遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第131話 決めた未来へ

「俺の・・・・ターン!!」

 

龍亞 手札0→1

 

「「「・・・・・。」」」

 

龍可、クロウ、アキは固唾を飲んで見守る。

 

「・・・!」

 

龍亞はドローしたカードを見て、顔をしかめた。

 

「その様子じゃ、モンスターじゃなかったか。」

 

「で、でも引いたのはこれ! マジックカード、覚醒の宝札!」

 

覚醒の宝札(オリジナル)

通常魔法

このカード名の効果は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を行うことができない。①:自分フィールド上にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターしか存在しない場合に発動できる。デッキからカードを3枚ドローする。

 

「モンスターを召喚できない代わりに、3枚ドローする!」

 

龍亞 手札0→3

 

「さらに埋葬呪文の宝札を発動!」

 

埋葬呪文の宝札(アニメオリジナル)

通常魔法

自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外して発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「墓地のジャンクBOX、シンクロ・ヒーロー、ダウン・チューンを除外して、2枚ドロー!」

 

龍亞 手札2→4

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴンでシェイブー・メランを攻撃! ライフ・イズ・ビューティーホール!」

 

「く・・・!」

 

「カードを3枚伏せて、ターンエンド!」

 

来人 LP100 手札1

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

龍亞 LP200 手札1

【モンスター】

ライフ・ストリーム・ドラゴン(ATK2900/レベル8)

【魔法・罠】

伏せ3

 

「俺のターン!」

 

来人 手札1→2

 

「これで5回目の俺のスタンバイフェイズになった。飛躍の宝札の効果により、クリアウィングが帰還する!」

 

クリアウィング ATK2500/レベル7

 

戻ってきたクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが大きな雄たけびを上げた。

 

「あっちもそろそろ終盤だな・・・。」

 

「・・・あ!」

 

遊星のシューティング・スター・ドラゴンとジャックのスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンがぶつかり合っていた。

 

「SR吹持童子を召喚!」

 

SR吹持童子 ATK1000/レベル4

 

「トラップ発動! リサイコロ! 墓地からスピードロイドチューナーを特殊召喚する! 赤目のダイスを特殊召喚!」

 

赤目のダイス ATK100/レベル1

 

「そしてサイコロを振り、赤目のダイスは出た目の数のレベルになる!」

 

「またサイコロ・・・。」

 

《リサイコロ》から飛び出したサイコロが地面を転がる。

 

「・・・出目は1。よって、赤目のダイスのレベルは1のままになる。」

 

(来人・・・一体何を・・・?)

 

「龍亞・・・言ったはずだぜ。このデッキは俺の集大成だって。」

 

来人はエクストラデッキから1枚のカードを取り出し、目をつぶる。

 

「・・・!? ま、まさか・・・!」

 

「行くぞ、龍亞! レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル4の吹持童子とレベル1の赤目のダイスをダブルチューニング!!」

 

「えぇ!?」

 

「だ、ダブルチューニングだと!? それはジャックの・・・!」

 

「破滅の未来は消え去った! 光の速度を超え、新たな未来を切り開け! シンクロ召喚! 最高地点、クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴン ATK3500/レベル12

 

「こ、このモンスター・・・来人が卒業デュエルで召喚した・・・」

 

「どういうこと? クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴンはアクセルシンクロモンスターのはず・・・!」

 

「こいつを召喚するのに必要なチューナーは、シンクロモンスターのチューナーか、2体のチューナーなんだよ。」

 

「これが・・・来人の・・・!」

 

「行け、クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴン! ライフ・ストリーム・ドラゴンを攻撃!!」

 

「・・・トラップ発動! 聖なるバリア -ミラーフォース-! 攻撃表示モンスターを破壊する!」

 

ライフ・ストリーム・ドラゴンの前に虹色のバリアが貼られる。

 

「クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴンの効果発動!カードが発動した時、それを無効にする!」

 

「だったら・・・・これだ! 聖なる鎧 -ミラーメール-! ライフ・ストリーム・ドラゴンの攻撃力を来人のクリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴンの攻撃力と同じになる!」

 

ライフ・ストリーム・ドラゴン ATK2900→3500

 

「くそ・・・やれ! クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴン! 神風のクリスタルストリーム!!」

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴン! ライフ・イズ・ビューティーホール!!」

 

「きゃああ!」

 

「うぐ・・・!」

 

2体のモンスターの攻撃がぶつかり、大きな爆発を起こした。

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴン・・・! でもこれで、来人のモンスターはいなくなる・・・!」

 

「・・・それはどうかな?」

 

「・・・・・!!?」

 

煙が消えると、来人のフィールドにあるモンスターがいた。

 

「・・・く、クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン・・・! なんで・・・。」

 

「クリスタルクリアウィング・オーバー・シンクロ・ドラゴンは相手によってフィールドを離れたとき、エクストラデッキからクリアウィングと名の付くシンクロモンスターを特殊召喚できる。これで、クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが召喚されたってわけだ。」

 

「うぅ・・・!」

 

「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「と、トラップ発動! D・スクランブル! ダイレクトアタックを受けるとき、それを無効にして手札からディフォーマーを特殊召喚できる!」

 

「クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果! マジック、トラップを無効にして破壊する!」

 

《D・スクランブル》のカードが風の刃によって切り刻まれる。

 

