ブルアカダイスオリキャラもの   作:後方キヴォトス傍観者

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めっちゃ長いので注意。




Ep.with合歓垣フブキ : 『ドーナッツ危機!?不良警官とグルメ街の大騒ぎ』 ➂

 

 

時を遡ること数日前――。

 

人通りも少なく、寂れた廃工場が並び立つ工業区画。

その中に周囲とは異なる――ワイワイ、ガヤガヤとにぎやかな一角があった。

そこで開かれていたのは『宴』。

持ち帰った『戦利品』を、皆で分け合い舌鼓を打つ。

 

――パクパクヘルメット団。

彼女たちは廃工場の一角を改装して作ったアジトで、勝利の宴を開いていた。

 

「アッハハハ!まーた勝っちまったなぁ!」

 

「よっ!さすがリーダー!常勝無敗とは恐れ入ります!」

 

「姉御!一生ついていきます!」

 

その中で設えられた――少々場違いな――高級ソファーでふんぞり返る少女と、それを煽てる取り巻きたち。

上機嫌に笑う少女――取り巻きに『リーダー』と呼ばれた彼女はまさに有頂天の有り様だった。

それもそのはず、彼女はこれまで負け知らず――立てた計画はすべて成功、実働部隊も治安維持勢力に捕まったことは一度もない。

正しく『常勝無敗』、続けざまに成功を収める彼女たちは今や人生の絶頂期のただ中にあった。

 

「これも食べたい――」

「こっちのも美味しそう――」

「甘いもの、甘いもの――」

 

宴から少し離れた場所では、早くも『次の標的』を決めるべく、キヴォトス各地のグルメガイドを物色する団員たちもいる。

その中で、スイーツ系を担当している団員がリーダーにある広告を見せに来た。

 

「ん、リーダー、これ!」

 

そこに書かれていたのはラミニタウンに新しくオープンした『ドーナッツ専門店』の情報。

一見ただのドーナッツ屋だが、リーダーは――キヴォトス各地の有名店を知る食通の彼女は、()()に気が付いた。

 

「なっ!?あの伝説的パティシエの『虎蔵』の店!?十年以上トリニティの有名スイーツ店でシェフパティシエを努めていた、あの虎蔵が店を開くのか!!」

 

――これは余談であるが、虎蔵――ユキコとフブキの二人も会ったトラ猫店主は、その道では知らぬ者のいないほどの凄腕である。

もともとラミニタウンの小さなケーキ屋に努めていた彼は、さらなる高みを目指してトリニティ自治区で武者修行――その末に、誰もが認める一流パティシエとして大成した。

その後はトリニティのスイーツ店でシェフパティシエを歴任、後継に全てを託すと自分の故郷であるラミニタウンに戻り、地域一体のスイーツ店に自分の学んだ多くの技術を伝授し、ラミニタウンのスイーツの水準を大幅に引き上げた。

しばらくは自分自身は表に立たず、教導役に徹していた彼。

その虎蔵が、ついに自分の店を立ち上げて表舞台に上がる――。

 

「これだ!次の標的は、この『ドーナッツ専門店』だ!」

 

「ん!楽しみ!」

 

「次もやっちまいましょう!姉御!」

 

リーダーの一声によって次の標的を虎蔵の店に決定したパクパクヘルメット団。

彼女たちは意気揚々と次の標的攻略に向けて、準備を進めていく。

しかし――。

 

「――な、なんだって!?」

 

「はい、それが――」

 

偵察に行かせた斥候からの報告は、彼女たちの計画を揺るがすに十分な内容だった。

 

「――ラミニタウンの店が全部閉まってる、だって!?」

「えぇ……?それじゃあ、ドーナッツは……?」

「食べられない、の?」

 

斥候が持ち帰った情報――ラミニタウンの飲食店、その全てがなぜか休業しているという報告。

その報告を聞いていた団員たちも不安そうに顔を見合わせる。

 

「(――くそっ!どうなってる?いっそドーナッツは諦めるか……?いや――)」

 

リーダーはちらりと視線を横に動かす。

――そこにはドーナッツが食べられないかもしれないと知って肩を落とす団員の姿。

 

「(――何を弱気になってる!アタシは『常勝無敗』のパクパクヘルメット団、そのリーダーだろうが!)」

 

一度狙った獲物は必ず手に入れる――それは、彼女自身が己に課したルール。

その在り方を曲げることなど許されない。

なにより、リーダーとして――共に活動する仲間の悲しむ姿をどうして放っておくことが出来ようか?

彼女はかぶりを振って自分の弱気を正すと、声を上げた。

 

「――いいや、予定は変更しない!ラミニタウンがどうしてそうなってるのかは知らないが、何か原因があるはずだ。それを解決すれば、アタシ達の目的もかなうはずだ――そうだろ?」

 

「そ、そうですね!姉御の言うとおりだ!」

 

「問題があるなら私達で解決すればいい、そうだよね!」

 

リーダーの声に感化され、士気を取り戻す団員たち。

その姿を見たリーダーは満足げにうなずくと――。

 

「――よし、そうと決まれば早速行動開始だ!まずは原因調査からだ!アタシは直接街へ行く。お前たちも同行しろ!」

 

そう宣言するや否や、廃工場から飛び出していくのだった。

 

 

――数日後。

 

 

――彼女たちはこの数日にわたる調査によって、この異常事態の原因が『グラトニー・ムーブメント』という謎の組織の活動によるものであると知る。

彼女たちの集めた情報によれば――。

一つ、『グラトニー・ムーブメント』は己の欲望のままにあらゆる食べ物を喰らい尽くす悪逆非道の集団*1であるということ。

一つ、莫大な財力を有しており、その有り余る資金力によってすべての食糧をほしいままにしているということ。

一つ、グラトニー・ムーブメントは――生意気にも*2――第三業務地区郊外の立派な高層ビルを拠点として活動をしているらしいこと。

――それらの情報を集めて、リーダーは悩んでいた。

 

「(――どうする?思っていた以上に相手は大物みたいだ。正直アタシ達だけじゃどうしようもない……)」

 

しかし、今更引くことなどできるはずもない。

なぜなら――。

 

「許せねぇ!許せねぇよ、『グラトニー・ムーブメント』!!絶対に私達でぶっ倒してやる!」

「姉御!見てくださいよこれ!カチコミに向けて集めてきたんです!」

「リーダー、私も頑張る。攻撃ルートの構築は任せて!」

「この中に、あいつ等との戦いに日和ってる奴いる?いねぇよなぁ!?」

「そうだ!私達は選ばれしパクパクヘルメット団!姐さんがいる限り、どんな相手だろうが負けるわけないだろ!」

「――私達はリーダーを信じている!!」

「「「うぉおおおおお!!!」」」

 

――こんなにも自分に期待をかけてくれる仲間たちがいる。

この期待に応えずして何がリーダーか。

たとえ不可能に思える障害さえも乗り越える――その覚悟で己を奮い立たせる。

 

「(――そうだ、何も悩む必要なんてないじゃないか!アタシ達の道は、諦めない限り続いていく――!今まで積み上げてきた勝利(モノ)は無駄になんかならない。そうだ、アタシ達は進むだけでいい――)」

 

