光と闇   作:通りすがりの猫。

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iphoneとipad更新してて暇なので投稿。


所謂、試合開始というやつ

互いの選手が各コートでアップをする中、帝光側を見ていた一部選手たちが好きなように感想を述べていた。

 

「やっぱ『キセキの世代』ってすげぇな。」

 

「あぁ、特に身長が一番でかいあいつ!マッチアップ木吉先輩だろ?今から楽しみだよ!」

 

俺は聞き流しながら黙々と3Pシュートを打ち、調整を続ける。チラリと木吉先輩の方を見ると、監督と話し合いをしていた。そこで思い出し俺は二人に近づく。

 

「監督!木吉先輩!」

 

「ん?どうした藍野?」

 

「今日の俺のマーク、青峰につかせてほしいです!」

 

「…どうします監督?」

 

「ふむ…。何か訳があるのだろう。いいぞ、相手のエースとやりあってこい。」

 

「ありがとうございます!」

 

照栄中学は基本守備をマンツーマンにしており、事前に監督とキャプテンが話し合いをして誰が誰のマークにつくのかというのを相談して決めている。

そこから必要であれば試合中に修正をしつつ、対応していくというのがここ数年間のスタイルだ。

 

「よし、集合!」

 

木吉先輩が号令をかけるとベンチにアップをしていた選手たちが集合した。

 

「よし、お前ら。いよいよ帝光との試合だ。巷では『キセキの世代』なんて呼ばれているが、お前らと同い年で同じ人間だ。走れば疲れるし、シュートも外す。最後まで諦めずに勝ちに行くぞ。」

 

「「「はい!」」」

 

「よし、スタメン集合。」

 

木吉先輩によってスタメン5人が集合し、話す。

 

「よし、帝光だからってビビってるやつはいないな。それじゃあ、いつも通り楽しんでこーぜ!」

 

「「「「おう!!!」」」」

 

整列に並ぶと、相手のスタメンは予想通りキセキの世代だった。

 

「これより帝光中学対照栄中学の練習試合を開始します!礼!」

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

 

挨拶が終わり、木吉先輩と紫原がジャンプボールを行うためセットする。

俺は青峰のマークにつく、リアルでこうして相対すると強さというか気迫みたいなものがビシビシと伝わってくる。

 

tip off

 

ジャンプボールは紫原に軍配が上がり、赤司がボールを運んでくる。

3Pエリア外側までくると、ノーフェイクで青峰へとパスを出した。

…っつ!?まさかいきなりかよっ!!

 

「そんじゃいくぜ。」

 

そう言うと青峰は右から左にレッグスルーをした。

まさかそれだけで抜き切るのかと思った俺はそれに反応してしまい、つられた。

 

「あめぇよ!」

 

俺の反応したのを予見していたのかはわからないが、青峰は緩急をつけて左から右にクロスオーバーをして俺を抜き去り、そのままダンクで先制点をとった。

クッソ!1つフェイクを切り取っても、マジで抜きにかかったかのようにみえちまったぜ。

 

「1本取り返すぞ!」

 

PGの先輩が声を出し、切り替えるように指示をだす。

 

「頼むぞ木吉!」

 

そのまま敵陣地までボールを運ぶと、フリースローサークル辺りでポストアップをしていた木吉先輩にパスをだす。

左側からランニングしてきたSFの先輩に左手のみでボールを渡そうとしかけ、紫原がそれに反応したのを察知したのか右足を軸にターンを行いそのままダンクを決めた。

 

「ナイス!」

 

SFの先輩と木吉先輩がパンッ!とタッチをしながらDFに戻ってくる。

 

その後も赤司はパスを均等に振り分けながら攻撃を組み立て、こちらは木吉先輩を中心に組み立てる。

第1Qも半分を過ぎたところで、帝光中学がタイムアウトをとる。

 

「8-10といい感じだ。だがやつらもまだ様子見といったところだろう。個々のレベルでは上回られているのはわかっていたことだ!やられた分取り返しにいく姿勢をみせろよ!」

 

「「「はい!」」」

 

 

【side 帝光】

 

「紫原。彼に手こずっているようだね。もう一人つけるかい?」

 

「ん~…。大丈夫かなぁ、なんとなくわかってきたし。」

 

「そうか、それなら任せよう。守備はこのままいく、攻撃についてだが外は緑間。中は紫原。二人を中心にいくぞ。」

 

「赤司っち!俺にもパス回してくださいっすね!」

 

この5分であまりボールに触れなかった黄瀬が赤司に要望を言う。

 

「わかっている。まだ試合は始まったばかりだ、他の二人にも活躍してもらう。…どうした青峰?」

 

「あ?あぁ、なんでもねぇよ、なんつーか言葉にしにくいんだけど俺のマークマンがこの5分動きがなくて不気味でよ。」

 

