プレイヤー LP4000 手札5 SPC0(*1)
【モンスター】
【魔法・罠】
(*1)ライディングデュエルのみ
第1話 潜入! セキュリティ保管庫
雑賀の隠れ家
「はいよ。これが頼まれてたヤツ。」
来人は左頬にマーカーのついた男に茶色の封筒を手渡す。
「雑賀、こいつは?」
「俺と同じ情報屋だ。腕は確かだ。」
「ああっと、自己紹介しとこう。未谷来人です。よろしく。」
「・・・不動遊星だ。」
来人は握手のために左手を出すが、遊星はしなかった。
「・・・握手しないタイプか。んで、確か、保管庫に入るんだったな。」
「ああ。Dホイールとデッキがある。大切なものなんだ。」
「・・・オッケー、了解した。んじゃあ、行きますか。」
来人は遊星の肩を組んで、部屋を出ようとする。
「お前も行くのか?」
「俺は仕事の出来は自分の目で確認したいんだよ。雑賀さんも来ます?」
来人の言葉に雑賀は呆れたようにため息をつく。
「お前の危険好きは相変わらずだな。どうなっても知らないぞ。」
「わかってますよ。んじゃあ、行ってきま~す。」
セキュリティ保管庫
「よっこいしょっと。」
保管庫に侵入した来人、遊星は一台のDホイールを押しながら進んでいく。
「これは・・・。」
「俺のだよ。こうすれば、入る口実ができる。」
「お前もデュエルを?」
「結構強いよ? 俺。」
来人は誇るようにニヤリと笑う。
「えっと・・・あ、ここだここだ。」
「・・・・・。」
二人はゆっくりとコンテナの扉に手をかける。その時だった。
「う!?」
二人に大量のライトが浴びせられる。
「これは・・・。」
「そこまでだお前ら!」
左頬に傷のある男が二人の前に現れ、周りをセキュリティの隊員が取り囲んだ。
「まさかセキュリティの保管庫に忍び込むとはなぁ。」
「こいつは、俺と仲間のものだ!」
「違う。ここに保管されているのはネオドミノシティのものだ。そして、サテライトのクズの命もこの街のものなんだよ!」
「遊星! 早く入れ!」
遊星は急いで中に入り、Dホイールを起動させる。
「さぁて・・・・・!」
来人もDホイールに乗り込み、エンジンをかける。
「行くぞ!」
遊星がコンテナから飛び出したと同時に、来人もDホイールで飛び出していく。
「うぉ・・・!? くそ、追えぇ!」
「えっと、あいつは・・・。」
携帯でセキュリティのデータを確認していく。
「牛尾哲・・・管轄飛び出して追ってくるとは、執念深いったらねえな。」
「ああ。どうする?」
二人の後ろからセキュリティの追手が迫る。
「おっと、その前に・・・・!」
来人は透明なシールを遊星に投げ渡す。
「これは?」
「マーカーに張っておけ。一時的にマーカーの追跡機能を狂わせられる。」
「!」
「あとはこれで・・・・・。」
今度は筒状のものを取り出す。
「次の分かれ道でいったん別れる。ついてきた方を相手する。それでどうだ?」
「・・・ああ、わかった。」
「よし来た。それ!」
カチッとスイッチを入れると、筒から白い煙が上がる。
「んじゃあ、またあとで!」
二人は一度、二手に分かれた。
「ちぃ・・・クズ野郎・・・どっちに行きやがった・・・!」
「さあさあ・・・こっちには誰が来る・・・?」
来人は走りながら後ろの様子を窺う。
「・・・!」
「くそ、こっちじゃなかったか・・・!」
来人を追ってきたのは牛尾だった。追っていた遊星ではなく、大きく舌打ちする。
「牛尾がこっちか・・・まあ、仕方ねえ。やることをやるまでだ!」
デッキケースからデッキを取り出し、セットする。
「俺とやろうってのか・・・てめえも一緒にしょっぴいてやる! 行くぞ!」
「「フィールド魔法、《スピード・ワールド》、セットオン!」」
『デュエルモード、オン。オートパイロット、スタンバイ』
スピード・ワールド
フィールド魔法
このカードはカードの効果を受けず、フィールド魔法カードをセット及び発動できない。お互いのスタンバイフェイズ時に自分用スピードカウンターを1つ置く(最大12個まで)。「Sp(スピードスペル)」魔法カード以外の魔法カードをセット及び発動した場合、
そのコントローラーは2000ポイントのダメージを受ける。お互いがダメージを受ける時、1000ポイント単位にスピードカウンターを1つ取り除く。
「「ライディングデュエル、アクセラレーション!」」
牛尾 LP4000 手札5 SPC(スピードカウンター)0
来人 LP4000 手札5 SPC0
「先攻は俺だ。俺のターン!」
