けてきてよかった。もし普段から授業を抜け出したりなんてしていたら、多分怒られるだけじゃ済まなかったなー、なんて。
珍しく1人の帰り道で考える。
「あれ、千智ちゃん!戻ってたんだ!」
後ろから響くクラスメートの1人──
「あ……陸さん……」
「千智ちゃんが授業サボるとか珍しいじゃーん。みんな心配してたんだよー?」
この人は完全に陽のタイプ。
私の苦手なタイプだ。
「それでさー、今から東高の奴らとカラオケ行くんだけどさ、今金ないんだよねぇ」
……訂正。
陽でも陰でもないただの人格破綻者。
因みに東高とは治安が悪いことで有名な男子校である。
「2万円でいいからさー……それくらいなら、いいでしょ?」
「今、持ち合わせないので……」
適当な嘘をついてその場を離れようとするが、この人格破綻者は目の前に立ち塞がってくる。
「いやいや、だるいんだけど。前持ってたんだから今も持ってるでしょ」
……まさか、覚えられていたとは。
前に一度、私はこの人格破綻者の前で財布の中身を落としたことがある。あの頃はただよく絡んでくるだけのクラスメートだと思っていた。だから拾うのを手伝うと申し出てきたときも、何の違和感も覚えなかった。
最初からこの為に絡んできていたなんて。
歯がゆさを感じる私を余所に、目の前にいる人格破綻者は言葉を続けようとする。
そんな時だった。
「邪魔だ。退け」
視界が漆黒に染まり、次に目に入ったのは倒れ伏す人格破綻者。
「死……っ!?」
「殺してはいない。その内目覚める」
声がした方を振り向くとそこには、洞窟で会った小人の内の片割れ。
「あはは……なんか、黒くなりましたね……」
「そうだな……じゃ、勾玉を渡しな」
「もう……嫌だあああああああああ!!!」
後日、叫びながら走る女子高生がいると学校に苦情が入ったりしたのだが、それはまた別の話……。
2011/9/25 16:24:01
「ただいまー」
玄関から聞こえる声。リビングで父親らしい男性の膝でテレビを見ていた3、4歳程の少女はそれを聞くや否や、膝から飛び出し一目散に玄関へと向かう。
「おかーさん!おかえり!」
声の主に飛び付く少女。「おかーさん」と呼ばれた女性は軽く仰け反りながらも少女を受け止める。
「ちゃんとお父さんと留守番してた?」
「うん!それでね、さっきクッキー焼いたの!」
母親の質問に元気よく答える少女。そのまま嬉しそうに報告をするが、突然表情が固まる。
「おいおい、クッキーはサプライズで見せようって話だっただろ?」
リビングから遅れてやってくる父親。顔に浮かぶ笑顔には仄かに呆れがあったが、しかし目にはしっかりと慈しみがこもっている。
そのまま父親は玄関まで行き、「ごめんなさい……」と言い、シュンとしてしまった少女を撫でる。
「本当に美琴はお母さんが好きだなぁ」
言いようのない違和感。
──みことって、誰?
それは私。
じゃあ今の言葉は、誰に向けられたもの?
突如ノイズが走る。
幾千と繰り返される筈の平和な日常が、壊れていく。
2011/9/25 21:32:05
簡素な住宅街に響く怒号とサイレン。
人々が集まるのは何の変哲もない一軒家の前。
しかしその家からは燃え盛る炎が溢れ出しており、今まさに消防隊によって消火活動が行われている所であった。
どれだけ消防士が声を張り上げて避難を訴えても、人々の数は減るどころか増えるばかり。
その人集りから少し離れた場所に、何時間か前まではただ日常を送っていただけの少女は転がっていた。
少女の体は至るところが焼けただれ、脳が飛び出ており、何も知らない者が見たらまず人間だとは思わないであろう容姿となってしまっている。
……一体何人が、先程まで平和な日常を送っていた少女と凡そ焼死体と言っても差し支えない物体が同一の存在だと信じることができるだろうか。
「だ、ずげ、でよぉ……」
辛うじて動いた口から発せられるのは助けを求める声。その声に呼応するように散らばっていた肉片が少女の元に集まり、元の形を形成し始める。
──見せないで
見たくない。
私はこの子を知らない。
──
「美琴……?なんで……」
聞こえるのは、いつも優しい、姉の声。
少女は必死で姉の元に手を伸ばす。
「お父さんも、お母さんも、死んだのに……」
──もうやめて……!
