遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第9話 決勝戦! 来人VS遊星

「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンで、ダーク・ダイブ・ボンバーを攻撃!! 旋風のヘルダイブスラッシャー!!」

 

「ぐあああ!!」

 

ボマー LP1800→0

 

WINNER 未谷来人

LOSER ボマー

 

ボマーのDホイールが停止し、大きくスピンする。

 

「来人の勝ちだ!」

 

「っしゃあ!」

 

来人はDホイールを止め、ボマーに駆け寄った。

 

「・・・ん?」

 

ふとボマーのDホイールを見ると、ソリッドビジョンのはずのチャリオット・パイルが消えずに後輪についたままになっていた。

 

「いいデュエルだったぜ、ボマー。」

 

「来人・・・見事だった・・・。私の、完敗だ・・・。」

 

なぜかボマーの声が会場に響き渡る。

 

「私は負けた。だが、私の使命は終わってはいない!」

 

「何?」

 

「私はこの大会に優勝し、その式典でゴドウィンの行った事実を公にするつもりだった。だが今やそれは、叶わぬ夢。ならば、この場で復讐を果たすまで!」

 

「復讐だと? どういうことだ。」

 

「これを見ろ!」

 

会場のディスプレイにある光景が映し出される。

 

「無に帰した、我が村を! これが私の村だ! 私の故郷だ!」

 

映し出されたのはボマーの故郷だった。それは見るも無残に、荒廃していた。

 

「これが・・・お前の故郷・・・。」

 

「ゴドウィンは、赤き竜を復活させようと、私の村を実験材料にした! そして、私の村は・・・!」

 

村が光に包まれ、消え去る映像が流れる。

 

「村人全員が行方不明。そしてその中に、私の兄妹もいた・・・。」

 

「じゃあ、お前の兄妹はもう・・・。」

 

「遊星、ジャック、来人! ゴドウィンを信じるな! ゴドウィンに赤き竜を渡してはならない!」

 

そう言うと、ボマーは自分のDホイールに乗り、突如走り出した。

 

「ボマー!?」

 

「奴とは・・・私のこの手で決着を着ける! 私の故郷の仲間のために! 私の大切な兄妹のために! こんな悲しみをもう二度と繰り返させないために!」

 

「・・・! まさか・・・!」

 

来人はボマーの行く先を見て、急いでDホイールに乗り込んだ。ボマーはゴドウィンのいる観客席に突っ込もうとしていた。

 

「ボマー!!」

 

ボマーを追う来人、そして映像を見ていた遊星が飛び出す。

 

「!!」

 

来人、遊星のDホイールがボマーのDホイールに激突し、ボマーを止める。

 

「遊星ぃ!! 来人ぉ!! なぜ止めたぁ!! なぜ!!」

 

「ボマー・・・俺も奴を許すことはできない。だが、力づくで決着を着けるなら、お前も奴と同じだ。」

 

「ぐ・・・ああああ!!!」

 

ボマーの悲痛な叫びは、会場にこだました。

その後、ボマーはセキュリティに連行された。ボマーの告白によって、会場はざわつきを見せる。

 

「会場の皆さん、どうかご安心ください。」

 

ディスプレイにゴドウィンが映し出される。

 

「私は治安維持局長官として、皆さんを守る責任があります。どんなことが起ころうとも皆さんを守ります。この命に代えても。」

 

ゴドウィンの言葉に観客は称賛の声を上げる。

 

「この場はうまく収めた・・・か。・・・戻ろうぜ、遊星。次は、決勝だ。」

 

来人は遊星の肩を軽くたたく。

 

「・・・ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いよいよ決勝か。」

 

「どっちが勝つんだろうねぇ。」

 

「どっちも、すごいデュエリストだもんね・・・。」

 

天兵は二人のデュエルを頭に浮かべた。

 

「私は・・・来人を応援する。」

 

龍亞は驚いた顔で龍可を見た。

 

「なんで? なんで来人なの?」

 

「べ、別にいいでしょ?」

 

ぷいっと顔を逸らす。

 

「・・・へぇ~。」

 

「な、何よ。」

 

「べっつに~?」

 

「イエェェイ!! いよいよ決勝戦だぁーー!! この決勝戦のウィナーがキングへの挑戦権を得るぅ!! 偉大なるキングに拝謁し、下剋上のチャンスを勝ち取るのは、どっちだぁ!! 一人目のチャレンジャー! 二刀流のトリックスター! 未谷来人ーー!!」

