光と闇   作:通りすがりの猫。

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初の☆10と日間ランキング100位のおめでたから本日2本目の投稿。

ロデオT様、ありがとうございます。
読んでくださる皆様、ありがとうございます。

見た瞬間びっくりしました、自己満100%の作品が日間ランキングに載るとは思いませんでした。本当に感謝。


スペイン編
所謂、海外というやつ


やってきた情熱の国スペイン!

スペインといえばバルセロナやレアルマドリードといったサッカーチームが有名ではあるが、実はバスケットボール部門もあるくらいにはバスケも盛んな国なのである。

事実、スペインはアメリカに次ぐ国際ランキングは2位だ。

まだ空港についたばかりで街の様子を見ていないので分からないが、ストリートバスケとかあるのだろうか…?

…それよりスペイン語わからないけど大丈夫そう?

 

 

 

スペインに来てから1~2ヶ月が経ち学校の準備をしながらスペイン語を学ぶのと腕試しのため、ストリートバスケに参加しに行っている。

初めに行ったところが良かったのか、「バスケするの?歓迎だよ!」みたいな雰囲気でとても楽しくできている。

ただ、バスケとなると目付きが変わり、レベル的には中3時点のキセキとやりあっても勝率が3〜4割、よくて5割といったところだろう。

年齢的には高校生から大人といったところで、フィジカル面でも技術面でも全然勝てなく毎日学びばかりだ。

ストリートでも正統派のバスケをする選手もいれば独自のスタイルをもつ選手もおり、千差万別だった。

 

そんな中、プレースタイルが青峰みたいな大学生のルーカスという人がいたのでほぼ毎日1on1をしている。

ただ、ぶん投げてシュートを決めるというよりも変則的なドリブルと0→100、100→0のチェンジオブペースが凄いというスタイルだ。

勿論青峰ではないので、研究してきた癖やパターンは全く使えなかったがそれでも参考程度にはなったのでギリギリくらいついていけている。

やはり対戦相手が日本人ではないので、身体の違いからよりスピードが速く感じる場面や高さ勝負で勝てない場合が多く、苦労している。

その分、体の動きや重心をみて次にどのように動くのかを予測し、先に行動するといった天帝の眼(エンペラー・アイ)の劣化版みたいなことができるようになった。

勿論、100%ではないし全て見えているというわけでもない。あくまで予測の範疇であり未来をみることはできない。

 

そう過ごしているうちに、年越しをして2月になりスペインにきて半年が経った。

半年も経てばなんとなくスペイン語もわかるようになり、徐々にコミュニケーションもとれるようになってきた。

そんなときに、俺がバスケをしているストリートのボス的な存在であるマイケルがこう切り出した。

 

「今年もあの季節がやってきた。俺たちの誇りをかけた大切な大会だ、今日からメンバー選考の期間に入るから出場したいやつはしっかりアピールしろよ!」

 

「「「おう!!!」」」

 

「マイケル、大切な大会ってなんだ?」

 

たどたどしいスペイン語でマイケルにきくと親切に教えてくれた。

 

「あぁ、きょー(※藍野の愛称)は知らなかったか。この時期になると周辺の地区合同でのバスケ大会があって、プロチームも注目しているくらいでかい大会なんだ。特にストリートを縄張りとしてるやつらにとってはプライドがかかってる大会なんだ。一般参加もできるが、裏ではスペインのストリートバスケチームのNo.1を決める戦いでもあるんだ。去年俺たちはそこで優勝している。」

 

「なるほどね、ありがとう。」

 

「登録できるのは全員で15名!選ばれたきゃ頑張れよ!」

 

ここではボスであるマイケルが絶対であり選手も務めながら監督的な立ち位置もしている。

ボスになるには50本先取の1on1を挑み勝利する必要があるが、マイケルは別格の強さでありここ暫く誰も勝てていないようだ。

かく言う俺もスペインにきて1度挑んだことがあるが3-50でほぼ完封されてしまったのだ。

俺がライバル視しているルーカスはここの地区では4,5番目の強さだが、それでも35-50と15本差をつけられてしまうというレベルだ。

 

選考基準はマイケルの主観なので何がアピール材料になるのかはわからない。

大会だからといっても中学や高校みたいにチーム練習をするわけではなく、とにかく1on1や2on2、3on3や5vs5など試合を行っている。

 

「マイケルきいたか?」

 

マイケルの話が終わり各々が解散するとルーカスがマイケルに話を切り出した。

 

「ん?何をだ?」

 

「今年はどうやらアメリカのストリートチームがくるらしいぜ?」

 

「アメリカかぁ…そいつは楽しみだな!」

 

外国からも参加するくらいに人気な大会なのか、日本にいた頃は全く知らなかった。

そうボケっと考えていた。

 

 

 

 

…時期もありました。

本日はマイケルからのメンバー発表の日。

ここの地区は参加頻度を問わなければ、来ている人数は50~60人とかなりでかい規模で、その中でも大会へ出場を狙っているのは30~40人程とほとんどだ。

帝光の100人とまではいかないが、それなりの人数がいる。

 

「よし、集まったな。これからメンバー発表をしていく。」

 

緊張の時がやってきた…。

 

「まずは4番でPFは俺だ。」

 

最初はボスであるマイケル。身長は198cm。バスケIQ、パワー、スピード、ハンドリング、ジャンプ力に決定力等どれをとってもレベルが違う。

 

「次に5番、PGでレオ!」

 

この地区では168cmと身長は下から数えたほうが早いレオ。

だが、彼のバスケIQの高さとハンドリングのレベル、そしてスピードはこの地区ではトップクラスである。それになんといっても『鷹の眼(ホーク・アイ)』をもっているのだ。