願いも虚しく、
「なんであんたは、生きてるのよッ!?」
そして、世界は狂い出す。
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「美琴」
声が、聞こえる。
普段から毎日のように聞いている、私の、大切なヒトの声。
「ち、さと……?」
後ろから優しく抱擁される。
そして、体を回されたかと思うと、突然唇を奪われる。
私の中の全てを吸い尽くす、貪るようなキス。
何分、いや何秒していたかもわからない長いキスを終え顔を離すと、お互いの唇の間に白く光る橋が架かる。
「大丈夫。私は、ここにいるから」
辺りを見渡せば、広がるのは永遠に続く暗黒。
さっきまで見てたはずの景色も、もう思い出せない。
「何があっても、私だけはずっと一緒にいるから」
この空間には、何もない。
楽しいことも、辛いことも、嫌なことも。
「だから……美琴も放さないでね、私のこと」
辛いことが何もない世界で、ただ千智から求められ続ける。
……何もかも、私が望んでいたこと。
強く抱き締めると、千智はまるで赤子をあやすかのように私の頭を優しく撫でる。
……いや、ヒトの胸に顔を埋め泣きじゃくる姿は、正しく赤子と呼ぶに相応しいのかもしれないが。
「千智は……千智だけは、どこにも、いかないでね……?」
行かないよ、と。
優しく囁くその声は、本当に甘くて。
「……大好き」
つい、本音が零れる。
「遅いよ……」
如何にも不服そうに、それでいて嬉しそうに千智は応える。
「私だって、ずっとずっと、大好きだったのに、いつまで経っても気付いてくれないんだから……」
顔をあげると、目には涙を浮かべながらもはにかむ千智の顔。
初めて見る、私の知らない千智の表情。
……もっと、千智を知りたい。
「……来て、美琴」
気が付くと私は千智を押し倒し、両手を強く掴んでいた。
蕩けた目で足を絡ませてくる千智。
目を瞑り、今度は私から唇を重ねる。
お互いの愛を確かめ合うような、軽い、優しいキス。
──ぐちゃり
世界に響き渡る、何かが弾けるような音。
音が鳴ると同時に、掴んでいたはずの千智の腕が手の中から消え去り、身体中に何か生暖かい、鉄臭い液体がかかる。
「……ぁ」
目を開けると、そこにあったのは千智の
さっきまで触れていたはずの腕も、足も、何もかもが消え、辺りに広がるのは鮮やかな血と肉片だけ。
「なんで……?ねぇ、なんでなの……?」
何がわからないのかなんてわからない。
……それでも、問わずにはいられなかった。
「おねがい……だから……っ、教えでよ、ちさとぉ……」
涙が流れる。
慟哭は止まることを知らず、溢れ出した涙はやがて黒い泥となり私の体を蝕む。
それでも、
私は、永遠に千智と共に存在し続ける。
2024/1/9 19:45:08
目が覚めた。
余程魘されていたのか、シーツは汗に濡れ、シワだらけになっている。
……まあ、魘されるのも仕方ないだろう。
夢を見た。
目の前で千智が死ぬ、正に「悪夢」としか形容できない恐ろしい夢。
どうやら私は帰ってきて部屋のベッドで寝落ちしていたようで、まだまともに着替えすらできていない。
……千智は、もう帰ってるかな
段々と、記憶に掛かっていた靄が晴れていく。
たしか、今日の昼休みから千智がいなくなって、それから……。
「──千智!?」
時計を見ると既に普段なら夕食を食べ始めている時間を過ぎている。
いくら先生から怒られていたとしても、もう帰っていなければおかしいだろう。
部屋から出てリビングを目指す。
「……え」
広がるのは暗闇。
普段から私たちは基本的には寝るとき以外リビングにいる。どちらかが外出しているときでもそれは変わらないし、こんなに暗いときに態々電気をつけないで過ごすほど私も千智も暗闇好きではない。
「嘘、だよね……?千智、いるのよね……?」
祈るように玄関に向かう。
もし千智が帰っているならば、靴が2足並んでいなければおかしい。もしかしたら珍しく自室にいるか、トイレにでも入っているのかもしれない。
しかし、現実は非情だった。
私の淡い期待を裏切るように靴は1足しか並んでおらず、電気がついている部屋は1つもない。
「なんで?なんでいないの?嘘だよね、千智、隠れてるだけだよね?もう遅いし、早く夜ご飯食べちゃわなきゃ。ごめんね、私も寝ちゃってたから今日は何か買ってこなきゃだけど、千智が好きなものでいいから……だから……」
……早く、帰ってきて。
頭痛が私を襲い、立っていることもままならない程の目眩がする。
どれだけ認めたくなくても、この状況から導き出される答えは1つしかなかった。
……千智が、いない。
「嫌……嫌、嫌ぁぁぁぁ……!」
現実から逃げるようにリビングへヨロヨロと進む。
頭が回らず、今自分が何をすべきなのかもわからない。
余程前を見ずに歩いていたのか、何度か障害物にぶつかりながら到着したのはリビングではなく台所。
「ぅ……ぁぁ……」
まともに喋ることすらできない。そんな状況でも手慣れた動きでまだ洗われずにシンクに放置された包丁を手に取る。
そして、手首に振り下ろした。
左手から感覚が消え、動かすことができなくなっても刺し続ける。
やがて全身から力が抜けて、膝から崩れ落ちる。
……遠い昔、同じようなことがあった。
何故だかわからないが、そう感じた。
「ち……さと……」
消え行く意識の中で、私の、大切なヒトの名前を呼ぶ。
──次に目が覚めた時に、またあの笑顔と逢えることを願って。
一応Twitterではお知らせしたのですが、おそらくこれから更新スピードが遅くなります。
失踪はしません(自戒)
それはそうとトロプリop、中毒性ヤッバイですわね
執筆中にも関わらずガッツリ聞き入ってしまいました。
尚10回以上何もせずにリピート再生していた模様()