BLUE ARCHIVE -SONG OF CORAL- 作:Soburero
暇な時にどうぞ。
『稀によくある日』
ーミレニアムサイエンススクール医務室ー
「珍しいわね、チヒロが患者として来るなんて。何があったの?」
「うちの部室のエアコンが死んじゃって。それで機材全部シャットダウンしたんだけど、サーバーのラック1つが全然冷えなかったの。」
「それで中見ようと引き出した途端、キャパシタが破裂して欠片が顔に飛んできたってわけ。」
「あらら、災難だったわね。後輩たちは大丈夫だった?」
「一応ね。今はコタマ達に、取引先との連絡任せてる。キツめに釘刺しておいたから、変な事はしないでしょ。」
「んっ……!いたた……。」
「しみるだろうけど、我慢して。もうちょっとで終わるから。」
「うん、お願い。」
「……それで?後ろでミイラみたいになってるウタハ達は、何やらかしたの?」
「状況の説明をしたいのですが……。」
「全身痛くて、動けない……。」
「メカワニを改良してたんだが、火花が火炎放射器の燃料に飛んじゃってね。それでドカンさ。」
「あんた達の頭の辞書って、“安全”の2文字が登録されてないの?」
「登録はされてるんだよ。安全よりロマンが勝っている時が多いだけでね。」
「ウタハ。次ふざけた理由でここに来たら、傷口に塩水ぶっかけて消毒するわよ。」
「ミサトが言うと洒落にならないね……。本当に気を付けるよ。」
「言っとくけど、これ冗談じゃないから。」
「……はい。これでおしまい。膿んできたりしたらすぐ病院に行きなさい。」
「ありがと。そういえば、ミサトが医務室に居るのも珍しいね。何かあった?」
「……培養してたサンプルが、コンタミして、全滅……!」
「2ヶ月くらい培養してたやつも含めて、全滅したの……!」
「「ご愁傷様……。」」
バタバタバタ
ネルネンパ~イ!?ナンデスカコノホウコクショ~!?
ワルカッタッテ~!!!
「……もしかして、今日ってミレニアムの厄日なの?」
「かもね……。」
プシュー
「ミサト先輩!急患です!宇宙調査開発部のヒドラジンを――!」
「あぁ~、もういい、何も言わないで。すぐ行くから。」ガタン
「行ってらっしゃい、ミサト……。」
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『新しいフォルダー(3)』
―ヴァルキューレ捜査局―
「………………。」カタカタ
「…………これは、どうかな……?」カチカチッ
「……うわっ、ドギツイのばっか。趣味悪っ。」カタカタ
ガチャッ
「進捗どーよ、ミナミちゃーん?」
「あぁ局長。今の所順調ですけど、目ぼしいものはなさそうですね。」
「丁度今、大量のポルノが見つかったぐらいです。」
「うぇっ!?ポルッ……!?サラッと言うねアンタ!?」
「何で慣れてないんですか……。仮にも局長でしょ?」
「いやー……!報告書では見慣れてるんだけど、流石に直で見るのは経験なくって……!」
「あの手の奴らのドライブなんて、ポルノまみれなのが当たり前だと思ってた方が良いですよ。何なら見ます?」スッ
「ワーッ!!見せんな見せんな!!純情乙女になんてもん見せようとしてんだ!!」
「純情って歳でもないでしょうに……。」
「オウなんつったコラ!あたしゃ花の女子高生だよ!?恋に恋するお年頃だぞコラ!?」
「そうやってギャアギャア騒ぐから、男友達の1人も出来ないんじゃないです?」
「ミナミちゃんや、それはライン越えだよ。泣くよあたし。今この場でギャアギャア泣きわめくよ。」
「鼓膜破れるからやめてくださいよ……。」
「……んっ?ミナミちゃん、そのメモ帳開けてみて。」
「えっ、これですか?開けますけど……。」カチカチッ
「……ロックが掛かってる。クラックします。」カタカタ
「……当たりだね。計画が細かく書いてある。これは公安行きだね。」
「残りの中身総ざらいしたら、あたしまで持ってきて。向こうにはあらかじめ伝えておくから。」
「了解、急いで調べます。ついでにポルノも付けときます?」
「それは要らない!!!」
