...皆様ありがとうございます。感謝。
「…どうした、きょー。こいつらを知ってるのか?」
動揺していたのが顔に出ていたのか、マイケルから尋ねられる。
「えぇ、アメリカでもトップレベルに強いストリートチームです。素行が悪いのが噂としてありますがそれを上回る強さだとか。」
「へぇ、それは面白いね。他にも映像がないかギリギリまで調べてみるよ。」
そう言ったのはPGのレオだ。
「あの8番を相手にするのは俺だろ?超めんどいんだけど。」
けだるそうに言ったのはCのハンク。
「いや、今回8番は俺がマークしよう。こいつは俺でないと止められないだろう。」
マイケルがそう言いハンクとマーク交代を命令する。
「OK、ボス。任せたよ。」
ハンクはマイケルの決定に文句を言うことなく了承する。
「…この4番少し調べたけどやばそうだよ。」
ほらみてこれ。とレオが言って見せてくるとそこにはナッシュのドリブルシーンが映っていた。
「これをみてるだけでもドリブルスキルが高いのがわかります。」
ナッシュの映像を少しみてマイケルが俺に質問をする。
「…これほどとはな。確かこいつらってきょーと同じ中3だろ?」
「らしいですね、レベルは中学生の域をとうに超えていますが。」
「勝つぞ、俺たちの母国のプライドをかけて負けるわけにはいかない!」
「「「おう!!」」」
決勝戦へと挑むために俺たちはアリーナへと足を運ぶ。
アリーナへ着いたが、ジャバウォック側はまだ来ていなかった。
15分前なので各々アップを開始した。
…3分前、まだ来ない。俺たちはアップを引き上げ、ベンチに集まる。
「スタートは俺、レオ、ハンク、ルーカス、きょーでいく。相手が誰であろうと俺たちがやることは何も変わらない、いくぞ!」
「「「「おう!」」」」
…1分前になってようやくきた。
「…おいおい!こんな緩い大会だから決勝の相手もどんな雑魚かと思えば、案外マシじゃねぇか!」
「ハッ、所詮遊びだ。いくぞ。」
シルバーとナッシュが来て早々毒を吐く。
「あいつら…!好き勝手言いやがって…!」
「気にするな、プレーでみせてやればいい。」
文句を言うルーカスとそれを宥めるマイケル。
様々な思惑がある中、試合開始の時間がきた。
「これより決勝戦を始めます!」
ジャンプボールは勿論、214cmのハンクと210cmのシルバー。
高くあげられたボールはハンクが触り、レオが確保。俺たちのボールで始まった。
マークマンはレオにナッシュ、ハンクにシルバー、マイケルにザック、ルーカスにアレン、俺にニックがついている。
俺たちが守備の時はハンクとマイケルが逆になる。
「さて、誰から行こうかな。」
レオがそう呟き、一呼吸おくと自分でドリブルを開始してナッシュを抜き去る。
そのままシュートを打とうとするが、後ろからはナッシュが今にもブロックしようとジャンプをしている。
「うん、見えてるよ。」
レオがドリブルを仕掛けた3P外側の空いたスペースに俺が移動していたのを鷹の眼で把握していたレオはボールを持った腕を降ろし俺にパスを出す。
パスをもらった俺はそのままフリーで3Pシュートを打とうとシュートモーションに入るが、マークに追いかけていたニックがブロックをするために跳ぶ。
…最初の攻撃、利用させてもらうぞ。
ブロックに気が付いていた俺はシュートモーションをキャンセルしフェイクにすると、ニックは走っていた勢いを0にすることはできなく俺にぶつかってしまう。
その後俺はシュートを打ち、3Pシュートを沈める。
「チャージング!黒6番、バスケットカウント!1スロー!」
「「「うおぉ!!!」」」
開幕早々に4点プレイが炸裂し、観客が大盛りあがりする。
「ナイス。」
パスを出したレオとハイタッチをしてフリースローラインにセットする。
いつものルーティンを行い、冷静に沈める。
ジャバウォックの攻撃はナッシュがボールを運ぶと早々にシルバーに預ける
「あぁ?俺のマークマンはあのでかいのじゃねぇのかよ?」
「悪いな俺で、だが退屈はさせねぇよ。」
「まぁどっちが相手でも変わんねぇけどな!」
シルバーはハンクがマークだと思っていたが、マイケルがついたことで疑問を持った。
シルバーとマイケルの1on1が始まる。シルバーはドリブルでマイケルを千切ろうとするが、マイケルがしぶとく中々抜けないでいる。
抜けないと分かるとシルバーはセンタープレイでマイケルを力で押していく。
そのままゴール下まで押し込まれるとダンクで押し込む。
「ほざいてた割には貧弱だなぁ!」
「フッ、言ってろ。」
今度はこちらの攻撃、ボールはマイケルに渡りザックを数度の切り替えしでいとも簡単に抜き去ると、ヘルプにきたアレンも緩急で抜かしレイアップに踏み切ると、更にシルバーがヘルプに跳んできた。
マイケルはギリギリまで引き付けてダブルクラッチをしてゴールを決める。
「クソッ!」
釣られたシルバーは怒りを露にする。
「落ち着け、やり返せばいいだけだ。」
ナッシュがシルバーに声をかけ、反撃にでる。
またもボールをシルバーに預けて、マイケルとの1on1が始まる。
シルバーはレッグスルーをしながら挑発をするかのように後ろに下がる、それに対してマイケルもシュートを打たれないように距離をじわじわと詰める。
マイケルが一歩前にでて片足が地面に着地をする直前にシルバーはドリブルで一気に加速をしてマイケルを抜き去る。
ルーカスがヘルプにでるが、クロスオーバーで抜かれてしまいゴール下へと侵入。そのままダンクで決めようとするも最後にヘルプにきたハンクが一度防ぐ。
しかし、シルバーはいとも簡単にハンクごと吹き飛ばして、ゴールを決める。
俺たちの攻撃はマイケルが、ジャバウォックの攻撃はシルバーが中心になり第1Qは展開され終了する。
第1Qは28-30と点の取り合いとなった。
ベンチに戻った俺たちは話し合いをする。
「…マイケル、彼にダブルチームするかい?」
レオは開口一番、一番負担の大きかったマイケルにそう問う。
「いや、ダブルチームにすると、今度は他が手薄になる。やつらは強い、人数不利で守れるほど甘くはない。」
「ならどうする?正直スペックはマイケルと同じかそれ以上な気がするぜ。」
「…問題ない、策はある。第2Qは完封してみせよう、やつにはもう点をとらせやしないさ。」
「何をする気だい?」
「フッ、それは見てのお楽しみだ。」
どうやらマイケルにはシルバーを封じるための策があるようだ。それにしても完封ってマジか。
【side ジャバウォック】
「クソッ!あいつ中々やるな!」
シルバーはベンチに戻ると怒り気味に椅子を蹴り飛ばす。
「落ち着け、別に負けてるわけじゃねぇ。ちょっと強いくらいが丁度いいじゃねぇか。」
「お、おう…。そうだな。」
ナッシュに言われシルバーは冷静になる。
「あいつらの実力は大体わかった。俺のパスがあればもっとやりやすくなるだろう、風通しよくしてやるよ。シルバーに策を考えてりゃ外が手薄になる、外を厚くすりゃシルバーが止められなくなる。単純な話だ。」
【side out】
両チームの思惑が入り混じる中、第2Qが始まる。
ストックが少なくなってきた、やばーい。
過去に日間ランキング18位くらいになったことがあるのですが、その時も黒バスでした。
やはり黒バスというジャンルの人気さを再確認させられた。
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