「か、解雇する気がないってどういうこと!?私てっきり……」
「あなたたちの中で僕はどれだけ悪者なんだい……?流石に泣くよ?」
「え、いやそういうわけじゃないよっ!?たださっき減給の話からの呼び出しだったから身構えちゃって……」
「減給?あれ?リスナー様に向けての面白い冗談だったんだけどもしかしてあれを間に受けちゃった?」
「うん」
「……まぁはい」
「まぁそこは僕も気をつけるよ……本題はね?梓川くんに渡したいものがあってね?」
「渡したいものですか……?それって一体……」
「廊下にあるんで今持ってくるよ……よいしょっと」
「……パソコンですか?」
「そう、コレは……まぁスパコン並みのデスクトップで……後もう一つあるんだけどね?」
え?スパコン並みサラッとくれるってどういうこと!?
えぇ……?
パソコンを置くと社長は一つの鍵を私たちに渡した。
え、どこの鍵……?
「後はここの部屋を梓川くんとリンネさんにあげるね?あ、コレが書類ね?住む用にでも配信用にでも好きに使っていいよ」
「え!?いや……え!?」
「しゃちょー!?え?お部屋一個くれるのっ!?流石しゃちょー!お金持ちー!」
へ、部屋っ!?なんでっ!?
い、いやこの後結構無理難題のお仕事が来るんじゃっ……!?
「で、代わりといっちゃなんだけどね?一つ君たちに社長としてお願いがあるんだけどいいかい?」
「は、はい……」
「私に任せてっ!」
「……君たちに二人ペアで活動してほしい」
「え?つまりどういう事ですか……?」
「はっきり言うとね?梓川くんとリンネさんの二人で百合営業をしてほしい。今回の配信の二人を見たリスナー様の反応がね?ちょっと盛り上がってたし乗るしかないって思ってね?」
「……へぇぁ!?」
「しゃちょー?どゆこと?」
はぁああああああああああああ!?
いやいや私とリンネちゃんで百合営業ぉ!?
「いや社長っ!?らいぶとーく!って実際は監視するための企業なんですよね!?じゃあお金も国かなんかから出るんじゃないですか!?」
「国から出るのは監視費用であってらいぶとーく!運営のための資金は一切来ないんだよ……まぁお金は困ってないけど一応Vtuber事務所だしそう言う方針とか出さないとでね?ちょうどあん琴が盛り上がってるから利用しない手はないかなって……」
え?国ケチ過ぎない?あの某メガネっ……!
「それにね?配信のお金とマネージャー業務のお金は別だから給料がざっと倍になるよ?」
「お金の話じゃないんですよっ!!日程報告するってだけで緊張するのにコレから一緒に配信してくれって殺す気ですか!?いや嬉しいんですけどね!?それでも私はお断りさせて頂きますっ!!」
「……しゃちょー?百合営業ってなにっ?」
「女の子同士が仲良くしてることに需要がある層があるんだよ。ね?梓川くん?」
「なんで私に振るんですか!?」
「いや元々リスナーだったしそう言うのわからないかなーって」
「……いやわかりますけど!」
そりゃあ見てたら「あ、てぇてぇ」ってなるし仕方ないでしょ!?
「要するに二人でさっきみたいに配信すればいいってことでしょっ!全然いいよぉっ!」
「え、いやちょっとリンネさんっ!?」
「え?だって問題ある?マネちゃんが出るから大変ってこと?」
「いやそれは問題ないんですけど……」
「じゃあやろう!私はマネちゃんと一緒に配信したいよっ?マネちゃんは私と一緒じゃ
嫌?」
ずるい……そんなのずるいよっ!!
そんなの……
「嫌なわけ無いじゃないですかっ!!」
「じゃあやろうっ!」
あぁ、やっちゃったっ……!!
これから私は推しと百合営業するのっ……?
なんか……言語化できないなぁ?
「まぁ、さっきやったみたいにやればいいからね?変に意識しないで楽しくやってくれればいいよ……社員の負担になるようなことは僕もしたくないからね」
「コレからよろしくねっ!マネちゃんっ!」
「不束者ですがよろしくお願いします……」
推しのマネージャーになったら百合営業をするように言われるってどんなラノベ?
そんなベタなのは売れないよ……?
「あ、この部屋のお金は会社持ちだから安心して住んで?なんなら配信のために二人で住んでもいいわけだし」
「……社長は私を殺したいんですか?私そんなに恨まれるようなことしました?」
「しゃちょー!?マネちゃん殺しちゃダメだぞっ!?」
「和國なみに人の命は軽くないから安心してください……それに自分の大事な社員殺すバカがどこにいるんですか?」
「世の中のブラック企業じゃないかなっ?」
結構鋭いとこつくね!?
「まぁうちはブラックじゃないからセーフ……あ、あとあのパソコンに梓川くんのVの体入ってるから……今度FaceRigの調整しましょう。流石に今日は疲れたと思いますので……」
まぁそうだよね……一緒に配信しろってことは私もVのやるしかないよね……
……でもよく考えればでもリンネさんの配信にだけでてるってガチ感やばいよねっ!?
「しゃっ、社長っ!お願いがあります!」
「ここまでお願い聞いてもらってるし……いいよ?なにかあったかい?」
「公式番組の司会進行なども回してください!」
「理由を聞いてもいい?」
「リンネさんとだけとなると流石にガチ感が出てしまいます……あのテンションでやってたら尚更……」
「……事情はわかったよ。できるだけ回せるように手配するから……それだけ?」
「はい、お願いします!」
「じゃあ今日は解散でいいかな?何かあったら社長室に来て?僕は仕事してるから……」
あ、社長のただでさえ死んでる目がさらに死んじゃった……
社長が一番ブラック並みの業務こなしてるの……?
この小説を書こうと思った話を書けました。
いやある時ふと思ったんですよ。
「あれ?VとVの百合ってけっこうあるけどVとマネちゃんの百合って少なくねっ!?」って……
だから描き始めたはいいんですがあまり仕組みがわからなくって勉強したりで大変で……
まぁ楽しいから書きますけど間違ったところがあったらコメントで教えてくださいっ!