「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンで、ダーク・ダイブ・ボンバーを攻撃!! 旋風のヘルダイブスラッシャー!!」
「ぐあああ!!」
ボマー LP1800→0
WINNER 未谷来人
LOSER ボマー
ボマーのDホイールが停止し、大きくスピンする。
「来人の勝ちだ!」
「っしゃあ!」
来人はDホイールを止め、ボマーに駆け寄った。
「・・・ん?」
ふとボマーのDホイールを見ると、ソリッドビジョンのはずのチャリオット・パイルが消えずに後輪についたままになっていた。
「いいデュエルだったぜ、ボマー。」
「来人・・・見事だった・・・。私の、完敗だ・・・。」
なぜかボマーの声が会場に響き渡る。
「私は負けた。だが、私の使命は終わってはいない!」
「何?」
「私はこの大会に優勝し、その式典でゴドウィンの行った事実を公にするつもりだった。だが今やそれは、叶わぬ夢。ならば、この場で復讐を果たすまで!」
「復讐だと? どういうことだ。」
「これを見ろ!」
会場のディスプレイにある光景が映し出される。
「無に帰した、我が村を! これが私の村だ! 私の故郷だ!」
映し出されたのはボマーの故郷だった。それは見るも無残に、荒廃していた。
「これが・・・お前の故郷・・・。」
「ゴドウィンは、赤き竜を復活させようと、私の村を実験材料にした! そして、私の村は・・・!」
村が光に包まれ、消え去る映像が流れる。
「村人全員が行方不明。そしてその中に、私の兄妹もいた・・・。」
「じゃあ、お前の兄妹はもう・・・。」
「遊星、ジャック、来人! ゴドウィンを信じるな! ゴドウィンに赤き竜を渡してはならない!」
そう言うと、ボマーは自分のDホイールに乗り、突如走り出した。
「ボマー!?」
「奴とは・・・私のこの手で決着を着ける! 私の故郷の仲間のために! 私の大切な兄妹のために! こんな悲しみをもう二度と繰り返させないために!」
「・・・! まさか・・・!」
来人はボマーの行く先を見て、急いでDホイールに乗り込んだ。ボマーはゴドウィンのいる観客席に突っ込もうとしていた。
「ボマー!!」
ボマーを追う来人、そして映像を見ていた遊星が飛び出す。
「!!」
来人、遊星のDホイールがボマーのDホイールに激突し、ボマーを止める。
「遊星ぃ!! 来人ぉ!! なぜ止めたぁ!! なぜ!!」
「ボマー・・・俺も奴を許すことはできない。だが、力づくで決着を着けるなら、お前も奴と同じだ。」
「ぐ・・・ああああ!!!」
ボマーの悲痛な叫びは、会場にこだました。
その後、ボマーはセキュリティに連行された。ボマーの告白によって、会場はざわつきを見せる。
「会場の皆さん、どうかご安心ください。」
ディスプレイにゴドウィンが映し出される。
「私は治安維持局長官として、皆さんを守る責任があります。どんなことが起ころうとも皆さんを守ります。この命に代えても。」
ゴドウィンの言葉に観客は称賛の声を上げる。
「この場はうまく収めた・・・か。・・・戻ろうぜ、遊星。次は、決勝だ。」
来人は遊星の肩を軽くたたく。
「・・・ああ。」
「いよいよ決勝か。」
「どっちが勝つんだろうねぇ。」
「どっちも、すごいデュエリストだもんね・・・。」
天兵は二人のデュエルを頭に浮かべた。
「私は・・・来人を応援する。」
龍亞は驚いた顔で龍可を見た。
「なんで? なんで来人なの?」
「べ、別にいいでしょ?」
ぷいっと顔を逸らす。
「・・・へぇ~。」
「な、何よ。」
「べっつに~?」
「イエェェイ!! いよいよ決勝戦だぁーー!! この決勝戦のウィナーがキングへの挑戦権を得るぅ!! 偉大なるキングに拝謁し、下剋上のチャンスを勝ち取るのは、どっちだぁ!! 一人目のチャレンジャー! 二刀流のトリックスター! 未谷来人ーー!!」
MCの紹介で、来人のDホイールが飛び出してくる。
「そしてぇ! サテライトの流れ星! 不動遊星ーー!!」
歓声が上がるが、一部ではブーイングが起こる。
「さっきはいろいろあったが、ここはあいつの分まで楽しませてもらうか。」
「来人には悪いが、俺はここで負けるわけにはいかない。」
「なら、俺を踏み越えるこったな。行くぞ!!」
「「フィールド魔法、スピードワールド、セットオン!」」
『デュエルモード、オン。オートパイロット、スタンバイ。』
「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」
遊星 LP4000 手札5 SPC0
