BLUE ARCHIVE -SONG OF CORAL- 作:Soburero
キヴォトスでは惑星直列位の確率で起きるであろう、少し不思議な日の話です。
デカグラ編を期待してた人はごめんなさいね……。
大元が完結したらちゃんと書きますので……。決してエタりませんので……。
投稿者ウソツカナイ……。
――輸送ヘリ[ストーカー]――
「………………。」スッスッ
「依頼が1件も無い……。エア、弾いた依頼は?」
『それが、今日は本当に依頼が来ていないんです。公示も普段よりずっと数が少ないですね。』
「という事は、開店休業か……。こんな日が来るとはな。」
『丁度、ストーカーの物資も無くなりそうですし、買い出しに行きましょう。』
「そうだな。」
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――D.U.地区――
チュンチュンチチチ
「銃声がしない……。やけに静かだな……。」
『本来良い事なのですが、少し不気味ですね。今日は何か起きるのでしょうか?』
カツカツカツ
”レイヴン、おはよう。奇遇だね。”
「シャーレか。今日は一帯がやけに静かだが、何かあるのか?」
”今日?イベントとかは何も無いはずだけど。”
”でも確かに、今日はすごく静かだよね。銃声が1発もしない。良い事だよ。”
「俺達からすれば、不気味でしかない。ここはキヴォトスだぞ?」
”確かにちょっと不思議だけど、ただの偶然じゃないかな。きっと、みんな銃を撃つ気分じゃ無いんだよ。”
「そんな日があるものか……。」
タッタッタッ
「あっ!先生、レイヴンさん!おはようございます!」
”キリノ、おはよう。朝のパトロール?”
「はい!今日は銃撃戦も不審物もありませんでした!とても平和な日になりそうです!先生はこれからシャーレに向かわれますか?」
”そうだよ。一緒にパトロールする?”
「ご一緒させていただきます!レイヴンさんも、良き1日が過ごせますよう!では先生、行きましょう!」
”またね、レイヴン。誰かと喧嘩しちゃダメだよ?”
カツカツカツ
スタスタスタ
「キリノのあの口調、まさか本当に何も無かったのか?」
『どうやら、そのようですね。本当に、銃撃戦すら起きていないようで……。これを聞いてみてください。』
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「Good Morning Kivotos!ムーサFM、D.U.クロノス放送局よりお届け!」
「早速、気だるい朝に軽快な1曲を、って言いたい所だけど、その前にこの話させて。マジであり得ない事が起きてさ。」
「アタシさ、寮からこの局に歩きで通ってんだけど、いつもならマイクの前に来るまで銃声が10発位は聞こえてくるんだよ。でも、今朝はそれが一切なし!」
「アタシの勘違いかなぁってスタッフにも同じ話したら、みんな今日は聞かなかったって言ってんの!そんなことある!?」
「みんな違う方向から通ってんのに、だぁ~れも銃声聞かなかったんだってさ!ほら、みんな首横に振ってんの!」
「何なのさ!今日は戦わないってみんなで決めてんのwww!?アタシらが知らないだけwww!?」
「もし何か知ってるリスナーがいれば、普通のお便り、ふつおたで待ってるよ!マジで教えて!何にも知らないからさwww!」
「気を取り直して、今日はこの曲から――!」
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「……冗談だろう?本当に何も起きてないと?」
『信じがたいですが、今日はキヴォトス全体がとても平和な日になっているようですね。』
「本当に何も起きなければ良いがな……。取り合えず、必要な物を買い込むぞ。いつもより、余計にな。」
『そうしましょうか。』
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――風紀委員会本部――
「ふあぁ……。今日は暇だな……。」
「その暇のおかげで、医療品の整理が出来ます。普段は忙しくて、中々できませんから。」
「チナツ、手伝うよ。このままぼーっとしててもしょうがない。」
「助かります、イオリ。」
「…………本当に、昨日の夜に通報は無かったんですか?」
