「それじゃあ次のラウンドに行きます!では電気を流しますね!
「わかったよっ!……っひゅぅ」
人狼はリンネさんか……あ、狂信者ってありなのかな?
「わかったけど……大丈夫?無理なら休んでていいよ?」
「大丈夫です!それに……今ここで休んだらリンネさんに心配かけちゃいますから!」
多分今のリンネさんは本調子を出せないと思う……サポートがあってようやくフェアになるくらいに。
でもリンネさんはそれを許すか……?
いや許さないだろう。
……でも影からサポートするくらいなら大丈夫かな?
「とりあえずお話しようか……杏マネ!リンネちゃんは白?」
「……わかりませんね!」
「ど、どう言うことっ?」
「いや、今の一件でメンタルブレイクされてるのでどっちなのかわからないんですよ……」
「てことはリンネちゃん専用占い師もあてにならないのか……」
リンネちゃん専用!?えへ、えへへぇ……!
「えへへ……!」
「杏マネちゃん最っ高にとーくらいぶ!の顔してるよ……!」
ここで豆知識。
最高に狂ってるや最高にやばいと言う意味を込めて最高にとーくらいぶ!の顔をしていると言う文化があるのだ。
理由は……まぁ一期生が色々と面白い方にやらかしてくれたおかげである。
「一応私は一般社員ですからね……?
「え、2Dや3Dの体もらってて良くリンネちゃんと配信してる杏マネが一般社員……?
なにをいってるの……?」
「言い返せませんね……あとメタいですよ?」
「ボ、ボルトはクドくんじゃないかなーとは思うよ!だってさっきまで話してなかったのに急に話し始めたしねっ!」
「そう言うボルト先輩だって急に喋らなくなりましたよね?ちょっと黒目じゃないかなぁと思いますよ?」
「なにをぉ!?じゃあボルトは絶対クドくんに入れるもんね!!」
「じゃあ僕だってボルト先輩に入れますし!?」
何故かそこで対抗が出来上がってしまった……らっきー!
「と、とりあえずそこが対抗かなぁ……?」
「あたしはクドくんに入れようかな?」
「トリト!?り、理由とか聞いても?」
「電気が流れた時に面白そうだからっ!」
「おいクソトリ!?ちゃんと精査しろ!?」
現在入るであろう票が……ボルトさんに一票で、クドさんに二票。
あと私がクドさんに入れれば吊れる……けどリンネさんを疑う姿勢を見せないと……
辛いけど…私はリンネちゃんに入れよう。
じゃあリンネちゃんがクドさんに票を入れるように誘導しようかな……?
「じゃあ私は……ボルト先輩に入れよっかな?」
「リンネちゃん!?ボルト疑われることした!?」
「……同期の方が優先っ!」
「そりゃそうだっ……!いい子だよ本当にっ!?」
あ、これリンネさんに従った方が自然かも。
「じゃあ私もボルトさんに入れますね〜」
「おい杏マネ!?」
「私はリンネさんのマネージャーなんでっ!」
「それもそうだよこんちくしょうっ!!ほんとお似合いだな!?」
「そうですかっ?えへへっ……!」
「照れてるのかわいいなちきしょう……」
かわいいと言われてしまった……あ、これネタにできる。
「でもリンネさんに言って欲しいな……」
「聞こえてるぞ!?なんだ、ボルトじゃ不服か!?」
「流石に冗談ですって……2割くらい」
「ほとんど本音じゃねぇかぁあああああ!?」
「あっはっ!かわいいよ杏〜!」
「あ、え、あ……あ、ありがとうございますっ……!」
不意をつかれたためついガチの反応が出てしまった……最高です!
「ガチの反応やめろや!?」
「ちょっ、ボルト先輩!クドさんがヘイトが杏マネに向いてよろこんでますっ!」
「クドくんっ……?」
「いや、今のはトリトのわかりやすい誘導ですよ!?」
さてそろそろ時間だろうか……
「さて、時間ですが……ほぼ感情論でしたね?では投票をお願いします!」
結果はクドさんに二票、ボルトさんにニ票、そしてリンネさんに一票……
「「「「え?」」」」
その場にいたリンネさん以外の人の声がハモった。
なぜって?それは……リンネちゃんが自分に投票したからである。
「あっはっ……見事に騙されてくれたねっ?」
「り、リンネちゃん?それって一体……」
「お察しの通り人狼は私……みんな勝手に争ってくれてありがとね♡」
「ひゃうっ……」
「杏マネちゃんっ!?」
小悪魔みたいな表情っ……良いっ!!
「マネちゃんっ……一つ聞いて良い……?」
「クドさん?どうかしました?」
「ち、ちなみに同数の場合って……」
「最も多い人二人ともです!じゃ、処刑開始〜!」
「「あびゃぁああああああああああああ!?」」
「あっはっはっはっはっ!!やった勝ったー!」
「リンネちゃんか……あとでお家にお邪魔しようかな……?」
「怖いこと言わないでくださいよ……あと私もいるんですが?」
「え、同棲してるの……!?」
「あーもうめちゃくちゃですよこれ……お二人とも大丈夫ですか?」
「僕は大丈夫だよ……けほっ」
「ボルトもっ……」
そう言って椅子から崩れ落ちる二人。
ちょっと大丈夫には見えないな……?
「それではっ!お開きとしましょうか!ではまたお会いしましょー!!」
「無理やりすぎませんか……?」
「おつ琴〜!」
「まったねー!」
ようやく公式地獄企画が終わった……色んな意味で終わった。
するとクドさんのマネージャーさんを筆頭にバタバタと動き始めた。
「……はい、撮影終わりました!トリトさん!あの小瓶ってありますか!」
あ、治療のターン……いや結構危ない状況なんだ!?
「一応人数分あるよ?飲ませる?」
「クドさんにお願いできますか?私ボルトさんに飲ませるので一つ……」
「はいこれパスっ!」
「ありがとうございますっ!」
そうして二人は血をのみ息を吹き返した……いや、元々息はあったけどね?
「「た、助かったぁ……!!」」
「あ、意識が戻ったみたいなので解散で大丈夫ですよ!」
「あ、じゃあ私とリンネさんはお先に失礼します!冷蔵庫に人数分の飲み物がありますのでお好きな物をお取りください!」
そう言って撮影場所を出た。
* * *
「本当に地獄企画でしたね……身が持ちませんよこれ……」
現在、私とリンネさんは社内にある自室でくつろいでいた。
最初は会社という意識が強かったけど最近は家みたいにくつろいでいる。
慣れは恐ろしいっ……!
「あっは!まぁ人じゃない私やトリトならともかく人間だしね……さっきはごめんね?」
「大丈夫ですよ!昔から頑丈なんで!」
「それでも私の気が済まないよ……あ、なんでも一つ言うことを聞くとかどうっ?」
「なんでもですか……あ、それなら一ついいですか?」
「いいよっ!」
「……一緒にゲームをしませんか?」
「え、そんなことでいいの?私が好きなら体とか……」
「リンネさん、冗談でもそう言うこと言わないでください……もっと自分を大事にしてくださいよ!はいっ!じゃあゲームしましょっ!」
「う、うんっ!」
その後二人で深夜まで一緒にゲームをして、普通に眠った。
ただ……このリンネさんの歪みがどこから来たのかが気になって少し寝づらかったけど。