――それはある種の思考放棄であった。

しかし、熱狂に包まれるパクパクヘルメット団の中でそれを咎めるものなどいない。

 

「――行くぞ!アタシ達は止まらねぇ!この道の先にある勝利(モノ)を手に入れる、その時まで――!」

 

「「「うぉおおおおお!!!」」」

「姉御万歳!あんた最高だよ!」

「リーダー!私、ずっとついてく!」

 

――かくして、彼女たち――パクパクヘルメット団はグラトニー・ムーブメント本部ビルへと向けて侵攻を開始した。

 

 


 

 

<システムメッセージ>

パクパクヘルメット団の戦力を決定します。

戦力は規模と練度によって決定されます。

 

【規模】

最小で中規模(50人程度)、最大で大規模(100人程度)とする。

結果 : 1d50 + 50 = 30 + 50 = 80人

 

 

【練度】

シナリオ難度を参照し、±10を値域とする。

シナリオ難度 : 54 普通

結果 : 1d21 + 43 = 6 + 43 = 49 標準

 

 


 

 

――鐘崎港の空き倉庫に、彼女たちは集結していた。

総勢80人からなる大軍――たとえ個々の練度が素人に毛が生えた程度のものであっても、これだけの数が揃えばそれなり以上の武力となる。

 

立ち並ぶ同胞たちの壮観な姿に、リーダーは小さく感嘆の吐息を洩らした。

――これだけの団員が自分を慕って付いて来てくれる。

それも、勝ち目の薄い――ほぼ玉砕前提のこの作戦に。

あるいは、自分を信じて――『付いて行けば勝てる』と、そう思っているのかもしれない。

寄せられる期待の重さにめまいを覚えそうになる。

――同時に、それがどうしようもなく嬉しい。

 

「――みんな!よく集まってくれた!これからアタシ達は『()()』を遂行するべく『()()』たるグラトニー・ムーブメントへ襲撃を行う!」

 

一人一人の顔を――とは言ってもヘルメット越しではあるが――見つめながら、リーダーは言葉を紡ぐ。

 

「――この戦いは、アタシ達にとって大きな試練となるだろう!道は険しく、敵は強大だ!それでも、アタシ達は進む!なぜか――!?」

 

静かに、しかし確かに団員たちの戦意が高まっていくのを感じる。

うねるような熱気が、倉庫の内を満たしていく――。

 

「――それは、アタシ達が進んだ道の先――そこに『勝利』が待っているからだ!輝かしき栄光が待っているからだ!アタシ達はその栄光を掴み取るまで、歩みを止めることはない!」

 

欲望、期待、狂信――。

そういった感情が渦を巻いて広がっていく。

 

「『勝利』は、それを求め続ける者――つまり、アタシ達の手の中にある!これまでも、これからもだ!」

 

「――さあ、行くぞ!目指すはグラトニー・ムーブメント本部ビル!パクパクヘルメット団――出撃だ!!」

 

「「「うおおおおおお!!!」」」

 

――もはや熱狂は最高潮に達していた。

団員たちは各々の獲物を手に、思い思いに駆け出していく。

誰もがその目に狂気的な輝きを宿し、ひた走る。

 

――彼女たちは知らない。自分たちを利用する『影』の存在を。

 

――彼女たちは知らない。意図的に彼女たちの憎悪を煽った存在を。

 

――彼女たちは知らない。街に放たれた無慈悲なる制裁者の存在を。

 

――彼女たちは、知らないのだ。

 

 


 

 

<システムメッセージ>

秘匿判定の結果を開示します。

 

【黒幕判定】

1 : そんなものはいない。

2 : いる。それはグラトニー・ムーブメントに恨みを持つ(または邪魔だと考える)個人。

3 : いる。それは壱鬼ハミに恨みを持つ(または邪魔だと考える)個人。

4 : 2 + 個人ではなく組織。

5 : 3 + 個人ではなく組織。

 

結果 : 5 壱鬼ハミに恨みを持つ(または邪魔だと考える)組織

 

 


 

 

爆発、悲鳴、銃声、怒号――。

 

シラトリ区の穏やかな昼下がりは、突如として現れた狂奔する武装集団によって破られた。

通りの至る所で爆炎が爆ぜ、黒煙が立ち昇る。

 

「ヒャッハーッ!退()退()けぇ!パクパクヘルメット団のお通りだぁッ!」

 

「邪魔する奴は全部ぶっ倒せ!道をふさぐヤツは全部敵だ!」

 

――どこぞの世紀末世界を彷彿とさせるような光景である。

己の内に渦巻く狂熱の迸るままに、彼女たちパクパクヘルメット団は暴虐の限りを尽くす。

――目標は、遠く見える高層ビル、グラトニー・ムーブメント本部ビルだ。

彼女たちは目標に向けてあらゆる障害を叩き伏せながら進む――。

 

「――この道だ!こっから進めばあのビルまで一直線だ!」

 

「よぅし!行くぞ!!待ってろよグラトニー・ムーブメント!!」

 

その中で、最も先行している部隊がついに本部ビルの目前にまで迫る――。

 

「ハハハッ!一番槍は私達がいただきだぁ――!」

 

あとはこの道を進むだけ。

行く手を阻むものは無い。

彼女たちは鼻息荒く、本部ビルへと駆けだす――否、()()()()()()()()

 

 

――突如として視界を埋める空。

 

 

突然の出来事に、何が起きたのか理解できず思考に空白が生まれる。

――そして、遅れてやって来る激痛。

激痛と共に轟音――1()0()()()()()が耳に届き、そこでようやく彼女は自分が倒れているのだと――『撃たれた』のだと気が付いた。

 

「――ガ、ぁ――!」

 

当たり所が悪かったのか――まともに身動きも取れずにもがく彼女は、どうにか必死に身を起こすと――周囲の光景に絶句した。

 

「な、んだよ、これ――!?」

 

先程まで自分と共に駆けていた仲間達――彼女たちは一人残らず地に伏し、気を失って(ヘイローも消えて)いる。

何もかもが急な展開に、脳が追い付かずに呆然とする彼女――そこに声がかかった。

 

「――あれ?一人撃ち洩らしちゃった?やれやれ、いくら久しぶりの『運動』とは言え、ちょっとなまり過ぎだね」

 

彼女に話しかけてきた――独り言ちている――のは、目の覚めるような蒼の三つ編みを靡かせる一人の少女。

両手に握る巨大で無骨な二丁拳銃――そのリボルバーから薬莢を抜き出しながら――まるでピクニックにでも出かけているのかと思わせるほど、暢気にこちらに歩いてくる。

 

「いや、丁度良かった、と考えようかな?ここで情報を抜いておけばスムーズに事が運ぶし――うん、そうしよう!」

 

「――な、なんだよ、なんなんだよ!お前は――!?」

 

少女はこちらを見ているようで見ていない。

いや、認識自体はしているのだろう。

しかし、彼女がこちらに向ける視線は――人間に向ける視線ではない。

こちらの声に、ようやく目が合う。

 

「――ああ!君とは初めましてだったよね!自己紹介が必要かな?」

 

「ぁ、ひっ」

 

浮かべられた笑み――にこやかな表情であるはずのそれが、どうしようもなく恐ろしい。

 

