遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

37 / 134
第36話 大会開幕! まさかの展開

数日後

 

デュエルアカデミア

 

この日、アカデミアは活気に包まれていた。

 

「いよいよ今日か。大会の団体戦。」

 

「ああ。」

 

来人、亨は教室でデッキ調整をしていた。

 

「ったく、急にメンバーに入ったの聞かされた時は驚いたな。」

 

「俺が言ったんだ。悪かったな。ソラと亘が強く言ってきたからな。」

 

「ま、予感はしてたから別にいいけどな。確か、組み合わせは・・・」

 

制服のポケットから紙を1枚取り出した。そこには対戦の組み合わせが書かれていた。

 

Aグループ:3-B、1-D、2-D、1-A

 

Bグループ:3-D、2-C、2-A、3-A

 

Cグループ:2-B、1-B、3-C、1-C

 

「俺らは・・・Cグループか。」

 

(十六夜は1-Aだったな・・・。)

 

「それは予選だ。小等部は1クラス、中等部は4クラス、高等部は3クラスで決勝トーナメントをやる。高等部は各グループ一クラスずつになるな。」

 

「そりゃ大掛かりなこって。んで、俺ら意外だと、どこが来ると思う?」

 

「Aグループはおそらく1-Aだ。十六夜アキがいるからな。Bグループは間違いなく3-A。去年優勝のメンバーがほとんどいるからな。」

 

「見事に分かれてんな・・・と、そろそろ時間じゃないか?」

 

「・・・ああ、行くとしよう。」

 

 

 

 

 

 

 

デュエルリング

 

二人が着くと、すでに多くの生徒が集まっていた。

 

「あ! やっと来た!」

 

「時間ぎりぎりですよ。」

 

「まったく・・・。」

 

ソラ、亘、翔一はすでにデュエルディスクを着け、待機していた。

 

「悪い悪い。デッキ調整でつい盛り上がった。んで、今からやるのは・・・。」

 

「1-Cだ。」

 

「1-B、1-Cの生徒は集まってください。」

 

二つのクラスはそれぞれ整列する。

 

「「よろしくお願いします。」」

 

声をそろえ、丁寧に頭を下げた。

 

「さて、団体戦だから・・・5人中3人勝てばいいのか。最初は、誰がやるんだ?」

 

「オレだ。」

 

翔一がデュエルリングに上がる。相手は緊張した面持ちで現れる。

 

「1-B、神戸翔一君。1-C、服部一成君。デュエルを開始してください!」

 

審判の掛け声がかかり、二人はデュエルディスクを展開する。

 

「「デュエル!!」」」

 

翔一 LP4000 手札5

 

服部 LP4000 手札5

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札5→6

 

「・・・オレは、ファイヤー・トルーパーを召喚!」

 

ファイヤー・トルーパー ATK1000/レベル3

 

「このカードは召喚、特殊召喚に成功した時、リリースすることで相手に1000ポイントのダメージを与える!」

 

「うぅ!」

 

服部 LP4000→3000

 

「マジックカード、ファイヤー・バック! 手札を1枚捨て、墓地の炎属性モンスターを特殊召喚できる! ヴォルカニック・バックショットをコストにファイヤー・トルーパーを特殊召喚!」

 

ファイヤー・トルーパー ATK1000/レベル3

 

「ヴォルカニック・バックショットの効果により、お前に500ポイントのダメージを与える。」

 

「く!」

 

服部 LP3000→2500

 

「そして、ファイヤー・トルーパーの効果! 再びリリースし、1000ポイントのダメージを与える!」

 

服部 LP2500→1500

 

「そして・・・ファイヤー・バックを発動!」

 

「ま、またぁ!?」

 

「ヴォルカニック・バックショットを墓地に送り、ファイヤー・トルーパー、特殊召喚!」

 

ファイヤー・トルーパー ATK1000/レベル3

 

「お、おい、翔一の奴まさか・・・。」

 

「ヴォルカニック・バックショットとファイヤー・トルーパーの効果発動!

合計1500ポイントのダメージを受けてもらう!!」

 

「う、うわあああ!!」

 

服部 LP1500→0

 

WINNER 翔一

LOSER 服部

 

「・・・・・。」

 

「しょ、勝者、神戸翔一君!」

 

熱気に包まれていた会場は一気に静かになった。そんなことは気にせず、翔一はリングを降りる。

 

「おい、翔一。先攻ワンターンキルはねーだろ。」

 

「仕方ないだろう。たまたまできた。」

 

「見てみろ。相手涙目だぞ。」

 

「・・・あとで謝っておこう。」

 

相手の顔を見て、翔一はさすがに申し訳ない気持ちになった。

 

「ったく・・・次は勝つにしてももう少し見ごたえのあるデュエルに・・・。」

 

「次は君ですよ。来人。」

 

「・・・あ、そうだった。んじゃあ、行くとするか。」

 

来人はゆっくりとデュエルリングに上がる。来人の相手の女子生徒は警戒した表情でやってくる。

 

「ええっと・・・さっきの人、大丈夫?」

 

「か、彼なら多分今トイレで泣いてると思うわ。」

 

(フォーチュンカップ準優勝した人がもう出てくるなんて・・・!)

