遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

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第38話 予選最終戦 ヴォルカニックVSX-セイバー

翌日

 

デュエルリング

 

「・・・・。」

 

3-Cの面々は来人たちを観察するようにじっと見ていた。

 

「・・・なんでこんな見られてんだ?」

 

「もちろん見るだろう。ほぼ全員ワンターンキルをしたなんて誰から見ても注目の的だ。」

 

「しかし、こう見られてしまうと・・・。」

 

「だよねぇ~・・・。」

 

「・・・・・。」

 

「それでは、予選第三試合。1-Bと3-Cのデュエルを始めます。」

 

審判の宣言後、互いに丁寧に頭を下げた。

 

「よし・・・今回の順番を確認しよう。」

 

亨は紙を取り出し、全員に見せる。

 

1番目:翔一

2番目:ソラ

3番目:亨

4番目:来人

5番目:亘

 

「・・・そういえば、亨はなんでずっと3番なんだ?」

 

「仮に最初の二人が負けても、負けのない亨がいれば、次につなげられるからな。」

 

「なるほど。それで順番決めのじゃんけんに参加してなかったんだ。」

 

「そういうことだ。・・・そろそろ時間だ。行ってくる。」

 

翔一はデッキを確認し、デュエルディスクにセットする。

 

「では第一戦、1-B、神戸翔一君。3-C、松本尊君。デュエルを開始してください!」

 

二人はデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!!」」

 

松本 LP4000 手札5

 

翔一 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

松本 手札5→6

 

「切り込み隊長を召喚!」

 

切り込み隊長 ATK1200/レベル3

 

「このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる! X-セイバー パシウルを特殊召喚!」

 

X-セイバー パシウル DEF0/レベル2

 

「レベル3の切り込み隊長にレベル2のパシウルをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、ナチュル・ビースト!」

 

ナチュル・ビースト ATK2200/レベル5

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札5→6

 

「ヴォルカニック・ロケットを守備表示で召喚!」

 

ヴォルカニック・ロケット DEF1400/レベル4

 

「ヴォルカニック・ロケットが召喚に成功したことにより、デッキからブレイズ・キャノンと名の付くカードを1枚手札に加える。俺はブレイズ・キャノン・マガジンを加える! カードを3枚伏せ、ターンエンド!」

 

松本 LP4000 手札3

【モンスター】

ナチュル・ビースト(ATK2200/レベル5)

【魔法・罠】

伏せ1

 

翔一 LP4000 手札3

【モンスター】

ヴォルカニック・ロケット(DEF1400/レベル4)

【魔法・罠】

伏せ3

 

「俺のターン!」

 

松本 手札3→4

 

「レスキューキャットを召喚!」

 

レスキューキャット ATK300/レベル3

 

「レスキューキャットをリリースすることで、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を効果を無効にして、特殊召喚する! XX(ダブルエックス)-セイバー ダークソウルとX-セイバー エアベルンを特殊召喚!」

 

XX(ダブルエックス)-セイバー ダークソウル DEF100/レベル3

X-セイバー エアベルン DEF200/レベル3

 

「永続トラップ、ブレイズ・キャノン・マガジンを発動! 手札のヴォルカニックと名の付くカードを1枚墓地に送ることで、カードを1枚ドローできる! ヴォルカニック・バックショットを墓地に送る!」

 

「!!」

 

「この瞬間、ヴォルカニック・バックショットの効果発動! このカードがブレイズ・キャノンと名の付くカードで墓地に送られた場合、デッキのヴォルカニック・バックショットを2枚墓地に送ることで、相手モンスターを全て破壊する!!」

 

炎を纏ったヴォルカニック・バックショットが松本のフィールドに降り注ぎ、モンスターを燃やし尽くした。

 

「さらにヴォルカニック・バックショットは墓地に送られたとき、500ポイントのダメージを与える! 3体墓地に送られたことで、1500のダメージ!」

 

松本 LP4000→3500→3000→2500

 

「まだだ。手札からXX-セイバー ガルドストライクを特殊召喚!」

 

XX-セイバー ガルドストライク ATK2100/レベル5

 

「このカードは墓地にX-セイバーと名の付くモンスターが2体以上あり、自分のモンスターがいないとき、特殊召喚できる! バトル! ガルドストライクでヴォルカニック・ロケットを攻撃!」

 

「く!」

 

「ターンを終了! このエンドフェイズ、XX-セイバー ダークソウルの効果発動! デッキからX-セイバーモンスター1体を手札に加える! XX-セイバー フォルトロールを手札に加える!」

