遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第119話 復讐決着! 来人VSディヴァイン

「・・・このモンスター・・・。」

 

来人は目の前のエンシェント・フェアリー・ドラゴンに当然見覚えがあった。倉庫に入った時に落ちていたカードだった。

 

『未谷来人。あなたはまだ死んではいません。』

 

「・・・・・モンスターが喋った!?」

 

記憶のない来人にはとってはモンスターが言葉を話したことに驚きしかなかった。

 

『『『『『兄貴~!』』』』』

 

「!?」

 

起き上がった来人におジャマたちが飛びついた。あまりの状況に来人は頭を抱えた。

 

「・・・やっぱり死んだのか・・・?」

 

『・・・・・。』

 

「!」

 

エンシェント・フェアリー・ドラゴンはゆっくりと来人に近づく。

 

『未谷来人・・・本当に、これでいいのですか?』

 

「・・・え・・・。」

 

『あの者が、龍可の命を保証するとなぜ思うのですか?』

 

「・・・俺がいないほうがいいんだよ。どうやら、ろくでもない人間だったようだしな。」

 

来人はエンシェント・フェアリー・ドラゴンから目を逸らす。

 

『・・・確かに、初めはあなたは大変なことをしようとしていました。』

 

「・・・! 俺の記憶を知っているのか?」

 

『ええ。龍可と一緒に見ていましたから。』

 

「・・・・。」

 

『あなたは龍可や龍亞たちと過ごすことで、変わることができました。人の可能性を見たことで、あなたもそれを信じるようになった。』

 

「・・・可能性・・・。」

 

『これが、あなたの見た可能性です。』

 

そう言って、エンシェント・フェアリー・ドラゴンが宙に浮かぶ。そして、来人に向けて強烈な光を放った。

 

『『『『『うわ~!』』』』』

 

「ぐ・・・!!」

 

(眩しい・・・目がくらみそうになる・・・! ・・・でも・・・暖かい・・・。)

 

次第に来人の目から涙が流れ出す。

 

「・・・俺は・・・俺は・・・!」

 

『今、龍可を助けるにはあなたの力が必要です。お願いします。どうか、龍可を・・・!』

 

「・・・・・。」

 

来人は静かに目を閉じる。すると、様々な記憶が頭の中に流れ込んでいく。

 

「・・・任せておけ。」

 

『・・・!』

 

(この雰囲気・・・記憶が・・・?)

 

「あの野郎・・・・焼き入れてやる。」

 

来人がにやりと笑うと、辺りは光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・!」

 

倉庫を包んでいた光が徐々に消え始める。

 

「ちっ・・・妙な小細工を・・・! 時間稼ぎは終わりだ!」

 

「・・・そうだな、終わりにしようぜ。」

 

息を切らせながら、来人が立ち上がる。

 

「んんぅ!!」

 

(来人・・・・!!)

 

「ふっ・・・目を覚ましたか。そのままでいれば、楽になれたものを!」

 

「うるせえぞ。とっととターンを進めろ。」

 

「何・・・?」

 

(この感じ・・・来人、もしかして・・・!?)

 

「ならば期待通り終わらせよう・・・! ハイパーサイコガンナーでスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを攻撃!!」

 

「速攻魔法、サイクロンを発動! フィールドのマジック、トラップカード1枚を破壊する! 俺が破壊するのは・・・安全地帯!!」

 

「な・・・!?」

 

《安全地帯》のバリアが消えると、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが苦しみだし、破壊された。

 

「安全地帯がフィールドを離れたことで、対象となったスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊される! そしてこの瞬間、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊の間際に毒を吐き出し、その毒を浴びたハイパーサイコガンナーは朽ちていき、破壊される。

 

「どういうことだ・・・!?」

 

「スターヴヴェノムは融合召喚した状態で破壊されたとき、相手が特殊召喚したモンスターを全て破壊する!」

 

「ちぃ・・・! ならばメインフェイズ2! 緊急テレポートを発動! デッキからチューナーモンスター、メンタルシーカーを特殊召喚!」

 

メンタルシーカー ATK800/レベル3

 

「レベル2のサイコ・プランナーにレベル3のメンタルシーカーをチューニング! 心の深淵に燃え上る我が憎しみの炎よ! 黒き怒涛となりて、この世界を蹂躙せよ! シンクロ召喚! 現れろ、マジカル・アンドロイド!」

 

マジカル・アンドロイド ATK2400/レベル5

 

「テレキアタッカーを召喚!」

 

テレキアタッカー ATK1700/レベル4

 

「さらに二重召喚を発動! もう一度モンスターを召喚できる! テレキアタッカーをリリースし、サイコ・エンペラーをアドバンス召喚!」

 

サイコ・エンペラー ATK2400/レベル6

 

