飯マズ脱却の為ならサブカルを布教する【オリジナル】   作:苺のタルトですが

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地球のノラえもんのゲームの反応を早く知りたい。

このゲームをもし地球が買わなかったら強制的にノラえもんミュージアムに入れてやってもらうのだと言っていたので、地球のお偉方に拒否は最初からなかったようで定期安心。

 

シナリオが進み、カプセルに入っていたソラコは自分がここにいる経緯を説明してくれた。

 

「私達の星にある日、暗雲が現れたの」

 

暗雲とは比喩ではなく、本当に空が黒くなり街は大パニックになったらしい。

暗闇になったのなら、どこもそのような反応になりそうなものだろう。

 

「暗雲をもたらしたのは闇の星からやってきたヤミラという宇宙人でした。やつは、やつは私達の星を閉ざし、己の船を地に下ろしたあと……闇の街となった場所の支配者になったのです」

 

凄くオリジナルストーリーっぽい。

全員先のストーリーに期待が胸をときめかせる。

リーシャも体験型のゲームという意味で楽しくなった。

ヤミラなるものを打ち倒す話なのだろうか。

ソラコを見て、そのオリジナルキャラクターのビジュアルに大統領のセンスが垣間見える。

 

「取り敢えず立ち話はなんだからうちに来たら」

 

と、言いそうなことを言ってみると、ソラコはぱちぱちと目を瞬く。

 

ノラえもんがタケコフターを出してソラコに渡して使い方をレクチャー。

ソラコは驚きながらもそれを使いこなそうとする。

ソラコとノラえもん一同は我が家にとんぼ返りすると、自室に招く。

 

ソラコは珍しいのか目をあちこちに向けて、ノビノビの自室を観察。

日本の家ってカチッとしているよね。

 

「で、貴方はだれなの?」

 

「僕ノラえもん」

 

「私達はノビノビです」

 

複数人プレイ対応らしく、三人称であっても彼らは人数を認識していた。

 

「ノビノビ、ノラえもん。よろしくね」

 

「どうして地球に落ちてきたの?」

 

シナリオを進めようと聞けば、救援を要請する為に星を探していたら、急に宇宙嵐が襲い地球へ不時着してしまったという。

不時着したのね。

なら、落ちてしまったという目撃情報はそれだったのだろう。

 

メタい話だけど、地球の日本のこの街に落ちるのが凄いや。

ノラえもんとかが居るから、とかかな。

 

ノラえもんの亜空間四次元ポケットでないとどうにも出来ない問題ばかりだもんね。

 

「お願いします!私達の星を助けてもらえませんか!」

 

「え、そんなこと言われてもな」

 

ジャニクとて、解決出来るか分からないことを簡単に承諾出来ないのだろう。

いや、実はノビノビに成り切ってそう述べているのかも。

 

「お願いします!私達の星をっ」

 

ソラコは頭を下げる。

承諾するかしないかという選択肢があるのだろう。

私もひねくれプレイをしたことがある身。

いいえを選んだことなど星の数ほどある。

一度は選ぶということもあるのだが、今回は彼らに楽しんでもらわねば。

 

「むう。我らアニメ布教隊と相談しますので暫しお待ちを」

 

アルメイはお約束を知らないので、真面目に答える。

良いところだよ。

ソラコは呆気に取られていて、待ちぼうけした状態になる。

 

「どうします?私達にやれると思いますか?」

 

ノラえもんの映画を思い出そう、と彼らに教える。

映画版ではこういう困難もありきのお話だったでしょ。

 

「正直な話、ジャニクのスペックがあればノラえもんなしでクリア出来る。でも、ここはノラえもんの世界。私達は今、ノビノビだから、ノビノビとしてどうするかを考えれば良いんじゃないかな」

 

「そうでした。私は今ノビノビでしたね。ということは、ここはお断りでしょう」

 

アルメイは灰色の脳細胞で導き出した答えを告げ、ソラコに向き直る。

 

「私達では無理なので、ほかを当たってください」

 

「そ、そんなぁ」

 

ソラコは泣いて外へ飛び出した。

ゲームオーバーだと思っていたが、待っていても、なにも起こらなかった。

3人で首を傾げていると静かにしていた大統領は顔をぺかりとさせて、説明してくる。

 

「実は、はいといいえで反応とシナリオの分岐点も変わるんだ」

 

「しかし、私達は一度断って次はやるといった意味で答えたわけではありません。何度言われても、断るので」

 

「それじゃあストーリーが進まないから、やるって言っておくれ」

 

大統領はムフフ、と取り成す。

 

「明らかにスペックとステータスが合いませんよ。ノビノビに星を救うことは不可能です」

 

「ノビノビくん。ボクは未来の猫型ロボット。もしかしたら道具を使えば星を助けられるかもしれないよ」

 

業を煮出したノラえもんが、遂にシステムとして口出ししてきた。

流石はスーパー知能。

 

「それならノラえもんだけで行けば良いのでは。ノビノビでは足手まといにしかならないのですよ」

 

アルメイはどう頑張ってもノビノビには無理だと判断している。

冷静なスポーツコーチの如くシビアだ。

キャラを愛しているからこそ、危ない目に合わせたくないんだろう。

 

「それなら!友達を呼ぼう」

 

「まさか、友達って!?」

 

ジャニクが前のめりになる。

 

「彼らを呼ぼう、ノビノビくん」

 

「ステータス総合を試みても無理難題ですよ」

 

アルメイはキャラ愛が強すぎて進められそうにないので、私が進めることにした。

 

「よおし、電話電話」

 

一階に降りて電話をかける。

勝手に表示が出てタッチすると電話がかかる。

この電話は皆使えるかな。

アニメ視聴者なら知ってるか。

 

『なんだ?』

 

『どうした?』

 

『分かったわノビノビさん』

 

全員ノビノビの家に集合させる。

影も形もなかった彼らは果たしてくるのだろうか。

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