というより主人公の名前を1話に入れるの忘れてた……
「任務というのはとある政治家が海外のテロリストに狙われているということでな。その護衛兼テロリストの排除だ。」
「で、護衛と聞いたから車で護衛かと思ったら……」
「こんな高層ビルの屋上に狙撃体制で待機とか酷くないですかー!」
「だから、狙撃銃も用意して、世間体のためにわざわざセカンドの制服まで用意してやっただろう」
「M700でビルの屋上から敵を撃ち抜けとか無茶言いますね指令……それにリコリスに世間体とかないでしょうに」
「大丈夫だ。お前ならやれる」
「うーっわこの人話ぶった切りやがったよ」
「そろそろ対象がラジアータの予測したポイントに着く。うまくやれよ」
「りょうかいっと」
DAが誇る高性能AI『ラジアータ』の性能は伊達ではない。本来はインフラ等の操作に使われるが、ちょっと応用すればこういった敵の位置を予測する事にも使える。
「ほんと便利な代物だよね。まあこれをハッキングする奴がいるんだから世の中は広いんだけどさ」
と、ひとり言をつぶやいていると敵の乗る車がやってきた。射程はギリギリ。下手に撃てばDAの存在が世間に露呈しかねない高リスクな任務だ。しかしやらねばならぬのが駒の辛いところである。
「うまく当たってくれよっと!」
ぼやきながら放たれた銃弾は道路を走る車のタイヤを貫いた。続けて数発。確実に足を止めるためにダメ押しで打ち込む。片側のタイヤをパンクさせられた車はその勢いを落としついには足を止めた。
護衛対象は何も知らないかのように目的の場所に向かって走り去っていく。
ここからは下で待機していた別動隊たちの役目だ。テロリストといってもしょせんは少数。多数で襲い掛かるリコリスの敵ではない。
「おー、結構派手な戦闘だねえ。ここからでも火花が見えるや。昔見せられた映画にあったけど花火を上から見るってのも乙だねえ。とてもきれいとは言えないけどね」
「冗談を言っている暇があるならばさっさと報告しろ」
「あー。対象車のタイヤを2輪パンク。使用弾数は4発です。援護はいいですよね?楠木指令」
「ああ、任務はまだ続くがお前の役割は終わりだ。今日はもう帰還しろ」
「そういえばなんで海外のテロリストが国内の政治家を狙うんです?組織のアピールや金目当てにしてはあの政治家は対象としては微妙ですよね」
「お前は知らなくてもいいことだ」
「ふーん、まあいいや。それじゃあ一条フエ、DA東京支部に帰還します」
「楠木指令、言わなくてもよかったのですか?今回の任務は彼女にとっても……」
「知らない方が良いこともある。確かに今回の任務は一条フエに由来するがそれは我々が負うべき責任であって彼女が負うものじゃない」
「ですが……!」
「それに気味が悪いだろう?知らない間に家族が増えていたなど。私なら絶叫するがな。あいつは知らなくていいのだ。たとえ薄々気づいていてもな」
一条フエ
今作の主人公。自称リコリス最年長の22歳。
本来ならばリコリスを引退しているはず年齢である彼女であるが
楠木直属の部下としてDAの内部政治に使われる駒として居残らされている。
なお、楠木が彼女を手元に置く理由は他にもあるが彼女は知らない。