 

松本 手札2→3

 

「オレのターン!」

 

翔一 手札3→4

 

「ブレイズ・キャノン・マガジンの効果! 手札のヴォルカニック・ハンマーを墓地に送り、カードをドローする! さらにファイヤー・バックを発動! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、さっき捨てたヴォルカニック・ハンマーを復活させる!」

 

ヴォルカニック・ハンマー ATK2400/レベル5

 

「墓地のヴォルカニック・バレットの効果。ライフを500支払い、デッキから同名カード1枚を手札に加える!」

 

翔一 LP4000→3500

 

「ヴォルカニック・ハンマーの効果発動! 墓地のヴォルカニック1体につき、200ポイントのダメージを与える! 墓地にはヴォルカニック・バックショット3枚、ヴォルカニック・ロケット、ヴォルカニック・バレットの合計5枚! 1000のダメージだ!」

 

「うぐ!」

 

松本 LP2500→1500

 

「ターンエンドだ。」

 

松本 LP1500 手札3(1枚XX-セイバー フォルトロール)

【モンスター】

XX-セイバー ガルドストライク(ATK2100/レベル5)

【魔法・罠】

伏せ1

 

翔一 LP3500 手札3(1枚ヴォルカニック・バレット)

【モンスター】

ヴォルカニック・ハンマー(ATK2400/レベル5)

【魔法・罠】

ブレイズ・キャノン・マガジン 伏せ2

 

「俺のターン!」

 

松本 手札3→4

 

「チューナーモンスター、X-セイバー パロムロを召喚!」

 

X-セイバー パロムロ ATK200/レベル1

 

「フィールドにX-セイバーが2体以上いることにより、手札のフォルトロールを特殊召喚する!」

 

XX-セイバー フォルトロール ATK2400/レベル6

 

「レベル5のガルドストライクにレベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 切り裂け! XX-セイバー ヒュンレイ!」

 

XX-セイバー ヒュンレイ ATK2300/レベル6

 

「ヒュンレイの効果! シンクロ召喚に成功した時、フィールドのマジック、トラップを3枚まで破壊する!」

 

「!! 3枚破壊だと!?」

 

「俺はブレイズ・キャノン・マガジンと残りの伏せカードを破壊する!!」

 

「ならばブレイズ・キャノン・マガジンの効果発動! 手札のヴォルカニック・バレットを墓地に送り1枚ドローする! さらにトラップ発動! ヴォルカニック・エミッション! デッキのヴォルカニックモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する! いでよ、ヴォルカニック・デビル!!」

 

ヴォルカニック・デビル ATK3000/レベル8

 

「まだまだ! フォルトロールの効果発動! 墓地からX-セイバーモンスター1体を特殊召喚する! 墓地からエアベルンを特殊召喚!」

 

X-セイバー エアベルン ATK1600/レベル3

 

「レベル6のフォルトロールにレベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、XX-セイバー ガトムズ!!」

 

XX-セイバー ガトムズ ATK3100/レベル9

 

「手札より、戦士の生還を発動! 墓地の戦士族モンスター、フォルトロールを回収し、再び特殊召喚!」

 

XX-セイバー フォルトロール ATK2400/レベル6

 

「フォルトロールの効果発動! 墓地からパロムロを特殊召喚!」

 

X-セイバー パロムロ ATK200/レベル1

 

「レベル6のヒュンレイにレベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、X-セイバー ソウザ!!」

 

X-セイバー ソウザ ATK2500/レベル7

 

「トラップ発動! ガトムズの緊急指令! フィールドにX-セイバーがいることにより、墓地のX-セイバーを2体まで特殊召喚できる! 戻れ! エアベルン! パシウル!」

 

X-セイバー エアベルン ATK1600/レベル3

X-セイバー パシウル DEF0/レベル2

 

「レベル6のフォルトロールにレベル2のパシウルをチューニング! シンクロ召喚! ギガンテック・ファイター!!」

 

ギガンテック・ファイター ATK2800/レベル8

 

「ギガンテック・ファイターは墓地の戦士族の数かける100ポイント、攻撃力をアップする! 墓地の戦士族は4体。よって、400ポイントアップする!」

 

ギガンテック・ファイター ATK2800→3200

 

「バトル! ガトムズでヴォルカニック・デビルを攻撃!」

 

「く!」

 

翔一 LP3500→3400

 

