スーパーロボット大戦 艦隊これくしょん   作:あとん

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アンケートご協力ありがとうございます!

秘書艦は吹雪で行く事になりました。

もし他に出して欲しい艦娘がいましたら感想欄にて、ドンドン教えてください。


こっちは完全に趣味丸出しで書いていこうと思います。


第一話 出会いは潮風の中で

(???)うう……頭が割れそうになる位、痛い。

 激しい頭痛に俺は意識を取り戻した。

 あれ、ここは……どこだ?

 俺は確か帰り道……そう、授業が終わってそのまま友達と帰路に着いて、自宅近くで別れて……艦これをしながら横断歩道を渡った先にあるコンビニに行こうとして……それで……

 

 そうだ。その時にクラクションの音と悲鳴が聞えて、直後に何かが俺の前に……

 

 ――ドンッ!!

 

 ……そうだ。俺はあの時、信号無視をして突っ込んできた車に轢かれてしまったのだ……

 

(???)「しっかりして下さい!」

 

 声が聞こえる。

 女の子の声だ。どうやら俺を呼びかけているみたいだ。

 かんごふさんだろうか? しかし随分と聞き覚えがある声だな。俺の知り合いの異性なんて、母親と教師くらいしかいないのに……

 

(???)「起きて下さい! 大丈夫ですか?」

 

(???)「う、うう……」

 

 俺は何とか重たい瞼を開けて、声の主の方を見ようとした。長く目を閉じていたせいか、少し明けただけで眩しい光が飛び込んでくる。

 真っ白になった視界の中が徐々に鮮明になっていき、ようやく目の前が明瞭に見えたときだった。

 

 よく知っている顔が、しかし絶対にこの目で見ることの出来ないであろう顔が眼前に飛び込んできたのだ。

 

(???)「ふ、吹雪……」

 

 ソーシャルゲーム『艦隊これくしょん』、そのゲームのキャラクターである吹雪の顔が目の前にあった。

 

(吹雪)よかった! 目が覚めたんですね!

 

 吹雪が目の前でにっこりと笑う。

 本来なら二次元での存在である彼女が、こうして三次元にいる。だがその事に違和感を抱かないのは、彼女があまりにも可愛らしいからだろう。

 しかし一体これはどういうことだろうか。

 

(吹雪)あ、まだ動かないで下さい。そのままで大丈夫です。

 

(???)「あ、あの……ここは……」

 

(吹雪)「落ち着いてくださいね。ここは日本海です。そして私達は救難信号を聞いてここまでやってきました」

 

 日本海? そう言われて周りを見渡すと、果てしない水平線が全方向に見えた。どうやら相当沖の方に流されたらしい。俺は小さな小舟の上に乗っており、他には誰もいないようだった。

 

(吹雪)「突然だったので一番近くにいた私達が救助に来たのですが……無事でよかった」

 

 そう言って胸を撫で下ろす吹雪であったが、俺は依然として混乱したままであった。

 とりあえず頬を抓ってみる。

 痛い……どうやら夢や幻覚ではなさそうだ。

 となると、もしかしてこれは俗に言う異世界転移なのではないだろうか。

 最後の記憶は直ぐ目の前まで迫る自動車。あれに轢かれてしまった俺は艦これの世界へと飛ばされた……?

 よく異世界転移モノのライトノベルを読んでいたから大体の察しはついたが、それでも自分の身に現実として起こるとは信じられない。

 だがこうして俺の眼の前には本来なら二次元の住人である吹雪が、ゲーム通りの格好と声で存在するのである。

 

(???)「まじかよ……」

 

 現状を理解しつつも、あまりに突飛なことで受け止められない。そんな心持ちであった。

 

(???)「吹雪ちゃん、人はいたの?」

 

(???)「漂流者っぽい?」

 

 すると吹雪の後ろから人影が2つ現れる。

 その顔を見たとき、俺は思わず声を上げた。

 

(???)「うおっ、睦月に夕立!?」

 

(夕立)「ぽい?」

 

(睦月)「あれ? おにいさん、どうして睦月達の名前を知っているんですか?」

 

(???)「あ、えーと……」

 

 まさか艦これのゲームで知っているとは言えない。

 しかし本物の睦月と夕立がすぐ目の前にいる。

 その感動はどれだけのモノか――

 

(夕立)「っ! 奴らがきたっぽい!」

 

(???)「奴ら……?」

 

 夕立がそう叫んで俺とは反対側の方向へと主砲を向ける。

 すると水平線の彼方からこちらに向かってくる黒い影が見えた。

 

(吹雪)「深海棲艦!」

 

(睦月)「こんな時に……」

 

