神隠しの子、絆を繋ぐ   作:絶対正義=可愛い

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相棒との邂逅の一幕

「ふわ〜。………ここ何処だ〜?」
「誰でしゅか…?……?ミーの住処に来たニンゲンは初めてでしゅね」
「うお…!…何だポケモンかよ〜って喋ってる!?」
「うるさいやつでしゅね」
「ま、いっか寝よ…zzz」
「こいつ寝やがったでしゅ!?なんて図太いやつでしゅか…!!」



「で、お前名前はなんていうんだよ?おれ初めてだぞ〜?喋るポケモン」
「ミーに名前は無いでしゅ。あるかも知れないでしゅが知らねぇでしゅ」
「そりゃ不便だn…何だ何だ?新しい奴が出てきたぞ〜?」
「今日は客が多いでしゅね。で、お前らはなんなんでしゅか?って、ちょ、近寄るなでしゅ!」
Shaymin
「シェイミ…?お前らの名前か〜?」
フルフル
「じゃあこいつの?」
コクコク
「は?」
「ほへ〜お前らおもしれぇな〜」
「何なんでしゅかもう〜!!」


はじまりのペンダントと少年前編

22番道路のバス停についたケイ達だったが、そこにはまだ誰も居なかった。

 

「くっそ〜。誰かいれば友達になるためにはなしかけたのに…」

 

「まだ7時でしゅからね…というかケイはニンゲンの友達が欲しいんでしゅか?」

 

思わずぼやくケイに疑問を呈するシアは心底不思議そうにしていた。

 

「俺はポケモンだけじゃなくて、人とも友だちになりたいんだよ〜」

 

ふーんそうなんでしゅね〜ともともと興味が無かったのか会話を流したシアは備え付けられたベンチに着地し座る。

 

「そんなことよりもケイ」

 

「そんなこと…………?」

 

何だか一人ショックを受けている自身の主人を無視して続けるシア。

 

「眠くないんでしゅか?」

 

そう言われてみれば…と、意識した途端に眠気が襲ってきた。

 

「ふわ〜……。眠い。そう言えば俺昨日…おやつ食べずに寝たんだっけ〜?」

 

だから早起きなんてケイらしく無いことをしたんでしゅか…と一人納得するシア。

 

基本的にケイは自堕落的な日々を過ごすため昼寝が多い。

朝起きるのも誰かが起こさないとそのまま12時間睡眠とかいう狂気的な睡眠時間を平気でしてしまうのがケイだ。

 

「あーシア〜…俺寝る…」

 

そう一言断りをいれてからフラフラとした足取りでシアの横に座ったケイはもう夢の中である。

 

 

「全く…緊張感のないやつでしゅ…ふわぁ〜」

 

 

シアも1時間前に起きてそこから迷子のケイを案内したため少しばかり疲れていた。

 

あくびが移るという言葉がある通り少し眠くなってしまったシアも一度寝ようと心の中で思う。

 

隣で静かに眠る主人の腰にある自身のボールにそっと触れてシアはボールの中にはいった。

 

 

 

バス停に残されたのは一人眠る少年だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけた…!22番道路、うん間違いなし」

水色の瞳でセミロングの黒髪に緑色のLの字型のピンを髪に留める少女の名はリコ。

 

背中にリュックサックを背負い片手でキャリーケースを引いているリコは眼の前のバス停を見て無事にたどり着いたことに安堵する。

 

そのままバス停に行くとそこには携帯をいじる赤髪の少女とその少し奥に顔を上に向けてバックパックを膝にのせ寝る銀髪の少年がいた。

 

「あっ」

 

赤髪の少女が携帯から目を離しリコの方を向いたかと思うと声を上げて手を振る。

 

「えっ?」

パチクリと目を瞬かせ

リコは手を振り返そうとして途中で中断する。

 

よう、お待たせ!と後ろから声がしてそれが自分に向けられたものではないと気づいたからだ。

 