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『有望株』
―ゲヘナ学園風紀委員会本部―
プルルル ガチャ
ペラッカリカリ
「行政官、報告書の確認をお願いします。」
「そこに置いてください。あとで確認します。」ガリガリガリ
「分かりました。それと、また万魔殿から無茶振りが来てました。カエルの鳴き方と天気の関係を調べろとか、どうとか。」
「ハァ……。あのタヌキ、暇ならこっちを手伝って欲しいんですがね……。」
「でも、あなたのその言い方だと、断ってくれたんですね、メイ。」
「はい。イカロスの気象予報研究の論文を添付して、送り返しました。今の所、文句は付けてきてないです。」
「助かりました。あなたが来てくれて本当に良かったですよ。」
「この調子なら、あなたがこの椅子に座る日も、そう遠くないでしょうね。」
「あ、ありがとうございます!えへへ……!じゃあ、仕事に戻りますね!」パタパタ
「………………。」
「……何ですイオリ?そんな目で見つめて。」
「いや、アコちゃんがそこまで気に入るなんて、珍しいなって思っただけで。」
「何ですか?あんなに良くできた後輩を、可愛がっちゃいけないと?」
「そんな事言ってないじゃん……。」
「……今の風紀委員会は、良くも悪くもヒナ委員長あっての体制です。しかし、個人に依存するのは、健全な組織の在り方とは言えません。」
「だからこそ、後続を育てる事もまた、私達の仕事ですよ。」
「まあ、確かに。委員長が卒業したらどうするんだろって、ずっと思ってたんだよね。」
「ですので、私が彼女を育てたいと思う事は、何も不自然な事じゃありません。自分の職務を全うしようとしているだけですよ。」
「それ結局、アコちゃんが個人的に気に入ってるってだけじゃないの?」
「ええそうですよ。何か問題でも?」
「開き直っちゃったよ……。」
「それで、あなたの仕事はどうしたんですか、イオリ?訓練の途中だったのでは?」
「ちょっと休憩してただけだって。今戻るよ。」
「後輩たち、キッチリしごいてあげてくださいね。うちに入った以上、委員長程とは言わずとも、キリキリ働いてもらわないと。」
プルルル ガチャ
「行政官!アラバ通りを沢山の不良生徒が練り歩いてるとの通報が!」
「……そっちに応援行った方が良さそうだね。」
「お願いします……。イオリ、出動を。」
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『愛せよ、さすれば愛されん』
―トリニティ総合学園―
ガシッドカッバシッ
「ハァハァ……!何で、あんたみたいな奴が、許されてんのよ!」
「グッ……!私が知る訳ないでしょうが……。」
「ふざけんな!!この裏切者が!!私達を殺そうとした奴らが許されるなんて、おかしいでしょうが!!」
「何やったのよ!!誰に何渡したのよ!!言いなさいよォ!!」ガッガッ
「おやめくださいッ!!!」
「――ッ!?何?邪魔しないでよ!!」
「その者は、アリウスは確かに、罪を犯しました!されど、既に法による罰は受けております!私刑を受ける謂れなどございません!!」
「何より!彼女らは既に、十分に苦しんでいるのです!彼女は自らの行いを恥じ、良き人にならんと歩み出しているのです!」
「自らの罪を認め、それを償わんとするのであれば、許されざる罪などございません!!!」
「……何それ。ふざけないでよ。こいつらを許していいわけ?」
「もちろんです!自らの罪を認めるのなら、あなたもまた許されるでしょう!」
「ですから、おやめください……!そのような事に、どれほどの意味があると言うのですか……!?」
「………………。」
「イェルネフェルト家の良い子ちゃんには分かんないよね。そうやって、誰だって許されると思ってるんだから。」ジャキッ
「こんな奴ら居なくなったって、誰も悲しまない。」
「……私は、悲しいです。例え見知らぬ者であろうと、かつて敵であった者であろうと、痛みや苦しみに嘆いていれば、私も悲しいです。」
