tenjintei様ありがとうございます。
ハーフタイムに入り、マイケルが話し出す。
「前半は欲を言うならもう少し点差がほしかったか…。」
「足りないのか?」
ハンクがマイケルに投げかける。
「俺のこれは今後のことも考えるとここまでだ。ここから何もしないとまたシルバーに場を荒らされるだけだ。」
「…マイケル提案がある。」
俺は考えていた一つの作戦をマイケルに伝える。
「なんだ?」
「俺とルーカスで攻撃の中心にさせてくれないか?」
「…意図をきこう。」
「俺はファーストシュートこそ決めたもののそれ以降はナッシュ、シルバー、マイケルという強大な『光』が暴れてくれたお陰で俺は勿論この状況なら誰でも『影』になれる可能性を秘めている。マイケルを休ませるという意味でも攻撃力に定評のあるルーカスという『光』とここまで何もしていない俺という『影』で攻め立てる。」
「ふむ…。ルーカスお前はどうだ?」
「…きょーとならなんだってやれるさ、任せてほしい!」
俺たちは短い時間ではあるが毎日競い合ってきたライバルであり、仲間だ。互いのことはわかるようになっていた。
「『光』?『影』?一体何をするつもり?」
あまりわかっていないハンクが尋ねる。
「そうだな…。それはみてのお楽しみというやつだ。」
「そっか…。ならさマイケル?」
「どうしたハンク?」
「俺のディフェンスさ、あいつとやらせてほしいんだよね。」
「いけるのか?」
「やるんだよ、ここまで俺いいとこ無しだしさ。」
「わかった、やってみろ。」
こうしてオフェンスは俺とルーカスが、ディフェンスはハンクが中心となり第3Qを進めていくこととなった。
【side ジャバウォック】
「それで?何か思いついたか?」
シルバーは第2Q完封されたことに苛立っているのか少し声を荒げナッシュに問う。
「…あ?あぁ、あの野郎の凄みは敵のベンチの様子みてたらなくなってたからもうないだろう。」
「ってことは…!?」
「あぁ、暴れてこい。」
「しゃあ!第2Qやられた分しっかりとやり返してやるぜ…!」
「冬眠の時間は終わりだ、狩りにいくぞ。」
【side out】
第3Qはジャバウォックからの攻撃で始まり、早速シルバーを使って仕掛けてきた。
「あぁ?マークはあいつじゃねぇのかよ?」
「悪いな、ご指名の相手じゃなくて。」
シルバー対ハンク、シルバーはその巨体からは信じられないスピードでターンアラウンドをしてそのままシュートを打ちゴールを決める。
「所詮こんなもんか!」
「クソッ…!」
煽るシルバーに対して悔しがるハンク、それに対してマイケルは
「気にするな、あいつらが取り返してくれる。」
そう声をかけた。
「いくぞ、きょー。」
「見逃すなよルーカス。」
俺とルーカスは互いに声をかけ、グータッチする。
レオがボールを敵陣の3Pシュートラインまで運んだのをみてから、ルーカスとアイコンタクトをしつつマークマンであるニックに
それと同時にルーカスが走りだして、俺もフリーになる。しっかりみていたレオは俺にパスをだしてシュートをするためにジャンプをする。シルバーがカバーにきてシュートチェックを行おうとするが、俺はシルバーの背後を通るルーカスにパスを出す。
ルーカスはそのままダンクをして得点を決める。
「「ナイス!!」」
ルーカスとハイタッチしながら自陣へと戻る。
「おい!ボケっとしてんな!」
振り返るとシルバーがニックに怒っていた。やはり周囲からはボケっとしてマークマンをフリーにさせたやつにしか見えないらしい。
こうして暫く攻撃と守備を繰り返し5分程が経つ。俺たちはシルバーが、ジャバウォックは俺とルーカスが止めることができない状態が続く。
そんな均衡を破ったのは俺たちではなくジャバウォックだった。
ここまで俺の視線誘導を組み合わせたルーカスとの連携やルーカスの変則ドリブル+チェンジオブペースで得点を重ねていったが、遂にシルバーに止められてしまった。
こちらにミスがあったわけではなくシルバーのスピードがあがったのだ。まだ本気じゃなかったのか…。
