Vのガワはガワじゃない!?   作:黒色火薬

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6件目 案件配信っ!その1

「こん琴〜!最近杏ちゃんと同棲し始めた琴吹リンネだよ〜!」

 

「同棲はしてませんよ!?どうも心がもたないマネージャーの杏です……!」

 

「そこの百合ップルに連れてこられましたぁっ!はい敬礼!騎士団長のクド・ブルームだよぉお!?」

 

>>こん琴〜!

>>こん琴〜!

>>ノ(0-0)

>>ノ(0-0)

>>今回はホラゲー?

>>ホラゲーにクドって珍しいね!?

>>¥300 おっとっと〜?ホラゲとあらばあたしに声かけてくださいよ〜!最新のパッチ確認するくらいそれ好きなんですよ〜!

>>トリトちゃんよう見とるわw

>>沼確定なのにw

>>いつも元気な女の子が怖くなっちゃってしなしなになるの良くない!?みんなならわかるよね!?トリトと語り合ったじゃんっ!

 

「ここ騎士団(クドのファンネーム)と琴民しかいないよぉ!トリトちゃん今すぐここの席とかわってぇ!!」

 

>>いや今クドくん泣いちゃうんじゃないかと思ってクドくんのお家の前で待機はしてるんだけどどうする?

>>また同期の配信壊さないか監視されてて草

>>そこまでw

 

「え!?今トリト家の前にいるの!?ちょっとそこでまってて!?」

 

すると配信画面からドタドタと音が遠ざかって……

そして足音が増えて帰ってきた。

ちなみに現在クドさんは自宅から、私とリンネちゃんはもらったお部屋で配信中っ!

 

「え、はいどうもハロトリト〜?今玄関前にいたら引っ張られてきたトリトです〜?」

 

「トリトちゃん隣にいてぇええええええ!!こわいぃいい!」

 

「クドくんまだ始まってないけど!?」

 

「だ、だっていま立ってただけのハンターが画面にぃいいいやぁああああ!?」

 

「おっともう鼓膜が一枚ダメになっちゃった……皆さんも予備の鼓膜は持ちましたか〜?」

 

>>持ってた(過去形)

>>お金ないから一枚しか予備なかった……

>>トリトちゃんは隣にいるのに大丈夫なの……?

 

「大丈夫っ!なぜならあたしは不死鳥の血を引く一族の末裔だから!じゃあ早速マッチングだよー!!リンネちゃんも入っておいで〜!」

 

「トリちゃーん!ありがとー!えっと、これで入れたかなー?」

 

「おけおけ!じゃあ今回はサバイバー側でマッチング〜!じゃあリモコン返すよ!」

 

「おいクソトリィイイイイ!?何してんのぉおおおお!?」

「あっはっはっは〜!これだからクド虐はやめられないないんじゃあ〜!」

 

「クドくん!始まったよ〜?勝ったらご褒美があるから頑張って〜!」

 

「え!?ご褒美あるの!?よっしゃ頑張るぞぉおおお!」

 

さてクドさんは忘れてるだろうがコレは“案件配信”だ。

クドさんが思い描いてるご褒美とは違うと思うんなぁ……?

ちなみにこのゲームの勝利条件鬼に殺されないように発電機を六個回し切り脱出ゲートから出たら勝ちという単純なルール……だが難易度自体はとても高いゲームだ。

鬼の行動を読んで攻撃を避けたり隙を見て仲間を助けたりと結構奥が深い。

私も一応やってはいたがボロ負け……本当に難しい。

それをゲームセンスがあるリンネちゃんとリアクションの大きいクドさんに案件を頼むのは大正解だなぁ……

 

「コレどうしたらいいのぉおお!?」

 

>>長押し長押し!

>>タイミングよくZRだよっ!?

>>違うそれパークのフラバンwww

>>心音なってるよ!?

>>フラバン当たったぁっ!?

>>奇跡だwww

>>これだから見るのをやめられないwww

 

「い”やぁああ“あああああ!?」

 

「ちょっとクドくんっ!声が汚いっ!あっはっは!」

 

「んなこと言ってる場合じゃっ……あ“ぁああああ!?死んだぁあああああ!!」

 

「あっはっはっはっは!クドくん今助けるよー!」

 

「だすげでぇえええええええええ!?」

 

「あ、もがかないで!早めに死んじゃうよっ……って抜けたぁっ!?あっはっは!さっすがー!」

 

「おらぁあああああ!フラバンくらえやぁあああ!?ってちょっと急に旋回しないでいやぁああああああ!?」

 

>>予備の鼓膜まだあったっけ……?

>>俺鼓膜きれちゃった……あとで取り寄せないと……

>>ていうか杏マネ生きてる?

>>……これもしかしてリンネちゃんの画面ガン見してる?

 

「え“っ!?い、いや別にガン見なんてしてませんよぉ……?ただ少し上手だなぁって見てただけですっ!」

 

>>それをガン見って言うんだよwww

>>杏マネはやはり杏マネだったwww

 

「だから違いますって……!この前ちゃんと仕事してって社長に怒られたばっかなんでやめてくださいよっ……!」

 

>>¥10000 ……またですか?