「さらにソウザでヴォルカニック・ハンマーを攻撃!」

 

「ぐ!」

 

翔一 LP3400→3300

 

「エアベルンでダイレクトアタック!」

 

「ぐあああ!」

 

翔一 LP3300→1700

 

「エアベルンの効果発動! ダイレクトアタックでダメージを与えたとき、相手の手札をランダムに1枚墓地に送る!」

 

「チッ・・・!」

 

翔一 手札3→2

 

「さらにガトムズの効果発動! エアベルンをリリースし、手札をランダムに1枚捨てさせる!」

 

翔一 手札2→1

 

「まだ終わらない! ガトムズの効果は1ターンに何度でも発動できる! ソウザをリリースし、さらに1枚捨てさせる!」

 

「く・・・!!」

 

翔一 手札1→0

 

「ターンエンドだ!」

 

「オレのターン!!」

 

翔一 手札0→1

 

「墓地のファイヤー・バックの効果発動。墓地の炎属性モンスターを3枚デッキに戻して、1枚ドローする! ヴォルカニック・バックショット3枚を戻し、新たに1枚ドロー!」

 

翔一 手札1→2

 

「手札を増やしたか・・・!」

 

「いや違う。オレの目的は手札を増やすことじゃない。」

 

「何・・・?」

 

「墓地のブレイズ・キャノン・マガジンの効果! このカードを除外することで、デッキのヴォルカニックと名の付くカード1枚を墓地に送る! 俺はさっき戻したヴォルカニック・バックショットを墓地に送る!」

 

「! しまった・・・! そういうことか・・・!!」

 

「この瞬間、ヴォルカニック・バックショットの効果! デッキのヴォルカニック・バックショットを2枚墓地に送り、相手モンスターを全て破壊する!!」

 

突撃してきたヴォルカニック・バックショットによって、再び松本のフィールドは炎に包まれた。

 

「そして、ヴォルカニック・バックショットの効果発動! 墓地に送られたとき、500ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐああああ!!」

 

松本 LP1500→1000→500→0

 

WINNER 翔一

LOSER 松本

 

「勝者、神戸翔一君!」

 

「くそ、負けたか・・・! だが、いいデュエルだった。」

 

「・・・ありがとう、ございます。」

 

二人はしっかりと握手を交わし、デュエルリングを降りた。

 

「途中手札全部なくなったとこで危ないと思ったぞ。」

 

「いや、問題ない。引いたのはこの2枚だ。」

 

翔一は来人たちに残っていた手札を見せた。

 

《ファイヤー・バック》

《ヴォルカニック・エッジ》

 

「ファイヤー・バックでヴォルカニック・ハンマーを特殊召喚すれば、その効果ダメージで倒せていた。」

 

「どっちみちかよ・・・。」

 

「2番手の生徒はリングに上がってください。」

 

「よ~し・・・行ってくる!」

 

審判に呼ばれ、ソラはデュエルリングに上がった。




幕間短編

『エナジードリンク』

「・・・。」

来人は冷蔵庫を開け、缶ジュースを1本手に取った。

「来人、何飲んでるの?」

龍亞は来人の飲んでいたジュースを見る。

「エナジードリンク。」

「来人いっつもそれだよね。」

「うまいからな。」

そう言って、ぐいっと飲む。

「・・・・・。」

その様子を龍亞はじっと見ていた。

「? どうした?」

「いや~どんな味なのかなぁ~って・・・。」

「お前にゃまだ早いよ。5年は早い。」

「そ、そんなのわかんないじゃん!」

「やめとけって。どうせ飲めな・・・」

「じ~・・・・・・。」

飲もうとした缶を龍亞はじっと見る。

「・・・・。」

缶を動かすと、龍亞の視線はそれを追う。

「じ~・・・・・。」

「・・・・わかったよ。一口やるから、合わなきゃもらうぞ?」

「やった!」

諦めた来人は龍亞に缶を手渡した。

「いっただっきまーす!」

勢いよく飲んでいった。喉に流し込んだ龍亞は渋い顔になる。

「・・・ウン、オイシイネ・・・。」

「絶対違うだろ。返せ。」

来人は缶を奪い返す。

「う~ん・・・なんか微妙だったな~・・・。」

「・・・・・。」

「あれ、龍可。」

龍可はふくれっ面で龍亞を見ていた。

「・・・・。」

龍亞の腕をぎゅっとつねる。

「いた!? ちょ、何!?」

(元気だな~あいつら・・・。)
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