 

「さて、どのデッキで行くか・・・」

 

『兄貴~!』

『俺俺~!』

『早く出たい~!』

 

「・・・まあ、見ごたえあるデュエルなら、こっちか・・・。」

 

1つのデッキをデュエルディスクにセットする。

 

「い、1-B、未谷来人君。1-C、西野絢香さん。デュエルを開始してください!」

 

「・・・行くわよ!」

 

「「デュエル!!」」

 

西野 LP4000 手札5

 

来人 LP4000 手札5

 

「私のターン!」

 

西野 手札5→6

 

「エレキリンを攻撃表示で召喚!」

 

エレキリン ATK1200

 

「さらに魔法カード、光の護封剣!」

 

来人の周りを光の剣が取り囲む。

 

「これであなたは3ターンの間、攻撃できない! ターンエンド!」

 

「エレキデッキか・・・俺のターン!」

 

来人 手札5→6

 

「俺は手札から予想GUYを発動! 自分フィールドにモンスターが存在しないとき、デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚できる! 俺はB-1(ビートロン・ワン) カブトップを特殊召喚!」

 

B-1(ビートロン・ワン) カブトップ(アニメオリジナル)

レベル4/地属性/機械族/ATK1700/DEF1400

合体能力を持つ機械昆虫。B-2、B-3と組んで巧みな連携攻撃を仕掛けてくる。

 

「ビートロン・・・? あんなカード使ってたっけ?」

 

ソラは来人の見たことないデッキに首をかしげる。

 

「いや、あれは・・・。」

 

「さらに手札抹殺を発動! 互いに手札をすべて捨て、捨てた枚数分ドローする! そして、今捨てられたおジャマジックの効果発動!」

 

「え、お、おジャマ!?」

 

「このカードが墓地に送られたとき、デッキからおジャマ・イエロー、おジャマ・グリーン、おジャマ・ブラックを1体ずつ手札に加える!」

 

来人 手札4→7

 

「マジックカード、おジャマ・ゲットライド!!」

 

おジャマ・ゲットライド!(アニメオリジナル)

通常魔法

手札の「おジャマ・イエロー」「おジャマ・グリーン」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ捨てて発動する。デッキからレベル4以下の機械族ユニオンモンスターを3体まで選択して自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更する事ができない。

 

「手札のおジャマたちをコストに」

 

『『『あ~れ~!!』』』

 

「デッキからレベル4以下の機械族ユニオンモンスターを3体まで特殊召喚する! 出てこい! B-2(ビートロン・ツー) クワガターボ! B-3(ビートロン・スリー) スパイダーベース!」

 

B-2(ビートロン・ツー) クワガターボ(アニメオリジナル)

効果モンスター・ユニオン

レベル4/地属性/機械族/ATK1500/DEF1800

1ターンに1度、自分のメインフェイズに装備カード扱いとなって自分の「B-1 カブトップ」に装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターの攻撃力と守備力は400ポイントアップする。(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)

 

B-3(ビートロン・スリー) スパイダーベース(アニメオリジナル)

効果モンスター・ユニオン

レベル4/地属性/機械族/ATK1000/DEF2000

1ターンに1度、自分のメインフェイズに装備カード扱いとなって自分の「B-1 カブトップ」に装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果で装備カード扱いになっている時のみ、装備モンスターの攻撃力と守備力は700ポイントアップする。(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)

 

「カブトップ、クワガターボ、スパイダーベースを変形合体!! いでよ、アサルト・キャノン・ビートル!!」

 

アサルト・キャノン・ビートル(アニメオリジナル)

融合・効果モンスター

レベル8/地属性/機械族/攻撃力2400/守備力2800

「B-1 カブトップ」+「B-2 クワガターボ」+「B-3 スパイダーベース」このカードは自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外して、エクストラデッキから特殊召喚できる。(魔法カード「融合」は必要としない)。自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリ-スする事で、相手に800ポイントのダメージを与える。

 

「攻撃力2400・・・けれど、光の護封剣で攻撃できない!」

 

「手札からトライワイトゾーンを発動! 墓地からレベル2以下の通常モンスターを3体特殊召喚できる! 俺はさっき捨てたおジャマどもを復活させる!」

 