「はい。不思議な事に、一件も無く……。念のため、電話の履歴も出してありますが……。」
「いえ、大丈夫です。ゲヘナが平和だという事ですから。」
「でも、ありえます?イタズラを含めて、通報が一件も無いなんて。」
「ありえる。年に1日くらい、何も起きないとても平和な日があるの。きっと、今日がそう。」
「そう、ですか……。報告書、置いておきます。」
「お疲れ様です。今日はもう上がっていいですよ。」
「お言葉に甘えて。お先失礼します。」
「……平和ですね、委員長。」
「そうね。こんな日が、ずっと続けばいいのに。」
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――ゲヘナ学園郊外――
「う~む……。う~~~む……。」
「温泉が、見つからない……。地質からして、この辺りに源泉があってもおかしくないのだが……。」
「この辺り全部掘り返しちゃう?」
「いや、止めておこう。今日はゲヘナが、いや、キヴォトス全体が静かだ。そんな中開発しようものなら、風紀委員会がすっ飛んでくるだろう。」
「全くどうしたものか……。」
「それじゃあ、今日は開発はお休み!爆弾も減ってきてたし、みんなで買い物に行こ―!」
「むっ、そうだったな。よし!今日は開発準備の日だ!早速行こうか!」
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――とんかつ屋――
「ミックスフライチョモランマ定食、お待ち!」ドンッ!
「ありがとうございます~♡」
「新鮮な油で二度揚げされた、薄衣のから揚げ。ニンニクも強すぎず、醤油ベースの飽きの来ない味付け。」
「家庭的な印象を与えつつ、1口目のパンチも十分。素晴らしいバランス感覚ですわ。」
「カツ丼美味しそー!いただきまーす!」
「はちみつレモンソース、エビカツに合う~!」
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――便利屋68事務所――
「暇ね~……。」グデ~……
「アルちゃん、そんなにだらけてて大丈夫?いつもみたいに、支払い溜まってない?」
「大丈夫よ。一昨日全部払ってきたから。」
「そっか~。それじゃあ今日は本当に、何にも無いんだね~。」
「そうなのよ……。依頼は来てないし、ハルカは雑草の世話に行ったし、カヨコは猫ちゃんの様子を見に行ってるし……。」
「いっそ、銃を整備に出そうかしら。弾も足りなくなってたものね。」
「それじゃあ、私は先生の所に行っちゃお。無駄遣いしちゃ駄目だよ、アルちゃん?」
「もっ、もちろん分かってるわよ!」
「ホントかな~?くふふ。」
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――正義実現委員会本部――
「すぅ、すぅ……。うるとら、でらっくすぱふぇ……。」
「くぅ……。きひっ、ひゃっ……。くぅ……。」
「先輩方が昼寝なんて、珍しいですね。昨日、何かあったんですか?」
「何も無かったはずっすけど……。まあ、今日は平和っすからね。こんな日くらい、ゆっくり寝かせてあげましょっか。」
「そうですね。いつも頑張っていますし、こんな日くらい、良いですよね。」
「おかわり……。ふるーつもつけて……。」
「うひゃっ、せんせ……。ひぅ……。」
「……どんな夢見てるのか、分かる気がするっす。」
「私もです。」
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――キャラグッズショップ――
「凄い!こんなに大きなスカルマンぬいぐるみがあるなんて!」
「ここはモモフレンズ公式ショップなので、品ぞろえはどこよりも良いんです!ほら、ペロロ様ももちろん、ウェーブキャットにアングリーアデリー、Mr.ニコライも!」
「他のお店じゃ、この大きさは中々買えないんですよ!」
「アズサ!売り物のぬいぐるみに抱き着いちゃダメ!離れて!」グイグイ
「私は欲しい!このスカルマンが欲しいんだ!貯金を全部はたいてでも買うぞ!」ギュ~
「お金あるの!?どうやって持って帰る気なの!?」グイグイ
「抱き上げればいい!訓練は受けてる!それを生かす時が来たんだ!」クワッ!