牛尾 手札5→6
「俺はアサルト・ガンドッグを召喚!」
アサルト・ガンドッグ ATK1200/レベル4
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「俺のターン!」
牛尾 SPC0→1
来人 手札5→6 SPC0→1
「俊足なカバ バリキテリウムを特殊召喚!」
俊足なカバ バリキテリウム ATK1600/レベル4
「いきなり特殊召喚だと!?」
「このカードは1ターンに1度、手札から特殊召喚できる。さらにカードガンナーを通常召喚!」
カードガンナー ATK400/レベル3
「カードガンナーの効果発動! デッキの上のカードを3枚まで墓地に送ることで送ったカード1枚につき、攻撃力を500ポイントアップする! 俺は3枚墓地に送る!」
カードガンナー ATK400→1900
墓地に送られたカード
《強制脱出装置》
《
《超電磁タートル》
「バトル! バリキテリウムでアサルト・ガンドッグを攻撃!」
「ぐぅ・・・!」
牛尾 LP4000→3600
「だが、アサルト・ガンドッグの効果発動! デッキから同名カードを特殊召喚する!」
アサルト・ガンドッグ ATK1200/レベル4
「カードガンナーでアサルト・ガンドッグを追撃!」
カードガンナーの銃弾がアサルトガンドッグを襲う。
「ちぃ・・・!」
牛尾 LP3600→2900
「アサルト・ガンドッグの効果! さらに特殊召喚!」
アサルト・ガンドッグ ATK1200/レベル4
「カードを1枚伏せ、ターンエンド。ターン終了時、カードガンナーの攻撃力はもとに戻る。」
カードガンナー ATK1900→400
牛尾 LP2900 手札4 SPC1
【モンスター】
アサルト・ガンドッグ(ATK1200/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ1
来人 LP4000 手札3 SPC1
【モンスター】
バリキテリウム(ATK1600/レベル4)
カードガンナー(ATK400/レベル3)
【魔法・罠】
伏せ1
「俺のターン!」
牛尾 LP2900 手札4→5 SPC1→2
来人 SPC1→2
「アサルト・ガンドッグをリリース!
「攻撃力0?」
「ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの攻撃力の倍になる! アサルト・ガンドッグの攻撃力は1200。よって、攻撃力は2400になる!」
ガーゼット ATK0→2400
「ガーゼットでカードガンナーを攻撃! グレートバースト!」
「トラップ発動! 攻撃の無力化! 攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させる!」
「そうは行くかよ。カウンタートラップ、ギャクタン発動! 相手のトラップを無効にしてデッキに戻す!」
「くそ・・・。」
無効になった攻撃の無力化をデッキに戻す。
「おら、くらえぇ!」
「ぐあああ!」
来人 LP4000→2000
SPC2→0
「カードガンナーの効果で、カードを1枚ドロー!」
来人 手札3→4
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド! くくく、これでスピードカウンターは0。徹底的に追い詰めてやるよ。」
来人のDホイールのスピードが落ちる。
「そう簡単に行くかよ。俺のターン!」
牛尾 SPC2→3
来人 手札4→5 SPC0→1
「!」
来人はドローしたカードを見て、ニヤリと笑う。
「なんだぁ? 怖気づいたか?」
「チューナーモンスター、
SR 赤目のダイス ATK100/レベル1
「チューナーだと!?」
(それにスピードロイドだと? 聞いたことがねえ・・・。)
「レベル4のバリキテリウムにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 昔より伝わりし剣劇よ、立ち塞がる敵をその身で切り払え! シンクロ召喚! いでよ、
HSR チャンバライダー ATK2000/レベル5
「何を出すかと思えば、攻撃力2000! ガーゼットには勝てねえぞ!」
「手札から
Sp-パワー・ギャップ(オリジナル)
通常魔法
自分と相手のスピードカウンターの差が2以上の場合に自分フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。対象モンスターの攻撃力を、その差の数×200ポイントアップする。
