飯マズ脱却の為ならサブカルを布教する【オリジナル】   作:苺のタルトですが

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シルバニアファミリア6(日本でも)【完】

2人は大変ノリの良い状態で私と共にミニチュアフェアの準備をしてくれた。

 

建物は勿論程よく広く、人が入っても余裕があるように大きめにする。

 

展示物はミニチュア、私の私物となるので、勿論非売品。

 

ミニチュアフェアの準備を着々と済ませると、告知するべきなのかと悩む。

 

告知したら膨大な数の来場者がくるのは想像できる。

 

それを捌けるのかというと、臨時的にロボを使えば良い。

 

プログラムを使えば安全に人の流れをコントロール出来るのだから、経営出来る。

 

告知について母と父達と相談していくと、近所から既に何をするのか気になっていると聞かれているらしい。

 

そう言われれば確かに気になるよねと思う。

 

近所でなにか建物が建ったらなんであれ、私でも気になってつい聞いてしまうかもしれない。

 

私は告知は先ず近所から始めようかなと、展示をダンジョン風にすることにした。

 

ダンジョンというものを考えたら、もっと凝りたいと思い、ダンジョンについて説明するのが大変かもしれないと、ダンジョンについての説明を手前に設置。

 

リーシャは父達も誘ってダンジョンを体験してもらう。

 

実は家族内だけで読める、地球の漫画やアニメをお父さん達は読めたり見れたりするので、ダンジョンを知っている。

 

つまり、父達はダンジョンを何かを知っているので、迷宮らしさを感じ取っている。

 

「まるでダンジョン〇〇ね!」

 

「いやいや、これはダンジョン運営系に通じるものがあるんじゃないか?」

 

と、それぞれ該当する作品を言うが、ダンジョンものは既にジャンルとして確立されているので、今となってはサブカル界に乱立している。

 

よく言えばたくさんあって、ダンジョンものが好きならばたくさん見たり、読めたりするということ。

 

今や異世界ものにダンジョンは付きもの。

 

地球には存在しないから想像なのだが、それはそれは事細かく考えられているわけで、私たちの星では到底なし得ない空想を考える力。

 

そういうところが、地球人の強み。

 

うちの大統領はさぞかし悔しがっていることだろうね。

 

ゼクシィ人には真似したくてもネタがないから。

 

なんとか告知を終わらせてリーシャ達親子は拡散しないようにと伝えるが、果たして効果はあるのかという疑問はある。

 

でも、今は目と鼻の先のことを優先しなくては。

 

取り敢えず、ダンジョン風の建物でフェアを開催する。

 

 

私達はついでとばかりに、ミニチュアをコンセプトにしたカフェというか、飲み物も販売することにした。

 

母たちはコンセプト?とか何故飲み物?とか言っていたけど、今や地球ではゲームやアニメ、またはキャラクターとコラボしたコラボカフェなんて珍しくもなんともない。

 

ということを説明したけどピンときてない。

 

開催する前に一応コラボしているというカフェにつれていき、全ての種類を注文し、アニメのステッカーを貰うという体験をした2人。

 

私も初めてコラボしているカフェへ行ったので、なるほど!と勉強になった。

 

 

何事も経験ってことなのね。

 

カフェに来たリーシャの両親は勿論興奮で血圧が上がるかもと思うくらい、興奮していた。

 

兎に角煩いと思われかねないので、防音したけど。

 

それを認識した2人は余計に隠さなくなった。

 

それを見て、カフェのアイデアをゼクシィにも取り入れるのを決めたわけだ。

 

段々一家でやる規模じゃなくなってきたなと冷や汗もかく。

 

規模は大きくなったけれど、全自動化がやってくれているので、私達の負担になることはなにもない。

 

そして、入場をさせる方法などを話し合い、遂に開店。

 

フェアに開店は合ってるのか、合ってないのか。

 

予想外、予想内、どちらも言える数の人達がぞろりと足並み揃え、室内……店内へ吸い込まれる面々。

 

「凄いわ」

 

「ミニチュア?」

 

冊子も用意して軽く紹介しているので、わけもわからず中に入る、というわけではない。

 

興奮したり、うっとりして立ち止まられても詰まるだけなので、時間になったら床が動いて強制的に動くようにもしている。

 

ノラエモンミュージアムみたいにデカかったら制限もないんたけど

 

中に入るゼクシィ人達は目を爛々とさせて進む。

 

ワクワクが止まらないと顔に出ている。

 

ミニチュアを目にした彼女達は、驚きと戸惑いをないまぜにさせていた。

 

戸惑いは小さいだけなのに可愛すぎるという訳のわからない感情。

 

「「「可愛いっ」」」

 

「「小さいわ」」

 