「私の名前は、輝木ユキコ。ヴァルキューレは流石に知ってるよね?私は、そこに所属してるんだけど――」

 

――視線と共に向けられる圧力が増す。

ただでさえ激痛が体を苛み、朦朧とする意識。

もはや自分が起きているのか寝ているのかさえ曖昧となる。

 

「――君たちを捕まえに来たんだ。だから、ちょっと私と交渉(オハナシ)しようか?」

 

にこやかに笑う口元――重なって映る大きく開かれた顎――。

それにかみ砕かれる自分の姿を幻視して、ヘルメット団の先鋒を務める少女は、意識を手放した。

 

 


 

 

<戦闘終了>

敵部隊を壊滅させ勝利しました。

 

<システムメッセージ>

戦闘ログを開示します。

 

【戦闘ログ】

【PH団の能力詳細】

【戦場】 : 『市街地』<全ユニット>奇襲 +20 EXスキル発動速度 +20

【戦況】 : 『有利』<味方ユニット>防御力 +10 [攻撃力 +10

 

――<1ターン目>――

 

【補正】

『不意打ち』 : <ユキコ>奇襲判定 +50

『行動予測』 : <ユキコ>被ダメージ -5 行動速度 +10 EXスキル発動速度 +10

 

『熱狂』 : <PH団>与ダメージ +5、被ダメージ +5

 

 

ユキコ特殊攻撃78/78
PH団 a待機44/44
PH団 b待機34/34
PH団 c待機58/58
PH団 d待機47/47
PH団 e待機46/46
PH団 f待機36/36
PH団 g待機54/54
PH団 h待機60/60
PH団 i待機32/32
PH団 j待機60/60

 

ユキコのEXスキル『ピースメイカー』!

>> PH団 eへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 98 防御力 : 3 ] 100のダメージ!(46➡-54) PH団 eは倒れた……。

>> PH団 bへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 66 防御力 : 1 ] 70のダメージ!(34➡-36) PH団 bは倒れた……。

>> PH団 aへの攻撃!

[攻撃力 : 110 防御力 : 40 ] 75のダメージ!(44➡-31) PH団 aは倒れた……。

>> PH団 gへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 77 防御力 : 32] 50のダメージ!(54➡4)

>> PH団 iへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 91 防御力 : 7 ] 89のダメージ!(32➡-57) PH団 iは倒れた……。

>> PH団 dへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 85 防御力 : 10 ] 80のダメージ!(47➡-33) PH団 dは倒れた……。

>> PH団 jへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 95 防御力 : 9 ] 91のダメージ!(60➡-31) PH団 jは倒れた……。

>> PH団 hへの攻撃!

[攻撃力 : 106 防御力 : 26 ] 85のダメージ!(60➡-25) PH団 hは倒れた……。

>> PH団 fへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 73 防御力 : 19 ] 59のダメージ!(36➡-23) PH団 fは倒れた……。

>> PH団 cへの攻撃!

[攻撃力 : 91 防御力 : 28 ] 68のダメージ!(58➡-10) PH団 cは倒れた……。

 

 

ユキコリロード78/78
PH団 aダウン-31/44
PH団 bダウン-36/34
PH団 cダウン-10/58
PH団 dダウン-33/47
PH団 eダウン-54/46
PH団 fダウン-23/36
PH団 g待機4/54
PH団 hダウン-25/60
PH団 iダウン-57/32
PH団 jダウン-31/60

 

 


 

 

「――っと、あれ?聞いてる……?って、気絶しちゃった……」

 

運よく――あるいは不幸にも――ユキコの銃撃を耐えたヘルメット団の少女は、ユキコがにこやかに笑いながら交渉を持ちかける*3も、すぐに意識を失ってしまった。

「あちゃー、またやり過ぎちゃった」と頭を掻くユキコは、いまだ黒煙立ち昇る街区を見やる。

 

「それにしても、ずいぶん派手にやるじゃん?標的の本部ビルから狙いをそらすための揺動……?いや、それにしたって……」

 

しばしの逡巡。

しかし、すぐに思考を切って捨てる。

ユキコにとって敵手がどのような行動に出ようとも関係ない。

――ただ、完膚なきまでに潰すのみである。

 

「援軍の到着までまだ時間があるし――さーてと、次はあっちに行ってみようかな!」

 

先の一戦――とも呼べない蹂躙劇では、まだまだ準備運動にもならない。

ユキコは次の標的を求めて街区を歩み始めた。

 

 


 

 

<システムメッセージ>

戦闘に完勝したため、同レベルの敵部隊との交戦処理は省略します。*4

戦闘でEXスキルが発動しました。

ユキコのEXスキルを開示します。

 

【EXスキル】

名称 : 『ピースメイカー』

効果 : 即座にリロードを行い、敵部隊に10回連続攻撃を行う。自身に2ターンの間『行動予知』状態を付与する。

説明 : ユキコが超越的な知覚能力を更に研ぎ澄まし、二丁拳銃による強烈な連続射撃で敵をなぎ払う。

 

※『行動予知』 : 奇襲判定 +50 回避 +50 行動速度 +20

 

 


 

 

――大通りから外れた路地の、小さな定食屋。

 

普段であれば静かで穏やかな時間が流れるはずの場所。

そこでは今まさに悲劇の幕が切って落とされようとしていた。

 

「お、おやめください!どうか、どうか!」

 

涙ながらに許しを請うパグ犬の男性――定食屋の店主は、人生最大の危地に陥っていた。

 

「ぐへへ、リーダーは『邪魔する奴は倒せ』って言ってたけど、別にそれ以外を襲っちゃダメとは言ってなかったよなぁ?」

 

「くくくっ。ああ、わたしらが多少()()()したって別に怒られやしねーさ!」

 

「――ちょうど小腹がすいてたんだ。こんなところに店を立てた自分を恨むんだなぁ!」

 

「ひっ!お、お助けを……!」

 

『獲物を見つけた』と詰め寄るヘルメット団、怯える店主。

周囲に助けを求めようにも、ここは人通りの少ない地域だ。

武装した不良たちに勝てるはずもなく、ろくな抵抗も為せずにされるがままの店主。

彼の命運は風前の灯火の如く尽きようとしている。

もはや惨劇は免れないか――。

 

 

――その時、彼女が現れた。

 

 

「グワーッ!?」

 

「アバーッ!?」

 

「ヒェッ!?ヴァルキューレ!?ヴァルキューレが何でここに!?」

 

無数にばらまかれる鉛玉の雨。

鐘崎港の魚市場の如く――即座に物言わぬ骸*5が量産される。

蒼い三つ編みを靡かせて、両手に構えるのは武骨な大型拳銃――やって来たのは無慈悲なる制裁者。

 

――殺戮者*6のエントリーだ!