「サイコ・エンペラーの召喚に成功した時、私の墓地のサイキック族1体につき、ライフポイントを500回復する! 私の墓地のサイキック族は7体! よって3500ポイント回復する!」

 

ディヴァイン LP9900→13400

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド! エンドフェイズ、マジカル・アンドロイドの効果発動! 私のフィールドのサイキック族1体につき、600ポイント回復する!」

 

ディヴァイン LP13400→14600

 

「まだだ! トラップ発動! 超能力治療(スーパーナチュラルヒーリング)! 墓地に送られたサイキック族の数かける1000ポイント、回復する! 墓地に送られたのは4体! よって、4000ポイント回復する!」

 

ディヴァイン LP14600→18600

 

「ライフポイント・・・18600・・・・・。」

 

(何がきっかけで闘志を取り戻したかは知らんが、貴様はダメージを与えることはできない・・・! 私の勝利に揺るぎはない・・・!!)

 

「俺のターン!!」

 

来人 手札2→3

 

(龍可を人質にとったから、勝てると思ってんのか?)

 

来人は自分のデュエルディスクを見る。

 

(記憶がなくなってた俺が何をしたかは知らんが、いい改造してくれた・・・!)

 

ディヴァインに気づかれないよう、デュエルディスクの裏にあるスイッチを押した。

 

「スタンバイフェイズ、墓地のコーディセップスの効果を発動!」

 

「! サイキックジャマーで捨てられていたのか・・・!」

 

「このカードを除外することで、墓地のレベル4以下のプレデタープランツモンスター2体を特殊召喚する! サンデウ・キンジーとテッポウリザードを特殊召喚!」

 

捕食植物サンデウ・キンジー ATK600/レベル2

 

捕食植物テッポウリザード(アニメオリジナル)

効果モンスター

レベル3/闇属性/植物族/ATK1200/DEF1200

①:このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。

 

「テッポウリザードの効果により、カードを1枚ドローする!」

 

来人 手札3→4

 

「墓地の置換融合の効果発動! このカードを除外し、墓地の融合モンスターをデッキに戻すことで、カードを1枚ドローする! スターヴヴェノムを戻し、1枚ドロー!」

 

来人 手札4→5

 

「トラップカード、おジャマトリオ! 相手フィールドにおジャマトークン3体を特殊召喚する! 行け、お前ら!」

 

『こんにゃろ~!』

『絶対許さねぇぞ~!』

『見てろよ~!』

 

おジャマトークン DEF1000/レベル2

 

「サンデウ・キンジーの効果発動! 融合カードなしで融合召喚を行う! サンデウ・キンジーとテッポウリザードを融合! 魅惑の香りを持つ二輪の華により、飢えた牙を持つ毒竜を解き放つ! 我が道を阻む敵をその牙で破壊せよ! 融合召喚! 降臨せよ、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ATK2800/レベル8

 

「スターヴヴェノムの効果発動! 融合召喚に成功した時、相手の特殊召喚したモンスター1体の攻撃力分、攻撃力をアップする! マジカル・アンドロイドの攻撃力、2400を加算する!」

 

スターヴヴェノム ATK2800→5200

 

「ほぉう・・・攻撃するつもりか?」

 

「そこまで挑発したんだ。後悔するなよ? トラップカード、捕食計画! デッキからプレデタープランツモンスターを墓地に送り、フィールドの全てのモンスターに捕食カウンターを置く! ビブリスプを墓地に送る!」

 

スターヴヴェノム 捕食カウンター0→1 レベル8→1

 

サイコ・エンペラー 捕食カウンター0→1 レベル6→1

マジカル・アンドロイド 捕食カウンター0→1 レベル5→1

おジャマトークン×3 捕食カウンター0→1 レベル2→1

 

「ビブリスプが墓地に送られたことで、デッキからスキッド・ドロセーラを手札に加え、発動! 自分のモンスターは捕食カウンターが乗ったモンスター全てに攻撃できる!」

 

「何!?」

 

(馬鹿な・・・本当に攻撃するつもりか!?)

 

「装備魔法、メテオ・ストライクを装備! バトル! まずはサイコ・エンペラーを攻撃! 紫毒のヴェノムショット!!」

 

「ぐああああ!」

 

ディヴァイン LP18600→15800

 

「ダメージを与えたな・・・さあ、苦しむがいい!!」

 

「!!」

 

痛みに耐えるため、龍可はぎゅっと目をつぶった。

 

「・・・・・?」

 

「な!?」

 

龍可の体に電流が流れなかった。

 

「馬鹿な! どうなっている!?」

 

「これだよ。」

 

来人はデュエルディスクを指さした。

 

「こいつにジャミング機能がついてんだよ。ソリッドビジョン以外の機能は使えなくなっている。」

 

「な・・・!?」

 

「機能が使えるようになるまで数ターンかかるが・・・問題なかったな。さあて、デュエルを続けろ。」

 