「来てないから!!ハナコもニヤニヤしてないで手伝って!」
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――ファミレス――
カランカラン
「いらっしゃいませ。って――」
「来ちゃった。」
「席、空いてますか……?」
「姉さん、ホントにここで働いてたんだ。」
「お前達、どうしてここに!?何故分かった!?」
「だって、サッちゃんが元気にしてるか、心配だったんだもん。だから来ちゃった。」
「えへへ……。ちゃんとしたところで働けてるみたいで、何よりです……。」
「それで、いつまで待たせるの、店員さん。」
「ぐっ……!空いている席に案内する……!」
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――セミナー事務所――
カタカタカタ……
カリカリカリ……
「……今朝は静かね。保安部からの報告は?」
「インシデント報告なし、異常なしとの事でした。」
「何か起きているのかしら……。ユウカ、今日イベントが開催される予定はあるかしら?」
「今日は特に何も無いはずですよ、リオ会長。」
「こんなに静かな朝、滅多にないんですし、ゆっくり進めませんか?」
「賛成です。コーヒーを淹れてきますね。」
「ありがとう、ノア。」
「えー!?お仕事なんて止めちゃいましょうよー!皆でカラオケにでも行きましょうよー!」
「ダメよコユキ。終わらせられるだけ終わらせなきゃ。」
「何でですか~!?誰でもできる仕事なんですから、AIでも作って任せれば良いじゃないですか~!」
「決断をAIに任せる事は危険よ。それに、あなたに任せている仕事は、あなただからこそ任せているのよ、コユキ。」
「会長の言う通りですよ。ほら、一緒に頑張りましょう、コユキちゃん。」
「う~……。分かりましたよぅ、頑張りますよぅ……。」
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――エンジニア部ハンガー――
「出来ました!名付けて、“探検ボール3号”です!」
「電磁ソナーの小型化は大変でしたが、野球ボールサイズに収める事に成功しました!では早速、試験運転です!」
キュルキュルキュル……
「運動性能は良好。ソナーマッピングも正常に作動。障害物の回避も問題ないね。」
「あれ?コトリ、緩衝材は詰めてあるかい?」
「……あっ!!!」
ピョン ガシャン!
「……ソナーが壊れちゃった。」
「やっ、やってしまいました~!こんな初歩的なミスをするなんて~!」
「大丈夫、誰でもある事だよ。次に生かせばいいさ。」
「動作自体はちゃんとしてたから、緩衝材を詰め直せば上手く行くよ。だから大丈夫。」
「うぅ~……!ありがとうございます~……!」
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――ゲームセンター――
ウオォ……ウオォ……
<YOU LOSE!
「うぁーーー!!!また負けたぁ!!!」
「ねぇ~!もうやめようよ~!ネル先輩~!あと何回やればいいの~!?」
「ウッセェ!!あたしが勝つまでやるんだよ!!勝ち逃げなんて許さねぇぞ!!」
「10回やって全部負けてんじゃん!別のゲームやろ~よ~!」
「とにかく!!とにかくもう1回だ!!次であたしが勝つからな!!」
「ネル先輩を煽ったのはお姉ちゃんでしょ。大人しく付き合いなよ。」
「うわ~ん!もうチビメイド先輩はこりごりだよ~!」
「誰がチビだコラ!!!」
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――百花繚乱調停室――
「一っ、二っ……!一っ、二っ……!」ブンッブンッ
「レンゲ先輩!身共もご一緒させてください!」
「良いぞ!ほら、重いから気を付けろ。」
「わっ!確かに重い……。鉄心入りでしたか!」
「ハハハ!ユカリにはまだ重かったか?」
「いえ!付いていって見せますとも!」
「よし、構え!」
「はい!」
ブンッブンッ
ヒュッヒュッ
「2人とも、精が出るね。」
「混ざってきたら?今日は暇になりそうなんだし。」
「ううん。この平和を、見ていたくて。」
「そっか。」
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――子ウサギ公園――
タッタッタッ
ガサガサ……
「おーい!今日はから揚げ弁当が残ってたぞ!しかも4つも!」
「やりましたね、サキ!」
「よっしゃ!久しぶりのお肉だ~!」
「やった……!えへへ……!」
「まだここに居たのか、RABBIT小隊。」
「ユキノ先輩!?RABBIT小隊、敬――」バッ!
