「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」
来人とジャック、二人のDホイールが一斉に走り出す。
「・・・!!」
カーブに差し迫りながらも、来人はスピードを落とさない。むしろ、徐々にスピードを上げている。
「あのままではコーナーに突っ込むぞ!」
「・・・ふっ。」
「・・・!! ジャック! 来人の狙いは・・・!」
起き上がったクロウは来人の狙いに気づいた。焦るジャックを鼻で笑い、来人はジャックより先にコーナーを曲がった。
「な!?」
「第一コーナーは俺が取った。先攻はもらうぞ。」
「ふん。そこまでほしいなら、貴様にくれてやる! 行くぞ!!」
「「デュエル!!」」
来人 LP4000 手札5 SPC0
ジャック LP4000 手札5 SPC0
「俺のターン!」
来人 手札5→6
「俺はカードを3枚伏せ、ターンエンド!」
「何!?」
「カードを3枚伏せただけだと・・・!?」
(来人・・・何を狙っている・・・?)
「何を仕掛けようとも、俺のパワーでねじ伏せてやる! 俺のターン!」
来人 SPC0→1
ジャック 手札5→6 SPC0→1
「永続トラップ、フルスロットル!」
フルスロットル(アニメオリジナル)
永続罠
「スピード・ワールド」と名のついたフィールド魔法カードが存在する場合に発動できる。自分ターンのスタンバイフェイズ毎に自分のスピードカウンターを1つ置く。
「スタンバイフェイズにスピードカウンターを1つ増やす!」
来人 SPC1→2
「手札からダーク・スプロケッターを墓地に送り、パワー・ジャイアントを特殊召喚する!」
パワー・ジャイアント ATK2200/レベル6
「パワー・ジャイアントは墓地に送ったモンスターのレベル分、レベルを下げる! 墓地に送ったダーク・スプロケッターはレベル1! よって、1つ下がる!」
パワー・ジャイアント レベル6→5
「さらにチューナーモンスター、ダーク・リゾネーターを召喚!」
ダーク・リゾネーター ATK1300/レベル3
「レベルの合計は8・・・さっそくレッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚できるな・・・。」
「それより来人のフィールドはがら空き。このまま攻撃すりゃあ、いきなり3500のダメージだぜ・・・!」
「トラップ発動! 捕食計画!」
「!」
「デッキからプレデタープランツモンスターを墓地に送り、フィールドのモンスターに捕食カウンターを1つ置く! 俺はビブリスプを墓地に送る!」
パワー・ジャイアント 捕食カウンター0→1 レベル5→1
ダーク・リゾネーター 捕食カウンター0→1 レベル3→1
「ビブリスプが墓地に送られたとき、デッキからプレデタープランツモンスターを手札に加える! 俺は捕食植物セラセニアントを手札に加える!」
来人 手札3→4
「ならばパワー・ジャイアントでダイレクトアタック!」
「さっき加えたセラセニアントの効果発動! ダイレクトアタックされるとき、手札のこのカードを特殊召喚する!」
捕食植物セラセニアント DEF600/レベル1
「その程度のモンスターで止められると思うな! パワー・ジャイアントでセラセニアントを攻撃!!」
「セラセニアントの効果! このカードと戦闘を行ったモンスターを破壊する!」
「手札のシャドー・ゴーレムの効果発動!」
シャドー・ゴーレム(オリジナル)
効果モンスター
レベル3/闇属性/岩石族/ATK1000/DEF1300
①:自分フィールドの岩石族・悪魔族モンスターが破壊される場合、代わりに手札のこのカードを墓地に送ることができる。その後、カードを1枚ドローする。②:自分メインフェイズ、墓地のこのカードと岩石族モンスター1体を除外して発動できる。デッキからカードを1枚ドローする。
「このカードを墓地に送ることで、岩石族モンスターを破壊から守り、カードを1枚ドローする!」
ジャック 手札2→3