「スピードカウンターの差1つにつき、攻撃力を200ポイントアップさせる!」
「ちぃ、生意気にスピードスペルを・・・!」
チャンバライダー ATK2000→2400
「チャンバライダーでガーゼットを攻撃!」
「相打ち狙いか!?」
「いやいや、こっからよ。チャンバライダーは戦闘を行うとき、攻撃力を200ポイントアップさせる!」
「何だとぉ!?」
チャンバライダー ATK2400→2600
「ぐ・・・!?」
牛尾 LP2900→2700
「まだ終わりじゃないぜ! チャンバライダーは1度のバトルフェイズで2回攻撃できる!」
「2回攻撃だと!」
「チャンバライダーでダイレクトアタック!」
「トラップカード、カウンター・ゲートを発動! 直接攻撃を無効にし、カードを1枚ドローする! この効果でモンスターをドローした時、そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する! ドロー!」
「ちっ、逃したか・・・!」
「・・・ドローしたのはサムライソード・バロン! よって、そのまま召喚!」
サムライソード・バロン ATK1600/レベル4
「2枚カードを伏せ、ターンエンド!」
牛尾 LP2700 手札2 SPC3
【モンスター】
サムライソード・バロン(ATK1600/レベル4)
【魔法・罠】
来人 LP2000 手札1 SPC1
【モンスター】
チャンバライダー(ATK2600/レベル5)
【魔法・罠】
伏せ2
「俺のターン!」
牛尾 手札2→3 SPC3→4
来人 SPC1→2
「ジュッテ・ナイトを召喚!」
ジュッテ・ナイト ATK700/レベル2
「チューナー・・・来るか!」
「レベル4のサムライソード・バロンにレベル2のジュッテ・ナイトをチューニング! シンクロ召喚! 現れろ! ゴヨウ・ガーディアン!」
ゴヨウ・ガーディアン ATK2800/レベル6
「さらに俺はSpースピード・エナジーを発動!」
Sp-スピード・エナジー
通常魔法
自分のスピードカウンターが2以上ある場合、自分フィールド上の表側表示モンスター1体を対象に発動できる。ターン終了時まで、対象モンスターの攻撃力はスピードカウンターの数×200ポイントアップする。
「スピードカウンターが2つ以上あるとき、その数×200ポイント、攻撃力をアップさせる! 俺のスピードカウンターは4! よって、800ポイントアップさせる!」
ゴヨウ・ガーディアン ATK2800→3600
「攻撃力3600!?」
「ゴヨウ・ガーディアンでチャンバライダーを攻撃! 逮捕しろ、ゴヨウラリアット!」
「チャンバライダーの効果発動! 攻撃力を200ポイントアップする!」
チャンバライダー ATK2600→2800
ひも付きの十手を投げつけられ、チャンバライダーは破壊され、そのままそのひもがチャンバライダーを縛り上げる。
来人 LP2000→1200
「なんだ!?」
「ゴヨウ・ガーディアンは戦闘で破壊した相手モンスターを俺のフィールドに守備表示で特殊召喚できるんだよ! おら来い! チャンバライダー!」
チャンバライダー DEF1000
「まだだ! Sp-スピードストーム発動!」
Sp-スピードストーム
通常魔法
自分のスピードカウンターが3以上ある場合、発動できる。相手LPに1000ダメージを与える。自分スタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、 自分のスピードカウンターを3つ取り除く事で、墓地のこのカードを手札に加える事ができる。
「スピードカウンターが3つ以上の時、1000のダメージを与える!」
「ぐあああ!」
来人 LP1200→200 SPC2→1
「ターンエンド! これでてめえのライフは残り200! あのサテライトのクズ野郎ともども監獄へ送ってやる!」
ゴヨウ・ガーディアン ATK3600→2800
「勝手に終わらせんなよ。デュエルは最後の最後までわからねえ! 行くぞ、ドロー!」
牛尾 SPC4→5
来人 手札2→3 SPC1→2
「俺はSR ダブルヨーヨーを召喚!」
SR ダブルヨーヨー ATK1400/レベル4
「このカードが召喚に成功した時、墓地からレベル3以下のスピードロイド1体を特殊召喚できる! 戻ってこい! 赤目のダイス!」