 

「何か言い残すことはあるかな?言ってみてよ?」

 

「ひっ!ど、どうか命だけは……!」

 

ヘルメット団が言うか言わないか――迷いなく引き金が引かれた。

放たれた凶弾は、残されたヘルメット団の意識を刈り取る。

 

「――変わった辞世の句*7だね?」

 

ユキコは小さく首をかしげると、そのまま別の方角へ移動してしまった。

――後に残された定食屋の店主は、突然の出来事にただ呆然とするばかりであった。

 

「――あ。……この不良たちは、どうすればいいんだ……?」

 

 


 

 

<システムメッセージ>

PH団のエース分隊を除く残存部隊のうち何部隊を対処したかを判定します。

現在の残存部隊数は5部隊です。

 

【ユキコが対処した部隊数】

ユキコの戦闘力 : 89

結果 : 5d100 = 85 97 82 67 98

ユキコが対処したのは3部隊です

 

 


 

 

「――さすがに数が多いね……場所もかなり散らばってるし、私一人で全部は無理かな」

 

なるべく多くのヘルメット団を倒せるように動いていたユキコだが、広域でバラバラに活動しているすべての部隊を相手にするのは流石に難しい。

そろそろシラトリ支部の警備部隊も動き始めるはずだ。

残った下っ端構成員は警備部隊に任せて、ユキコはこの騒動の首魁を捕えるために動くことを決める。

 

――しかし、違和感を感じて、ユキコはその足を止めた。

 

「――うん?……おかしいな……?君たちみたいなのはいないと思ってたんだけど……」

 

どうやら、事態の収拾に向かうより先に、自分に向けて静かに敵意を向けている存在をどうにかする必要がありそうだ。

 

「ねえ、そこに居るのは分かってるよ?出ておいでよ、一緒に()()()()()()?」

 

「――チッ。勘が良いらしいな?保安官」

 

建物の影から現れたのは4人。

そのいずれもが、今まで相手にした他のパクパクヘルメット団構成員とは――文字通り()()()()と分かる。

身に纏う雰囲気、音を立てない歩法、こうしてユキコの前に姿を現しながらも常に死角に飛び込める位置取りをキープする立ち回り――。

ユキコは明らかに戦闘慣れしている様子の4人を観察しながらも、表面上はにこやかに挨拶をする。

 

「初めまして、私は輝木ユキコ。気軽にユキコって呼んでくれていいよ。――君たちは?」

 

それに対し、4人の中の小柄な少女がぶっきらぼうに言い捨てる。

 

「――名乗る必要がどこにある?お前はここで倒れる。何も教える気はない」

 

取り付く島もない、という様子の少女をなだめたのは長身の少女。

 

「まあ、いいんじゃない?少しくらい話してあげても。どうせ急ぎの仕事でもないし――このヴァルキューレを抑え込めれば報酬は出るんだから」

 

ユキコを値踏みするかのような半目を向ける彼女。

一見すれば、自然に見える振る舞い――しかし、よく見ればその視線――警戒がユキコに向けられているのが分かる。

ユキコはわずかな情報を手掛かりに、思考を巡らせる。

突如として現れた4人、彼女達の正体は――。

 

 


 

 

【情報判定】

ユキコの情報 : 97

結果 : 1d100 = 43 成功

 

 


 

 

――仕事、報酬。

そして装備の質やバラバラの外見――パクパクヘルメット団とは別口の相手。

僅かな情報からも相手の素性に当たりをつけていくユキコ。

ユキコは追加の情報を手に入れるべく、4人の中から最も与しやすそうな相手に目星をつけ、揺さぶりをかける。

 

「――ふーん?お金さえもらえればどんな仕事でもできちゃうんだ?――まるで品性の欠片も無い()()なんだね――傭兵って」

 

「っ!テメェ――!」

 

挑発。

よしんば情報が抜けずとも、視野が狭まり突撃してくるならばいいカモだ。

激昂してとびかかろうとする小柄な少女に、ユキコはいつでも連射を見舞えるように集中し――。

――そこへ、全身防護服の人物がユキコと少女の間に入るように身を割り込ませて止める。

 

『よせ。安い挑発だ。乗ってやることはない』

 

「でもよ!あいつ、アタシらのことを――!」

 

『――()()は後からでもできる。今は待て』

 

くぐもった声――かろうじて女性だと分かる程度のそれは、冷静な態度を一貫して崩さない。

『防護服』になだめられて『小柄』も――依然こちらを睨みつけてはいるが――落ち着きを取り戻してしまった。

 

「(当てが外れちゃったか、まあいいや)――ん?お話ししてくれる気になったの?」

 

『――ああ、あいつがな』

 

『防護服』はそれだけを言い、わずかに頷くと最後の一人――片方の角が半ばから折れた赤毛の少女――に先を促した。

促された『片角』は、カラカラと笑いながら気さくに口を開く。

 

「いやー、ごめんごめん!そんな風に()()()()()つもりはなかったんだけどね!ほら、私達っていかにも『悪党』って感じだし――()()()()()()()()()()?」

 

細目を向け、こちらを気遣う素振りを見せる『片角』――その口元はいやらしく弧を描いている。

彼女の言葉に額面通りのユキコへの心配などありはしない。

――お前がこちらを観察しているのは分かっている。

――私達を前に怖気づいたのか?

『片角』の言葉に込められた本当の意味はこんなところだろうか。

しかし、この程度の応報(オハナシ)などユキコにとっては慣れたもの――涼しげに澄まし、受け流す。

――トリニティで()()達に揉まれてきた経験は伊達ではない。

 

「――それで、あなたたちは私に何の用?傭兵に狙われるような仕事はした覚えがないんだけど」

 

「『狙う』だなんて!とんでもない!――いや、いずれ()()()()としても、今日の日は仲良く行こうじゃありませんか!なーに、ちょっとばかしこちらの()()()を聞いてくれさえすればいい!――ね、簡単でしょう?」

 

軽薄な態度で、へらへらと笑う『片角』。

仲良く、などと口にしながら、微塵もその気が無いのが丸分かりである。

――あるいは、その態度すら計算の内なのかもしれない。

 

 


 

 

【情報判定】

ユキコの情報 : 97

結果 : 1d100 = 83 成功

 

 


 

 

一方で、ユキコはこの短時間のやり取りの中で、情報のピースが揃ったことを理解した。

彼女たちの現れたタイミング、そしてそれなり以上の実力を持つ傭兵を動員するだけの『クライアント』。

――そして、彼女の言う『お願い』。

内容など聞かずとも、ユキコには傭兵たちの目的が分かった。

 

「――なるほどね。君たちは壱鬼ハミを狙ってるってわけか。さしずめ、BZF*8を敵視している勢力からの依頼――いや、彼女の身柄そのものを目的にした誰かの差し金かな?――何か不味い情報でも握られちゃった?」

 

すらすらと自分の推理を語るユキコ。

「ハミさんはそういう情報たくさん知ってそうだしね」などと言ってのけるユキコに――『片角』は盛大に顔を顰めた。

 

「……うぉぇ……マジで?――キッショいなぁ、なんで分かるんだよ」

 

ユキコの推理が図星だったのか、苦虫を噛み潰したような表情で悪態を吐く。

 

「――はぁ。ったく聞きしに勝る面倒さだな、『蒼星』さんよ。――喋ってないのに情報を抜かれるのって、マジでキモイわ」

 

キモイキモイ、と言いながらガシガシと髪を搔き乱す『片角』。

そんな彼女の様子に呆れたような声で話しかける『長身』。

 

