翌日
デュエルリング
「・・・・。」
3-Cの面々は来人たちを観察するようにじっと見ていた。
「・・・なんでこんな見られてんだ?」
「もちろん見るだろう。ほぼ全員ワンターンキルをしたなんて誰から見ても注目の的だ。」
「しかし、こう見られてしまうと・・・。」
「だよねぇ~・・・。」
「・・・・・。」
「それでは、予選第三試合。1-Bと3-Cのデュエルを始めます。」
審判の宣言後、互いに丁寧に頭を下げた。
「よし・・・今回の順番を確認しよう。」
亨は紙を取り出し、全員に見せる。
1番目:翔一
2番目:ソラ
3番目:亨
4番目:来人
5番目:亘
「・・・そういえば、亨はなんでずっと3番なんだ?」
「仮に最初の二人が負けても、負けのない亨がいれば、次につなげられるからな。」
「なるほど。それで順番決めのじゃんけんに参加してなかったんだ。」
「そういうことだ。・・・そろそろ時間だ。行ってくる。」
翔一はデッキを確認し、デュエルディスクにセットする。
「では第一戦、1-B、神戸翔一君。3-C、松本尊君。デュエルを開始してください!」
二人はデュエルディスクを構える。
「「デュエル!!」」
松本 LP4000 手札5
翔一 LP4000 手札5
「俺のターン!」
松本 手札5→6
「切り込み隊長を召喚!」
切り込み隊長 ATK1200/レベル3
「このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる! X-セイバー パシウルを特殊召喚!」
X-セイバー パシウル DEF0/レベル2
「レベル3の切り込み隊長にレベル2のパシウルをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、ナチュル・ビースト!」
ナチュル・ビースト ATK2200/レベル5
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「オレのターン!」
翔一 手札5→6
「ヴォルカニック・ロケットを守備表示で召喚!」
ヴォルカニック・ロケット DEF1400/レベル4
「ヴォルカニック・ロケットが召喚に成功したことにより、デッキからブレイズ・キャノンと名の付くカードを1枚手札に加える。俺はブレイズ・キャノン・マガジンを加える! カードを3枚伏せ、ターンエンド!」
松本 LP4000 手札3
【モンスター】
ナチュル・ビースト(ATK2200/レベル5)
【魔法・罠】
伏せ1
翔一 LP4000 手札3
【モンスター】
ヴォルカニック・ロケット(DEF1400/レベル4)
【魔法・罠】
伏せ3
「俺のターン!」
松本 手札3→4
「レスキューキャットを召喚!」
レスキューキャット ATK300/レベル3
「レスキューキャットをリリースすることで、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を効果を無効にして、特殊召喚する!
X-セイバー エアベルン DEF200/レベル3
「永続トラップ、ブレイズ・キャノン・マガジンを発動! 手札のヴォルカニックと名の付くカードを1枚墓地に送ることで、カードを1枚ドローできる! ヴォルカニック・バックショットを墓地に送る!」
「!!」
「この瞬間、ヴォルカニック・バックショットの効果発動! このカードがブレイズ・キャノンと名の付くカードで墓地に送られた場合、デッキのヴォルカニック・バックショットを2枚墓地に送ることで、相手モンスターを全て破壊する!!」
炎を纏ったヴォルカニック・バックショットが松本のフィールドに降り注ぎ、モンスターを燃やし尽くした。
「さらにヴォルカニック・バックショットは墓地に送られたとき、500ポイントのダメージを与える! 3体墓地に送られたことで、1500のダメージ!」
松本 LP4000→3500→3000→2500
「まだだ。手札からXX-セイバー ガルドストライクを特殊召喚!」
XX-セイバー ガルドストライク ATK2100/レベル5
「このカードは墓地にX-セイバーと名の付くモンスターが2体以上あり、自分のモンスターがいないとき、特殊召喚できる! バトル! ガルドストライクでヴォルカニック・ロケットを攻撃!」
「く!」