来人 LP4000 手札5 SPC0
「先攻はもらう! 俺のターン!」
遊星 手札5→6
「シールド・ウォリアーを守備表示で召喚!」
シールド・ウォリアー DEF1600/レベル3
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「俺のターン!」
遊星 SPC0→1
来人 手札5→6 SPC0→1
「SR バンブー・ホースを召喚!」
SR バンブー・ホース ATK1100/レベル4
『来人、今回はスピードロイドデッキを使うようだぁーー!!』
「バンブー・ホースの効果! 召喚時、手札からレベル4以下のスピードロイド1体を特殊召喚できる! チューナーモンスター、赤目のダイスを特殊召喚!」
SR 赤目のダイス ATK100/レベル1
「赤目のダイスの効果発動! スピードロイド1体のレベルを1から6までに変更できる! バンブー・ホースをレベル5に変更!」
バンブー・ホース レベル4→5
「レベル5となったバンブー・ホースにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 風を纏う魔剣が、今ここに現れる! シンクロ召喚! HSR 魔剣ダーマ!」
HSR 魔剣ダーマ ATK2200/レベル6
「魔剣ダーマでシールド・ウォリアーを攻撃! 魔剣ダーマが守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を超えていれば、貫通ダメージを与える!」
「ぐあああ!」
遊星 LP4000→3400
「メインフェイズ2、魔剣ダーマの効果。墓地の赤目のダイスを除外し、相手に500ポイントのダメージを与える!」
遊星 LP3400→2900
「ターンエンド!」
遊星 LP2900 手札4 SPC1
【モンスター】
【魔法・罠】
伏せ1
来人 LP4000 手札4 SPC1
【モンスター】
魔剣ダーマ(ATK2200/レベル6)
【魔法・罠】
『来人、いきなり遊星のライフポイントを1100も削ったぁーー!! このまま主導権を握るのかぁーー!!』
「ちんたらやってたら、さっさと終わらせちまうぞ、遊星!」
「そう簡単にはとらせない! 俺のターン!」
遊星 手札4→5 SPC1→2
来人 SPC1→2
「Sp-エンジェル・バトンを発動!」
Sp-エンジェル・バトン(アニメオリジナル)
通常魔法
自分のスピードカウンターが2つ以上ある場合に発動する事ができる。自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。
「スピードカウンターが2つ以上の時、デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる! そして今捨てたジェット・シンクロンの効果発動! 手札を1枚捨てることで、墓地から特殊召喚できる!」
ジェット・シンクロン ATK500/レベル1
「さらに、マックス・ウォリアーを召喚!」
マックス・ウォリアー ATK1800/レベル4
「レベル4のマックス・ウォリアーにレベル1のジェット・シンクロンをチューニング! シンクロ召喚! 飛び立て! ジェット・ウォリアー!」
ジェット・ウォリアー ATK2100/レベル5
「ジェット・ウォリアーの効果発動! シンクロ召喚に成功した時、相手のカード1枚を手札に戻す! 魔剣ダーマを手札に戻す!」
ジェット・ウォリアーから巻き起こった風が魔剣ダーマを吹き飛ばした。
「く!」
「ジェット・ウォリアーでダイレクトアタック!」
「ぐあああ!!」
来人 LP4000→1900 SPC2→0
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
『ここで遊星、強烈な一撃を叩き込み、来人のスピードカウンターを0にしたぁ!!』
「やってくれたな。俺のターン!」
遊星 SPC2→3
来人 手札4→5 SPC0→1
「SR ベイゴマックスを特殊召喚!」
SR ベイゴマックス ATK1200/レベル3
「ベイゴマックスの効果により、デッキからスピードロイド1体を手札に加える! 俺はタケトンボーグを加え、そのまま特殊召喚!」
SR タケトンボーグ DEF1200/レベル3
「タケトンボーグの効果発動! 自身をリリースし、デッキからスピードロイドチューナー1体を特殊召喚できる! 2体目の赤目のダイスを特殊召喚!」
赤目のダイス ATK100/レベル1
