スーパーロボット大戦 艦隊これくしょん   作:あとん

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スパロボっぽくするように、極力地の分は少なめにしてます。


第一話 出会いは潮風の中で②

(竜馬)「ようやく戦闘が終わったか」

 

(武蔵)「ちぇっ、結局オイラ達は活躍じまいで終わりかよ」

 

(隼人)「そう言うなムサシ。相手が深海棲艦では、分が悪いぜ」

 

(???)「あ、あの……」

 

 結局、吹雪たちが戦って深海棲艦たちを撃破したようだった。

 俺はその光景を謎のロボットのコクピットで見ていたのだが、確かにこのロボットの攻撃はあまり深海棲艦には効いていないように見える。

 

(武蔵)「おう、そうだった。大丈夫かい、あんた」

 

(???)「え、ああ……大丈夫……です」

 

(竜馬)「しかし、どうしてあんな場所に一人でいたんだ? 近く難破したという話も聞かないし」

 

(???)「え、えーと」

 

 どうしよう……交通事故に巻き込まれて、気が付いたらこの世界にいたなんて言ったら、正気を疑われるだろう。

 かといってありがちな記憶喪失を装うのも難しそうだし……

 俺がそうして色々思案していた時だった。

 

(???)「うん?」

 

 頬に何かが触れた。

 見ればいつの間にか俺の肩に何かが乗っている。

 二頭身のぬいぐるみのような外見。

 シンプルな顔のデザインに、小さな体躯。

 この姿を俺はよく知っている。

 

(???)「よ、妖精さん……」

 

 艦これにおける妖精さんというキャラクター。

 よく艤装の手入れや建造をしているイメージだけど、何故か俺の肩にいた。

 提督と聞いてイメージする軍服、第二種兵装を纏った妖精さんは俺の視線に気が付いたのか、サッと敬礼をする。

 

(???)「本物を見れるとはな」

 

 俺が感慨にふけっていると、すぐ隣にいた武蔵さんが凄い目でこちらを見てきた。

 

(武蔵)「お、おい、大丈夫かよ、あんた」

 

(???)「え……あ、いや、俺の肩に妖精さんがいたんで……」

 

(武蔵)「妖精さん?」

 

 武蔵さんはそう言うと怪訝な表情で俺の顔をまじまじと見つめてきた。

 不味い。何だか空気が重い。

 

(武蔵)「もしかして、頭でも打ったんじゃねぇのか?」

 

(隼人)「……待て、ムサシ。もしかして……おい、アンタ。本当に『妖精さん』が見えるのか?」

 

(???)「え、ええ……」

 

(竜馬)「……ハヤト、もしかしてこの人は……」

 

(隼人)「まだ、分からん。とりあえず吹雪たちに合流しよう」

 

(武蔵)「よーし、分かった。えーっと……そういうやアンタの名前をまだ聞いていなかったな」

 

(???)「あ……えっと……すいません。助けて貰ってありがとうございます。俺は……海道レイトっていいます……」

 

(武蔵)「よーし、レイト。とりあえず、一回ハッチを開けるぜ」

 

(レイト)「あ、はい」

 

 いきなり名前で呼んできてちょっとびっくりした。

 基本、陰キャなおれにはちょっと辛いぜ。

 

(武蔵)「おーい、吹雪、夕立、睦月!」

 

(吹雪)「はい、何ですか武蔵さん?」

 

 ハッチが開き、潮の香りと共に外の景色が視界に飛び込んでくる。

 そしてこちらに顔を覗かせてきたのは吹雪だった。

 やっぱり、同じ人間とは思わない可愛さだな……

 

(隼人)「吹雪、その男の肩に何かいるか?」

 

(吹雪)「え……えっと、妖精さんがいますね。でも何でこんなところに……」

 

(武蔵)「うおっ……本当かよ……」

 

(竜馬)「信じられん……」

 

(隼人)「……吹雪。落ち着いて聞け。実はこの男、妖精さんが見えるらしい」

 

(吹雪)「え……嘘……」

 

(夕立)「えーっ!? それ、本当っぽい?」

 

(睦月)「妖精さんって、睦月たち以外は見えないはずだよね!? 何で?」

 

 いつの間にか近くにいた夕立と睦月も、驚いて声を上げた。

 

(睦月)「じゃ、じゃあもしかしてこの人が……」

 

(夕立)「夕立たちが待っていた提督さんっぽい?」

 

(吹雪)「と、とりあえず、大本営に連絡しなきゃ……」

 