おジャマ・イエロー DEF1000

おジャマ・グリーン DEF1000

おジャマ・ブラック DEF1000

 

3体のおジャマはアサルト・キャノン・ビートルの頭上に復活する。

 

『あいたたた・・・。』

 

「アサルト・キャノン・ビートルの効果! 自分のモンスター1体をリリースすることで、800ポイントのダメージを与える! 今復活したおジャマ3体を射出! 合計2400のダメージだ!!」

 

『『『うわああ~!!』』』

 

アサルト・キャノン・ビートルに取り込まれ、勢いよくおジャマたちが発射される。

 

「きゃああ!」

 

西野 LP4000→1600

 

「手札から・・・・・・」

 

1枚のカードを取り、来人は固まった。

 

「・・・? どうしたんでしょうか?」

 

「・・・・・。」

 

来人はぎこちなくぺこりと頭を下げた。

 

「?」

 

「手札から・・・おジャマンダラ発動!」

 

「アイツ・・・自分で言っといて・・・。」

 

「ライフを1000支払い、再びおジャマどもを特殊召喚する!」

 

来人 LP4000→3000

 

『『『またも復活~!』』』

 

「そ、そんな・・・!」

 

「アサルト・キャノン・ビートルの効果! 再びおジャマを射出し、ダメージを与える!」

 

「きゃあああ!!」

 

西野 LP1600→0

 

WINNER 来人

LOSER 西野

 

「・・・・・・。」

 

「・・・勝者、み、未谷来人君!」

 

観戦していた生徒たちは再び静寂に包まれる。

 

「来人・・・お前。」

 

「いや、ちが、たまたまだ! たまたま!」

 

「相手の人、泣いてるよ?」

 

「え、マジか・・・。ちょ、ちょっと行ってくる!」

 

慌てた顔で相手のもとに謝罪に向かった。

 

「・・・ていうか、次って確か・・・。」

 

「・・・俺だ。」

 

恐る恐る亨は手を挙げた。

 

「・・・どうやら終わりのようですね。」

 

「・・・行ってくる。」

 

亨がデュエルリングに上がると、相手はもう負けたかのような顔で上がってくる。

 

「「・・・・。」」

 

気まずさからお互いに無言で相手を見る。

 

「あ・・・よ、よ、よろしくお願いします・・・。」

 

(・・・大丈夫だろうか・・・。)

 

「あ、ああ・・・よろしく頼む。」

 

「1-B、丸藤亨君。1-C、松田勇気君。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

松田 LP4000 手札5

 

亨 LP4000 手札5

 

「ぼ、僕のターン!」

 

松田 手札5→6

 

「アステカの石像を守備表示で召喚!」

 

アステカの石像 DEF2000/レベル4

 

「カードを1枚伏せ、ターンを終了!」

 

「俺のターン!」

 

亨 手札5→6

 

「・・・俺は、パワー・ボンドを発動!」

 

「「「あ・・・。」」」

 

「手札のサイバー・ドラゴン2体を融合し、サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚する!」

 

サイバー・ツイン・ドラゴン ATK2800/レベル8

 

「パワー・ボンドの効果により、攻撃力は倍となる!」

 

サイバー・ツイン・ドラゴン ATK2800→5600

 

「攻撃力5600・・・!?」

 

(伏せたD2シールドじゃ、防ぎきれない・・・!)

 

D2シールド

通常罠

自分フィールド上に表側守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの守備力は、元々の守備力を倍にした数値になる。

 

「サイバー・ツイン・ドラゴンでアステカの石像を攻撃! エヴォリューションツインバースト!!」

 

「ぐぅ・・・!」

 

「サイバー・ツイン・ドラゴンは1ターンに2回攻撃できる!」

 

「あ・・・。」

 

「ダイレクトアタック! エヴォリューションツインバースト!!」

 

「うわあああ!!」

 

松田 LP4000→0

 

WINNER 亨

LOSER 松田

 

「・・・・・。」

 

会場は三度目の静寂に包まれた。

 

「これで全員ワンターンキル・・・。しかも3勝したので、僕とソラは出番なしですか。」

 

「クラスメイトでもさすがにちょっと・・・。」

 

ソラは来人、亨、翔一をじとーっとした目で見る。

 

「「「はい、すみませんでした。」」」

 

「次の対戦は明日。相手は2-Bですが・・・さすがにまた全員ワンターンキルということはないでしょう。上級生になればなるほど、当然強くなる。」

 

「そうこないと、面白くないけどな。」

 

「とりあえず来人たちは後半ね。」

 

「・・・はい。」

 

他の生徒たちにひそひそ話をされながら、来人たちは会場を出た。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。