遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

15 / 134
お気に入り50突破・・・! ありがとうございます!


第14話 脱出せよ! VSサイコデュエリスト!

数十分後

 

「・・・龍亞・・・。」

 

この部屋に入れられる少し前、龍亞はディヴァインとデュエルさせられていた。善戦したものの、敗北し、サイコデュエルの力で気絶させられてしまった。今は、龍可の隣の部屋に寝かせられている。

 

「助けて・・・龍亞・・・来人・・・!」

 

両手を合わせて、不安な声で祈る。その時だった。

 

「・・・!」

 

電子音がして、龍可の部屋のドアが開かれ、一人の男が入ってきた。

 

「え・・・。」

 

「・・・・。」

 

男は静かに、部屋の中を見ながらゆっくりと龍可に近づく。

 

「い、いや・・・」

 

「しっ。」

 

男は目線を龍可に合わせるように屈む。

 

「俺だよ、俺。」

 

そう言って、男はニヤリと笑う。

 

「・・・・・来人?」

 

入ってきた男とは、アルカディアムーブメントの団員の服を着た来人だった。

 

 

 

 

 

 

龍亞とディヴァインのデュエル中、来人は団員の男に運ばれていた。

 

(・・・そろそろだな。)

 

「・・・んん・・・?」

 

「! ま、まずい・・・・・!」

 

来人が起きたと思い込み、男は焦る。

 

「ん・・・ああ、悪いね。運んでもらって。」

 

「・・・え?」

 

運ばれていた来人は、自分でゆっくりと、床に立つ。

 

「・・・こいつ、まだ俺たちが味方だと思ってんのか? 随分のんきな野郎だ。」

 

男はひそひそと話す。が・・・

 

(聞こえてんだよ。)

 

「あ~悪いけど、トイレどこ?」

 

「え、あ、ああ・・・そこだ・・・です。」

 

「お、近かったのか。んじゃあ、せっかくだし・・・」

 

来人は男と肩を組む。

 

「・・・くそ、めんどくせえな・・・。」

 

(だから聞こえてんだよ。)

 

二人でトイレに入ったところで・・・

 

「・・・!?」

 

来人は即座に男の背後に回り、腕で首を締め上げる。

 

「ぐげ・・・あが・・・!」

 

「ちょっとこっち来い。」

 

そのままの状態で、二人は個室の中に入る。そして、腕を離した後、頭をつかみ、便器の中に顔を突っ込ませた。

 

「がぼ・・・! ご・・・!!」

 

急に入れられたので、当然男は息が続かず、手足をバタバタし始める。来人は男の顔を便器から出す。

 

「今から質問する。正直に答えな。」

 

「あ・・・あぁ・・・!」

 

「でなきゃ、最後の晩餐は、便器の水で終わることになる。いいな!?」

 

「は、はい! はい! はい!」

 

来人への恐怖から、男は何度もうなづいた。

 

「まず一つ目。お前らは俺らを騙したのか? どうなんだ?」

 

「そ、そうです・・・! でぃ、ディヴァイン様は、龍可という子を我らの仲間にすべく、それで・・・!」

 

「二つ目。俺の連れは今どこにいる?」

 

「そ、それはぁ・・・!」

 

男は来人から顔を逸らす。

 

「・・・そうか。じゃあな。」

 

来人はもう一度、男を便器に突っ込ませようとする。

 

「ま、まま待ってください! 言います! 言いますからぁ!」

 

「なら早く言え。俺は気が短いからな。」

 

「は、はい・・・! る、龍可という子は7階の部屋に・・・。兄のほうはその隣にいます。の、残りの二人は、地下に、閉じ込めてます・・・!」

 

「・・・よし。質問は終わりだ。」

 

「しょ、正直にこ、答えました・・・! だ、だから、助け・・・」

 

「悪いな。俺はダークヒーロー系が大好きなんだ。」

 

そう言い残し、男を何発か殴り、気絶させた。

 

「・・・さて。」

 

来人は男の服を脱がし、それを着た後、団員用のIDパスをポケットにしまう。気絶させた男は、掃除用のホースで縛り上げ、掃除用具ロッカーの中に閉じ込めた。

 

「これでよし。行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・来人?」

 

「この部屋だったか。すぐ見つかるもんだな。」

 

「・・・その服・・・。」

 

「ああ、これ? こんなろくでもないとこでも、親切な奴がいるもんでな。」

 

床に座り、安心した表情を見せる。

 

「・・・!」

 

「うおっと。」

 

龍可は安心から、来人に抱き着いた。

 

「よかった・・・よかったぁ・・・!」

 

「・・・・。」

 

震える龍可の体を来人はそっと抱きしめる。安心させるよう、何度か背中を優しくたたいた。それは何分間か続いた。

 