「セラセニアントが墓地に送られたとき、デッキからプレデターと名の付くカードを1枚手札に加える! テッポウリザードを手札に加える!」
来人 手札3→4
「ダーク・リゾネーターでダイレクトアタック!」
「トラップカード、ピンポイント・ガード! 墓地のモンスターを特殊召喚する! セラセニアントを特殊召喚!」
セラセニアント DEF600/レベル1
「この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、破壊することはできない!」
「く・・・! カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
来人 LP4000 手札4(1枚テッポウリザード) SPC2
【モンスター】
セラセニアント(DEF600/レベル1)
【魔法・罠】
フルスロットル
ジャック LP4000 手札1 SPC1
【モンスター】
パワー・ジャイアント(ATK2200/レベル1/捕食カウンター1)
ダーク・リゾネーター(ATK1300/レベル1/捕食カウンター1)
【魔法・罠】
伏せ2
「俺のターン!」
来人 手札4→5 SPC2→3→4
ジャック SPC1→2
「墓地のビブリスプの効果発動! 捕食カウンターが置かれたモンスターが存在するとき、墓地から復活する!」
捕食植物ビブリスプ DEF1900/レベル1
「捕食植物テッポウリザードを召喚!」
捕食植物テッポウリザード(アニメオリジナル)
効果モンスター
レベル3/闇属性/植物族/ATK1200/DEF1200
①:このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。
「そしてSp-スピード・フュージョンを発動!」
Sp-スピード・フュージョン(アニメオリジナル)
通常魔法
自分のスピードカウンターが4つ以上ある場合に発動できる。手札・自分フィールド上から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「フィールドのセラセニアント、ビブリスプ、テッポウリザードを融合!」
「プレデタープランツの3体融合だと!?」
「融合召喚! 現れろ、捕食植物トリフィオヴェルトゥム!!」
捕食植物トリフィオヴェルトゥム ATK3000/レベル9
「トリフィオヴェルトゥムの効果! このカードの攻撃力は捕食カウンターが置かれたモンスターの攻撃力の合計分、攻撃力をアップさせる!」
「何だと!?」
「パワー・ジャイアントとダーク・リゾネーターの攻撃力の合計は3500! よって、3500ポイントアップする!!」
トリフィオヴェルトゥム ATK3000→6500
「攻撃力6500だと!?」
「やべえ・・・攻撃力1300のダーク・リゾネーターに攻撃されたら・・・!」
「そしたら、えっと、ダメージは・・・」
「5200だ。ジャックのライフは一撃でなくなる。」
「そ、そんな・・・!」
「バトル! トリフィオヴェルトゥムでダーク・リゾネーターを攻撃!!」
トリフィオヴェルトゥムがダーク・リゾネーターに迫る。
「ジャック!!」
「トラップ発動! パワー・ガード!」
パワー・ガード(オリジナル)
通常罠
①:モンスター同士の攻撃宣言時に発動できる。自分フィールドで最も攻撃力の高いモンスターに攻撃対象を変更する。この戦闘で発生する戦闘ダメージは半分になる。発生した戦闘ダメージが2000ポイント以上の場合、デッキから1枚ドローする。
「俺のフィールドで最も攻撃力の高いパワー・ジャイアントに攻撃対象を変更させる!」
「だがそれでも発生するダメージは4300。終わりだな。」
「まだだ! パワー・ガードの効果により、発生するダメージは半分になる! ぐああああ!!」
ジャック LP4000→1850
何本ものレーザーがジャックの体を貫いた。
「うぐ、ぐああああ!?」
ジャックのDホイールがたまらずスピンする。
「ジャック、大丈夫か!!」
「ぐぅ・・・この程度・・・!!」
(十六夜のやつ・・・これだけのダメージを・・・!)