「・・・・・。」

 

「行け! クリスタルクリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

「うぐ・・・! うわあああ!!」

 

龍亞 LP200→0

 

WINNER 来人

LOSER 龍亞

 

「うあ~~!! 悔しいぃ~~!!」

 

龍亞は地面に倒れ、じたばたと暴れる。

 

「ふふ・・・惜しかったな、龍亞。」

 

来人はニヤリと笑い、手を差し伸べる。

 

「・・・次は絶対に勝ってみせるから!」

 

龍亞は来人の手を取り立ち上がった。

 

「・・・お、どうやらあっちも決着が着くな。」

 

 

 

 

 

 

 

遊星 LP900 手札1 SPC2

【モンスター】

ロードランナー(DEF300/レベル1)

ソニック・ウォリアー(DEF0/レベル2/アニメ効果)

【魔法・罠】

 

ジャック LP2400 手札0 SPC2

【モンスター】

レッド・デーモンズ・ドラゴン(ATK3000/レベル8)

【魔法・罠】

 

「遊星! そんな雑魚どもでは我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴンには太刀打ちできんぞ!」

 

「それはどうかな?」

 

「何?」

 

遊星は不敵な笑みを浮かべ、Dホイールを太いパイプの上で走らせる。

 

「ジャック! どうやら俺には自分の答えが見えてきたぜ! 俺のターン!」

 

遊星 手札1→2

 

「俺はジャンク・シンクロンを召喚!」

 

ジャンク・シンクロン ATK1300/レベル3

 

「ジャンク・シンクロンの召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスターを特殊召喚できる! 甦れ、スピード・ウォリアー!」

 

スピード・ウォリアー DEF400/レベル2

 

「さらに、チューナーモンスターが存在するとき、墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚できる!」

 

ボルト・ヘッジホッグ ATK800/レベル2

 

「あのモンスターたちは・・・・!」

 

「遊星がずっと使ってきたモンスターたち・・・。」

 

「いくら攻撃力が低くても、いくらレベルが低くても・・・。」

 

「遊星がずっと愛して使ってきたモンスターたち・・・遊星のデュエルをずっと支え続けてきた仲間たちだ!」

 

(・・・お前らしいな・・・遊星・・・。)

 

「レベル2のソニック・ウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング! 集いし星が新たな力を呼び起こす! 光さす道となれ! シンクロ召喚! いでよ、ジャンク・ウォリアー!!」

 

ジャンク・ウォリアー ATK2300/レベル5

 

「ここで・・・ジャンク・ウォリアーだと!?」

 

予想外のモンスターの登場にジャックは驚きを隠せない。

 

「ソニック・ウォリアーが墓地に送られたとき、レベル2以下のモンスターの攻撃力を400ポイントアップさせる!」

 

ロードランナー ATK300→700

スピード・ウォリアー ATK900→1300

ボルト・ヘッジホッグ ATK800→1200

 

「さらにジャンク・ウォリアーをシンクロ召喚したとき、フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、攻撃力をアップする! パワーオブフェローズ!!」

 

ジャンク・ウォリアー ATK2300→5500

 

「攻撃力5500!?」

 

「遊星のモンスターが絆の力でパワーアップを・・・。これが、遊星が示してくれた可能性・・・!」

 

「俺たちも絆があれば、いつだって強くいられる! 俺は決めたぜ!」

 

「私も決めた!」

 

「ジャック! お前とのデュエルが、俺に教えてくれた! 俺の魂に宿るものを!」

 

「やっと見つけたか・・・お前の道を・・・!」

 

「俺は・・・・・・この街に残る!!」

 

遊星の宣言にジャックたちは驚いた。

 

「・・・ったく、ほんとらしいな・・・。」

 

来人は静かに笑みを浮かべた。

 

「行くぞジャック!!」

 

遊星は鉄骨から高く飛び上がる。

 

「ジャンク・ウォリアーでレッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃!! スクラップフィスト!!」

 

ジャンク・ウォリアーの巨大な拳がレッド・デーモンズ・ドラゴンをたたき伏せる。

 

「ぐあああああ!!」

 

ジャック LP2400→0

 

WINNER 遊星

LOSER ジャック

 

敗北したジャックのDホイールが停止する。

 

「・・・見事だ。遊星。この世に不要なものなどない。絆を合わせ、強者を倒す渾身の一撃。俺の魂に響いたぞ、遊星! どうやらここに戻る理由ができたな。」

 

「いつでも戻ってこいよ。俺は待ってる。」

 

「ふん!」

 

お互いに拳をつき合わせる。

 

「次は負けんぞ!」

 

「また全力を尽くそう!」

 

「遊星ーー!!」

 

「! みんな!」

 

クロウたちが遊星とジャックのもとに集まる。

 

「決めたぜ遊星! 俺はプロリーグに行く!」

 

「私も、しっかり勉強してくる。」

 

「私も! 向こうに着いたら、毎週手紙書くね!」

 

「今まで甘えられなかった分まで甘えてきちゃうもんね~!」

 

「これであと腐れなく出ていけそうだ。」

 

そう言った来人を龍可は一瞬、むすっとした顔で見る。

 

「?」

 

「たとえ場所が離れていても、俺たちの絆は永遠だ!」

 

「「うん!!」」

 

「ええ!」

 

「「おお!!」」

 

遊星が突き出した拳に全員が合わせた。

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