「だから言ったじゃん。このヴァルキューレと会話するのは危険だって。『一を聞いて全を知る』なんて言われてるヤバイ奴だよ、こいつ」

 

「でもさ、でもさ!『お話』だけで解決できれば楽できるじゃん?私達なら負けはしないとはいえ、正面から戦ったらそこそこ痛手を負いかねないし?痛いのは嫌だし」

 

『――まあ、まだ決裂したわけではない。最後まで訊いてみたらどうだ』

 

『防護服』の言葉に、気を取り直すように顔を上げる『片角』。

彼女は取り澄ましたような笑みを顔に貼り付け、大仰なそぶりと共にユキコに手を差し伸べる。

 

「――というわけで。『ご協力』、していただけるかな?輝木ユキコ。別に私達は戦いたいわけじゃあないんだ、楽ができるならそれに越したことはない!なに、あんたはここでおとなしく事の成り行きを見ているだけで良い!何もしなくて良い――いや、されたら困る!ねぇ?どうです?悪い話じゃあないでしょう!」

 

 


 

 

【情報判定】

ユキコの情報 : 97

結果 : 1d100 = 47 成功

 

<システムメッセージ>

3回すべての情報判定に成功しました。

ユキコに大幅な強化補正が加わります。

 

 


 

 

――自分の提案が蹴られるはずがない。

いや、仮にそうなったとして、自分たちは戦力で勝っているのだ――()()()()()()()()()()()()の少女一人、どうとでもできる。

溢れんばかりの自信を携え――あるいはユキコへの侮りがそうさせるのか、『片角』は勝利への確信に満ちた声で告げる。

――しかし、ユキコはと言えば、『片角』の言葉を聞いているのかいないのか――なにやら納得したとでもいうようにひとり呟く。

 

「へぇ、そっか。――うん、()()()()()()()()

 

「うん?何を言って――」

 

「ああ、ごめんね。もう喋らなくてもいいよ。君たちのこと――『分かっちゃった』から」

 

にこやかに告げるユキコに――何を言っているのか理解できず呆ける『片角』。

脈絡もなしに突然何を言い出すのか――。

 

 

唖然とする彼女を――『小柄』が突き飛ばした。

 

 

「――ボサっとすんな!死にてぇのかよ!?」

 

――遅れて銃声。

先ほどまで『片角』の頭があった位置を、マグナム弾の軌跡が抉り取る。

『片角』は『小柄』の言わんとすること――自分がユキコに撃たれかけたという事実を遅れて理解する。

 

『――やはり、こうなったか』

 

――交渉は決裂。

 

『片角』の言葉にユキコは見向きもせず、銃弾を返答とした。

もはや、対話での解決はない――そう判断し、両手()ミニガンを構え、臨戦態勢をとる『防護服』。

 

「あーあ。リーダー、やっぱりそのヘラ付いた態度やめた方が良いって。いままでそれで要求が通ったこと一回もないじゃん」

 

狙撃銃を担ぎ上げ、いつでも距離をとれるように構える『長身』。

 

「ったくよぉ!やっぱり最初(ハナ)っから殴ってりゃ良かったじゃねえか!回りくどい話し合いなんて必要ねぇだろうが!」

 

いまだに座り込んでいる『片角』を背に庇い、サブマシンガンの照準をユキコに定める『小柄』。

 

そして――。

 

「――くっ。くく、くははははは!!」

 

おもむろに笑い声をあげ、立ち上がった『片角』。

肩を震わせ笑いながら――顔を上げる。

 

「――ざけんじゃねぇぞ!!私を虚仮(コケ)にしやがって――!!ぶっ潰してやる!!」

 

その面貌は――赫怒に染まっていた。

大きく開かれた目の内で爛々と輝く深紅の瞳――瞳孔が開ききっている瞳は、敵手(ユキコ)を確実に仕留めんとする強い憎悪を帯びている。

『片角』は――どこに仕舞っていたというのか、大型バズーカを取り出すと、一切の躊躇なくユキコに向けて発射した。

 

――閃光、そして爆炎。

 

熱風と共に土煙が立ち込める。

先ほどまでの憤怒が嘘のように、達成感に満ちた晴れやかな表情で――いい仕事をした――そう言わんばかりに額を拭う『片角』。

彼女は、バズーカが確かにユキコを捉えていたのを目撃していた。

ろくに回避行動すらとらずに『片角』の放った成形炸薬弾頭――対戦車用に用いられる大火力砲をまともに受けたユキコ。

――確実な命中。

しかし、傭兵たちは気を抜かない――念には念をとばかりに、他三人も土煙へ集中砲火を浴びせかける。

しばらくの斉射の後、ユキコからの反撃がないことを確かめて、攻撃を止めた。

勝利を確信したように、ニンマリと笑う『片角』。

 

「――やったk『それはいけない』」

 

()()()のセリフを言おうとした『片角』を『防護服』が掣肘する。

――早くも気を抜いてしまっている『片角』に対して、彼女は自身の胸に渦巻く予感――悪い予感が拭えなかった。

本当に倒せたのか、いまにもユキコが起き上がって来るのではないかという不安が燻る――。

『防護服』と同じ不安を抱えているのか、『長身』もどこか腑に落ちない様子で、スコープから顔を離さずにいる。

 

「……嫌な予感がするなぁ。いくら何でも呆気なさすぎるよ。ねえ、これって――」

 

「――ああ、まだ起きてやがる――!」

 

『長身』の言葉を遮るように、『小柄』は言う。

傭兵たちの中で最もユキコを警戒していたのは『小柄』。

『片角』が対話を試みる間も、その一挙一動を見逃すまいと注意を向け続けていた彼女。

――故にその場の誰より早く――それに気がついた。

 

突如として、内側から切り裂かれるようにして土煙が散る。

 

「――ありえねぇ」

 

その場の誰もがその光景に目を疑った。

そこには――土煙が晴れた後には、どういうわけか()()()()()ユキコが立っていた。

肩の力を抜き、自然体で――とても先ほどの猛攻をその身に受けていたようには見えない。

ユキコはあたかも何事もなかったという風に、平然と――余裕の笑みを湛えている。

 

「撃ったんだぞ!当たったんだぞ!なんで倒れてねぇんだよ!ありえねぇだろ!?」

 

『片角』が喚きたてるも、ユキコは素知らぬ顔で言う。

 

「――言ったでしょ?『分かっちゃった』って。弾道、発射タイミング、飛散する破片、立ち回り、攻撃傾向、連携――君たちのやることは、全部『()()()()』から――この程度の攻撃じゃ私に傷をつけることはできないよ?」

 

そう言うとユキコは首を回し――。

 

「――っ!っぶないなぁ、どんな早撃ちのレベルしてんのさ」

 

――轟く銃声。

刹那の間に、向けられていた銃口――そこから立ち昇る硝煙がユキコが射撃を行ったという事実を示している。

傭兵たちは、誰一人その瞬間を――ユキコが発砲する瞬間を目視できなかった。

『長身』がそれを――自身を狙う銃弾を躱せたのは、彼我の距離が空いていた事による幸運でしかない。

 

「ありゃ、外しちゃった。いけないなー。帰ったらもっと訓練しておかないと……」

 

