遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第104話 侵略せよ! スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン

(来人のターン中)

 

アキ LP2600 手札1

【モンスター】

ブラック・ローズ・ドラゴン(ATK2400/レベル7)

【魔法・罠】

伏せ1

 

来人 LP2650 手札5

【モンスター】

スターヴヴェノム(ATK2800/レベル8)

【魔法・罠】

 

来人は自らの過去を語り始める。

 

「お前らも知っての通り、未来では多くの人々が誘惑や欲望が強くなり、モーメントが暴走。最後には、人類のほとんどが消えることになった。だが、わずかに生き残りはいた。俺は・・・俺の両親は、地下シェルターで数人と生活していた。」

 

「・・・・。」

 

「俺が生まれたとき、母親はそのまま死んだ。」

 

「!」

 

「父親は全てを俺に優先し、俺が6歳のとき・・・死んでいった。」

 

「・・・そんな・・・。」

 

「それからすぐ、俺はシェルターを出た。あてもなく歩き、そのうち俺は・・・顔を隠すようになった。」

 

来人は床に捨てた先ほどまでつけていた仮面を見る。

 

「なぜだかわかるか? 周りに、名前も顔も覚えるような人間がいなかったからだ。歩いて歩いて歩き続けて、俺はとうとう倒れた。ここで死ぬんだと・・・だが、神はいた。そこにはゾーンたちがいた。・・・それでも、俺は仮面を取らなかったよ。」

 

「・・・なんで?」

 

「ゾーンたちとともに過ごしていたころは、楽しかった。生きる意味を、わずかに見出せたから。だが・・・やがてパラドックス、アンチノミー、アポリアが死に気づいた。死ねば、顔も名前も、何の価値も意味もないと。」

 

「・・・!」

 

『その名前で呼びたければ好きに呼べばいい。今の俺には何の価値も意味もない。』

 

「そして、アポリアの死で俺は決意した。ゾーンの・・・信じた道を、ともに進むと。」

 

来人は未来でゾーンとの会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

『・・・本気か? ゾーン・・・。』

 

『ええ。これが最後に残された道です。』

 

『・・・モーメントを消せば・・・本当に・・・』

 

来人はカプセルのような棺で眠るアポリアを優しく撫でる。

 

『・・・ならば、俺も共に行こう。例え、修羅の道になろうとも・・・。』

 

『・・・ありがとうございます。』

 

『俺たちにはもう・・・これしかないんだ・・・。それに、みんなには恩がある。俺に生きる時間を、場所を、意味をくれたゾーンたちに、感謝してる。』

 

 

 

 

 

 

「ゾーンのためなら・・・あいつらのためなら・・・俺は喜んでこの命を捨てる!」

 

「来人・・・!」

 

「行くぞ・・・スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動! 融合召喚に成功した時、相手の特殊召喚されたモンスターの攻撃力分、攻撃力をアップする!」

 

スターヴヴェノム ATK2800→5200

 

「攻撃力、5200・・・!」

 

「この攻撃を受けたら、十六夜のライフは0になるぞ・・・!!」

 

「バトル! スターヴヴェノムでブラック・ローズ・ドラゴンを攻撃!」

 

「トラップカード、攻撃の無力化! 攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了させる!」

 

「ちっ・・・! カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

アキ LP2600 手札1

【モンスター】

ブラック・ローズ・ドラゴン(ATK2400/レベル7)

【魔法・罠】

 

来人 LP2650 手札4

【モンスター】

スターヴヴェノム(ATK2800/レベル8)

【魔法・罠】

伏せ1

 

「私のターン!」

 

アキ 手札1→2

 

「ボタニカル・ライオを召喚!」

 

ボタニカル・ライオ ATK1600/レベル4

 

「このカードはフィールドの植物族モンスター1体につき、攻撃力を300ポイントアップさせる!」

 

ボタニカル・ライオ ATK1600→1900

 

「手札からオーロラ・ドローを発動!」

 

オーロラ・ドロー(アニメオリジナル)

通常魔法

手札のこのカード以外のカードが存在しない場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。

 

「カードを2枚ドロー!」

 

アキ 手札0→2

 

「さらに装備魔法、プラントチェーンをボタニカル・ライオに装備!」

 

プラントチェーン(オリジナル)

装備魔法

植物族モンスターのみ装備可能。①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターは次の相手ターン終了時まで、攻撃できず、効果を発動できない。②:装備モンスターから発生する自分への戦闘ダメージを0にする。

 

「1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃と効果を次のターンまで封じる!」

 

ボタニカル・ライオから伸びたツタがスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを拘束した。

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

来人 手札4→5

 

「トラップ発動! 捕食計画(プレデター・プランニング)! デッキからプレデタープランツモンスターを墓地に送り、フィールドのモンスターの捕食カウンターを1つ置く! モーレイ・ネペンテスを墓地に送る!」