「赤目のダイスの効果! ベイゴマックスをレベル4に変更!」
ベイゴマックス レベル3→4
「レベル4となったベイゴマックスにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 昔より伝わりし剣劇よ、立ち塞がる敵をその身で切り払え! シンクロ召喚! いでよ、HSR チャンバライダー!」
HSR チャンバライダー ATK2000/レベル5
「チャンバライダーでジェット・ウォリアーを攻撃! チャンバライダーはダメージ計算時、攻撃力を200ポイントアップさせる!」
チャンバライダー ATK2000→2200
「く!」
遊星 LP2900→2800
「まだだ! チャンバライダーは1ターンに2回攻撃できる! 2回目の攻撃!」
「トラップ発動! くず鉄のかかし! モンスターの攻撃を無効にする!」
くず鉄でできたかかしがチャンバライダーの攻撃を受けとめる。
「発動後、くず鉄のかかしはフィールドにセットされる!」
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
遊星 LP2800 手札5→2 SPC3
【モンスター】
【魔法・罠】
伏せ2(1枚くず鉄のかかし)
来人 LP1900 手札5→3 SPC1
【モンスター】
チャンバライダー(ATK2200/レベル5)
【魔法・罠】
伏せ1
「俺のターン!」
遊星 手札2→3 SPC3→4
来人 SPC1→2
「ニトロ・シンクロンを召喚!」
ニトロ・シンクロン ATK300/レベル2
「さらに自分フィールド上にチューナーモンスターが存在するとき、墓地からボルト・ヘッジホッグを特殊召喚できる!」
ボルト・ヘッジホッグ ATK800/レベル2
「ボルト・ヘッジホッグだと・・・? ・・・ジェット・シンクロンの時か!」
「さらに墓地のジェット・ウォリアーの効果! レベル2以下のモンスターをリリースすることで、墓地から復活する!」
ジェット・ウォリアー DEF1200/レベル5
「レベル5のジェット・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング! 集いし思いがここに新たな力となる。光さす道となれ! シンクロ召喚! 燃え上れ! ニトロ・ウォリアー!!」
ニトロ・ウォリアー ATK2800/レベル7
「ニトロ・シンクロンをシンクロ素材としたことにより、カードを1枚ドローする! ニトロ・ウォリアーでチャンバライダーを攻撃! ダイナマイトナックル!」
チャンバライダー ATK2200→2400
「トラップ発動! リターン・ダメージ!」
リターン・ダメージ(アニメオリジナル)
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動できる。このターン自分が受ける戦闘ダメージは受けず、その戦闘ダメージの数値分のダメージを相手ライフに与える。
「この戦闘で発生するダメージは相手に跳ね返される!」
「ぐああ!」
遊星 LP2800→2400
「さらに、チャンバライダーの効果! 墓地に送られたとき、除外されているスピードロイド1体を手札に加える! 赤目のダイスを回収!」
「トラップ発動! シンクロ・オーバーリミット!」
シンクロ・オーバーリミット(アニメオリジナル)
通常罠
このターンのバトルフェイズ中にシンクロモンスター1体が戦闘で
相手モンスターを破壊した時に発動できる。このターン戦闘を行ったシンクロモンスターはもう1度戦闘を行い、ダメージステップ終了時に破壊される。
「俺のシンクロモンスターが戦闘でモンスターを破壊した時、もう1度攻撃できる! ニトロ・ウォリアーでダイレクトアタック!!」
「ダイレクトアタックされるとき、手札のSR メンコートを特殊召喚できる!」
SR メンコート ATK100/レベル4
「さらに、相手モンスターの表示形式を変更する!」
ニトロ・ウォリアー ATK2800→DEF1800
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「お互いにライフを削る展開が続くな。」
「どっちもシンクロ召喚で次々と強力なモンスターが出てくる・・・。」
「遊星も来人もどっちもすごい!」
(・・・来人・・・。)
『クリクリ~・・・。』
龍可の精霊、クリボンが不安な顔で現れる。
(クリボン・・・? ・・・何かが、何かが起こるというの・・・?)