「直れ。そもそも、もうお前達の先輩では無くなったのだからな。敬礼をする必要もない。」
「しかし……。ユキノ先輩、どうしてこちらに?」
「……後輩たちがどうしているか、気になった。一緒に食事をしても?」
「――ッ!もちろんです!」
――――――――――――――――――――――――――――
――アビドス自治区――
「ん。シロコ、久しぶり。」
「そうだね、こっちのシロコ。久しぶり。」
「もしかして、少し太った?運動してる?」
「ちゃんとしてるよ。そっちはちょっと縮んだんじゃない?」
「縮む訳ない。そっちは胸の脂肪で丸く見えるよ、でぶシロコ。」
「ん……。確かにちびシロコより大きいせいか、肩こりが酷い……。ノノミに揉んでもらおうかな。」
「……競争する?校舎に先に着いた方が勝ち。」
「いいよ。負けた方が、柴関で1杯おごる。」
「じゃあ、勝負。」
「負けないよ、よわシロコ。」
「んッ……!!」
――――――――――――――――――――――――――――
――輸送ヘリ[ストーカー]――
「結局、本当に何事も無かったな。」
『何かあった方が良かったですか?』
「……いや、何もない方が良い。イレギュラーが起きるのは、仕事中で十分だ。」
『同感です。今日は早めに休みましょう、レイヴン。それか、バーでお酒を試してみますか?』
「いや、俺はフィーカで十分だ。」
『残念です。レイヴンが酩酊している姿に興味があるのですが。』
「空想で満足しておけ……。」
――――――――――――――――――――――――――――
~~次の日~~
『――D.U.地区高速道路を走行中のトラックが襲撃を受け――』
『――温泉開発部の爆破作業により崩落が発生、同時にわき出した温泉により一帯が――』
『――不良集団“ドロドロヘルメット団”がスイーツ店を襲撃、ミラクル5000の在庫が全て――』
『――本日未明、ミレニアムサイエンススクールより、遺伝子操作を受けた生物が脱走しました――』
『――打ち上げ花火の老舗工房で爆発事故が発生。火薬を盗もうと魑魅一座が――』
『――レッドウィンター連邦学園は、今月3度目の政権交代を発表――』
――新着依頼、10件――
「……今日は忙しい日になりそうだ。」
『レイヴン、先生から緊急通信です。繋ぎます。』
『レイヴン、急にゴメン!なんか、D.U.の不良生徒が示し合わせたみたいに一斉に暴れ出してて、今日1日手を貸して欲しいんだ!お礼は弾むから、お願い!』
「了解、引き受ける。どこから手を付ければいい?」
『私と合流して!今座標を送るよ!』
「確認した。そちらに向かう。」
「エア、依頼を全て断っておけ。今日は忙しくなる……。」
『分かりました。仕事を始めましょう。』
多分、デカグラ編は次の更新で完結すると予想してるので、それまでオリストを書いちゃいます。
・自由の代償(現代編:自由を求める少女との逃避行)
・猟犬の巣穴(未来編:新たな“猟犬”と“調教師”の物語)
これのどっちかを書こうと思ってますので、どっちを書くかは投稿者のやる気次第でございます。
コメントで「こっち書いて!」と言われても対応できない事を、あらかじめご了承ください。
でもコメントくれる事は嬉しいから書いて♡(強欲)