奥義:68夢に向かって
「ねぇ、壱護ちゃーん...。
もうそろそろパチ美の事スカウトとして雇ってくれても...。」
「パチ美ちゃんの長所はその身軽さだろ?
ウチで雇ったら、良さが半分以下になっちまうよ...。」
「んもう、壱護ちゃんてば相変わらず上手なんだからぁ!」
「パチ美さん、今回のメムさんご紹介の報酬です。」
「こ...、これって...!
今年造られた五百円玉じゃない‼︎
私、ちょっと化粧直ししてくるわね‼︎」
苺プロの社長夫妻とバカのやり取りの一部始終を見届け、どう反応するのが正解なのか頭を悩ませる人気ユーチューバー_メム。
彼女がこの苺プロ事務所という場所を訪れた目的を考えれば、壱護達を初めとした事務所内の面々とは良好な関係を築いていきたい所であるが、如何せん『今ガチ』の現場においても異彩を放っていた変人と気安い雰囲気でいるが為に、話の切り出し方を見出せないでいるのだ。
すると、そんな彼女の様子を見かねたのか、彼女と共にこの場所に初めてやってきた人物が二人へと声を掛ける。
「お二人とも、改めてご挨拶をさせていただければ。
はじめまして、軍艦と申します。
先日の恋愛リアリティショーでは、御社のアクアさんにもご迷惑をお掛けし、面目次第もございません...。」
「そんな...、頭を上げて下さい。
あの件で私共が迫られた対応等、精々当時の黒川さんとアクアの関係について聞かれた程度です...。
ましてや、あの『MEMさん』とお引き合わせの機会を作って下さったのですから、寧ろ私共の方からお礼を申し上げたい所です。」
メムと共にこの場所を初めて訪れるもう一人の人物_軍艦が、名刺を差し出しつつ対面に座る壱護とミヤコへと頭を下げる。
アクアが当事者の一人となってしまった先の騒動についての謝罪であるが、そもそもあの件で苺プロ側がした対応と言えば、精々がアクアに対する邪推の類いへのコメント程度であった。
これで彼が負傷でもしていようものなら話も変わってくるが、現実としては軍艦に頭を下げさせるつもりは毛頭なく、この日が初対面であるミヤコも必死にフォローを行う。
よもや自分とアイが、ルビー達に足りない要素を補ってくれる存在について言葉を交わしていた所に、ネット上のセルフプロモーションでのし上がってきた者がやってくる等、寧ろ自分達の方が頭を下げるべきだと考える様な事態なのだ。
そんな彼女の言葉に漸く頭を上げた軍艦のリーゼントの先が徐に割れると、二匹のリスがそれぞれ『3』と『9』の数字が書かれたプレートを掲げた。
「...話を進めましょうか。
ここに来る道中で、メムさんが『アイドルに興味を持っていた』というお話はお聞きしましたが、そもそもお二人はどういったご関係で...?」
「⁉︎」
流れを変えるべく壱護が、そもそもの来訪のきっかけ_メムがアクアに対して『以前アイドルになる事を夢見ていた』という情報を打ち明けた事をミヤコと共有しつつ、この場に軍艦が同席している理由について問い掛ける。
アクアとメムの会話自体は、『今ガチ』の打ち上げ後にされた世間話程度のものであったらしく、妹の活動を知るアクアが軽い気持ちで誘った様なのだが、そんな彼自身もここで軍艦と再び見える事になるのは想定外であったらしい。
流石に自分一人で処理出来る範囲ではないと判断した故か、壱護と連絡を取り、大まかな情報交換を行った後に事務所へとやってきたという流れとなる。
『今ガチ』にてボーボボ達と共に暴れ回っていた事実や、メムと以前から知り合いなのだろう事は察せられていただけに、壱護も当初は軍艦を芸能関係者_それこそ自分と同じ芸能事務所を営んでいる者と考えていたのだが、彼から受け取った名刺がそれを否定しているのだ。
そこに表記されている企業名からして、恐らくは漁業関係なのだろう事は窺えるものの、それがユーチューバーとどう結び付くのか想像のしようがないのである。
華麗に無視をされてしまったリーゼントの中のリス達が何やらショックを受けているが、悲しいかなこの場にいる者達にとってはこの程度の出来事は一々騒ぎ立てる出来事ではなくなってしまっているのだ。
「...配信業が軌道に乗る前迄、社長の会社でバイトさせて貰ってたんです...。