「「ドキドキする」」

 

という客の声が聞こえる。

 

アンケート代わりにメモに書いていく。

 

「かわいいなぁ。持って帰りたい」

 

「どこに売ってるのかしら?」

 

「もしかして、だけど」

 

「地球?」

 

と、大当たりを引く。

 

まあ、リーシャ達が地球からものを持っているのはみんなに知られている。

 

「買いたいわ!」

 

「買いに行けるの?買いに行かなきゃ!」

 

フェアの話が広がると大統領が来た。大統領が来る時は予約してと言いたかったが、あの目を見ると言えなくなる。

 

長生きしているけど、やはり私からしたら、子供に見えるもん。

 

くっ、となりながら案内した。

 

フェアの最終日、山田に指定された通り……山田はミニチュアの在庫をかき集めてパニックになる前に、ミニチュア人形の大大大感謝デイなるものを開催して、ミニチュアならばなんでもいいやと山田はちょっぴりヤケクソ。

 

いや、ちょっぴり泣きそうになりながらも募集したらあっという間に集まった。

 

一般市民の中古品を集めずとも、何故か自然と集まり、中古でも構わないというブースも広げた。

 

勿論、外でとなる。

 

とんでもない人数になるのだ。

 

で、となるが、屋台となるものも出すことにした。

 

食べ物に関しては山田はとても厳しく厳しく審査し、選ばれた露店しか出せない。

 

そして、その屋台は大量に用意しておく事をちゃんと言い、それが出来るようにフォローした。

 

大盛況でないわけがなく、リーシャは地球の日本でミニチュア展なるものが開催されるとフェアの中だけに告知したのだが、どうやら爆発的に拡散されて、地球にゼクシィ星の人達が殺到した。

 

殺到するのは良いけど押し寄せないようにと念押ししておいたので、ひっぴりと三列に並び礼儀正しく、ミニチュア展はパニックにならずにすんだ。

 

状況を把握しているリーシャはちらりと様子を見に行ったけれど、何の問題もなく、寧ろ山田達に凄くお礼を言われた。

 

ゼクシィ人が毎回お礼や、疲弊している店の人を見たら代わりに店のレジをしてくれたりしたのだという。

 

その時は、現金なのでレジ操作をせずとも出来る。

 

ゼクシィの人達は折を見て、代わる代わるやりくりしていき、リーシャも手伝った。

 

アルメイやジャニクも参加していたが、彼らは商品の方に夢中になりすぎて立ち止まっていて、わかりやすかった。

 

ゼクシィの住人達も立ち止まるけど、彼女達は更に上を行くサブカル好き。

 

特に手伝ってもらう気はなかった。

 

こういうのはボランティアだ。

 

ボランティアだったけど、サインを求められて書いた。

 

手伝ってくれたのならば安いもの。

 

さらりと書いて渡すと宝物みたいに抱えるのでこちらの心が暖かさにキュッとなる。

 

あー、ゼクシィ人好き。

 

地球の人達に協力してもらえて、私って本当に運に恵まれてるなぁ。

 

「ありがとうございます」

 

リーシャさん、と笑いかけられる。

 

「ミニチュアを紹介してもらえて、私達、本当に毎日楽しいです」

 

「良かった。これからも色々持ってくるね」

 

こくっ、と頷いてキラキラと目を濡れさせて、ミニチュアの買い込んだ品物を持って帰っていくのを見送る。

 

可愛いなぁ、やっぱり。

 

二度見しても、三度見しても、ゼクシィの人達、ピュアってて和む。

 

見惚れていると、店員さんと声をかけられて振り向くとすごい速度でアルメイがレジを打っては清算していた。

 

あっちで商品を見ていたのにいつの間に?

 

ジャニクは露店の仮面屋を見ていた。

 

全種類と言って買っていたのを目撃。

 

その間に減っていく波を見続けて、ハッとなる。

 

他も見ておこう。

 

アルメイに会計は任せて、あとは露店を見ることにした。

 

美味しそうな食べ物が並ぶ。

 

今や普通になった地球産の食べ物は、ゼクシィの人達の舌を変えさせた。

 

とはいえ、主食であるあの激マズなアレも今でも食べられるのだから、食べ慣れた味的な扱いになっているみたい。

 

私は当然食べられないけどね!

 

皆幸せそうにしている。

 

リーシャは山田と打ち合わせして良かったと笑みを浮かべる。

 

大統領主催のものをするのもありだが、今回は地球がやっても良いのだろうと、慣れた頃合いだろうから、山田とそろそろ良いかもねと話し合っていた。

 

成功したし、なにか問題を起こしたこともない。

 

地球で正解だ。

 

ニコニコとなる顔を引き締めて、最後まで見守った。

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