「・・・・・///あ、そ、そろそろ・・・。」

 

「ん、おう。」

 

龍可に言われ、来人はゆっくりと離した。

 

「さて、あとは龍亞だな。この部屋の隣だ。」

 

「氷室さんと矢薙のおじいちゃんは?」

 

「そっちもさっき行ってきた。残りは龍亞だけだ。龍亞拾って、とっととここ出るぞ。」

 

「うん!」

 

二人は部屋を出て、隣の部屋のドアの前に立つ。来人はIDパスを取り出し、パネルに当てる。

 

「・・・ん?」

 

何度も当てるが、反応がない。

 

「あれ、おかしいな。」

 

「何もおかしいことはない。」

 

「!?」

 

二人の後ろから誰かの声がした。二人が振り返ると、団員二人が一枚のカードを見せながら立っていた。

 

「そのドアは、このカードじゃないと開かない。」

 

「まあ、当然渡すはずないけどな。」

 

ニヤニヤ笑いながら、二人はデュエルディスクを来人と龍可に投げる。

 

「ちっ、わかりやくてありがたいが・・・。」

 

来人は龍可を心配そうに見る。

 

「どうする? 俺一人でも問題は・・・」

 

「・・・ううん。私も戦う。」

 

「だが、相手はサイコデュエリスト。そうなると、十六夜と同じように・・・。」

 

「大丈夫。それに・・・龍亞を・・・大切な人を傷つけた人達を許せないの。」

 

「・・・。」

 

龍可の覚悟を決めた顔を見て、説得を諦める。

 

「そこまで言われたら、仕方ねえな。よし、いっちょやるか。」

 

「・・・うん!」

 

「くくく・・・。」

 

「さあ、始めるぞ・・・!」

 

「「「「デュエル!!」」」」

 

男1&2 LP4000

男1 手札5

男2 手札5

 

来人&龍可 LP4000

来人 手札5

龍可 手札5

 

*フィールド、ライフ、墓地を共有。ターンの順番は男1→来人→男2→龍可→男1→・・・・と続く。

 

「僕のターン!」

 

男1 手札5→6

 

「永続魔法、サイキックブレイクを発動! サイキック族モンスターの召喚に成功した時、500ポイントのライフを支払うことで、召喚したモンスターのレベルを1つ上げ、攻撃力を300ポイントアップさせる。そして、電送擬人エレキネシスを召喚!」

 

電送擬人エレキネシス ATK1800/レベル4

 

「サイキックブレイクの効果発動! ライフを500支払い、電送擬人エレキネシスを強化!」

 

男1&2 LP4000→3500

 

電送擬人エレキネシス レベル4→5 ATK1800→2100

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「俺のターン!」

 

来人 手札5→6

 

「SR バンブー・ホースを召喚!」

 

SR バンブー・ホース ATK1100/レベル4

 

「このカードを召喚した時、手札からスピードロイド1体を特殊召喚する! 赤目のダイスを特殊召喚!」

 

SR 赤目のダイス ATK100/レベル1

 

「レベル4のバンブー・ホースにレベル1の赤目のダイスをチューニング! シンクロ召喚! いでよ! HSR チャンバライダー!」

 

HSR チャンバライダー ATK2000/レベル5

 

「チャンバライダーで電送擬人エレキネシスを攻撃!」

 

「電送擬人エレキネシスの方が攻撃力は上だ!」

 

「チャンバライダーの効果! ダメージ計算時、攻撃力を200ポイントアップさせる!」

 

チャンバライダー ATK2000→2200

 

「く!」

 

男1&2 LP3500→3400

 

「やった!」

 

「甘い! トラップ発動! 念導力! サイキック族モンスターが戦闘で破壊されたとき、破壊したモンスターを破壊する!」

 

カードから発せられた力で、チャンバライダーが粉々に砕け散った。

 

「く!」

 

「さらに破壊したモンスターの攻撃力分、ライフを回復する!」

 

男1&2 LP3400→5600

 

「カードを2枚セットして、ターンエンド!」

 

男1&2 LP5600

男1 手札3

男2 手札5

【モンスター】

【魔法・罠】

サイキックブレイク

 

来人&龍可 LP4000

来人 手札2

龍可 手札5

【モンスター】

【魔法・罠】

伏せ2

 

「俺のターン!」

 

男2 手札5→6

 

「サイコ・ウォールドを召喚!」

 

サイコ・ウォールド ATK1900/レベル4

 

「サイキックブレイクの効果!」

 

男1&2 LP5600→5100

 

サイコ・ウォールド レベル4→5 ATK1900→2200

 

「さらに速攻魔法、緊急テレポート! デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚できる! 来い! サイコジャンパー!」

 

サイコジャンパー ATK100/レベル2

 

「レベル5となったサイコ・ウォールドにレベル2のサイコジャンパーをチューニング!

