ゲ ヘ ナ ク ソ ボ ケ ク ロ モ ッ プ   作:フルフロ

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2話

 その後と顛末を語るとするなら、ここ最近の治安悪化の原因に連邦生徒会長の失踪が絡んでいるらしい。そしてその失踪した生徒会長が外部から呼んだ助っ人がこの先生だとか。チナツや他の学園の生徒達とここに来たのはこの前のクロノスの言ってたシャーレがこの無人ビルらしく、そこに屯していた不良達を如何にかするために連れ出された、と。

 

 もしかして私、割と邪魔してた? 

 

「ごめんねセンセー。私割と邪魔だったかもね」

 

「いや、そんな事は」

 

 

 

「カリンの事邪魔だと思っていたんですか、先生?」

 

 

 

「いやいや、そんなこと思ってないよ!?」

 

「チナツ落ち着いてー」

 

 暴走し出したチナツを抑えていると先生から質問が来た。

 

「カリンは、えっと、ゲヘナ学園の生徒でいいんだよね?」

 

「そうっすよ」

 

「……初等部とか「チナツと同級生だけど」そ、そっか」

 

「おいコラセンセー。その哀れみの目線を今すぐ引っ込めるんだ。なんだ身長高けりゃ偉いってか? ゲヘナじゃ低身長の方が偉いんだぞ?」

 

「えっ? そうなの?」

 

「そんな事実はありませんよ。まあヒナ委員長も万魔殿の子も身長は低いですが」

 

「ほらぁ」

 

 そんなことを話してると何やら難しい顔をした生徒が来た。

 

「貴方は……御影カリンさん、でいいんですよね」

 

「そうだよ。ところでそっちはトリニティの生徒で合ってる?」

 

「ええ、トリニティ総合学園三年の羽川ハスミです」

 

「なるなる、よろしくねハスミちゃんパイセン」

 

 自己紹介されたし、握手でもしようと手を差し出したのだが変な顔で固まってしまった。そんなに握手したく無かった? 

 

「ハスミ?」

 

「……いえ、すみません先生。少々驚いてしまったので……よろしくお願いします」

 

 何とか握手できて満足してるとハスミは他の仕事があるらしく早足に去ってしまった。チナツも風紀委員の会議があるらしく帰ってしまったので、残ってるのは私と先生だけだ。

 

 詳しく聞いてないから分かってないけど、どうやらシャーレは学園関係なくキヴォトスの生徒の為に色々やる便利屋みたいなものらしい。アルと似た様なものか。

 

「センセーってキヴォトスの外から来たんでしょ?」

 

「そうだね。まだ分からないことだらけだよ」

 

「大丈夫なの? ここ割とバンバン銃撃ちしまくってるけど。当たったらセンセーってすぐ死んじゃうんじゃない?」

 

「はは……そうだね。でも、私のことを守ってくれる子がいるからね。だから安心してるよ」

 

 そう言い手元に持っていたタブレットを見せてきた。何やら女の子が机に突っ伏して寝てるけど、先生って現実に疲れてゲームの女の子に癒しを求めるタイプなの? 社畜オタクってやつ? 

 

「センセー……心の傷はゆっくり癒していってね」

 

「ちょっと待って、今何を勘違いしたの? ちょ、カリン!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ⭐︎⭐︎⭐︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って感じかなー。シャーレが何してるかはセンセーに聞けばわかると思うよ」

 

「キキキ! 成る程なぁ……うむ、偵察ご苦労だカリン!」

 

「いつカリンを偵察なんかに出していたんですか……」

 

「無論最初から想定していたに決まっているだろう! この羽沼マコト様にかかればこの程度造作も無いのだ!」

 

「マコト先輩すごーい!」

 

「キヒヒヒヒ! そうだろうそうだろう! カリンもそう思っているのだろう?」

 

「休日にショッピング行っただけなんだけど」

 

「はぁ……まあ良いです。こちらから接触する手間も省けましたし」

 

「そういえばセンセーってゲームの女の子に癒しを求める社畜オタクって知ってた?」

 

「……冗談ですよね?」

 

「分かんない。でも私にゲーム画面見せてこの子が守ってくれるって」

 

「……カリン。もし時間があればの話ですが、シャーレのサポートに行ってもらっても良いですか? 伝手を作れればそれで良いです」

 

「あいよー。イロハちゃんパイセンの頼みとあらば聞こうではないか」

 

 そんなこんなで翌日、早けりゃ良いだろの精神でシャーレに来てみたのだが書類の山に沈んでる先生を発見した。昨日の今日でこれはやばいでしょ。

 

