Vのガワはガワじゃない!?   作:黒色火薬

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8件目 案件配信っ!その3

「公式様から配信続行命令が出たので続行だー!」

 

「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「いやー当分栄養失調にはならなそうですわ!助かる!」

 

>>トリト?流石にもうするなよ?

>>それ以上やると会社から怒られるぞ!?

>>いいぞモットヤレー!

>>おい元公式ぃいいい!?

 

「ほら!クド虐は公式推奨なんだってば!やらなきゃダメじゃない?」

 

「それ私の後輩です!ていうかそれをいうなら私も公式ですが!?」

 

「「あ」」

 

「公式見解です!クド虐は公式ではありません!!」

 

結構な暴論だったが大丈夫だろうか……?

マネージャーってだけで全然公式でも何でもないんだけど……

 

「やりやがったな杏マネぇええええええ!!わからせてやるから事務所で待ってろぉおお!!」

 

「ひぇっ!?」

 

あ、効いた。

ていうかトリトさんならホントにやりかねないっていう恐怖があるんだよぉ……

 

「杏が怖がってるよ?やめてね……?」

 

「今日は圧がとても多くない……?」

 

「今すぐに配信を最初から見直してきたら理由がわかると思うなぁ……?」

 

これリンネちゃんホントに怒ってるなぁ……

え?何でって?

 

「マネちゃん……これどうしたらいいのぉ……?」

 

「始めちゃった方がいいと思いますけどねぇ……」

 

そう、私が今全力頭を撫でてでなぐさめてるからだ。

一応ひたいから生えてる二本の角に触れないように気をつけて撫でてはいる。

ちなみにこの声はミュートしてるから配信には乗ってない。

 

「はぁ……じゃあマイクオンにするよ?……もうはじめよー?」

 

「怖いんだもんっ!!やだぁああああ!!」

 

>>これが大人かぁ……それなら大人になりたくないなぁ……

>>ほらクド!!子供がそう言ってるぞ!!

 

「うぐぅっ……分かったよぉっ!やればいいんでしょっ!?」

 

「やればいいんでしょって言ってるけどこれ案件だからね!?」

 

「あっはっはっは!……隙ありぃっ!マッチングできたよっ!」

 

「おいクソ鳥っ!?またやったなぁっ!?」

 

「もう出来るならなんでもいいよ……これ終わったら杏と一緒にお休みもらってお買い物に行こう……」

 

>>おっと今小声でデートのお誘いが聞こえたんだけど?

>>杏マネ!デートのお誘いだぞ!

>>てぇてぇ

 

「そういうのはミュートしてからお願いしますよ?まぁわかりました。行く日程はあとでスケジュールを一緒に確認しながらやりましょうね?」

 

「うんっ!あとで調整しよ!」

 

「……ねぇトリトちゃん?」

 

「なに……?」

 

「僕でたちは何を見せられてるんだろうね……?」

 

「え、同期の百合百合した空間じゃない?まぁ眼福ですけどねぇ〜?」

 

裏でなんか言われている気がするが気にしないであげよう……ってなるかぁあああ!?

推しとそういう関係か……!?って言われて平常心保てるわけないでしょぉおおお!?

ふぅ……ふぅ……!

 

 * * *

 

「リンネちゃん!そっちにチェーンソーで凸ってるからダッシュパークで逃げて!!」

 

「あっは!私ダッシュパーク積んでないや!」

 

「何やってんのぉおおおお!?必須じゃんあれ!?」

 

「いやー他のパークも面白そうでねっ?ついやっちゃった!」

 

「ついじゃないのよついじゃっ!?」

 

>>ようやくいつもの感じに戻ってきたwww

>>この安定した感じのも好き

>>おい新入りか?それなら一つ教えておいてやるよ!ここに平和や安定なんてのは一切ないからな!

>>多分こいつ焼き鳥だろ……

 

コメント欄でも言われた通りクドさんに恐怖体制がついたおかげかリンネちゃんもいつもの調子で配信ができていた。

よかったぁ……

 

「まぁいろんなスキルを自分で色々考えて組むってのも楽しみですからねこのゲーム!」

 

「おー!リンネちゃんが案件配信っぽいことやってる!すげー!」

 

「案件配信ぽいじゃなくって案件配信なんですけどねぇ……」

 

そこは忘れないでもろて……

なんて言ったってお仕事ですからね!?