1on1よりも2on2や3on3、5vs5といった人がいればいるほど彼の良さはグンと引き立つ。

 

「次に6番、Cでハンク!」

 

レオとは真逆で、この地区最長の214cm。圧倒的な大きさから来シーズンNBAから声がかかるだろうと言われている。

ただハンクの凄さはその大きさからくるパワーだけでなく、ステップの技術が凄くダンスをしているかのように華麗に相手を抜くのだ。

 

「次に7番、SFでルーカス!」

 

俺が勝手にライバル視をしているルーカス。変則的なドリブルとチェンジオブペースで相手を抜き去る、青峰を彷彿とさせるプレースタイル。

1on1においては彼に勝てるプレイヤーはそう多くはない。

 

「スタメンは次で最後だ!8番、SGできょー!」

 

「うそっ!?」

 

…!?まさか選ばれるとは思っておらず、つい日本語が出てしまった。

 

「お前は日本からきて毎日ボコボコにされてんのに諦めずに挑んでる姿、そして最近メキメキとあがってきた実力。ルーカス相手に1on1で勝率5割だせるのはスタメンに選ぶ理由には充分だ。」

 

「やるじゃねぇかきょー!」「おめでとう!」「お前、いつの間に俺よりうまくなったんだよ!」

 

俺に対しての祝福の声があちこちからきこえる。

 

「…俺たちはバスケやるなら国籍も人種も問わねぇが、お前が来た時は下にみていたやつがいた。それでもきょーは毎日ここにきてバスケをして実力をあげ、己の力で周りから徐々に認められていき、この今がある。誇れ、きょー。お前は強い、そしてこの地区の代表だ。」

 

「ありがとうございます!」

 

素直にここで頑張ってきたことが報われて嬉しい気持ちでいっぱいだった。

その後もマイケルは大会メンバーを発表していき、15名が決定した。

 

 

時は過ぎ、遂に大会本番当日となった。

 

「今日は絶対勝とうぜ。」

 

俺が緊張していたのを見抜いたのかルーカスが話しかけてくる。

 

「おう、頼りにしてるぜ。」

 

「あったりまえよ!ぶっちぎってやる!」

 

お互いに拳を合わせて皆の元へ向かう。

会場はストリートコートではなく、大きいアリーナで行われており、観客は勿論のことながら記者と思わしき人やテレビカメラもある。

 

トーナメントは128チームあり、合計で7回戦制となっている。1回戦から4回戦までは1日目で行われる。5回戦、準決勝、3位決定戦、決勝は2日目に行われる。

1日目の1回戦から4回戦までは時間の都合上、10分×2Qとなっている。2日目の5回戦以降は通常のバスケと同様に10分×4Qとなっている。

フルタイム換算をすると1日目が2試合、2日目が3試合とハードなスケジュールとなっている。

 

「去年戦ったやつはわかるだろうが2日通して長い時間戦うことになる!言葉の通り総力戦となるだろう!昨年の王者として負けるわけにはいかん!いくぞ!」

 

「「「おう!!!」」」

 

そうして1回戦のコートへと向かう。対戦相手はどうやら去年の大会でベスト16になった相手らしい。

 

「1回戦は調子を確かめるためにもスタメンでいく、余裕がでれば途中で交代もするから準備しておけよ。ライアン!」

 

「いつも通りね、りょーかい。」

 

ライアンと呼ばれた男はNo.10ではあるがマイケルが試合に出ている最中に交代やタイムアウトなどをとってくれる。マイケルがコート内からライアンにハンドサインで指示することもあるが、ライアン自身が状況判断をしてとることもある。

そして、1回戦開始の笛が鳴る。

 

 

 

結論としては俺たちは2日目に進むことができた。

相手の選手は癖の強い人やうまい選手がいたが、俺たちのチームと比べると中の上といったところでスペインにきてから成長した実感を得ることができた。

緊張は試合をしていくごとになくなっていった。そして普段は1on1で攻めるチームだが、俺がパスの中継役になるなど高校にいった時に『影』としても機能できるよう実戦で色々と試していった。

 

2日目も5回戦と準決勝を勝ち上がり、残すは決勝だけとなった。

準決勝と決勝の間で俺たちは雑談をしていた。

 

「マイケル!準決勝のもう一つの試合みたか?」

 

俺たちの準決勝が終わり、少し休憩していた者が大半の中、もう一つの準決勝の様子を見に行っていたルーカスが戻ってきた。

 

「どうした?なんかあったのか?」

 

「それが去年の俺たちの決勝の相手とアメリカのストリートチームが戦ってたんだが、あいつら第2Qを終えて25-78で負けてんだよ!」

 

!?今は1回戦じゃなくて準決勝だぞ?あり得るのか?

 

「ルーカス、アメリカのストリートチームの映像あるか?」

 

「あぁ、ちゃんととってきたぜ。みてみろ。」

 

そう言って俺も含めて皆が映像をみると…。

こいつらは!?まさか!!

 

「特にこの4番と8番がやべぇ、ノーモーションからのパスを出す4番と圧倒的身体能力で破壊する8番。俺らでもパワーで勝てるやついるか怪しいぞ…。」

 

そこの映像に映っていたのは黒バスの映画でも登場した『ナッシュ・ゴールド・Jr』と『ジェイソン・シルバー』が所属するジャバウォックだった。

 




ジャバウォックがでてきたのは完全に構想外です。
なんか急にナッシュとシルバーが俺の頭の中で暴れだしました、だれか助けて。

ヒロインについて

  • ヒロイン無し
  • 桃井 さつき
  • 相田 リコ
  • 荒木 雅子
  • アレクサンドラ・ガルシア(アレックス)
  • 土田の姉
  • 水戸部の妹
  • オリキャラ
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