「ま、まだだ! トラップカード、カース・サイキック! サイキック族モンスターが戦闘で破壊されたとき、攻撃したモンスターを破壊し、破壊されたサイキック族モンスターのレベルかける300ポイントのダメージ与える!」

 

「カウンタートラップ、レッド・リブートを手札から発動!」

 

「手札からカウンタートラップだと!?」

 

「ライフを半分払うことで発動! トラップを無効にし、再セットする!」

 

来人 LP500→250

 

「そして相手はトラップを発動できない!」

 

「!!」

 

「行くぞ! 2回目の攻撃! マジカル・アンドロイドを攻撃!」

 

「ぐああああ!!」

 

ディヴァイン LP15800→13000

 

「3回目! おジャマトークンを攻撃!」

 

「うぐ、ぐあああ!!」

 

ディヴァイン LP13000→8800

 

「4回目! おジャマトークンを攻撃!」

 

「ぐわあああ!!」

 

ディヴァイン LP8800→4600

 

「最後だ! おジャマトークンを攻撃!」

 

「ぐ・・・ああああ!!」

 

ディヴァイン LP4600→400

 

「うぐ・・・・なんとか、残ったか・・・!」

 

「いいや、これで終わりだ。おジャマトークンの効果! 破壊されたとき、コントローラーに300ポイントのダメージを与える!」

 

「なんだと!?」

 

『『『くらえ~!』』』

 

おジャマトークンが現れ、ディヴァインに蹴りをくらわせる。

 

「馬鹿な・・・こんな、ぐああああ!!」

 

ディヴァイン LP400→0

 

WINNER 来人

LOSER ディヴァイン

 

『今です!』

 

エンシェント・フェアリー・ドラゴンの号令で、龍可の精霊たちがディヴァインにとびかかる。

 

「な、なんだ・・・! く、がああ!!」

 

ディヴァインは精霊の力に押され、柱にたたきつけられる。

 

「勝った・・・・・。・・・龍可・・・!」

 

激しい痛みに襲われながらも、来人は龍可に駆け寄り、手足の縄をほどいた。

 

「龍可、だいじょ・・・!?」

 

縄がほどかれた龍可は来人を強く抱きしめた。

 

「よかった・・・・! 来人・・・!!」

 

「ちょ、龍可、苦しい・・・!」

 

「・・・~~!!」

 

来人の記憶が戻った嬉しさからさらに抱きしめる力が強くなる。

 

「・・・・・。」

 

来人はぎこちなく龍可を優しく抱きしめた。

 

「・・・!!」

 

何かを察した来人は龍可を強く抱きしめる。

 

「うぐ!!」

 

「!? 来人!?」

 

「・・・こんな・・・こんなことがあるか・・・!!」

 

来人の背後でデュエルディスクを構えたディヴァインがいた。懐から《ファイヤー・ボール》を取り出し発動する。火球は来人を何度も襲う。

 

「う・・・ぐあああ!」

 

「来人!!」

 

「このまま殺してやろう・・・!! 最初からこうすればよかったんだ!!」

 

ディヴァインは《サイコ・ソード》を実体化させ、じりじりと二人に迫る。来人の前で立ち止まり、《サイコ・ソード》を両手で振り上げる。

 

「・・・死ね!!」

 

その時、ディヴァインの手にカードが突き刺さった。

 

「・・・な・・・!?」

 

「鉄砲玉のクロウ様、参上だぜ!」

 

倉庫の中にクロウが飛び込んできた。

 

「クロウ・・・!? なんで・・・」

 

「俺だけじゃないぜ!」

 

クロウがそう言うと、大勢のセキュリティが乗り込んでディヴァインを取り押さえた。

 

「ぐ・・・! 放せ・・・!!」

 

「ディヴァイン! やっと見つけたぜ!!」

 

牛尾がディヴァインに手錠をかける。

 

「セキュリティまで・・・どういうこと?」

 

「来人のデュエルディスクから緊急連絡が入ってたんだよ。俺たちやセキュリティにな!」

 

「まったく、世話をかけさせおって・・・!」

 

遊星やジャック、アキが入ってくる。

 

「龍可ーー!!」

 

龍亞が龍可と来人に駆け寄る。

 

「龍可、大丈夫!?」

 

「う、うん・・・少し、痛いけど・・・来人が、守ってくれたから・・・!」

 

「来人、ありが・・・」

 

来人にお礼を言おうとした龍亞の言葉が止まる。来人が気を失い、地面に倒れてしまったのだ。

 

「・・・来人? 来人! しっかりして、来人!!」

 

「早く病院へ!」

 

「おい、急げ!」

 

遊星、牛尾が入れた救急隊員が来人を担架に乗せる。

 

「・・・来人・・・。」

 

運ばれる来人を龍可は心配して見つめていた。

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