(来人のターン中)
アキ LP2600 手札1
【モンスター】
ブラック・ローズ・ドラゴン(ATK2400/レベル7)
【魔法・罠】
伏せ1
来人 LP2650 手札5
【モンスター】
スターヴヴェノム(ATK2800/レベル8)
【魔法・罠】
来人は自らの過去を語り始める。
「お前らも知っての通り、未来では多くの人々が誘惑や欲望が強くなり、モーメントが暴走。最後には、人類のほとんどが消えることになった。だが、わずかに生き残りはいた。俺は・・・俺の両親は、地下シェルターで数人と生活していた。」
「・・・・。」
「俺が生まれたとき、母親はそのまま死んだ。」
「!」
「父親は全てを俺に優先し、俺が6歳のとき・・・死んでいった。」
「・・・そんな・・・。」
「それからすぐ、俺はシェルターを出た。あてもなく歩き、そのうち俺は・・・顔を隠すようになった。」
来人は床に捨てた先ほどまでつけていた仮面を見る。
「なぜだかわかるか? 周りに、名前も顔も覚えるような人間がいなかったからだ。歩いて歩いて歩き続けて、俺はとうとう倒れた。ここで死ぬんだと・・・だが、神はいた。そこにはゾーンたちがいた。・・・それでも、俺は仮面を取らなかったよ。」
「・・・なんで?」
「ゾーンたちとともに過ごしていたころは、楽しかった。生きる意味を、わずかに見出せたから。だが・・・やがてパラドックス、アンチノミー、アポリアが死に気づいた。死ねば、顔も名前も、何の価値も意味もないと。」
「・・・!」
『その名前で呼びたければ好きに呼べばいい。今の俺には何の価値も意味もない。』
「そして、アポリアの死で俺は決意した。ゾーンの・・・信じた道を、ともに進むと。」
来人は未来でゾーンとの会話を思い出していた。
『・・・本気か? ゾーン・・・。』
『ええ。これが最後に残された道です。』
『・・・モーメントを消せば・・・本当に・・・』
来人はカプセルのような棺で眠るアポリアを優しく撫でる。
『・・・ならば、俺も共に行こう。例え、修羅の道になろうとも・・・。』
『・・・ありがとうございます。』
『俺たちにはもう・・・これしかないんだ・・・。それに、みんなには恩がある。俺に生きる時間を、場所を、意味をくれたゾーンたちに、感謝してる。』
「ゾーンのためなら・・・あいつらのためなら・・・俺は喜んでこの命を捨てる!」
「来人・・・!」
「行くぞ・・・スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動! 融合召喚に成功した時、相手の特殊召喚されたモンスターの攻撃力分、攻撃力をアップする!」
スターヴヴェノム ATK2800→5200
「攻撃力、5200・・・!」
「この攻撃を受けたら、十六夜のライフは0になるぞ・・・!!」
「バトル! スターヴヴェノムでブラック・ローズ・ドラゴンを攻撃!」
「トラップカード、攻撃の無力化! 攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了させる!」
「ちっ・・・! カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
アキ LP2600 手札1
【モンスター】
ブラック・ローズ・ドラゴン(ATK2400/レベル7)
【魔法・罠】
来人 LP2650 手札4
【モンスター】
スターヴヴェノム(ATK2800/レベル8)
【魔法・罠】
伏せ1
「私のターン!」
アキ 手札1→2
「ボタニカル・ライオを召喚!」
ボタニカル・ライオ ATK1600/レベル4
「このカードはフィールドの植物族モンスター1体につき、攻撃力を300ポイントアップさせる!」
ボタニカル・ライオ ATK1600→1900
「手札からオーロラ・ドローを発動!」
オーロラ・ドロー(アニメオリジナル)
通常魔法
手札のこのカード以外のカードが存在しない場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。
「カードを2枚ドロー!」
アキ 手札0→2
「さらに装備魔法、プラントチェーンをボタニカル・ライオに装備!」
プラントチェーン(オリジナル)
装備魔法
植物族モンスターのみ装備可能。①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターは次の相手ターン終了時まで、攻撃できず、効果を発動できない。②:装備モンスターから発生する自分への戦闘ダメージを0にする。
「1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃と効果を次のターンまで封じる!」
ボタニカル・ライオから伸びたツタがスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを拘束した。
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
「俺のターン!」
来人 手札4→5
「トラップ発動!