 

MCの紹介で、来人のDホイールが飛び出してくる。

 

「そしてぇ! サテライトの流れ星! 不動遊星ーー!!」

 

歓声が上がるが、一部ではブーイングが起こる。

 

「さっきはいろいろあったが、ここはあいつの分まで楽しませてもらうか。」

 

「来人には悪いが、俺はここで負けるわけにはいかない。」

 

「なら、俺を踏み越えるこったな。行くぞ!!」

 

「「フィールド魔法、スピードワールド、セットオン!」」

 

『デュエルモード、オン。オートパイロット、スタンバイ。』

 

「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」

 

遊星 LP4000 手札5 SPC0

 

来人 LP4000 手札5 SPC0

 

「先攻はもらう! 俺のターン!」

 

遊星 手札5→6

 

「シールド・ウォリアーを守備表示で召喚!」

 

シールド・ウォリアー DEF1600/レベル3

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

遊星 SPC0→1

来人 手札5→6 SPC0→1

 

「SR バンブー・ホースを召喚!」

 

SR バンブー・ホース ATK1100/レベル4

 

『来人、今回はスピードロイドデッキを使うようだぁーー!!』

 

「バンブー・ホースの効果! 召喚時、手札からレベル4以下のスピードロイド1体を特殊召喚できる! チューナーモンスター、赤目のダイスを特殊召喚!」

 

SR 赤目のダイス ATK100/レベル1

 

「赤目のダイスの効果発動! スピードロイド1体のレベルを1から6までに変更できる! バンブー・ホースをレベル5に変更!」

 

バンブー・ホース レベル4→5

 

「レベル5となったバンブー・ホースにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 風を纏う魔剣が、今ここに現れる! シンクロ召喚! HSR 魔剣ダーマ!」

 

HSR 魔剣ダーマ ATK2200/レベル6

 

「魔剣ダーマでシールド・ウォリアーを攻撃! 魔剣ダーマが守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を超えていれば、貫通ダメージを与える!」

 

「ぐあああ!」

 

遊星 LP4000→3400

 

「メインフェイズ2、魔剣ダーマの効果。墓地の赤目のダイスを除外し、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

遊星 LP3400→2900

 

「ターンエンド!」

 

遊星 LP2900 手札4 SPC1

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ1

 

来人 LP4000 手札4 SPC1

【モンスター】

魔剣ダーマ(ATK2200/レベル6)

【魔法・罠】

 

『来人、いきなり遊星のライフポイントを1100も削ったぁーー!! このまま主導権を握るのかぁーー!!』

 

「ちんたらやってたら、さっさと終わらせちまうぞ、遊星!」

 

「そう簡単にはとらせない! 俺のターン!」

 

遊星 手札4→5 SPC1→2

来人 SPC1→2

 

「Sp-エンジェル・バトンを発動!」

 

Sp-エンジェル・バトン(アニメオリジナル)

通常魔法

自分のスピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。

 

「スピードカウンターが2つ以上の時、デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる! そして今捨てたジェット・シンクロンの効果発動! 手札を1枚捨てることで、墓地から特殊召喚できる!」

 

ジェット・シンクロン ATK500/レベル1

 

「さらに、マックス・ウォリアーを召喚!」

 

マックス・ウォリアー ATK1800/レベル4

 

「レベル4のマックス・ウォリアーにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング! シンクロ召喚! 飛び立て! ジェット・ウォリアー!」

 

ジェット・ウォリアー ATK2100/レベル5

 

「ジェット・ウォリアーの効果発動! シンクロ召喚に成功した時、相手のカード1枚を手札に戻す! 魔剣ダーマを手札に戻す!」

 

ジェット・ウォリアーから巻き起こった風が魔剣ダーマを吹き飛ばした。

 

「く!」

 

「ジェット・ウォリアーでダイレクトアタック!」

 

「ぐあああ!!」

 

来人 LP4000→1900 SPC2→0

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

『ここで遊星、強烈な一撃を叩き込み、来人のスピードカウンターを0にしたぁ!!』

 

「やってくれたな。俺のターン!」

 

遊星 SPC2→3

来人 手札4→5 SPC0→1

 

「SR ベイゴマックスを特殊召喚!」

 

SR ベイゴマックス ATK1200/レベル3

 

「ベイゴマックスの効果により、デッキからスピードロイド1体を手札に加える! 俺はタケトンボーグを加え、そのまま特殊召喚!」

 