>>社長!?

>>社員がサボってないか見回りにきてるwww

>>て言うか一万円www

 

「社長!?すみませんでした急いで業務に戻りますっ!」

 

「ひぎゃあぁああああああ!?首っ!?リンネちゃんの首がぁあああ!?ゴキってぇええええ!?」

 

「片方は業務連絡でもう片方は叫び散らかしている……これがカオスだ!これこそがとーくらいぶだ!」

 

まぁ確かにこのカオスさがとーくらいぶ!の特徴だよねぇ……

 

「あー死んじゃったぁ……早くトリちゃんも収集つけるの手伝ってー!そっち今クドくんビビり散らかしてるでしょー?」

 

「……あっ」

 

「え、なんかあったのっ?」

 

「えーこちらトリト、報告します……クドくん気絶しちゃいましたぁっ!!」

 

「「えぇええええええええ!?」」

 

>>えぇえええええ!?

>>そこまで!?

>>放送事故じゃんwww

>>ていうかこれって案件配信じゃないの……?

>>¥500 どうも公式です!オンラインゲームの中でもトップレベルで怖いと言われている当ゲームですがここまでとは……楽しんでもらえているようで嬉しいです!あとやっぱりクド虐はさいこうだぁあああああああ!!

>>公式ぃいいいいいいい!?

>>公式騎士団じゃねぇかwww

>>公式やりやがったwww

>>ちょっとこれ買ってこよ……

>>布の擦れる音……?トリった?

 

運営様がクドさんを指名した理由はこれか……計ったな!?

ちなみにトリったとは昔配信でトリトさんが嘔吐してしまってからとーくらいぶ!では嘔吐することをトリったやトリるという風になった過去があるのだ……

 

「公式様……あたしたち仲良くなれそうですね?」

 

「トリトさーん!?そんなこと言ってないで起こしてあげてくださいよ!?」

 

「杏ちゃんちょっと待ってて!写真だけ……よし撮れたっ!おいクドー!起きろー!」

 

「……んっ……っはぁ!?あ、あれ僕は何を……」

 

起きた……よかったぁ!!

 

「おはよー!ごめんね……?ちょっとやりすぎちゃった……?」

 

ん?どういうことだろうか……

 

「え、トリ」

 

「しー!多分面白いものが見られるからっ!」

 

面白いもの……?

 

「あれ?僕なんかやっちゃった……?」

 

「ちがうの!あれ?覚えてない?私たち昨日からぶっ続けで……」

 

「え……?あれ!?なんで僕はd」

 

「ちょっとトリちゃん!?何やってるの!?」

 

リンネちゃんはクドさんの声をかき消すかのように声を荒げた。

リンネちゃんが本気で焦ってる!?

横のデスクを見るとリンネちゃんはスマートフォンを見たようで顔色を変えてマイクに叫んだ。

 

「な、何があったんですか……?」

 

「杏ちゃん帰ってきたっ!ちょっとこれ見て!?」

 

「……え!?ちょっとトリトさん!?

 

リンネちゃんが見せたスマホの中には事後のような写真が送られてきていた。

二人とも裸でトリトさんがピースサインで、クドさんがベッドで眠っている写真。

アウトでしょうがぁあああああ!?

 

「あっはっはっはっは!!人の配信枠ならなんでもするっ!それがトリトちゃんよぉっ!」

 

「人の枠潰す気なの!?コレは流石に皆んなには言えないわ……クドくんの尊厳のためにも絶対言えないっ!」

 

>>枠潰れるくらいやばいの!?

>>うちのトリトが申し訳ありません……お詫びになんですが今度トリトの枠潰してください……!

>>焼き鳥(トリトのファンネーム)は今日も苦労してるなぁ……

>>どうも公式です……もしかしてクド虐ですか?

>>おい公式がクド虐の気配感じ取ってきたぞwww

>>せっかく大切な案件だというのにうちのトリトがすみませんでした……!

>>どうも公式です!気にしないでください!このわちゃわちゃ感が個人的に好きなので!

>>この人結構ダメな人じゃない……?

>>この後多分クビきられるな……

>>杏ちゃんより早いクビwww

 

電話口では結構真面目そうな女性の方だったんだけど……すごい人だな?

 

>>どうも元公式です!売り上げは伸びたのに今メールで解雇通知が届きました!

>>はぁ!?

>>やば

>>どうもらいぶとーく!公式(社長)です。うちの営業部に来ませんか?詳しいことはこの後ご連絡いただければ幸いです

>>す、すぐに連絡させていただきますっ!

 

「元公式ちゃんおめでとー!……じゃなくてトリちゃんっ!!遊んでないで記憶戻してあげてー!?」

 

やっぱりカオスな配信だ……

ていうかこれまだ続けるの?続けられるの!?

 

 

 

 

 

 




この箱にまともな人はいないのか!?という方はぜひ高評価を〜!
……ハイスミマセンデシタ
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