 何だか話が大きくなっている気配がする。

 そういえばよく艦これSSとかで『妖精さんは提督にしか見えない』って設定を多く見たな。

 この世界でもそうなのだろうか。

 

(吹雪)「と、とりあえず……私達と一緒に来てもらってもいいですか?」

 

(レイト)「あ……はい」

 

 ここにいても何も始まらない。

 俺はそう思い、まずは吹雪たちに付いてくることにしたのだった。

 

《早乙女研究所・管制室》

 

(早乙女)「……成程。気を失い、気が付けばあの海域に漂流していたの言うのだね」

 

(レイト)「あ、はい……信じてもらえないかもしれませんけど……」

 

 海で保護された後、俺は謎のロボットに乗せられたまま、この場所に連れてこられた。

 最初はどこかの鎮守府かと思ったけど、明らかに違う外観をしている。

 あのでっかいアンテナみたいなのはなんだろうか……

 そして中には髭のすごい白衣を着たおじさんと、可愛い女性が待っていた。

 この早乙女研究所のトップである早乙女博士と、その娘のミチルさんというらしい。

 とりあえず、俺は皆に自分の境遇を嘘偽りなく話した。

 事故に遭って気が付いたら、あの海にいた事。

 恐らくだけど別の世界に来てしまった事。

 皆は驚いていたが、状況が状況なので割と信じているようだった。

 

(早乙女)「少し検査をしてみたが、特に外傷も無く、おかしい所も無い。普通の人間だ」

 

(吹雪)「でも早乙女博士。この人は妖精さんが見えるみたいなんです」

 

(夕立)「間違いないっぽい」

 

(睦月)「睦月たちと同じで妖精さんを見えるし、少しならコミュニケーションも取れるみたいなのです」

 

(ミチル)「吹雪ちゃんたち全員が言うってことは、本当みたいね」

 

(武蔵)「でもよう、妖精さんっておいら達には見えないんだろ?」

 

(竜馬)「ああ、普通はな。だが一つだけ例外がいる」

 

(隼人)「……提督適性者だな」

 

 うおっ……いかにもな名前が出てきたな。

 

(早乙女)「……長門君たちが言っていたモノか……実際、どうなんだい吹雪君? 君達艦娘の意見を聞きたい」

 

(吹雪)「え……えっと……確かに妖精さんが見えているのだとしたら、きっとレイトさんは提督適性があるのだと思います」

 

(夕立)「それに、何だかこのお兄さんの顔、他人じゃないっぽい!」

 

(睦月)「うん。初対面なのに何だか安心するにゃしぃ……」

 

(早乙女)「提督の指揮下で戦う事で艦娘はその真価を発揮する……確かそうだったな」

 

(吹雪)「はい……その筈ですが……何分、これまで妖精さんを見ることが出来る人間がいなかったので……」

 

(レイト)「あ、あの……俺……いや自分はどうすれば……」

 

(早乙女)「……今、調べて貰ったが君の戸籍や住民データは存在しなかった。とにかく前例がなさすぎて、どうすればいいかワシも分からないのだ……」

 

(吹雪)「……やはり、国防海軍の本部……大鳥島泊地に来てもらうのが一番だと思います」

 

(早乙女)「うむ、それがよいだろう。あそこには主要の艦娘と軍人が揃っている」

 

(夕立)「やった! 久々に赤城さんや金剛さんに会えるっぽい!」

 

(睦月)「他の駆逐艦の皆にもだよ!」

 

 ……どうやら鎮守府まで連れていかれる話になったみたいだ。

 尤も、俺もその方がいい。

 いきなり艦これの世界に飛ばされて、訳が分からな過ぎて混乱しているのに、ゲッターロボという艦これとは世界観の違いすぎるモノまで出てきたのだ。

 とりあえず見知った艦娘たちに会って、落ち着きたい。

 いや、武蔵さんとかゲッターチームは多分、いい人なんだろうけど……

 あと、俺がやってた艦これに大鳥島泊地なんてサーバー、あったっけ……

 

(竜馬)「博士、俺達は?」

 

(隼人)「たしか大鳥島で戦力を一旦、終結させるって話だった筈だぜ」

 

(武蔵)「そうだった。オイラ達、国防海軍と合流するんだけっけ」

 

(竜馬)「ああ。マジンガーチームと一緒にな」

 

(早乙女)「ああ、ゲッターチームも同行して貰う。大鳥島の岡長官にはワシから伝えておくよ」

 

 だ、駄目だ……情報量が多すぎる……

 俺、この先やっていけるだろうか……

 




基本的にライブ感で書いています

初期艦は誰にしますか

  • 吹雪
  • 叢雲
  • 五月雨
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