 

スターヴヴェノム 捕食カウンター0→1 レベル8→1

 

ブラック・ローズ・ドラゴン 捕食カウンター0→1 レベル7→1

ボタニカル・ライオ 捕食カウンター0→1 レベル4→1

 

「墓地の置換融合の効果発動! このカードを除外し、墓地の融合モンスターをデッキに戻すことで1枚ドローする! キメラフレシアをデッキに戻す!」

 

来人 手札5→6

 

「装備魔法、捕食接ぎ木(プレデター・グラフト)を発動! 墓地のプレデタープランツモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する! 2体目のキメラフレシアを復活!」

 

キメラフレシア ATK2500/レベル7

 

「マジックカード、融合を発動! スターヴヴェノムとキメラフレシアを融合する!!」

 

「な・・・!?」

 

「スターヴヴェノムを融合ですって!?」

 

「魅惑の香りで虫を誘う麗しき華よ! 深淵より飢えたる牙を生み出し、我が敵に滅びをもたらせ!! 融合召喚! いでよ、スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン!!」

 

スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン ATK3600/レベル10

 

「何・・・このモンスター・・・。」

 

スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの持つ禍々しいプレッシャーにアキは恐怖する。

 

「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンでボタニカル・ライオを攻撃!!」

 

「と、トラップカード、魔法の筒(マジック・シリンダー)! 相手モンスターの攻撃を無効にして、その攻撃力分のダメージを与える!」

 

「これで発生するダメージは3600・・・!」

 

「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの効果発動! マジック、トラップ、モンスター効果が発動した時、捕食カウンターが置かれたモンスターをリリースし、それを無効にする!」

 

「捕食カウンターが置かれたモンスター・・・? あなたのフィールドには・・・」

 

「何言ってる。いるだろう、まだ。」

 

来人はアキのフィールドのモンスターを見る。

 

「・・・!! まさか・・・!?」

 

「そうだ。リリースするモンスターはお前のでもいい・・・! ブラック・ローズ・ドラゴンをリリースし、マジック・シリンダーを無効にする!!」

 

ブラック・ローズ・ドラゴンがスターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンから伸びたツタにからめとられ、破壊される。

 

「プラントチェーンの効果でボタニカル・ライオから発生するダメージを0にする!!」

 

「ふぅ・・・。」

 

アキが大ダメージを避け、龍亞は安堵の声を漏らす。

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

アキ LP2600 手札0

【モンスター】

【魔法・罠】

 

来人 LP2650 手札3

【モンスター】

スターヴプレデター(ATK3600/レベル10)

【魔法・罠】

伏せ2

 

「十六夜のフィールドにカードはなく、手札も0・・・。」

 

「アキ・・・!」

 

「私の・・・ターン!!」

 

アキ 手札0→1

 

「私は、逆境の宝札を発動!」

 

逆境の宝札(アニメオリジナル)

通常魔法

相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、私のフィールドにモンスターがいないとき、カードを2枚ドローする!」

 

アキ 手札0→2

 

「さらにドローした奇跡の魔法の効果!」

 

奇跡の魔法(マジック)(オリジナル)

通常魔法

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:通常魔法カードの効果でこのカードをドローした場合に発動できる。このカードをゲームから除外し、自分はドローした枚数+1枚デッキからドローする。(3枚以上ドローした場合、この効果でドローする枚数は2枚になる。)

 

「魔法カードの効果でドローしたこのカードを除外することで、ドローした枚数プラス1枚ドローする!」

 

アキ 手札1→4

 

黒薔薇の魔女(ブラックローズウィッチ)を召喚!」

 

黒薔薇の魔女(ブラックローズウィッチ) ATK1700/レベル4

 

「ブラックローズウィッチが召喚に成功した時、他のカードがなければ、カードを1枚ドローする!」

 

アキ 手札3→4

 

「・・・ドローしたのは薔薇の妖精! デッキから手札に加わったとき、特殊召喚できる!」

 

薔薇の妖精 ATK600/レベル3

 

「マジックカード、シャイニング・リバース!」

 

シャイニング・リバース(アニメオリジナル)

通常魔法

自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターのシンクロ召喚に必要なシンクロ素材を自分フィールド上から墓地へ送り、選択したモンスターを自分の墓地から特殊召喚する。(この特殊召喚はシンクロ召喚扱いとする)この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン戦闘及びカードの効果によっては破壊されない。

 

「フィールドのモンスターを素材として、墓地のシンクロモンスターをシンクロ召喚する!」

 

「またその手か・・・。」

 

「レベル3の薔薇の妖精にレベル4のブラックローズウィッチをチューニング! シンクロ召喚! 再び咲け! ブラック・ローズ・ドラゴン!!」

 

ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400/レベル7

 

「ブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動! シンクロ召喚に成功した時、フィールドの全てのカードを破壊する! ブラックローズガイル!!」

 

「トラップ発動! 身代わりの闇! フィールドのカードを破壊する効果が発動した時、それを無効にし、デッキからレベル3以下の闇属性モンスター1体を墓地に送る! 捕食植物プテロペンテスを墓地に送る!」

 

「まだよ! 速攻魔法、収縮! スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンの攻撃力を半分にする!」

 

スターヴプレデター ATK3600→1800

 

「ブラック・ローズ・ドラゴンでスターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンを攻撃! ブラックローズフレア!!」

 

「ぐ・・・!」

 

来人 LP2650→2050

 

「・・・!?」

 

スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンが破壊され、いた場所には毒の沼が生み出される。そこからスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが這い出てきた。

 

「スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴンが融合召喚した状態で墓地に送られたとき、墓地から闇属性モンスター1体を特殊召喚する。これにより、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを復活させた。」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ATK2800/レベル8

 

「・・・ターンエンド・・・!」

 

「俺のターン!」

 

来人 手札3→4

 

「俺はマジックカード、おろかな副葬を発動! デッキからマジック、トラップカード1枚を墓地に送る! 俺は重力解除を墓地に送る! そして、墓地のトランザクション・ロールバックを発動!」

 

「な、トランザクション・ロールバック・・・!? いつ墓地に・・・?」

 

「お前が前のターン発動したブラック・ローズ・ドラゴンの破壊効果だ。あの時、一緒に破壊された伏せカードだ。」

 

「!!」

 

「このカードを除外し、ライフを半分支払うことで、墓地のトラップカードの効果を得る! 俺はさっき墓地に送った重力解除を発動!」

 

来人 LP2050→1025

 

「フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する!」

 

スターヴヴェノム ATK2800→DEF2000

 

ブラック・ローズ・ドラゴン ATK2400→DEF1800

 

「ブラック・ローズ・ドラゴンが守備表示に・・・!」

 

「スターヴヴェノムを攻撃表示に変更!」

 

スターヴヴェノム DEF2000→ATK2800

 

「スターヴヴェノムの効果発動! レベル5以上のモンスターの名前と効果を得る! ブラック・ローズ・ドラゴンの名前と効果を得る!」

 

「・・・これ・・・・・。」

 

アキの頭の中にある光景が浮かんだ。

 

「スターヴヴェノムが得たブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動! 墓地の植物族モンスターを除外し、相手の守備表示モンスターを攻撃表示にし、その攻撃力を0にする! パンクシアオーガを除外!」

 

ブラック・ローズ・ドラゴン DEF1800→ATK2400→0

 

「ブラック・ローズ・ドラゴンの攻撃力が0に・・・!」

 

「・・・ぅ・・・く・・・!」

 

「・・・さようなら、十六夜アキ。スターヴヴェノムでブラック・ローズ・ドラゴンを攻撃! ヴェノムローズフレア!!」

 

スターヴヴェノムの紫色の炎にブラック・ローズ・ドラゴンが包まれる。

 

「きゃあああ!!」

 

アキ LP2600→0

 

WINNER 来人

LOSER アキ

 

壁から無数のレーザーがアキを襲う。

 

「ああ・・・あああぁ!!!」

 

「アキーー!!」

 

体中を巡った衝撃によって、アキは床に倒れた。

 

「十六夜!!」

 

「アキ姉ちゃん!!」

 

遊星たちがアキに駆け寄った。その様子を来人は虚ろ気な目で見つめる。

 

「来人・・・貴様ぁ!!」

 

「今更なにキレてんだよ。言ったはずだ。ここから出たきゃ、俺を倒すほかないんだよ。」

 

「・・・来人・・・!」

 

握りしめていた龍可の手が震える。

 

「その減らず口・・・俺が叩き伏せてやる!!」

 

「ジャック・・・!」

 

「次はお前か。なら・・・。」

 

来人はデュエルディスクを操作する。すると、来人が座っていた肘掛け椅子が白い光に包まれる。光が消えると、椅子がDホイールに変形していた。

 

「な・・・!?」

 

「さぁて、次はライディングデュエルと行くか。」

 

「ふん、上等だ!!」

 

ジャックはDホイールに乗り込んだ。

 

「「スピードワールド2、セットオン!!」」

 

『デュエルモード、オン』

 

スピードワールド2がセットされると、部屋に変化が現れる。部屋の中が遊星たちが何度も見た風景になる。

 

「これは・・・!」

 

それは、フォーチュンカップやWRGP予選が行われた会場と同じだった。

 

「せっかくやるんだ。コースくらいないとな。さあ・・・行くぞ!!」

 

「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」

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