シンクロ召喚! サイコ・ヘルストランサー!」

 

サイコ・ヘルストランサー ATK2400/レベル7

 

「サイコ・ヘルストランサーでダイレクトアタック!」

 

「トラップカード、ガード・ブロック! ダメージを0にし、1枚ドローする!」

 

来人 手札2→3

 

「ならば、サイコ・ヘルストランサーのモンスター効果! 墓地からサイキック族1体を除外することで、ライフを1200回復する! サイコジャンパーを除外する。」

 

男1&2 LP5100→6300

 

「カードを2枚伏せ、ターン終了!」

 

「私のターン!」

 

龍可 手札5→6

 

「フィールド魔法、エンジェル・リングを発動!」

 

エンジェル・リング(漫画オリジナル)

フィールド魔法

フィールド上に存在する天使族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。

 

フィールドが優しい光に包まれる。

 

「そして、エンジェル・アーチャーを召喚!」

 

エンジェル・アーチャー(オリジナル)

効果モンスター

レベル3/光属性/天使族/ATK800/DEF800

①:このカードは直接攻撃できる。②:このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。このカードを守備表示に変更する。

 

「エンジェル・リングの効果で、攻撃力が200ポイントアップする!」

 

エンジェル・アーチャー ATK800→1000

 

「エンジェル・アーチャーは相手にダイレクトアタックできる! エンジェル・アーチャー! ダイレクトアタック!」

 

「ちっ!」

 

男1&2 LP6300→5300

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

男1&2 LP5300

男1 手札3

男2 手札2

【モンスター】

サイコ・ヘルストランサー(ATK2400/レベル7)

【魔法・罠】

伏せ2 サイキックブレイク

 

来人&龍可 LP4000

来人 手札3

龍可 手札3

【モンスター】

エンジェル・アーチャー(ATK1000/レベル3)

【魔法・罠】

伏せ2 エンジェル・リング

 

「僕のターン!」

 

男1 手札3→4

 

「トラップ発動! リビングデッドの呼び声! 墓地からサイコ・ウォールドを攻撃表示で復活!」

 

サイコ・ウォールド ATK1900/レベル4

 

「サイコ・ウォールドの効果発動! ライフを800支払うことで、自分のサイキック族モンスター1体は2回攻撃ができる!」

 

男1&2 LP5300→4500

 

「さらに魔法カード、最古式念導を発動! サイキック族モンスターがいるとき、相手のカード1枚を破壊する! エンジェル・アーチャーを破壊!」

 

サイコ・ヘルストランサーの念力によって、エンジェル・アーチャーが破壊される。

 

「ただしその後、僕は1000ポイントのダメージを受ける。」

 

男1&2 LP4500→3500

 

「これで、お前たちの場はがら空き。2回攻撃を決めれば、僕らの勝ちだ!サイコ・ヘルストランサーでダイレクトアタック!」

 

「トラップ発動! 攻撃の無力化! これで、バトルフェイズを終了させるわ!」

 

「カウンタートラップ、サイキック・バースト!!」

 

サイキック・バースト(オリジナル)

カウンター罠

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

①自分フィールドにサイキック族モンスターが存在し、魔法・罠カードが発動した時、発動できる。その効果を無効にし、破壊する。その後、自分フィールドのサイキック族モンスター1体を選び、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

「相手のマジック、トラップを無効にし、僕のサイキック族モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「まだだ! カウンタートラップ、魔宮の賄賂! 相手のトラップを無効にし、代わりに1枚ドローさせる!」

 

男1 手札3→4

 

「く! 攻撃の無力化で、バトルは終了・・・。ならば、メインフェイズ2! サイコ・コマンダーを召喚!」

 

サイコ・コマンダー ATK1400/レベル3

 

「サイキックブレイクの効果により、レベルと攻撃力をアップ!」

 

男1&2 LP3500→3000

 

サイコ・コマンダー レベル3→4 ATK1400→1700

 

「そして、緊急テレポート! デッキからカバリストを特殊召喚!」

 

カバリスト ATK100/レベル1

 

「レベル1のカバリストにレベル4となったサイコ・コマンダーをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ! マジカル・アンドロイド!」

 

マジカル・アンドロイド ATK2400/レベル5

 

「そして、サイコ・ヘルストランサーの効果! 墓地からカバリストを除外し、ライフを1200ポイント回復する!」

 

男1&2 LP3000→4200

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド! そして、マジカル・アンドロイドの効果! エンドフェイズにサイキック族1体につき、ライフを600回復する! フィールドには3体。よって、1800ポイント回復!」

 

男1&2 LP4200→6000

 

「またライフ回復・・・。」

 

「くそ、ダメージを与えてもほとんど意味がねえ・・・。」

 

(思ったより時間かかるな・・・。)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。