「ターンを終了! このエンドフェイズ、XX-セイバー ダークソウルの効果発動! デッキからX-セイバーモンスター1体を手札に加える! XX-セイバー フォルトロールを手札に加える!」
松本 手札2→3
「オレのターン!」
翔一 手札3→4
「ブレイズ・キャノン・マガジンの効果! 手札のヴォルカニック・ハンマーを墓地に送り、カードをドローする! さらにファイヤー・バックを発動! ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、さっき捨てたヴォルカニック・ハンマーを復活させる!」
ヴォルカニック・ハンマー ATK2400/レベル5
「墓地のヴォルカニック・バレットの効果。ライフを500支払い、デッキから同名カード1枚を手札に加える!」
翔一 LP4000→3500
「ヴォルカニック・ハンマーの効果発動! 墓地のヴォルカニック1体につき、200ポイントのダメージを与える! 墓地にはヴォルカニック・バックショット3枚、ヴォルカニック・ロケット、ヴォルカニック・バレットの合計5枚! 1000のダメージだ!」
「うぐ!」
松本 LP2500→1500
「ターンエンドだ。」
松本 LP1500 手札3(1枚XX-セイバー フォルトロール)
【モンスター】
XX-セイバー ガルドストライク(ATK2100/レベル5)
【魔法・罠】
伏せ1
翔一 LP3500 手札3(1枚ヴォルカニック・バレット)
【モンスター】
ヴォルカニック・ハンマー(ATK2400/レベル5)
【魔法・罠】
ブレイズ・キャノン・マガジン 伏せ2
「俺のターン!」
松本 手札3→4
「チューナーモンスター、X-セイバー パロムロを召喚!」
X-セイバー パロムロ ATK200/レベル1
「フィールドにX-セイバーが2体以上いることにより、手札のフォルトロールを特殊召喚する!」
XX-セイバー フォルトロール ATK2400/レベル6
「レベル5のガルドストライクにレベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! 切り裂け! XX-セイバー ヒュンレイ!」
XX-セイバー ヒュンレイ ATK2300/レベル6
「ヒュンレイの効果! シンクロ召喚に成功した時、フィールドのマジック、トラップを3枚まで破壊する!」
「!! 3枚破壊だと!?」
「俺はブレイズ・キャノン・マガジンと残りの伏せカードを破壊する!!」
「ならばブレイズ・キャノン・マガジンの効果発動! 手札のヴォルカニック・バレットを墓地に送り1枚ドローする! さらにトラップ発動! ヴォルカニック・エミッション! デッキのヴォルカニックモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する! いでよ、ヴォルカニック・デビル!!」
ヴォルカニック・デビル ATK3000/レベル8
「まだまだ! フォルトロールの効果発動! 墓地からX-セイバーモンスター1体を特殊召喚する! 墓地からエアベルンを特殊召喚!」
X-セイバー エアベルン ATK1600/レベル3
「レベル6のフォルトロールにレベル3のエアベルンをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、XX-セイバー ガトムズ!!」
XX-セイバー ガトムズ ATK3100/レベル9
「手札より、戦士の生還を発動! 墓地の戦士族モンスター、フォルトロールを回収し、再び特殊召喚!」
XX-セイバー フォルトロール ATK2400/レベル6
「フォルトロールの効果発動! 墓地からパロムロを特殊召喚!」
X-セイバー パロムロ ATK200/レベル1
「レベル6のヒュンレイにレベル1のパロムロをチューニング! シンクロ召喚! いでよ、X-セイバー ソウザ!!」
X-セイバー ソウザ ATK2500/レベル7
「トラップ発動! ガトムズの緊急指令! フィールドにX-セイバーがいることにより、墓地のX-セイバーを2体まで特殊召喚できる! 戻れ! エアベルン! パシウル!」
X-セイバー エアベルン ATK1600/レベル3
X-セイバー パシウル DEF0/レベル2
「レベル6のフォルトロールにレベル2のパシウルをチューニング! シンクロ召喚! ギガンテック・ファイター!!」