ただ、その...。」
「...まあ、察しはつくけれどね。
年齢、サバ読んでるのでしょう?」
「!」
「サンバマーン‼︎」
「ごめん、ビュティちゃん。
俺、足持つから退かすの手伝ってくれる?」
「分かりました。」
言い淀むメムの姿、そして彼女が個人で活動しているという情報から、彼女の秘密の内容に当たりをつけたミヤコが、自身の推測を語ってみせる。
一瞬、謎の存在が乱入してきたが、壱護と事務所にいた女性によって窓から投げ捨てられてしまった。
先程のリスといい、この事務所は一体どうなっているのだろうか。
「分かりますか...。」
「ええ。
貴女、大分骨格からして幼く見えるけど、私の目は誤魔化せないわよ。」
「ああ、それ俺もよく言われるわ。」
「天の助くんに骨無いでしょ。」
同じ女性として、更に言えば長年芸能人をその目で見てきた者としての観察眼に言い逃れが出来ないと判断したのか、素直な反応を見せるメム。
彼女の様に個人で活動している人間の『公称年齢』が鵜呑みに出来ないものである事等、然程珍しい事例ではないのだ。
少なくとも、彼女の配信業の視聴者にしろ、『今ガチ』の視聴者にしろ、彼女の女子高生という肩書きに外見的な違和感を感じるといった声は無く、全体的な容姿が幼く見えるのは間違いないのだろう。
それを含めても尚、ミヤコから見て彼女を受け入れるメリットが大きい故の言葉である。
「で、本当はいくつなの?」
「あの...、その...。」
彼女を受け入れる姿勢を見せた所で、改めて軍艦との関係等を聞き出そうと、手始めにミヤコが実年齢の確認を行う。
流石に男性もいる場において、いきなり年齢を公表するのは恥じらいが有った故か、ミヤコへと耳打ちをするが。
「ふむふむ...。
ガッツリ盛ったわね‼︎」
「申し訳ございませんー‼︎」
「公称18歳って事は...、中々の肝の座り具合ね...。」
「数えないでください‼︎」
「いくつ盛ったの? 3歳位?」
番組の撮影を共に乗り切った故の気安さからか、アクアが自身の予想を語る。
仮に高校三年生という設定だとしても、その程度であれば実年齢も大学生相当となり、先のミヤコの語った彼女の骨格等の情報も併せれば然程違和感はないのだろうとの考えからであったが。
「...その倍。」
「盛ったなお前!」
「実は私、昔月にいたんだよね。」
「急に何言ってんの⁉︎
いくらなんでも盛り過ぎだよ‼︎」
自身の予想の倍という回答には、流石にアクアも驚嘆を禁じ得ない。
6歳の差を感じさせない彼女の容姿と振る舞いを褒めるべきとも言えるだろうが、その年齢で女子高生を名乗っていた事実に、彼も横で話を聞いていた壱護も若干引いた様子である。
「って事は24?」
「24...だったよ。 春頃までは。」
「つまり25なのか...。
いや、女性に言う事じゃないかもしれんが、凄いな...。」
「その辺の事情も含めて、まずはこちらをご覧いただきたい...。」
彼女の実年齢が明らかになった所で、軍艦が差し出したタブレット端末の画面に周囲の視線が集まる。
「これは...、所謂Vlogですか...?」
代表して反応した壱護の語った通り、その画面に映されたのは動画形式のブログと言えるビデオログの様であった。
カメラの先に軍艦を含めた彼の会社の社員なのだろう者達が映っているのだが、時折褌一丁の人物が出てきたり、梱包した製品と女性が一瞬で消えてしまったりといった気になる部分は点在するものの、概ね『会社のブログ』としての範囲は逸脱していない様に思えるが。
「...! 成程、そういう事か...。」
「...ハハ、流石アクたんは鋭い...。」
「この画面の端に映ってる触手...。
幻のお茶づけ星人だろ?」
「いやそっちじゃないよ‼︎
確かにそっちもヤバいけど、今はそっちじゃないでしょ⁉︎」
この動画を『何かしら問題のあるもの』として差し出した軍艦の意図に、一見いち早く勘付いた様子のアクアに賞賛を贈るメムだが、彼の言葉が自身の予想を外れたものであった故か声を荒げる。
確かに、彼女もよく知るあの異星人の存在は普通に考えればスキャンダル以外の何物でもないだろう。
アクアの口振りからして、所謂UMAの様な扱いになっている事が窺えるが、それと今話している素性問題は別問題だと捉えて欲しい所だ。
