飯マズ脱却の為ならサブカルを布教する【オリジナル】   作:苺のタルトですが

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◎ルバニアファミリー2

アルメイを起こして再度私に説明させる彼女はメモを取る。

 

事実か確認させるのはまあ、うん仕方ないよね。

 

店に連れて行って欲しいと言われた私は一日で済むのか不安になり、地球の日本ゼクシィ担当者に連絡した。

 

田中氏である。

 

彼はミニチュアの人形の店に興味を抱いたことを伝えて、貸し切りにしてもらうように伝える。

 

貸切はちゃんと私達の資金から賄われる。

 

山田は新たなる地球の販売に勿論、国へ報告を挙げていたが、やることといえばいつも通り、店の手配である。

 

販売などの計画は違う人達が考えてくれる事だろう。

 

山田は経済の活性化に安堵した。

 

今のところ、宇宙人達の印象は良い。

 

特に攻撃をしてくるという過激なことはしない、温厚さ。

 

その温厚さはお人好しともいうのだとリーシャという少女が述べていた。

 

「こんにちわ、山田さん」

 

山田は突然現れた宇宙人に動じることなく笑顔を向ける。

 

2人はわくわくした顔をしている。

 

流石の山田も無表情ながらも、アルメイがとんでもなくサブカルが大好きなのは大変理解していた。

 

単に顔色が変化しないというだけで、熱量が半端ない。

 

リーシャという少女は食べ物が好きなのでそちらを毎回アピールしている。

 

間違えられたものはいつもニュースとして放送して、その食べ物は毎回受注過度により生産がパンクしている。

 

地球中から飛ぶように欲しいと言われて、生産者は過労で悲鳴を上げている。

 

宇宙人も絶賛しているもの。

 

リーシャから言わせて貰えば全て肯定している状態なので、嘘でも本当でもないゆえに何かいうことはないけど、自分を軸に宣伝されると気恥ずかしさが凄い。

 

ゼクシィ星では主に、大統領が自ら宣伝しているので彼女が前に出ることはそんなにない。

 

山田は挨拶を返して手配しておいた玩具店を案内する。

 

あと5つ程候補に抑えているので、なにかダメだった時も用意してある。

 

ただ、山田が見聞きした感覚ではこの店で3日は居座りたがるのではないか、と踏んでいる。

 

一度ハマれば永久的に愛用すると説明は受けていて、そこに差は生まれど販売拡大や今後の地球の生産ラインも変化する筈。

 

と、首脳陣もニコニコしている。

 

問題は日本以外の国。

 

今の所海外へ行きたいという要望はない。

 

さらりと紹介する時があるが、反応はあまりない。

 

仕方ない部分もある。

 

彼らはアニメなどを求めているので、やはり日本に重きをおくということは、自然な成り行きだ。

 

もし、ウエスタンものやカンフーなどに興味を持っていたら絶対にすぐにあちらの国は赴いていたと山田は各国の残念そうな顔を思い出す。

 

『アニメや小説を求めるのなら、私達の国はへ誘うのは難しそうですなぁ』

 

『いやいや、私達の国はここ数年アニメーションに力を入れていて』

 

『私達もゲームに資金を援助してます』

 

宇宙人との接触以降、彼らはサブカルと食べ物を求めていると知り、地球全体はそちらを活発に動き出す。

 

肝心の女児達は案内されたホビーショップへ入ると目をキラリとさせ、いそいそと吸い込まれる。

 

アルメイ女史は圧倒的な並びをしている玩具を一つ一つじっくりと見ている。

 

リーシャ女史はというと、特に決まってない歩き方で適当に目を動かしている。

 

こうして見ていると二人の慣れ方が違う。

 

側には店員とミニチュアに詳しい専門家が立っている。

 

人形について説明出来ると更に欲しくなるからという狙い。

 

「リーシャ、見てください。ここは王国でしょうか。ミニチュアと玩具の国に私達は迷い込んだのでしょう」

 

「言われてみればお菓子の家みたいなものだね」

 

「……はい?お菓子の家とは?」

 

アルメイは、なにかの聞き間違えだろうかと書き直す。

 

「お菓子で出来た家だよ。そのままの意味。全部一つ残らず食べられる。物語に出てくるし現実にもあるし。ほら、ホビーのミニチュアの家あるでしょ」

 

と、箱に入れられている家の形をした玩具を指さす。

 

「この模型がお菓子とか売ってるよ」

 

「売ってるよとは?」

 

「うん?うん、だから、売ってて食べられるんだって」

 

「全て?」

 

「全部ね。ドアも窓も屋根も」

 

「食べたいのですが」

 

「じゃあ作ってくれる所を探して予約すればいい」

 

「私が手配しておきましょう」

 

「あ、山田さん待ってください。ただ作ってもらうんじゃなくて、アルメイのモデルハウスを描かせてから相談していって、作ってもらおうかなと思ってるんです」

 

「よくご存知ですね。分かりました」

 

山田さんに伝えるとアルメイがつんつんと私の服を引っ張る。

 

何の話をしているのか、と聞いてくるので、お菓子は作ってもらえるのだが、自分で家を考えることも出来ると丁寧に説明する。

 

山田に貸してもらったタブレットを使い、画像を見せると、彼女はその画像の種類と豊富さ、使われている食材に絶句。

 

アルメイは取り敢えずこの店を堪能したいと良い、山田さんには作ってくれる人の手配とサンプルの購入を頼んだ。

 

先ずは現物を見せれば、アルメイも分かりやすいだろう。

 

私も引き続きお店を見る。

 

折角貸し切りにしてくれているので、ゆっくり見ていく。

 

はしゃぐ幼馴染は、とても可愛い。

 

山田もニコニコと笑みを携えて、

 

ファミリーのシリーズの玩具を舐めるように見て、彼女は専門の店員さんに質問している。

 

店員さんはどうやらシルバニアフ◎ミリーを販売している会社の人間らしい。

 

やはり山田もやり手だが、国も力を入れてくれているらしい。

 

案内してくれている人はフィギュアについて色んなものがあるのだと説明し、宇宙人に楽しそうに語っている。

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