ギガンテック・ファイター ATK2800/レベル8
「ギガンテック・ファイターは墓地の戦士族の数かける100ポイント、攻撃力をアップする! 墓地の戦士族は4体。よって、400ポイントアップする!」
ギガンテック・ファイター ATK2800→3200
「バトル! ガトムズでヴォルカニック・デビルを攻撃!」
「く!」
翔一 LP3500→3400
「さらにソウザでヴォルカニック・ハンマーを攻撃!」
「ぐ!」
翔一 LP3400→3300
「エアベルンでダイレクトアタック!」
「ぐあああ!」
翔一 LP3300→1700
「エアベルンの効果発動! ダイレクトアタックでダメージを与えたとき、相手の手札をランダムに1枚墓地に送る!」
「チッ・・・!」
翔一 手札3→2
「さらにガトムズの効果発動! エアベルンをリリースし、手札をランダムに1枚捨てさせる!」
翔一 手札2→1
「まだ終わらない! ガトムズの効果は1ターンに何度でも発動できる! ソウザをリリースし、さらに1枚捨てさせる!」
「く・・・!!」
翔一 手札1→0
「ターンエンドだ!」
「オレのターン!!」
翔一 手札0→1
「墓地のファイヤー・バックの効果発動。墓地の炎属性モンスターを3枚デッキに戻して、1枚ドローする! ヴォルカニック・バックショット3枚を戻し、新たに1枚ドロー!」
翔一 手札1→2
「手札を増やしたか・・・!」
「いや違う。オレの目的は手札を増やすことじゃない。」
「何・・・?」
「墓地のブレイズ・キャノン・マガジンの効果! このカードを除外することで、デッキのヴォルカニックと名の付くカード1枚を墓地に送る! 俺はさっき戻したヴォルカニック・バックショットを墓地に送る!」
「! しまった・・・! そういうことか・・・!!」
「この瞬間、ヴォルカニック・バックショットの効果! デッキのヴォルカニック・バックショットを2枚墓地に送り、相手モンスターを全て破壊する!!」
突撃してきたヴォルカニック・バックショットによって、再び松本のフィールドは炎に包まれた。
「そして、ヴォルカニック・バックショットの効果発動! 墓地に送られたとき、500ポイントのダメージを与える!」
「ぐああああ!!」
松本 LP1500→1000→500→0
WINNER 翔一
LOSER 松本
「勝者、神戸翔一君!」
「くそ、負けたか・・・! だが、いいデュエルだった。」
「・・・ありがとう、ございます。」
二人はしっかりと握手を交わし、デュエルリングを降りた。
「途中手札全部なくなったとこで危ないと思ったぞ。」
「いや、問題ない。引いたのはこの2枚だ。」
翔一は来人たちに残っていた手札を見せた。
《ファイヤー・バック》
《ヴォルカニック・エッジ》
「ファイヤー・バックでヴォルカニック・ハンマーを特殊召喚すれば、その効果ダメージで倒せていた。」
「どっちみちかよ・・・。」
「2番手の生徒はリングに上がってください。」
「よ~し・・・行ってくる!」
審判に呼ばれ、ソラはデュエルリングに上がった。
幕間短編
『エナジードリンク』
「・・・。」
来人は冷蔵庫を開け、缶ジュースを1本手に取った。
「来人、何飲んでるの?」
龍亞は来人の飲んでいたジュースを見る。
「エナジードリンク。」
「来人いっつもそれだよね。」
「うまいからな。」
そう言って、ぐいっと飲む。
「・・・・・。」
その様子を龍亞はじっと見ていた。
「? どうした?」
「いや~どんな味なのかなぁ~って・・・。」
「お前にゃまだ早いよ。5年は早い。」
「そ、そんなのわかんないじゃん!」
「やめとけって。どうせ飲めな・・・」
「じ~・・・・・・。」
飲もうとした缶を龍亞はじっと見る。
「・・・・。」
缶を動かすと、龍亞の視線はそれを追う。
「じ~・・・・・。」
「・・・・わかったよ。一口やるから、合わなきゃもらうぞ?」
「やった!」
諦めた来人は龍亞に缶を手渡した。
「いっただっきまーす!」
勢いよく飲んでいった。喉に流し込んだ龍亞は渋い顔になる。
「・・・ウン、オイシイネ・・・。」
「絶対違うだろ。返せ。」
来人は缶を奪い返す。
「う~ん・・・なんか微妙だったな~・・・。」
「・・・・・。」
「あれ、龍可。」
龍可はふくれっ面で龍亞を見ていた。
「・・・・。」
龍亞の腕をぎゅっとつねる。
「いた!? ちょ、何!?」
(元気だな~あいつら・・・。)