「涙を流す者の頬を拭い、傷を癒す手助けをしたいと思うのは、おかしなことなのでしょうか。」
「――ッ!あんたムカつかないの!?ティーパーティーがゲヘナと仲良くしようとか言い出したり、こいつらを助けるなんて言い出した時、ムカつかなかったの!?」
「ええ、全く。むしろ、難しい選択を、よく決断してくださったと思いました。」
「我ら人は、1人では生きられないのです。誰かと手を取り合い、助け合いながら、生きていく生き物なのです。あなたも、彼女も、私も。」
「お願いです……。銃を下ろしてください……。結ばれた手を、自ら振り払うと言うのですか……?」
「……私は、初めから1人よッ……!」ギリッ
「――ッ!」ギュッ
「はいそこまで!お芝居はおしまい!」
「――ッ!?正実の……!」
「ルカさん!」
「ごめんね~、ハンナちゃん。遅くなっちゃった。」
「それで?大方予想は付くけど、その子に何してたのさ?私今、メッッッッチャ機嫌悪いから、回答次第じゃ手加減できないよ。」
「……何でっ……!こいつら、ばっかり……!」ガチャン
「ん~、いい子だねぇ。お話し聞き終わったら飴ちゃんあげるからねぇ。」ポンポン
「バカにすんな!!痛った……!」
「じゃあハンナちゃん、あとお願いね。」
「はい!お任せください!」
スタスタスタ……
「大丈夫ですか?どこが痛みますか?」
「平気、慣れてるから……。」
「それは貴女を放っておく理由にはなりません。歩けますか?救護騎士団の所に行きましょう。」
「……なんで、助けたの?殺そうとしたのは、事実なのに。」
「……許されざる罪など、ございません。だから私は、あなたを許し、助けます。」
「……“己を愛するがごとく、隣人を愛せよ。”」
「その通りです。何より、私が助けたかったんです。さあ、行きましょう。」
「……分かった。ありがとう……。」ググッ
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『好みはそれぞれ』
―寮の1室―
「………………。」カリカリ
「日記?」
「ん?ああ、お帰り。そう、日課のね。」
「文章書くの好きなら、小説家になれば良いのに。」
「分かってないねぇ。今日私に起きたことを、あるままに描く、それに意味があるんじゃないか。空想の世界からは味わえないものが、日記にはあるんだよ。」
「いや、違いが全く分かんないわ。」
「そうかい?かく言う君はエッセイが好きじゃないか。それと日記はどう違うんだい?」
「エッセイはエッセイで、日記とは別物でしょ。」
「確かに違いはある。だが、作者に起きた出来事を。そしてそれに何を思い、何を感じたか。それをどうしたためるかの違いしかないだろう。」
「いやエッセイは日記じゃないんだって!作者の半生と一緒に、人生観とか人間模様が見えるのが凄く良いの!」
「絶対に日記じゃ味わえない奴なんだってば!」
「フム、それは確かに。だが、人生観や人間模様を見たいのなら、日記でも出来ると思わないかい?」
「いやむしろ、日記の方がより剥き出しの“作者”が見えると思う。エッセイは作品としてしたためられている以上、添削を受ける事になる。」
「しかし、日記はそうも行かない。書いた日記をわざわざ書き直すなんて、そうそうしないからね。」
「でもエッセイは――!ああ、もういい。アンタの口論に付き合ってると日が暮れるんだもん。」
「つまり、時間の制約が無ければ、いくらでも付き合ってくれるんだね。嬉しいよ。」
「はいはい、何とでも言ってなさいな。明日早いから、もう寝るね。お休み。」
「ああ、お休み。寝覚めの一杯は?」
「いつもの。アンタも早く寝なさいよね。」
「これを書き終えたら、私も寝るよ。」
「……あの随想録、捨てたのは失敗だったな。エッセイが書きづらくなる。」カリカリ
デカグラ編のストーリー確認してるんですが、これどうやってもレイヴンがデカグラ連中滅ぼす未来しか見えんのですが……。
3白ロリ「ここから入れる保険は……。」
レイヴン「ある訳ねぇだろ!!!」(ダウギャン並感)