「すいません、軍艦さん...。
その『お茶づけ星人』とやらでないとしたら、こちらの動画の何が問題なんでしょう...?」
「時折、カメラマンの声が聞こえてきているかと思いますが、実はこの声がメム君でして...。」
「...おもんな...。」
「ちょっ、ボーボボ達もアイちゃんもダレちゃ駄目だって!」
「...確かに動画の日付を考えれば、この声がメムさんだと判明すると不都合が生じるのは理解出来ますが...。
果たして、声だけで分かるものでしょうか?」
軍艦達が問題視する内容_公称18歳である筈のメムが、日付にすると彼女が15歳の段階である筈のタイミングで間接的ながら出演している事実に、『期待外れ』の反応を隠そうともしないボーボボ達。
彼らの反応は兎も角、ミヤコの言う通りそもそもこの画面外の声だけで声の主がメムだと判別出来るのかは疑問に感じる所だ。
そもそも、彼女達の関係を知らない者が軍艦の会社とユーチューバーを結び付ける事自体が困難であろう。
『社長、魚と一緒に変なのが入っちゃったみたいなんすけどどうしますー?』
『変なのって...、ここの社員さん以上に変な存在なんてそうそういますかね。』
「...まぁ、教えていただいた後に聞けばメムさんの声だとは思いますが...。」
「いえ、問題のシーンはこの後なんです...。」
「じゃあ最初からそこから始めろよー。」
「要はメムちゃんが一瞬映っちゃって大変なんでしょー。
ぶっちゃけもう読者も飽きてきてるって。」
「態度悪過ぎだろコイツら⁉︎
アイちゃんなんてこれから後輩になるかもなんだから、ちゃんとしなって!」
『地雷の気配を辿って来てみれば...。
成程、そこの小娘か...。』
「⁉︎ こ、この声は⁉︎」
ボーボボ達のあんまりな態度をビュティが窘めるものの、そんな彼女でさえ流石にここまでの流れが些か冗長に感じているのは事実であった。
口頭での説明の後に、問題の部分さえ見せれば事足りる様と思わざるを得ないだけに、何故態々軍艦がこの映像を最初から再生したのか疑問に感じてしまうのも致し方ないだろう。
しかし、そんな弛緩した空気がタブレットから聞こえてきた『とある声』によって一変する。
『男女の忖度無し‼︎
復活の円盤真拳‼︎』
『ぼはぁ‼︎』
『メムくーん‼︎⁉︎』
「ダ、ダ、ダ...、ダンディーー‼︎⁉︎」
動画内にてカメラを持つメムへと突撃してきた円盤状の物体_文字通り兵器の地雷に手足が生え、何ともダンディズムを感じさせる目鼻や立派な口髭が付いた存在。
かの魚雷ガールの父である地雷ダンディその人であった。
「ビービビとの戦いの後に、ダンディの地雷玉もハジケリスト墓場に還ったものと思っていたが...。
復活するだけでなく、海から現れるとは...、流石はダンディだぜ。」
ボーボボが語った通り、かつての彼らとビービビとの戦いの時点では、生前一流のハジケリストであった者のみが死後に行く事が出来る『ハジケリスト墓場』の獄長となっており、自身の魂たる地雷玉をボーボボへと託し彼の戦いに手を貸していた。
つまり、本来ならその時点で既に故人であった筈なのだが、『この子にしてこの親あり』と言うべきか、世界の常識を超越した存在なのかもしれない。
『小娘、キサマ己の心を偽っているな。』
『いきなり突っ込んできたと思ったら何言ってんですか⁉︎
大体、心を偽ってるとかあなたに何が分かるって言うんです‼︎』
動画内の彼女の返答は最もなものだと、タブレットを囲む者達も思う。
寧ろいきなり謎の物体がぶつかってくるという異常事態に、よく冷静に応対していると言うべきだろう。
挙句、その何某に「心を偽っている」等と言われれば、彼女が声を荒げるのも当然であろう。
尤も、彼女の手を離れた事で横向きに倒れたままのカメラに映る地雷ダンディは、そんな彼女の言葉を意に介していない様子だが。
『分かるともさ。
俺は地雷ダンディ。
人の心の奥底に埋まる地雷が分からぬ筈がないだろう。』
『は...、はぁ⁉︎ マジで意味が_』
『自身の夢と家族の将来。
情熱を捨てきれない一方で、ままならない現実も理解している。
小娘...、キサマが真に望む道は何だ?