赤目のダイス ATK100/レベル1
「赤目のダイスの効果発動! フィールドに出たとき、スピードロイド1体のレベルを1から6の好きな数値に変更できる! ダブルヨーヨーのレベルを5に変更!」
ダブルヨーヨー レベル4→5
「レベル5となったダブルヨーヨーにレベル1の赤目のダイスをチューニング! 風を纏う魔剣がここに現れる! シンクロ召喚! 貫け! HSR 魔剣ダーマ!」
HSR 魔剣ダーマ ATK2000/レベル6
「トラップカード、オープン! シンクロ・ストライカー・ユニット!」
シンクロ・ストライカー・ユニット(アニメオリジナル)
永続罠
発動後このカードは装備カードとなり、自分フィールド上に存在する
シンクロモンスター1体に装備する。
装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、
エンドフェイズ毎に800ポイントダウンする。
「このカードを魔剣ダーマに装備し、攻撃力を1000ポイントアップする!」
魔剣ダーマ ATK2000→3000
「さらに永続トラップ、シンクロ・ブラスト!」
シンクロ・ブラスト(アニメオリジナル)
永続罠
自分フィールド上のシンクロモンスター1体が相手モンスターを攻撃をした時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果は1ターンに1度のみ使用できる。
「魔剣ダーマでチャンバライダーを攻撃!」
「ゴヨウ・ガーディアンじゃなくて、守備表示のチャンバラモンスターを攻撃だと!?」
「魔剣ダーマは守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を超えていれば、その数値分のダメージを与える! チャンバライダーの守備力は1000! よって2000ポイントのダメージだ!」
「ぐおおお!」
牛尾 LP2700→700
SPC5→3
「シンクロ・ブラストの効果により、さらに500ポイントのダメージ!」
牛尾 LP700→200
「くそ! こんな野郎に追いつめられるとはなぁ・・・!」
「へっ・・・ん?」
来人のDホイールに通信が入る。
『未谷! 今どこだ!?』
「雑賀さん!? 来ないんじゃ・・・!?」
『お前らがどういう末路をたどるか見に来ただけだ。』
「言ってくれますね・・・えっと、もうちょっとで遊星と合流できそうです。」
『出入口にセキュリティが集まっている! 急げよ!』
「了解・・・ま、もう終わりだけど。」
「何をぉ!?」
「俺はメインフェイズ2に魔剣ダーマの効果発動!」
墓地からダブルヨーヨーを取り出す。
「機械族モンスターを墓地から除外することで、500ポイントのダメージを与える!」
魔剣ダーマから十字の形の風が放たれる。
「な、ぐあああ~!!」
牛尾 LP200→0
WINNER 来人
LOSER 牛尾
「ば、馬鹿な。サテライトのクズ野郎だけじゃなく、こんな野郎にまでぇ・・・!?」
デュエル敗北により、牛尾のDホイールが停止する。
「よっしゃ!」
勝利の喜びから来人はガッツポーズする。しかし、すぐに切り替え、脱出に専念する。
「・・・おっ! いたいた!」
出入口に近づくと、遊星、雑賀の後ろ姿を見つけた。
「未谷!」
「雑賀さん! 遊星! そっちも大丈夫そうだな。」
「お前、あいつは・・・」
「ばっちり倒してきた。」
ニヤリと笑い、親指を立てる。
「セキュリティを倒すとは・・・お前もいよいよやばいぞ。」
「そういうことはあとあと。今は・・・逃げるだけ!」
3人はスピードを上げ、出入口から一気に飛び出す。
「二手に分かれるぞ!」
分かれ道に差し掛かり、遊星と来人、雑賀に分かれる。
「・・・遊星!」
「く!」
二人の前に新手のセキュリティが迫る。
「こっちだ!」
二人はDホイールがぎりぎり入るほどのわき道に入る。しかし、そこにもセキュリティの追手が待ち構えていた。
「・・・こうなったら!」
来人は懐から2本目の発煙筒を取り出し、投げつけた。
「うわ!?」
「うおぉ!」
待ち構えていたセキュリティを振り切った。・・・かに思えた。
「ぐあああああ!」
遊星は一部セキュリティに電気の流れた警棒を押し付けられる。やがて、遊星のDホイールはある建物の中に突っ込んだ。
「確かここって・・・。」
来人は遊星を追って、中に入る。
「遊星!」
「あ・・・。」
「ん?」
遊星を追って見つけたのは、緑髪の兄妹だった。