 吹雪たちの視線の先にはこちらに接近する深海棲艦の姿があった。

 数は6つ。駆逐艦のようだ。

 だがゲームとは違い、自身の目で見る深海棲艦は思った以上にグロテスクで恐怖を感じてしまう。遠目に見てもこれなら、近くで見ると本当に迫力ありそうだ。

 そして奴らは人類の敵。

 すなわち、俺達を襲ってくるという事だ。

 

(夕立)「夕立が迎撃するっぽい! 吹雪ちゃんはお兄さんを!」

 

(吹雪)「分かった、お願い! すいません、こっちへ!」

 

(???)「うおっ!」

 

 急に腕を引かれ、そのまま吹雪に抱きかかえられる。

 柔らかい感触と優しい香りに緊張してしまうが、どうやらそんな暇は無いだろう。

 

(夕立)「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」

 

(睦月)「てぇえええ~い!!」

 

迫る深海棲艦、駆逐イ級に夕立と睦月が主砲を放つ。二弾とも命中したようで轟音と同時に、イ級のけたたましい雄叫びが聞こえてくる。

 だが多勢に無勢か。

 他のイ級が一斉にこちらへ迫ってくる。

 どうやら俺と吹雪を狙っているようだ。

 夕立と睦月の合間を縫ってイ級が一体、一気に距離を詰めてくる。

 

(吹雪)「くっ……私があなたを守るんだから」

 

 吹雪は俺を力強く抱きしめながら必死で後退する。しかしやはり俺がいるせいか満足に動けず、遂にイ級がすぐそばまで接近した――

 

(???)「おおっと! そうはさせないぜ!」

 

 不意にそんな声が聞こえ、海の中から突然、巨大な二本の腕のようなものが現れた。

 黄色い蛇腹状に近い見た目のソレは、そのままイ級を掴むと思いっきり遠くへぶん投げてしまう。

 

(???)「う、うわっ!? な、なんだ!?」

 

(吹雪)「こ、これは!」

 

 直後、海の中から巨大な影が姿を表した。

 黄色い顔と腕に、赤い胴体。そして白いキャタピラのついた下半身という厳つい見た目の巨大なロボット……

 

(???)「な、なんだこれ!?」

 

(吹雪)「ゲッターロボ!」

 

(夕立)「ゲッターチーム! 来てくれたっぽい!」

 

 さも当然のように歓喜の声を上げる吹雪と夕立だが、俺は困惑の真っ只中にいた。

 俺の記憶が正しければ、あんなデカイロボットなんて艦これには存在しない。

 しかし目の前には実際に存在しており、吹雪たちも当たり前のように知っているようだった。

 

(竜馬)「無事か、吹雪、夕立、睦月!」

 

(睦月)「竜馬さん! 睦月達は大丈夫だよ!」

 

(隼人)「随分場違いな場所で救難信号が発信されたから、もしや罠かと思っていたが……どうやら違うようだな」

 

(吹雪)「隼人さん! 民間人を一人、保護しています! お願い出来ますか?」

 

(隼人)「相手が深海棲艦だと俺達も分が悪いぜ。どうする、リョウ?」

 

(竜馬)「こちらで預かろう。吹雪は深海棲艦の相手を頼む!」

 

(吹雪)「わかりました! 武蔵さん、よろしくおねがいします!」

 

(???)「え、ちょっと……うわあああっ!!」

 

 すると吹雪は俺を謎のロボットに預けると、背を向けて深海棲艦と戦い始めた。残された俺はロボットの腕に乗ると、そのままコクピットらしき場所へと運ばれていく。

 

(武蔵)「よう、怪我はないか?」

 

(???)「うおっ!?」

 

 中に乗っていたのは凄い格好をした男だった。

 工事現場で使うようなヘルメットを被り、剣道の赤胴に黄色のマント。更に下には白の褌に、背中には真剣を挿している。

 そして何よりゴツいガタイに男臭い顔つき。

 明らかに『艦隊これくしょん』に登場しているキャラクターではない。

 だが吹雪たちとのやり取りから、少なくとも味方ではあろう。

 

(武蔵)「なぁに、安心しな。ちょっと乗り心地は悪いがオイラのゲッター3は海では無敵だぜ。しっかり掴まってな」

 

 そう言うと目の前の男は、操縦桿をグッと手前に引いた。するとロボットは動き出して、深海棲艦たちから離れていく。

 

(武蔵)「吹雪、睦月、夕立! オイラ達は後ろから援護するぜ! とっとと海の化け物を倒しちまいな!」

 

 男は……どうやら武蔵という名前らしい……はそう言いながら何やらスイッチを押した。

 すると巨大なミサイルが発射され、深海棲艦たちの方へ飛んでいく。

 その先では駆逐艦たちの激戦が繰り広げられている。

 俺はその光景を狭いコクピットの中で見ているしかなかった。

 

 ……どういうことだ。ここはただの艦これの世界じゃないのか……

 

初期艦は誰にしますか

  • 吹雪
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  • 五月雨
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