SR タケトンボーグ DEF1200/レベル3

 

「タケトンボーグの効果発動! 自身をリリースし、デッキからスピードロイドチューナー1体を特殊召喚できる! 2体目の赤目のダイスを特殊召喚!」

 

赤目のダイス ATK100/レベル1

 

「赤目のダイスの効果! ベイゴマックスをレベル4に変更!」

 

ベイゴマックス レベル3→4

 

「レベル4となったベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 昔より伝わりし剣劇よ、立ち塞がる敵をその身で切り払え! シンクロ召喚! いでよ、HSR チャンバライダー!」

 

HSR チャンバライダー ATK2000/レベル5

 

「チャンバライダーでジェット・ウォリアーを攻撃! チャンバライダーはダメージ計算時、攻撃力を200ポイントアップさせる!」

 

チャンバライダー ATK2000→2200

 

「く!」

 

遊星 LP2900→2800

 

「まだだ! チャンバライダーは1ターンに2回攻撃できる! 2回目の攻撃!」

 

「トラップ発動! くず鉄のかかし! モンスターの攻撃を無効にする!」

 

くず鉄でできたかかしがチャンバライダーの攻撃を受けとめる。

 

「発動後、くず鉄のかかしはフィールドにセットされる!」

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

遊星 LP2800 手札5→2 SPC3

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2(1枚くず鉄のかかし)

 

来人 LP1900 手札5→3 SPC1

【モンスター】

チャンバライダー(ATK2200/レベル5)

【魔法・罠】

伏せ1

 

「俺のターン!」

 

遊星 手札2→3 SPC3→4

来人 SPC1→2

 

「ニトロ・シンクロンを召喚!」

 

ニトロ・シンクロン ATK300/レベル2

 

「さらに自分フィールド上にチューナーモンスターが存在するとき、墓地からボルト・ヘッジホッグを特殊召喚できる!」

 

ボルト・ヘッジホッグ ATK800/レベル2

 

「ボルト・ヘッジホッグだと・・・? ・・・ジェット・シンクロンの時か!」

 

「さらに墓地のジェット・ウォリアーの効果! レベル2以下のモンスターをリリースすることで、墓地から復活する!」

 

ジェット・ウォリアー DEF1200/レベル5

 

「レベル5のジェット・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング! 集いし思いがここに新たな力となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 燃え上れ! ニトロ・ウォリアー!!」

 

ニトロ・ウォリアー ATK2800/レベル7

 

「ニトロ・シンクロンをシンクロ素材としたことにより、カードを1枚ドローする! ニトロ・ウォリアーでチャンバライダーを攻撃! ダイナマイトナックル!」

 

チャンバライダー ATK2200→2400

 

「トラップ発動! リターン・ダメージ!」

 

リターン・ダメージ(アニメオリジナル)

通常罠

相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動できる。このターン自分が受ける戦闘ダメージは受けず、その戦闘ダメージの数値分のダメージを相手ライフに与える。

 

「この戦闘で発生するダメージは相手に跳ね返される!」

 

「ぐああ!」

 

遊星 LP2800→2400

 

「さらに、チャンバライダーの効果! 墓地に送られたとき、除外されているスピードロイド1体を手札に加える! 赤目のダイスを回収!」

 

「トラップ発動! シンクロ・オーバーリミット!」

 

シンクロ・オーバーリミット(アニメオリジナル)

通常罠

このターンのバトルフェイズ中にシンクロモンスター1体が戦闘で

相手モンスターを破壊した時に発動できる。このターン戦闘を行ったシンクロモンスターはもう1度戦闘を行い、ダメージステップ終了時に破壊される。

 

「俺のシンクロモンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、もう1度攻撃できる! ニトロ・ウォリアーでダイレクトアタック!!」

 

「ダイレクトアタックされるとき、手札のSR メンコートを特殊召喚できる!」

 

SR メンコート ATK100/レベル4

 

「さらに、相手モンスターの表示形式を変更する!」

 

ニトロ・ウォリアー ATK2800→DEF1800

 

「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「お互いにライフを削る展開が続くな。」

 

「どっちもシンクロ召喚で次々と強力なモンスターが出てくる・・・。」

 

「遊星も来人もどっちもすごい!」

 

(・・・来人・・・。)

 

『クリクリ~・・・。』

 

龍可の精霊、クリボンが不安な顔で現れる。

 

(クリボン・・・? ・・・何かが、何かが起こるというの・・・?)

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