気の抜けるような――緊張感の全く感じられない声。

しかし、ユキコの態度に気を緩めるような者はいない。

誰もがユキコの――この想像の埒外の強者の行動に、最大限の警戒を向けずにはいられなかった。

場の空気が張り詰めた緊張感で満たされる――。

 

一瞥。

 

わずかなアイコンタクト――最初に駆け出したのは『小柄』だ。

ユキコは迎撃に動く――よりも先んじて、『長身』の狙撃が放たれた。

 

「お返し、だよっ」

 

「――」

 

しかし、放たれた銃弾は、ほんのわずかにユキコが()()()()するだけで、虚空を切る。

――まるで銃弾が自分から避けているのではないかと疑いたくなる光景。

だが、そのごくわずかな動作をユキコに強要することで、『小柄』の接近の隙を作り出すことには成功した。

 

「――ここまで近づきゃ避けられねぇだろ!」

 

至近に迫ってからのサブマシンガンによる掃射。

間断なく放たれる銃弾によって弾幕が形成され、獲物を――ユキコを逃すまいと迫る。

しかし――。

 

「甘いよ」

 

――見間違いだ。そうであってほしい。

 

『小柄』は目の前で行われたそれを、現実だとは思いたくなかった。

誰が信じられるというのか――弾幕を、自分に向かってくる、ほんの数センチの銃弾を『踏み台』にして飛び越えるなど――。

 

「この化け物(バケモン)が――!」

 

「ひどいな。私、こう見えて結構傷付きやすいんだよ?」

 

「知るかぁ!」

 

宙空ではさすがに躱せまい、と続けざまに放った弾幕。

ユキコは身動きを取れず――否、右手の拳銃をおもむろに放つ。

握られた引き金は一つ、対して――。

 

無数に咲く、火花、火花、火花――。

 

空中で散るそれら――弾同士の衝突によって起きるそれは幾重にも連鎖し――ユキコに迫る弾丸を全て撃ち落とした。

一発の銃弾が幾重にも跳弾を引き起こし、それによって軌道がずれた銃弾がさらに跳弾を連鎖させていく――。

たった一発の発砲で数十――百に近い銃弾を捌ききるなど――常軌を逸している。

一体どのような計算を行えば、どれほどの射撃精度を持っていればこんな真似ができるというのか。

 

「――おかしいだろ、それは」

 

「そう?――ヒナちゃん先輩の弾幕に比べたら、薄いし、軽いし――この程度の弾幕を捌くのはそんなに難しくないと思うけど……?」

 

別に大したことはしていない、と平坦な調子のユキコ。

思い出すのは、ゲヘナでの風紀委員会との合同訓練――手加減込みとはいえ、空崎ヒナの弾幕を浴びせられるという地獄の特訓。

バトルジャンキーの気があるユキコでも、流石に『最強』に扱かれるという経験は(こた)えた。

心なしか青ざめて、小さく身震いをするユキコに対して、傭兵たちは絶句していた。

 

『ヒナ――空崎ヒナか』

 

「そうだよ?ゲヘナ風紀委員長の」

 

『防護服』の問いにあっけらかんと答えるユキコ。

――それを聞いてユキコの持つ異常極まる戦闘技術の数々に合点がいった。

傭兵達は、ここで自分たちの行動が大きく計算違いを起こしていたことを悟る。

 

「あの『空崎ヒナ』とやり合ってただって!?――聞いてた話と全然違うじゃないか!」

 

思わず叫ぶ『片角』――その驚愕も無理はない。

彼女たちが事前に知らされた情報――標的たるユキコは『多少は戦える』程度――言いかえれば真の実力者には及ばないと、依頼者からはそう聞かされていたというのに――実際はどうだ?

眼の前で見せられた数々の人間離れした芸当。

極めつけに、あのキヴォトス屈指の――あるいは見るものによっては不動の頂点――実力者である空崎ヒナ、彼女とも交戦経験を持っているなど――もはやユキコが『真の実力者』であることは誰の目にも明らかだった。

全くもって、想定外もいいところである。

 

――しかし、そんな傭兵たちの事情など知る由もないユキコは、急に威勢を失った傭兵たちに少しばかり――いや、少なからぬ失望を覚えた。

 

会うことは無いと思っていた『面白そう』な相手。

出会えただけでも僥倖と言えるほどの敵手――それが、自分に臆することなく噛みついてくる度胸も見せてくれた。

これからもっと面白くなりそうだと、心躍る闘争を思い浮かべ高揚していた――それだけに、自分の経歴を耳にした途端に急速に戦意を窄ませてしまった傭兵たちへの不満が募る。

――不満は皮肉となってこぼれた。

 

「なんだ、()()()()()()()()?それなら仕方がないよね……もう少し楽しめるかと思ってたんだけど――どうする?終わりにしようか?」

 

ちょうど最初に『片角』が言ったセリフの意趣返しのように――傭兵たちを煽るユキコ。

真っ先に反応を返したのは激情家の『小柄』――ではなく『片角』だった。

とかくプライドの高い彼女は、こと自分に関する物事を馬鹿にされるのが我慢ならない性質(たち)である。

傍らに立っていた仲間たちが思わず「うわぁ」と言って引くほどの怒気をまき散らしながら――彼女は吠えた。

 

「ァ゛ア゛!?上ッ等だゴラァ!!――お望み通りぶっ潰してやらぁ!!」

 

間髪入れずに放たれるバズーカ。

しかしユキコにとってそれは既知の攻撃。

 

「――それはもう見たよ」

 

余裕をもって直撃コースの外へと動こうと考え――直後にその行動を取りやめる。

――()()()()()()()()()()()()()()()()

迫る2発目、3発目の影――。

 

「――おっと?」

 

「オラオラオラオラァ!どうしたぁ!?躱してみろよぉ!?」

 

――()()1()2()()もの弾頭がユキコに迫る。

相手を絶対に殺す――すなわち()()の攻撃。

ユキコはその攻撃を――殺意の具現を前に、対処を迫られる。

 

――回避、範囲が広すぎる、間に合わない。

――迎撃、装弾数が足りない、今からではリロードも無理。

――防御、それしかない。

 

僅かミリ秒で思考を回し行動を決定する。

ユキコは最短の動きで足元から手ごろな大きさの瓦礫を蹴り上げると、体は瓦礫の影に入った状態で射撃。

放たれた弾丸がユキコに向かって飛翔する弾頭(殺意)を撃ち抜き――爆炎が迸る。

炸裂する爆風は――蹴り上げた瓦礫によって流れを阻まれ、ユキコには届かない。

連鎖して爆発していく弾頭。

ときおり瓦礫の隙間を抜けてきた炎がユキコの肌を灼くが――有効打と呼べるほどのダメージには至らない。

そのまま瓦礫の影に隠れ、爆炎が収まるのを待つユキコ。

 

――しかし、この状況を待っていた者が一人いた。

 

『――足を止めたな?』

 

ユキコにとっての誤算は一つ。

ここまでまともに攻撃に参加していなかった『防護服』の保有する火力を見誤っていたこと。

瓦礫の影で炎を凌ぐユキコの耳に、異音が届く。

――機関部の回転する重低音。

 

『真の弾幕を見せてやろう――!』

 