地中に埋まった鉄塊になった気持ちで答えてみせろ。』
『...何それ...?
まさかアンタが何かしてくれるっての⁉︎
私がまた「アイドル目指したい」なんて言ったって、私はもうすぐ23になんだよ‼︎
20でババア扱いされる世界に...、今更...、どうやって...。』
『メム君...。』
地雷ダンディに図星を突かれた故か、些か棘のある言葉で言い返すメムではあるが、そんな悲痛な叫びを長らく業界に携わってきた者として壱護達も否定出来ない。
現実として、大抵のオーディションの応募要項は『満20歳まで』とされており、仮に苺プロにおいて新人のオーディションを行うとしてもやはり同様の条件は加えられるだろう。
恐らく、彼女にもよんどころない事情があったからこそ、己の夢を諦め軍艦の下で働くという選択をしたのだろうが、『その事情』は決して彼女が特別扱いされる要因とはなり得ないのだ。
「うち、母子家庭で下に弟も二人いるんです...。
それでも、ママは応援してくれて、一応こんなんでも大手の最終審査まで残った事もあったんですよ。
ただ、高3の時にママが倒れて入院しちゃいまして...。
流石にアイドル目指すどころじゃなくて、弟達の事もあるし...。」
「...それで軍艦さんの所にって事か...。」
「ハイ...。
幸い、弟達も大学行かせてやれましたし、ママも今は元気になったんですけど...。
今『私』が叫んでた通り、その時にはもう23になっちゃってました...。」
動画を停止し、ポツリとメムが当時の状況を語り始める。
話を聞けば、成程彼女の母が倒れた時点で夢を追える状況ではなくなったと言わざるを得ない。
ただでさえ、家族四人分の生活費を工面しなければならない上に、二人の弟の年齢によっては、彼らの高校受験が間近に迫っていた可能性もある。
懸命の努力によって弟達の学費までもを支え、更に現状は母も快復しているというのだから、美談以外の何物でもないのだが、残念ながら彼女が漸く夢と向き合い直せた時には、既にその夢を追える年齢ではなくなっていたという事だろう。
「ハハハ...、すいませんでした動画止めちゃってて。」
「えっ、まだ続くのこれ...?」
『つまり、どんな地雷にも屈しない鋼の如き精神が欲しいと!』
『言ってないよそんな事⁉︎』
『この「地雷カチューシャ」を頭につけて3年待てば、何にも負けぬ最強の「地雷メンタル」が完成する。』
『何そのヤバそうなメンタル⁉︎
ってか何勝手に決めてんの⁉︎』
『年齢の制限...、笑わせてくれる。
なら誰もキサマの年齢を知らぬ場で存分に暴れればいい!』
『ちょっ...、何その変な角⁉︎
えっ、マジでそれつけんの⁉︎』
『くらえ小娘!