 

「そんなこともわからないクドくんはバカですねー!!ぷっはっはっは!!」

 

「誰だこいつ僕の部屋に寄越したやつは!?耳元でずっと鳴いてるんだけどこの鳥……」

 

>>¥10000 僕ですが何か?

>>社長最近めっちゃ配信に来ますね!?お仕事大丈夫なんですか!?

>>ていうか今クド社長に奴とか言ってなかった!?

>>今すぐに謝れ!?

>>これが卒業配信ですか……

>>最後まで絶叫を聞かせてねっ……!

 

「卒業はまだだよ!?全然まだまだだからね!?あと社長ごめんなさいぃいいい!!」

 

「あ、そっちにチェーンソーが……」

 

「ぎぃやぁああああああああああ!?お腹からチェーンソーが生えてきた!?何でぇえ!?」

 

処刑シーンが流れたせいかもう大暴れのご様子……

ヘッドフォンからドカッとかバキッとか聞こえてくる……

大丈夫なのかな……?

 

「あ、それ処刑入っちゃった……急いで発電機回そー!クドくんはもういないんだっ!私たちが彼女の分まで生きなきゃいけないんだっ……!」

 

「ぎゃぁあああああああ!?血がぁああああ!?」

 

「そりゃ処刑シーンだから出るに決まってるじゃん……ってクドくん一瞬こっち来れる?」

 

「え、うんいけるけど……」

 

「リンネちゃん?一瞬クドくん借りてっていい?」

 

「死んでるしいいよ〜!」

 

何かトラブルだろうか?

 

「何かあったんですかね?」

 

「あー多分怪我じゃないかな?」

 

「怪我っ!?」

 

リンネちゃんがマイクをミュートにして教えてくれた。

けど怪我!?

 

「しかも骨折レベルのやつかな〜?」

 

「骨折ぅっ!?」

 

「いやね?クドくん元々騎士団でしょ?だから人一倍力が強くって体がもたないらしくってねっ?」

 

「そうでしたか……それじゃあ私クドさんのマネージャーさんに連絡しますか?」

 

「いや、多分察してトリちゃんにゴーサイン出してるだろうから大丈夫!じゃあ続けよう!……ただいまー!杏とおしゃべりしてたー!」

 

トリトさんに?どういう事だろうか?

 

>>それなら何でミュートにしてたのwww

>>デートの計画でもしてたんでしょwww

 

「あちゃー!バレちゃった?今度どこ行くか話したくなってね?」

 

「確かに嬉しいですけど今は配信中ですよ!」

 

「次からは配信終わってからにするって!……あっ発電機ようやくついた!味方ナイスっ!」

 

うんやっぱり可愛いっ……!

この笑顔がすぐ横にあるの本当に最高っ……!

 

「よぉし!脱出口まで急げ急げー!って後ろからめっちゃ特攻来てるー!?」

 

「逃げて逃げて!!あ!開きましたよっ!!」

 

「い……今避けるっ!これでチェーンソーはからぶったからゴールまで……行けたぁああああああっ!!」

 

「やりましたねっ!!」

 

「これ結構久しぶりだったから勝ててよかったぁっ!!杏やったよぉおおお!!」

 

「うぇっ!?ちょっとリンネさんっ!?」

 

現在配信画面ではリンネさんのガワが端っこによっているだけに見えるが……

絶賛抱きしめられてるんだよなぁっ!?

 

「杏も抱きしめてー!」

 

「あのぉ……多分ミュート忘れてますよ?」

 

「あっ」

 

>>これさぁ……ガチなんじゃない?

>>やっぱそうだよね!?

>>ガチ百合は実在したんだっ!!

>>おいみんな!これは優しく後方腕組みして見守るものだからな!!

 

「後方腕組み琴民がいるよっ!あっは!とりあえずこのゲームはめっちゃ楽しいからホラゲー苦手な人もやってみてねっ!」

 

あ、綺麗に締め始めた。

クドさんのとトリトさんいないけど大丈夫なのかな?

 

「今メール来たんだけどクドが倒れちゃっていまトリトが看病してるんだって!配信が終わったら私たちも見てくるね?それじゃあみんなおつ琴〜!」

 

>>おつ琴〜!

>>おつ琴〜!

>>おつ琴〜!

>>おつ琴〜!

>>おつ琴〜!

 

これで波乱万丈の案件配信は終わった……けどお見舞いに行かなきゃ!?

 

 

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