「センセーおっはー」

 

「ん? カリン……?」

 

「暇だから来たけど、センセーは暇じゃなさそうだね」

 

「うん。今はちょっとね……良ければ手伝って欲しいかな。バイト代出すからさ……」

 

「そういう感じなの?」

 

「本来ならシャーレ所属ってことで書類書いて登録するらしいけど、まだ何も手付かずでね」

 

「しょうがないにゃー。ちょっとだけだよ?」

 

「助かるよ……本当に」

 

 暫く先生と一緒に書類整理(と言っても私に出来るのなんて本当に整理くらいだが)をし、良い時間なので休憩をしていると新たな生徒が入ってきた。そういえばこの前のチナツと会った時にいた子か。

 

 その子は早瀬ユウカというらしく、請求書の雛形が出来たとかで来たらしい。が、何やら無駄遣いで昼食を減らしてる先生の注意に始まり、そのまま領収書を回収して家計簿までつけ始めてた、嫁かよ。

 

「センセーって玩具とかゲーム好きなの?」

 

「趣味って言えばいいかな。そういうカリンは何か趣味はある?」

 

「趣味……うーん。友達と駄弁ったり買い物したりはいつもやってるし、改めて考えると無趣味な人間な気がするかも」

 

「それで良いです。少なくともカリンちゃんは先生みたいに衝動的に無駄遣いするような大人になっちゃダメですよ」

 

「でもセンセーはゲームの女の子でストレス解消するオタクだもんね」

 

「……先生? 嘘ですよね?」

 

「違う違う、この前も説明したけど誤解だから」

 

「どうだか、そもそもこんな小さな子に書類整理させてる時点で駄目じゃないですか?」

 

「ユウカってカリンと面識があるの? 結構気にかけてるって言うか……」

 

「な、何ですか? 私がカリンちゃんを気にしちゃいけないんですか!?」

 

「そこまでは言ってないけど……」

 

 ふむ、何やらユウカは私が気になるらしい。ミレニアムとは関わりが無いけど、琴線にでも触れたのか? まさかロリコンじゃあるまいし。

 

 

 

 揶揄うか。

 

 

 

 気づかれないようユウカの足元に行き、声と顔を整えていざ。

 

「……ん? どうしたのカ

 

 

 

「ユウカおねーちゃん、だーいすき!」

 

 

 

「…………先生」

 

「どうしたの?」

 

「今日からカリンちゃんはミレニアムの、いえ私の妹にします」

 

「カリンはゲヘナ学園生徒だよ」

 

「だったら何ですか!? こんな可愛い子をゲヘナに預けておいたらどうなるかわかったものじゃないですよ!」

 

「いやそこまで言うほどなの、ゲヘナ学園って」

 

「もしもしノア? 今から1人転入生を……ううん違うわ、私の妹よ」

 

「いやだから待って

 

 

 

「貴様ァ! カリンは我々万魔殿の二大アイドルだぞ! 奪うと言うならそれ相応の代償を、いいや何があっても渡しはしないぞ!!!」

 

 

 

「また誰か来た!?」

 

「おっ、マコトちゃんパイセンおっす」

 

「……知り合い?」

 

「うちのトップ」

 

「嘘でしょ……もしかしてゲヘナ学園ってみんなこんな感じなの?」

 

「うーん、否定出来ない」

 

 その後の結末はどうやら引き分けになった様だ。ユウカは私を妹に出来なかった代わりに今度ミレニアムで遊ぶ約束をした。

 

 マコトはどうやら私の後ろをストーカーしてたらしく、挙句仕事はイロハにぶん投げてきたらしい。イブキにチクったから今頃イブキの容赦ない一言で燃え尽きてる筈だ。

 

 そうそう。シャーレだが先生があの後くれた書類を提出したので晴れて私もシャーレ所属になったらしい。と言っても既に何人かいるので持ち回りだったり、手伝いを頼まれた時にヘルプに入るくらいか。まあイロハに頼まれてるし暇を見てシャーレに行こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ⭐︎⭐︎⭐︎

 

 

 

『カリン!? 今アビドス地区で、便利屋68とゲヘナ風紀委員会の子達がカリンの所有権で戦争しようとしてるんだけど、今すぐ連絡取ってくれないかな!?』

 

 

 

 えぇ……何が起きてんだ?




羽川ハスミ
先生との初戦闘終了後に主人公と顔合わせをした。ゲヘナは嫌っているが、ちびっ子からの握手は断れなかった模様。


早瀬ユウカ
主人公の悪ふざけで脳を焼かれた被害者。ロリコンでは無い、断じてロリコンでは無い。
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