 

リコを追い越して赤毛の少女の隣に座った少女達は仲良さそうに元気してた?うん!と会話をする。

 

会釈しながら少女達少年の前を通り一番端の方に座るリコ。

 

「知り合い?」

「わかんない」

 

(うわぁ失敗気まず…)

 

 

(『わかんない』か…。そう言えば前にも何考えてるかわかんないって言われたな)

 

ふと視線を下にすればいつの間にかいたコラッタと目が合うが威嚇されてしまう。

 

 

(そんなこと自分だってわかんないんだからわかんないよ。…でも)

 

ちょうどバスが来る音がして思考を一時中断するリコ。

 

バスにキャリーケースをのせるのは少し大変かもなんて思いながらふと横を見るとくわぁ〜と今起きたのかあくびをする少年と目が合う。

 

その蒼い瞳に吸い込まれそうな感じがしてすぐに目を逸らすが、どうやら少年は違ったようでリコに話しかけてくる。

 

「なぁ、俺ケイだ〜友達にならないか〜?よし俺達友達な〜!」

 

間延びした口調からは考えられない程積極的な態度にリコは少し面食らう。

 

そうこうしている内にバスが来て中からワンリキーがリコのキャリーケースを持って運んでくれる。

 

「ヴェイヴェイ」

 

未だ座りっぱなしだったリコは慌てて立ち上がり感謝を述べる。

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

「なぁなぁ友達になろうぜ〜俺友達いねぇんだよ〜」

 

そんな事すらお構いなしに喋りかけてくる銀髪の少年―ケイにちょっと臆して声が小さくなりながら

 

「と、取り敢えずバス入ろうよ」

 

と何とか言えるリコだった。

 

 

 

 

(自分でもわかんないなにかを知りたいからきっとここまで来たんだ…!と思ってたんだけど…この人もわかんない…!)

 

 

バスではリコの横をとり喋りかけるケイにリコは困惑して目が泳ぎまくっている。

そんな事はお構いなしに喋るケイ。

はっきり言って

カオスが出来ていた。

周りにいる人も目を逸らし見ないようにしている位だ。

 

「俺ケイだ〜お前さんは〜?」

「わ、私、リコ」

(不思議な人というか近い…!)

「ほえ〜。よし。さっきはゴメンな〜。いきなり友達になろうとか言っちまって〜」

「えっと、ちょっと戸惑ったけど大丈夫…?」

(ほんとは大丈夫じゃないけど…)

「いやー良かった良かった。じゃあ俺達友達な〜」

「なんで!?」

(どうして!?)

「…?挨拶して自己紹介したら友達じゃねぇのか〜?」

「いやいやいや……」

(そんな簡単に友達って……)

「むむ…なら、何したら友達なんだよ〜。俺の知ってる友達の作り方は目と目があって自己紹介したら友達なんだぞ〜」

(それは…ちょっとおかしい…かも)

「むむむ……なら、リコは何したら友達なんだ〜?」

「えっと……好きな物とか趣味を共有したり…とか?」

(友達の作り方なんて私だって知らないよ…!…ボッチだもん…)

「ん〜?なら、好きなものはポケモンとこのバッグの中に入ってる物だ〜!趣味は昼寝だぞ〜!というわけでリコと俺は友達!いや、マブダチだ…!」

(いやいやいやいや……早い…!もっとこう何か…友達ってそういうものじゃない気がする)

「あ、そっか。リコの好きなものは何だ〜?」

「わ、私?」

「おう〜!さっき言っただろ〜?共有するーって。なら、リコの好きな物と趣味を聞かねぇとな〜」

「わたしは…ぐるみんが好きかな」

「ぐるみん…?何だソレ〜?」

「ぐ、ぐるみんを知らないの!?」

「お、おう。知らねぇな〜」

「ぐるみんはね………」

 

 

 

