「木吉先輩!」
「おう、どうした?」
「今日ですけど外→中→外のパターンの時に気持ちでいいんで俺に回してくれないですか?」
「珍しいな、要求するなんて。…でも分かった、今日も頼むぞ!」
「はい!」
試合始まる前の円陣後、俺は木吉さんに声をかけた。
この試合で根武谷は木吉さんに対して、ライバル心を抱くことになるのだが、俺はこの試合で木吉さんに対してより「強い」ということを印象付けるための試合でもある。
現時点では、
それを今日の試合でより強固にするわけだが、理由は「今後の木吉さん」との繋がりである。
誠凛で桐皇のことを話していて俺の名前がでたときに「木吉先輩知ってるんですか!?」というのを狙いだけのただの欲である。
本来なら情報は武器となるので、できるだけ隠していきたいのだがそういう展開もいつか行われることがあれば面白いので良しとした。
試合が始まり木吉先輩のマッチアップは原作通り根武谷になった。
PGの先輩は木吉先輩中心にボールを回し攻撃を組み立てていき、相手も根武谷を中心に攻撃を組み立てていくC対決と展開していった。
その対決は徐々に木吉先輩有利で傾いてきた。第2Qが終わり、ハーフタイムの間に監督から第3Qは俺を中心に攻めるよう指示が出た。
「後半はボール回すから頼んだぞ」
木吉先輩から頭をわしゃわしゃとされながらそう言われた。
やっぱこの人まだ中学生だけど手でかいな…。
第3Q始まると木吉先輩を経由して俺にパスが来たり、
木吉先輩も「後出しの権利」を使いながら俺にパスを振ったり、自身で得点を決めたりとしていく。
こうして生で見てみるとやってること凄いなこの人…。
試合は終始うちがリードを保ち、最終スコアは110-85で勝利した。
試合後、木吉先輩と根武谷が原作でもみたやり取りをしていた。
なんだかんだ転生して初の原作シーンだったので、感動した。
「…おい」
さて、後片付けでもしますかね。
「…おい!」
「…っ!?俺ですか?」
まさか根武谷が俺の事を呼んでいるとは思わず反応が遅れてしまった。
「お前、何者だ?あんなにフリーになれるなんて。お前をマークしていた奴だって全国レベルのやつだぞ?そんな何回もまるでノーマークだったかのようにフリーになれるのはなんでだ?」
…まさか木吉先輩より先に根武谷に気が付かれるとは思ってもいなかった。
この人洛山に行くから、あまり情報を渡したくないけどごまかせる雰囲気でもないんだよなぁ…。
さて、どう返答すべきか。
「俺は照栄中学2年、将来日本一になる男です。そんな男に抜かれるなんて当然っす。」
「…ガハハ!そりゃ、すんげぇやつだな!…日本一ってことは奇跡も倒すってか?」
「勿論、あいつらを倒さないと日本一なんて絶対無理なんで。」
「そうか、楽しみにしとくよ!じゃあな!」
そう言い残し根武谷は帰っていった。
「日本一なんて大きくでたな。」
会話を聞いていた木吉先輩が俺に話かけてきた。
「そうっすね、やるなら全部勝ちたい。その結果として日本一が付いてくるって感じっす。」
「それはいいな!日本一とりにいこう!」
「うっす。」
木吉先輩は笑いながら俺の背中をバシバシと叩きながらそう答えた。
ごめんなさい。「将来」っていうのは中学の話じゃないんです…。
こうして、根武谷との練習試合を終えて、木吉先輩たち3年生にとっては最後の大会がもう間近となってきた。
「な~んだ、こんなもんか。『鉄心』なんて呼ばれてるからどんなもんかと思えば全然大したことないじゃん。」
木吉先輩にとっての因縁である紫原がいる帝光中との練習試合はそう遠くない話だ。
早く書きたいシーンにいきたい欲が強いので、本来なら1Qあたり1話の予定でしたが、帝光戦もあるので根武谷戦は1話決着にしました。
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