円盤真拳奥義「ぶったぎり」‼︎‼︎』
『我流鼻毛真拳‼︎‼︎』
『サイコキネシス‼︎』
『ぐわぁぁぁ‼︎』
『さあ、力が欲しいだろう⁉︎
地雷を制する者は世界を制すぞ‼︎』
「やりたい放題ってか、全員で攻撃してるーー‼︎‼︎」
「こうして私は現役JKとしてウケて今の人気を手にしたんです。」
「いや待って待って、急に端折り過ぎじゃない⁉︎」
「動画も、地雷師匠の仕業なのか分からないですけど編集出来なくなっちゃってまして。
勿論、今は非公開になってますけど、誰かの目に触れた可能性は捨て切れません...。」
「えっ、これ一回アップロードしちゃったの?
何、この地雷なんとかさんに脅されてんの?」
壱護の至極最もな問いには、相変わらず軍艦もメムもダンマリであるが、少なくともこの動画を見せたのは二人にとってのせめてもの誠意なのだろう。
それは即ち、メム自身もアクアからの誘いに希望を見出しつつ、一方で自身の実年齢や秘密に負い目を感じていると言う事だ。
「やっぱり駄目ですよね...。
バレた時大変ですし...、25がアイドルなんて...。」
「そんな事ないんじゃない。」
表情を暗くしたメムに部屋の出入口から声が掛かる。
出入口_即ち、部屋の外にいたであろう者達の来訪に、否応無く全員の視線が向けられるが。
「橘の如き永遠の美しさ_500円のパチ美‼︎」
「菊花賞も私のもの_50円のかな‼︎」
「国民的アイドルは米みたいなもん_5円のルビー‼︎」
「人呼んで、チーム5Cs‼︎」
「...。」
そこでは、それぞれ額に500円、50円、5円硬貨をテープで貼り付けた変人達がポーズを取っていた。
当人達の口調からして、彼女達にとっては格好良い行動のつもりなのだろうか。
「...因みにその二人が、あなたが加入予定の『新B小町』のメンバーよ。」
「やっぱり無かった事に...。」
「ようこそ『B小町』へ!」
「私も年齢でウダウダ言われた側だから、あなたの気持ちも分かるわ...。
歓迎するわよ!」
「...ハハハ、コノコラアッタケェナー...。」
「あれ、5Csは⁉︎」
「パチさん一人で頑張って。」
「⁉︎」
二人の想いの強さを感じ取ったのか、はたまた逃げ切れないと観念したのか、渇いた笑みと共にその手を取るメム。
するとその瞬間、彼女のカチューシャの角が光を放ち始める。
「ま、まさか...、地雷師匠...?」
「漸く、己の運命の仲間を見つけた様だな。」
「これは...、『エクストラ・ダンディ』の時とは違う...。
本当にダンディ本人が現れたのか...?」
「む...、おおキングか!
ハジケリスト墓場以来だな!」
ここに来てまさかの地雷ダンディ登場という超展開に驚きを隠せない面々。
ボーボボも一度は自身の力として顕現した『覇轜袈』を連想するものの、あの時と違い地雷ダンディにも明確な実体と意思が存在している事が分かる。
そんな彼曰く、どうやら例の『地雷カチューシャ』を介してメムの精神の奥底へと潜み、彼女の飛躍の時を待っていたのだと言う。
彼女の事情を受けて尚、同じ夢に向かって進む事が出来る仲間を見つけた時、改めて彼女の前に現れるつもりだったそうなのだ。
「うむ、仲間を見つけた今、この『地雷のビデオ』も用済みであろう。
私はお主達三人のアイドル活動にイメージキャラクターとして協力させてもらうぞ!」
「えっ、いや師匠がイメージキャラってのはちょっと...。」
「ねぇねぇ、これからご飯行こうよ。」
「行こ行こ!」
「同じ釜の飯を食うか、親睦を深める良い機会だな!」
「コイツら全然人の話聞かねえ‼︎⁉︎」
かくして、『B小町』にメムと地雷ダンディが加入。
彼女達は、そのファーストステージに向けて動き出すのであった。
丁度、一年前の今日。
この狂った作品が野に放たれました。
きっと一年前の自分に、まだ続けてると言っても信じないでしょうし、こんなに沢山の方々に読んでいただけると言っても鼻で笑うと思います。
今後とも、皆様のお暇つぶしの一択になれば幸いです。