「なんだ?本気だと思ったのか?まだまだこれからだぜ?」
そうシルバーが言うと明らかに今までより速いスピードと力強さでハンクからゴールを奪っていく。
俺たちの攻撃も成功数が0というわけではないが、キレが上がったシルバーの前では止められることの方が多くなり第3Q始まる前にあった12点差は今では逆転され、残り3分を切ったところでスコアは60-68となっている。
ここで俺たちがタイムアウトをとる。
「…マイケル、すまねぇ。あんな啖呵切った癖に全く止められなくて...。」
「気にするな、あいつは個人能力だけで言えば最強と言ってもいいだろう。俺でも今のあいつを止めるのは至難の業だ。」
「ってもどーする?実際攻守においてあいつやべーぞ。」
ルーカスはそう皆に言うが暫く案は出てこない。
「…とりあえず連携攻撃に俺も加わってバリエーションを増やす。」
マイケルがそう締めるが状況はあまり変わらず第3Qを66-80で終了した。
【side ジャバウォック】
「なんだ、俺様がちょっと本気だせばこの程度か。」
第3Qでベンチに戻ったシルバーがそう言う。
「最終Qでとどめをさす。」
ナッシュがそう呟くとシルバーが反応する。
「おっ、ってことは『眼』を使うのか?」
「あぁ、あいつらに絶望をみせてやる。」
【side out】
第3Q終了後もシルバーの対応策も皆で考えたがダブルマーク以上人を割くと今度は他が厳しくなるということで、現状のままということになった。
クソッ!ナッシュにはまだ
そんなことを思っても時が止まることも対策が浮かぶこともなく無情にも第4Qは始まった。
第4Qもシルバーの個人技にマイケルは手も足もでないわけではないが、逆転には点数差が遠すぎる。
決めては取られを繰り返し、早5分。
ジャバウォック側がタイムアウトをとり、試合が止まる。
このまま俺たちは負けてしまうのか…?何もできないまま…?
練習はしてきた、努力を怠ったことはない。帝光に負け、全中でも負け、まだ負けるのか?
日本で何をしていた?スペインで何をしてきた?
シルバーは人任せ、ナッシュには
負けてもいいのか…?
そんなわけない!最後まで勝利に喰らいつけ!足掻いて、藻掻け!
肺は潰れたか?手足は折れたか?脳は止まったか?
まだやれることはある、限界まで出せ!終了したら何も残すな。
その瞬間、俺に扉の開く音が脳内でした。まさか…これは…?
「…おい...おい!大丈夫か?きょー!」
どうやら考えることに夢中でルーカスの声に気が付かなかったようだ。
「…すみません、何ですか?」
「いや、ボーっとしてるようにみえたからな。」
「大丈夫です、心配かけました。」
「きょーお前…。」
「…マイケル、ラスト5分俺に全部くれ。」
「…お前もこっち側にきたか。いいだろう、残り5分くれてやる。」
「ありがとうござ…「ただし俺もだ。」え?」
「俺と二人で…だ。」
そうマイケルが言い終わると、マイケルの雰囲気が一変した。
「マイケル、限界なんじゃ…?」
「新入りが無理するんだ、ボスの俺もやらなくてどうする?」
「…ッツ!わかりました。」
こうして、俺とマイケルがゾーンに入りタイムアウトが終わる。
【side ジャバウォック】
「おいナッシュ!『眼』は使うんじゃないのか?」
シルバーは第3Q終了後にナッシュが言った通りにならないことに疑問を示す。
「使わなくても楽勝そうだからな、使わないことに越したことはねぇ…よ…?」
「あん?どうした?」
ナッシュの歯切れが悪くなったことに反応したシルバー。
それに対してナッシュは相手ベンチを見ながらこう言う。
「…いや、使うことになるかもしんねぇな。」
【side out】
こうして最終Q残り5分、最後の戦いが今まさに始まる。
ストックが4,5話できたので投稿、まさか12位になれるとは思ってもいなかったです。(23日)
本当にありがとうございます、今後も程よく頑張って更新していきたいと思います。
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