……案外すぐに友達になりそうなリコとケイであった。

 

 

 

 

 

 

「リコリコ!見てみろよ外!すっげー数のポケモンだぜ〜」

 

「わぁ…!」

 

「んへへ…良かったなリコ!」

 

「うん…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

バスがセキエイ学園に到着した頃にはかなり打ち解けられたようで男子寮と女子寮で分かれているため一旦解散したケイは鼻歌混じりに自身の部屋へと向かう。

 

 

 

「え、俺のルームメイト居ないのか〜…?」

 

寮の部屋に入るタイミングになって男子寮の管理人のおじさんから告げられた一言。

 

「君がケイかい?君のルームメイトいないから☆」

 

歯をキラッと輝かせて言うことではないと切実に思ったケイだったがある意味良かったのかもしれないと今現在思い始めてきた。

 

「スマンな〜。朝ご飯だぞ〜」

 

ポケモンフーズをそれぞれ眼の前に出して朝食べられなかった朝ご飯をポケモン達に出すケイ。

 

しかし、

 

「ったく…遅いんでしゅよ。」

 

「ミーミー…(お腹すいたよー)」

 

「……………ラ(……………ああ)」

 

「んが…zzz(余は関係ないな…zzz)」

 

「いや、ホントごめん」

 

一部寝ている奴もいるが基本的に皆不機嫌である。

 

子犬のような見た目から背中に草が生えたハリネズミのような見た目になった「シア」はジト目で

 

身体が銀色のメタモンを想起させる「メタン」はぐで〜となりながら

 

二足歩行の頬に傷のある白い虎猫のような見た目の「ラオ」は目をつむり

 

そもそもポケモンなのかも怪しい掌サイズの緑色の「プニン」は呑気にケイのフードの中から出て窓辺で日向ぼっこしている。

 

 

 

ケイのポケモンが勢揃いで部屋に出られているのは間違いなく部屋にケイ以外の人がいないからだ。

『君のポケモンはあまり人目に出しちゃいけないよ?約束だよ?』

そう姉に言われた事を思い出しながらケイは窓辺で寝ているプニンを手に取る。

揺らされて起きたのか、不満気なプニンを無視してベッドにダイブ。

 

「よーしじゃあ俺は……寝る〜…zzz」

 

 

緑色の掌サイズのポケモン(?)を胸に抱きベッドに横たわるケイは何処に行ってもどんな状況でもマイペースだった。

 

 

尚、家事が得意なラオが彼の部屋を片付けたのは余談である。

 

 

そんなこんなで始まった新生活。

 

期待に大きく胸を膨らませ彼は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は飛び大型連休。

 

 

 

 

ここまで色々な事があった。

 

リコとクラスが分かれた事を嘆いたり

学校から貰える相棒ポケモンをクラスで一人だけ貰わなかったことについてクラスメイトに問い詰められたり

スマホのケースが変な形になっていたり

リコのルームメイトのアンと仲良くなり友達になったり

リコと一緒にニャオハの特訓に付き合ったり

ニャオハの観察日記を手伝ったり

授業をサボって昼寝をしたら反省文を書かされたり

その反省を活かして授業中に寝たら前回よりも反省文が多くなったり

それをリコとアンに言ったら苦笑されたり

リコとアンとぐるみんの動画を見たり

 

それはもう色々なことをした。

 

そんな彼が故郷シンオウに戻らないのはこの学園から離れる事を彼が姉に断固拒否したからだ。

 

 

 

今日は昼寝の気分で昼からずっと昼寝をしていたケイだが、何やら騒がしくなってきた。

 

「…んん、ったく〜何でこんなうるせぇんだよ〜?…って何だこの光る丸いの?」

 

よくみれば中にリコとニャオハと他に「ナニカ」がいる。

 

「リコ!?え…いや何で…?」

 

 




不定期更新と最後ら辺適当です。
ごめんさい…
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