スターヴヴェノム 捕食カウンター0→1 レベル8→1
ブラック・ローズ・ドラゴン 捕食カウンター0→1 レベル7→1
ボタニカル・ライオ 捕食カウンター0→1 レベル4→1
「墓地の置換融合の効果発動! このカードを除外し、墓地の融合モンスターをデッキに戻すことで1枚ドローする! キメラフレシアをデッキに戻す!」
来人 手札5→6
「装備魔法、
キメラフレシア ATK2500/レベル7
「マジックカード、融合を発動! スターヴヴェノムとキメラフレシアを融合する!!」
「な・・・!?」
「スターヴヴェノムを融合ですって!?」
「魅惑の香りで虫を誘う麗しき華よ! 深淵より飢えたる牙を生み出し、我が敵に滅びをもたらせ!! 融合召喚! いでよ、スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン!!」
スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン ATK3600/レベル10
「何・・・このモンスター・・・。」
スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの持つ禍々しいプレッシャーにアキは恐怖する。
「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンでボタニカル・ライオを攻撃!!」
「と、トラップカード、
「これで発生するダメージは3600・・・!」
「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの効果発動! マジック、トラップ、モンスター効果が発動した時、捕食カウンターが置かれたモンスターをリリースし、それを無効にする!」
「捕食カウンターが置かれたモンスター・・・? あなたのフィールドには・・・」
「何言ってる。いるだろう、まだ。」
来人はアキのフィールドのモンスターを見る。
「・・・!! まさか・・・!?」
「そうだ。リリースするモンスターはお前のでもいい・・・! ブラック・ローズ・ドラゴンをリリースし、マジック・シリンダーを無効にする!!」
ブラック・ローズ・ドラゴンがスターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンから伸びたツタにからめとられ、破壊される。
「プラントチェーンの効果でボタニカル・ライオから発生するダメージを0にする!!」
「ふぅ・・・。」
アキが大ダメージを避け、龍亞は安堵の声を漏らす。
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
アキ LP2600 手札0
【モンスター】
【魔法・罠】
来人 LP2650 手札3
【モンスター】
スターヴプレデター(ATK3600/レベル10)
【魔法・罠】
伏せ2
「十六夜のフィールドにカードはなく、手札も0・・・。」
「アキ・・・!」
「私の・・・ターン!!」
アキ 手札0→1
「私は、逆境の宝札を発動!」
逆境の宝札(アニメオリジナル)
通常魔法
相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、私のフィールドにモンスターがいないとき、カードを2枚ドローする!」
アキ 手札0→2
「さらにドローした奇跡の魔法の効果!」
奇跡の
通常魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:通常魔法カードの効果でこのカードをドローした場合に発動できる。このカードをゲームから除外し、自分はドローした枚数+1枚デッキからドローする。(3枚以上ドローした場合、この効果でドローする枚数は2枚になる。)
「魔法カードの効果でドローしたこのカードを除外することで、ドローした枚数プラス1枚ドローする!」
アキ 手札1→4
「
「ブラックローズウィッチが召喚に成功した時、他のカードがなければ、カードを1枚ドローする!」
アキ 手札3→4
「・・・ドローしたのは薔薇の妖精! デッキから手札に加わったとき、特殊召喚できる!」
薔薇の妖精 ATK600/レベル3
「マジックカード、シャイニング・リバース!」
シャイニング・リバース(アニメオリジナル)
通常魔法
自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターのシンクロ召喚に必要なシンクロ素材を自分フィールド上から墓地へ送り、選択したモンスターを自分の墓地から特殊召喚する。(この特殊召喚はシンクロ召喚扱いとする)この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン戦闘及びカードの効果によっては破壊されない。
「フィールドのモンスターを素材として、墓地のシンクロモンスターをシンクロ召喚する!」
「またその手か・・・。」
「レベル3の薔薇の妖精にレベル4のブラックローズウィッチをチューニング! シンクロ召喚! 再び咲け! ブラック・ローズ・ドラゴン!!」
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400/レベル7
「ブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動! シンクロ召喚に成功した時、フィールドの全てのカードを破壊する! ブラックローズガイル!!」
「トラップ発動! 身代わりの闇! フィールドのカードを破壊する効果が発動した時、それを無効にし、デッキからレベル3以下の闇属性モンスター1体を墓地に送る! 捕食植物プテロペンテスを墓地に送る!」
「まだよ! 速攻魔法、収縮! スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの攻撃力を半分にする!」
スターヴプレデター ATK3600→1800
「ブラック・ローズ・ドラゴンでスターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンを攻撃! ブラックローズフレア!!」
「ぐ・・・!」
来人 LP2650→2050
「・・・!?」
スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンが破壊され、いた場所には毒の沼が生み出される。そこからスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが這い出てきた。
「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンが融合召喚した状態で墓地に送られたとき、墓地から闇属性モンスター1体を特殊召喚する。これにより、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを復活させた。」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ATK2800/レベル8
「・・・ターンエンド・・・!」
「俺のターン!」
来人 手札3→4
「俺はマジックカード、おろかな副葬を発動! デッキからマジック、トラップカード1枚を墓地に送る! 俺は重力解除を墓地に送る! そして、墓地のトランザクション・ロールバックを発動!」
「な、トランザクション・ロールバック・・・!? いつ墓地に・・・?」
「お前が前のターン発動したブラック・ローズ・ドラゴンの破壊効果だ。あの時、一緒に破壊された伏せカードだ。」
「!!」
「このカードを除外し、ライフを半分支払うことで、墓地のトラップカードの効果を得る! 俺はさっき墓地に送った重力解除を発動!」
来人 LP2050→1025
「フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する!」
スターヴヴェノム ATK2800→DEF2000
ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400→DEF1800
「ブラック・ローズ・ドラゴンが守備表示に・・・!」
「スターヴヴェノムを攻撃表示に変更!」
スターヴヴェノム DEF2000→ATK2800
「スターヴヴェノムの効果発動! レベル5以上のモンスターの名前と効果を得る! ブラック・ローズ・ドラゴンの名前と効果を得る!」
「・・・これ・・・・・。」
アキの頭の中にある光景が浮かんだ。
「スターヴヴェノムが得たブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動! 墓地の植物族モンスターを除外し、相手の守備表示モンスターを攻撃表示にし、その攻撃力を0にする! パンクシアオーガを除外!」
ブラック・ローズ・ドラゴン DEF1800→ATK2400→0
「ブラック・ローズ・ドラゴンの攻撃力が0に・・・!」
「・・・ぅ・・・く・・・!」
「・・・さようなら、十六夜アキ。スターヴヴェノムでブラック・ローズ・ドラゴンを攻撃! ヴェノムローズフレア!!」
スターヴヴェノムの紫色の炎にブラック・ローズ・ドラゴンが包まれる。
「きゃあああ!!」
アキ LP2600→0
WINNER 来人
LOSER アキ
壁から無数のレーザーがアキを襲う。
「ああ・・・あああぁ!!!」
「アキーー!!」
体中を巡った衝撃によって、アキは床に倒れた。
「十六夜!!」
「アキ姉ちゃん!!」
遊星たちがアキに駆け寄った。その様子を来人は虚ろ気な目で見つめる。
「来人・・・貴様ぁ!!」
「今更なにキレてんだよ。言ったはずだ。ここから出たきゃ、俺を倒すほかないんだよ。」
「・・・来人・・・!」
握りしめていた龍可の手が震える。
「その減らず口・・・俺が叩き伏せてやる!!」
「ジャック・・・!」
「次はお前か。なら・・・。」
来人はデュエルディスクを操作する。すると、来人が座っていた肘掛け椅子が白い光に包まれる。光が消えると、椅子がDホイールに変形していた。
「な・・・!?」
「さぁて、次はライディングデュエルと行くか。」
「ふん、上等だ!!」
ジャックはDホイールに乗り込んだ。
「「スピードワールド2、セットオン!!」」
『デュエルモード、オン』
スピードワールド2がセットされると、部屋に変化が現れる。部屋の中が遊星たちが何度も見た風景になる。
「これは・・・!」
それは、フォーチュンカップやWRGP予選が行われた会場と同じだった。
「せっかくやるんだ。コースくらいないとな。さあ・・・行くぞ!!」
「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」