衝撃に耐え、どうにかDホイールの体勢を立て直した。
「パワー・ガードを発動し、2000ポイントのダメージが発生した時、カードを1枚ドローする!」
ジャック 手札1→2
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「ぐ・・・俺のターン!!」
来人 SPC4→5→6
ジャック 手札2→3 SPC2→3
「マッド・デーモンを召喚!」
マッド・デーモン ATK1800/レベル4
「さらにお前のフィールドのフルスロットルを墓地に送り、トラップ・イーターを特殊召喚する!」
トラップ・イーター ATK1900/レベル4
「来るか・・・。」
「レベル4のマッド・デーモンにレベル4、トラップ・イーターをチューニング! 王者の鼓動、今ここに列を成す! 天地鳴動の力を見るがいい! シンクロ召喚! 我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」
レッド・デーモンズ・ドラゴン ATK3000/レベル8
「レッド・デーモンズ・ドラゴン、来たぁ! ・・・でも・・・。」
「ああ、トリフィオヴェルトゥムの攻撃力は6500。このままじゃ・・・」
「手札より、Sp-セレクト・チューナーを発動!」
Sp-セレクト・チューナー(オリジナル)
通常魔法
自分のスピードカウンターが3つ以上ある場合、自分フィールドのチューナーモンスター1体を対象に発動できる。カードを1枚ドローし、お互いに確認する。そのカードが対象のモンスターと同じレベルのチューナーモンスターの場合、そのモンスターを特殊召喚する。その後、対象のモンスターを破壊する。
「俺のフィールドのチューナーモンスター1体を選び、1枚ドローする! そしてドローしたカードが選んだチューナーと同じレベルのチューナーの場合、特殊召喚できる!」
ジャックはデッキの一番上のカードに指をかける。
(俺は俺たちを裏切ったあいつを許すことはできん・・・! だが・・・)
デュエルを見守る龍亞と龍可を見る。
(あいつらはお前を取り戻せると信じている・・・仲間の願いは・・・叶えてみせる・・・!!)
その時、ジャックのアザが赤く輝きだす。
「・・・! これは・・・!」
遊星たちのアザも強く輝きだした。やがてアザが消え、ジャックの背中に集まった。
「行くぞ・・・・・ドロー!!」
ジャック 手札0→1
「ドローしたのは、レベル1の救世竜セイヴァー・ドラゴン! ダーク・リゾネーターは今レベル1! よって、特殊召喚できる! 現れろ、セイヴァー・ドラゴン!!」
救世竜セイヴァー・ドラゴン ATK0/レベル1
「セイヴァー・ドラゴン・・・赤き竜の力か・・・!!」
「行くぞ、来人!! レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴンとレベル1となったパワー・ジャイアントにレベル1のセイヴァー・ドラゴンをチューニング! 研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす! 光輝け! シンクロ召喚! 大いなる魂、セイヴァー・デモン・ドラゴン!!」
セイヴァー・デモン・ドラゴン ATK4000/レベル10
「よし! これならいけるぜ! セイヴァー・デモン・ドラゴンは相手モンスターの効果を無効にして、その攻撃力分、攻撃力をアップさせる効果がある! そうすれば、攻撃力は7000!」
「それで攻撃すれば、来人は4000のダメージを受け、ジャックは勝つ。」
「・・・来人・・・。」
「・・・ふっ。」
「?」
「くく・・・ははは・・・!」
来人は現れたセイヴァー・デモン・ドラゴンを見て、不気味な笑みを浮かべる。
「何がおかしい!!」
「笑っちまうだろ。お前の勝ちはさらになくなったんだからな!!」
「!?」
「俺は、トリフィオヴェルトゥムの効果発動! セイヴァー・デモン・ドラゴンを破壊する!!」
「セイヴァー・デモン・ドラゴンはカード効果では破壊されない! 残念だったな!」
「それは、フィールドに召喚されていればの話だろ。」
「? どういうことだ・・・?」
「トリフィオヴェルトゥムの効果は1ターンに1度、相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚する際、その特殊召喚を無効にして破壊する!!」
「!! 特殊召喚を無効にするだと!?」
「ど、どういうこと? セイヴァー・デモン・ドラゴンは破壊されないんじゃないの?」
ジャックの焦りの理由が龍亞にはわからなかった。
「セイヴァー・デモン・ドラゴンには確かにカードで破壊されない効果がある。だがそれは、フィールドに召喚されていればの話だ。召喚自体が無効にされるのであれば、破壊されない効果は適用されない。」
「そんな・・・!」
「消えろ、セイヴァー・デモン・ドラゴン!!」
地面から伸びたトリフィオヴェルトゥムの触手がセイヴァー・デモン・ドラゴンをからめとる。そのまま引っ張られ、セイヴァー・デモン・ドラゴンは地面にたたき伏せられ、破壊された。
「ぐ・・・!」
「やべえ、このままだとジャックのフィールドにカードがねぇ・・・!」
「さぁて、どうするんだ? ジャックさんよぉ。」