『防護服』の言葉と共に、雲霞の如く迫りくる(くろがね)の豪雨。

そして、弾幕が――否、()()が放たれた。

 

 


 

 

<システムメッセージ>

戦闘ログを開示します。

 

【戦闘ログ】

【敵部隊練度】 : 70 優秀 【能力詳細】

 

【戦場】 : 『市街地』<全ユニット>EXスキル発動速度 +20 奇襲 +20

【戦況】 : 効果なし

 

――<1ターン目>――

 

【補正】

『行動予測』 : <ユキコ> EXスキル発動速度 +10 行動速度 +10 ダメージ軽減 +5

『行動予知』 : <ユキコ> 奇襲判定 +50 回避 +50 行動速度 +20

『激昂』 : <『片角』> 防御力 -10 攻撃力 +10

『駆動外装』 : <『防護服』> 防御力 +30 攻撃力 +30 行動速度 -20

 

 

ユキコ防御78/78
『片角』EXスキル70/70
『長身』攻撃84/84
『小柄』攻撃77/77
『防護服』攻撃54/54

 

『片角』の『バズーカシュート』!

>> ユキコへの攻撃! ユキコは防御に集中している!

[攻撃力 : 52 防御力 : 130] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

『長身』ユキコを攻撃した! ユキコは防御に集中している!

[攻撃力 : 116 防御力 : 106] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

『小柄』ユキコを攻撃した! ユキコは防御に集中している!

[攻撃力 : 104 防御力 : 130] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

『防護服』ユキコを攻撃した! ユキコは防御に集中している!

[攻撃力 : 39 防御力 : 102] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

 

――<2ターン目>――

 

ユキコ攻撃78/78
『片角』EXスキル70/70
『長身』攻撃84/84
『小柄』攻撃77/77
『防護服』EXスキル54/54

 

ユキコ『長身』を攻撃した!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 10 防御力 : 36] ダメージを与えられなかった!

『長身』ユキコを攻撃した!

[攻撃力 : 96 防御力 : 108] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

『小柄』ユキコを攻撃した!

[攻撃力 : 62 防御力 : 66] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

『片角』の『バズーカシュート』!

>> ユキコへの攻撃!

[攻撃力 : 50 防御力 : 80] ダメージを与えられなかった!

『防護服』の『ツインガトリング』!

>> ユキコへの攻撃!奇襲攻撃!

[攻撃力 : 63 防御力 : 31] 27のダメージ! (78➡51)

 

 


 

 

――苛烈な猛撃。

 

尋常な手段では逃れることなど不可能な弾丸の嵐。

両の腕に一基ずつ、超重量のガトリングをマウントするという狂気の武装。

『防護服』が纏う全身重装(ぼうごふく)――機械駆動のパワードアーマーがあって初めて可能となる圧倒的暴力。

変態ども(ミレニアム)の最新技術の粋を詰め込まれた防護服(アーマー)は、攻防一体を体現する『歩く要塞』そのものである。

『防護服』は彼女に許された最大火力を叩き込むべく、ユキコの動きが止まるのを待っていたのだ。

 

きっかり30秒握りこまれたトリガー――左右で合計2000発もの弾丸が、身動きを封じられたユキコに牙をむいた。

 

そして、『嵐』の収まった後に、姿を現したユキコは――傍目から見ても少なくない傷を負っていた。

歩きながらも、ユラリ、と軸足がぶれるユキコ。

ここにきて明確な痛打を与えることに成功した傭兵たちは、この機を逃すまいと追撃に走ろうとした。

しかし――

 

「あは、あはははは!あはははははは!!」

 

――それはユキコの哄笑によって中断する。

明らかに普通ではない――この戦闘中ずっと『普通』ではなかったが――彼女の様子に、傭兵たちは迂闊に攻撃を仕掛けることが出来ない。

今度は何を仕出かすつもりなのか――戦々恐々と警戒を高める。

 

「――あぁ、楽しい!私は今、生きてる!平和な日常も悪くないけど、やっぱりこうでなくっちゃ!」

 

――発露する歓喜。

ここしばらく感じることのできなかった、戦うことの悦び。

ユキコが心の奥底で求め続けていた『闘争』が、彼女の心を満たしていく。

 

「ねえ!次は!?次は何を見せてくれるの!?もっともっと楽しませて!」

 

キラキラと期待に目を輝かせるユキコの姿は――普段は見ることのできない――彼女本来の少女然とした部分を感じさせる。

なまじ『予知』などという反則的な能力を扱えるばかりに、自分を満足させられる相手になかなか恵まれなかったユキコ。

そこに――まだ粗削りなところはあるとはいえ――『予知』を越えて、ユキコに傷を与えるに至った傭兵たちが現れた。

待ちに待った『()()()()』の登場。

ユキコは、彼女たちを己の好敵手(トモダチ)として認め、さらなる闘争を求めて目を輝かせる。

――向けられた側の4人にとってはたまったものじゃないが。

 

「チッ――!イカレ女が!」

 

『――ここまでの戦闘狂とはな。付き合いきれん』

 

「ごめんね、ヴァルキューレ。君の期待に応えるつもりはないよ」

 

「――巫山戯(ふざけ)やがって!!あぁ、ムカつくなぁ!!」

 

四者四様、しかしすべからく拒絶の意が示される。

しかし、そんな()()()()態度さえ、今のユキコには闘争を引き立てるスパイスでしかない。

 

「あは。そう言わずに――ねぇ?」

 

三日月の様に吊り上がった頬が、彼女の内面を如実に表していた。

明るい、可憐ささえ感じさせる声色とは裏腹に――見る者に強い忌避感を覚えさせる危険で獰猛な表情。

それなりの場数を踏んできた4人でさえも、思わず気圧される程の狂気。

それを正面から浴びせられ――反射的に身構えた。

物理的な圧力を錯覚するほどの狂気的な戦意をぶつけられ、ユキコと傭兵たちとの間に――肌が焦げ付くような緊張が高まっていく――。

 

そして、ついに我慢できなくなったのか――『長身』は叫びながら発砲した。

 

「――や、やめて!その顔で、わたしを見ないでっ!」

 

半ば錯乱状態で放たれた一撃は――回避することなど容易な単純な軌道。

しかし、ユキコは――

 

「わぁ!贈り物(プレゼント)をくれるんだね!!ありがとう!」

 

――真っ向から受け止め、あまつさえそれを――プレゼントなどと言ってのけた。

 

「ひっ――!」

 

――あまりの恐怖に、喉から悲鳴が漏れ出る。

それまでの冷静さなど忘れたかのように、涙を滲ませ怯える『長身』。

無理もないことだ。

彼女はこれまでに――このような狂人と対峙する機会など無かったのだから。

自分の常識が――価値観が通用しない相手に、彼女の精神は加速度的に摩耗していた。

 

『長身』程ではなくとも、他の3人も大なり小なり精神的疲労が蓄積している。

格上の――それも『圧倒的』とさえ言える程の――強敵との戦いは、確実に彼女たちの判断力を鈍らせていた。

 

――故に、彼女たちは勝負を急いだ――()()()()()()()

 