青峰がそう答えるとベンチで見ていた虹村が

 

「ビビってるなら俺と代わるか?あいつは確かに1度も攻撃の起点にもフィニッシャーにもならなかったけど、初っ端のお前のスピードに反応に加えてついていったんだぞ。あん時お前は『あめぇよ』とか言ってたけど内心ヒヤヒヤしてたんだろ。油断してっと足元掬われんぞ、気をつけろよ。」

 

「うす。」

 

(初っ端のレッグスルーで抜けたと思ったら、あいつ俺とボールの行方を一瞬見た後に動き出して追いついてきやがった。あの時は本能が『切り返せ!』ってなったから抜けれたが…。ぜってぇ只者じゃねぇ!それがあったから仕掛けてくるんだろうなって思ってたんだが…。)

 

青峰は気が付いていないが、この5分で藍野は攻撃を仕掛けるどころか攻撃時ボールに触れてすらいないのだ。

たかが5分、されど5分。青峰にとって強者と渡り合えるとワクワクしていた気持ちから一転、それは疑念或いは残念といった気持ちに変わりつつある。

 

「大ちゃ…青峰君!時間!」

 

幼馴染かつマネージャーでもある桃井からそう声をかけられてようやくタイムアウトが終了したのだと気が付いた青峰はゆっくりと立ち上がり、コート内へと戻っていく。

 

【side out】

 

 

【side 藍野】

 

さて、俺はこの5分わざと攻撃参加をしなかったのである。理由としては青峰に植え付ける印象を「その辺の雑魚」から「強いやつ」への変化の振り幅をとにかく大きくするためだ。

そしてその仕掛けもそろそろ発動させても問題ないだろう。

 

「先輩。」

 

俺はPGの先輩に話かけにいく。

 

「おう、どうした。」

 

「タイムアウト明け後の最初の攻撃、木吉先輩を経由しないで直接俺にくれませんか?」

 

「お?おう、今日はやけにフリーになれないからパス出せなかったんだよな、こっからいけるのか?」

 

「はい、恐らく大丈夫かと。」

 

「OK!そんじゃあ任せるぜ!」

 

「はい!」

 

そう答えて俺と先輩はコートへと戻っていく。

俺たちからのボールでスタートした。

 

まずはここまでずっと視線を合わせていなかった青峰に対してゆっくりと視線を合わせに行く。

そして目があった瞬間、視線を左に移動させる。青峰がそれと同時に視線を俺から逸らすのを確認してからら一気に内側へと切り込み、完全にフリーとなる。

 

「青峰!」

 

俺が走り出したと同時に赤司がそう叫び、青峰も俺がいないことに気が付き即座に後ろから追ってくるがもう遅い。

ボールを受け取った俺はそのままジャンプシュートする振りをする。

そう、振りなのだ。なぜなら紫原がヘルプで木吉先輩からマークを外してこっちへきたからだ。紫原は青峰が易々と振り切られた影響による動揺があったのか、俺のフェイクに跳ばなくてもブロックできる高さなはずなのに跳んでしまったのだ。

フェイクに引っ掛かった紫原を見ながら横へとジャンプをしてその巨体を躱しながらシュートを打ち、得点を決める。

 

ボールがゴールネットをくぐり抜けても尚、体育館は静けさで満ちていた。

その数秒後に味方からの歓声が湧きあがり、自陣へと戻っていった。

 

 

【side 帝光】

 

「青峰、ボーっとするのではないのだよ。」

 

藍野がゴールを決めた直後に緑間が青峰へと詰め寄った。

 

「いや、ボーっとしてたわけじゃねぇんだ。気が付いたら目の前からあいつが消えててよ…。」

 

「…青峰、切り替えろ。取り返すぞ。」

 

赤司が一呼吸おいて青峰にそう言うが頭の中では先ほどのシーンが脳内再生されていた。

考えることは後でもできると切り替え、緑間からパスをもらいボールを運び出す。

そして「やり返せよ」と言わんばかりのパスを青峰に出す。

青峰にもその意図はしっかりと伝わっており、ボールを受け取った瞬間、最大速でマークマンの横を抜けようとした。

その直後に「ドン」という音と審判の笛が響く。

 

「オフェンスファール!白6番!」

 

青峰の目の前には尻餅をついている藍野の姿があった。

 




この話書いてて好きだった。
早く原作書きたいから適当に端折りながらかなとか思ってたら、手が動き過ぎてびっくり。

ヒロインについて

  • ヒロイン無し
  • 桃井 さつき
  • 相田 リコ
  • 荒木 雅子
  • アレクサンドラ・ガルシア(アレックス)
  • 土田の姉
  • 水戸部の妹
  • オリキャラ
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