あるいは、普段はクールな態度を崩さない仲間が、精神的に参っているのを見て『長引かせるべきではない』と判断したのか。

とにかく、彼女たちは勝負を決めるべく一斉に動き出した――。

 

それがこの場では――ことユキコに対しては、最悪の選択だとも知らずに。

 

「あは!やる気になってくれたんだね!嬉しいなぁ!――ああ、私からもお返ししなくっちゃ!」

 

傭兵たちの動き――それをユキコは『自分に付き合ってくれる(一緒に遊んでくれる)』という返答であるととらえ、嬉しそうに笑む。

――もはやこの期においてユキコの態度は気にしないと決めた傭兵たちは、恐怖から自失状態にある『長身』を除き、全員で突撃する。

『片角』が、『小柄』が、『防護服』が、一斉にユキコに殺到し――。

 

「――じゃあ、狩るね?」

 

――無慈悲なる暴圧(ピースメイカー)を前に、崩れ落ちた。

 

左右の拳銃から交互に――ほぼ同時に見えるほど高速で――放たれる10発の凶弾。

 

最初の2発――離れたところで蹲る『長身』に刺さる。

3発目――迫る『小柄』の鳩尾に、その動きを止める。

4発目――まだ動くそぶりを見せる『長身』にトドメを。

5発目――ミニガンの空転を始める『防護服』、その頭部装甲を割る。

6発目――流石にもうバズーカは弾切れなのか、ピストル片手に走る『片角』の利き手に。

7発目――割れた頭部装甲の隙間から覗く『防護服』の瞳に。

8発目――利き手を撃たれてのけぞった『片角』の眉間に。

最後の2発――再び突撃しようとする『小柄』の腰に1発――肩を狙った1発は躱される。

 

「ッあぁああ!舐めんなぁ!!」

 

それは執念のなせる業か、あるいは仲間を無惨に倒されたことに対する怒りによるものか――。

限界を迎えているであろう状態で、それでも『小柄』は一矢報いんとサブマシンガンに据え付けたグレネードランチャーを放つ。

反撃に移るだけの余力が残っていたことに、ユキコは僅かに驚いたような、感心したような表情を浮かべ――。

それでも、ユキコは余裕をもってその『一矢』をいなした。

 

――ここに決着はついた。

 

後に残ったのは多少のダメージはあれどまだ十全に戦える状態のユキコと――。

仲間たちを倒され、ただ一人満身創痍の状態で――気合いだけで立っている『小柄』。

 

その『小柄』も、最後の一撃が届かなかったことで戦意を失ったのか――たった今、その場に崩れ落ちた。

 

「――勝負あり、だね」

 

 


 

 

<戦闘終了>

敵部隊を壊滅させ勝利しました。

 

<システムメッセージ>

戦闘ログを開示します。

 

 

――<3ターン目>――

 

ユキコ防御51/78
『片角』防御70/70
『長身』攻撃84/84
『小柄』防御77/77
『防護服』防御54/54

 

『長身』ユキコを攻撃した! ユキコは防御に集中している!

[攻撃力 : 75 防御力 : 79] ダメージを与えられなかった!

 

――<4ターン目>――

 

ユキコEXスキル51/78
『片角』攻撃70/70
『長身』防御84/84
『小柄』EXスキル77/77
『防護服』EXスキル54/54

 

ユキコの『ピースメイカー』!

>> 『長身』への攻撃! 『長身』は防御に集中している! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 102 防御力 : 19] 83のダメージ!(84➡1)

>> 『長身』への攻撃! 『長身』は防御に集中している! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 6 防御力 : 47] ダメージを与えられなかった!

>> 『小柄』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 72 防御力 : 45] 27のダメージ!(77➡50)

>> 『長身』への攻撃! 『長身』は防御に集中している! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 92 防御力 : 22] 70のダメージ!(1➡-69) 『長身』は倒れた……。

>> 『防護服』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 60 防御力 : 34] 26のダメージ!(54➡28)

>> 『片角』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 58 防御力 : 27] 36のダメージ!(70➡34)

>> 『防護服』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 82 防御力 : 38] 44のダメージ!(28➡-16) 『防護服』は倒れた……。

>> 『片角』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 76 防御力 : -4] 85のダメージ!(34➡-51) 『片角』は倒れた……。

>> 『小柄』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 46 防御力 : 0] 46のダメージ!(50➡4)

>> 『小柄』への攻撃! 奇襲攻撃!

[攻撃力 : 32 防御力 : 34] ダメージを与えられなかった!

『小柄』の『グレネードシュート』!

>> ユキコへの攻撃!

[攻撃力 : 13 防御力 : 40] 回避成功!ダメージを与えられなかった!

 

ユキコ待機51/78
『片角』ダウン-51/70
『長身』ダウン-69/84
『小柄』待機4/77
『防護服』ダウン-16/54

 

 


 

 

Tips : 奇襲攻撃が発生すると、相手の防御力算出値が半減する

 

 

【PH団先鋒部隊01】

ユニット名戦闘神秘
PH団 a3454
PH団 b3732
PH団 c5859
PH団 d4946
PH団 e3459
PH団 f3636
PH団 g5950
PH団 h6456
PH団 i3134
PH団 j6654

 

 

【傭兵4人】

ユニット名戦闘神秘
『片角』5090
『長身』8485
『防護服』5158
『小柄』7678

 

【特徴】

『片角』

武器 : バズーカ。なんかたくさん持ってる(どこに仕舞ってるんだ?)

説明 : 軽薄で相手を小馬鹿にしたような態度をとる。非常に高いプライドの持ち主であり、それが傷つけられたと感じると激昂する。チームのリーダーにしてトラブルメイカー。

『長身』

武器 : ごつくてかっこいいスナイパーライフル。

説明 : チームのブレイン。クールな性格で、いつもチーム全体を俯瞰して判断を下せるチームの要。実力はチーム最強だがメンタルがやや弱め。スレンダーだが一部(ムネ)はデカい。

『防護服』

武器 : 両手()ミニガン。『両手で』ではなく『両手に』である。

説明 : 全身を包み込む防護服(パワードアーマー)に身を包む少女。チーム最年少。防護服のせいで大柄に見えるが、実は『小柄』と大差ない。ものすごい美少女。

『小柄』

武器 : サブマシンガン。グレネードランチャー付き。

説明 : 脳筋、熱血。なんでも殴れば解決すると思ってる節がある。チーム内の実力は二番手だが、立ち回りや性格の関係で実質的なエースとして扱われている。身長は低いがチンチクリンではない。

 

 

*1
鏡を見た方が良い。

*2
完全な嫉妬。自分たちが廃工場暮らしだからってそう妬むものではない。

*3
笑うという行為の本来の意味。

*4
戦力差が大きすぎる……テコ入れが必要だ……

*5
死んでない。

*6
殺してない。

*7
繰り返すが誓って殺しはしていない。

*8
バアル・ゼブル財団。壱鬼ハミの実家が経営するゲヘナの大企業






どうなってる……?
これはフブキとのキャラエピのつもりだった、そのつもりで書き始めたはずなのに――。

フブキ、どこ……?

それもこれも二重人格めいたユキコとかいう二面性丸出し戦闘狂系異常者主人公が悪いんだ……!
……何だこいつ、本当に主人公か??

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