「勝者、影山ソラさん!」
高らかに勝者が宣言されると、大きな歓声が上がる。
「やった!」
「前回と同じ手ですか。力押しというかなんというか・・・。」
「勝ったのに・・・。」
亘の厳しい指摘にソラは肩を落とす。
「いいじゃねえか、勝ったんだから。んでもって次は・・・亨か。」
「三戦目の生徒はリングに上がってください。」
審判に呼ばれ、亨は静かにリングに上がった。
「来たわね、丸藤亨。」
亨の対戦相手は亨をキッと睨む。
「? あの・・・。」
「ああ、ごめんなさい。私、あのサイコ流のデュエリストなのよ。」
「! サイコ流・・・? ・・・・・・・?」
しばらく考えた亨だったが、サイコ流が何かわからなかったのか首を傾げた。
「ま、まさか、知らない・・・!?」
「あ、いや、その・・・。」
「だったらかまわないわ。今ここで、記憶に刻んであげる。サイコ流をね!!」
(本当に聞いたことがない・・・。)
戸惑いながらもデュエルディスクにデッキをセットする。
「では第三戦、1-B、丸藤亨君。3-C、猪爪怜さん。デュエルを開始してください!」
「「デュエル!!」」
猪爪 LP4000 手札5
亨 LP4000 手札5
「私のターン!」
猪爪 手札5→6
「魔鏡導士サイコ・バウンダーを召喚!」
魔鏡導士サイコ・バウンダー ATK1700/レベル4
「このカードが召喚に成功した時、デッキからサイコ・ショッカーがテキストに書かれている魔法、トラップカードを手札に加える! サイキック・ウェーブを加え、発動! デッキのサイコ・ショッカーを墓地に送り、600ポイントのダメージを与える!」
「く!」
亨 LP4000→3400
「カードを2枚伏せて、永続魔法、禁止令を発動! カード名を1つ宣言して、このカードがある限り、宣言したカードを使用できない! 私はキメラテック・フォートレス・ドラゴンを宣言! ターンエンド!」
「俺のターン、ドロー!」
亨 手札5→6
「いでよ、サイバー・ドラゴン!」
サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5
「このカードが相手フィールドにのみモンスターがいるとき、特殊召喚できる! サイバー・ドラゴンでサイコ・バウンダーを攻撃! エヴォリューションバースト!」
「うぅ!」
猪爪 LP4000→3600
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
猪爪 LP3600 手札2
【モンスター】
【魔法・罠】
禁止令(キメラテック・フォートレス・ドラゴン)
伏せ2
亨 LP3400 手札4
【モンスター】
サイバー・ドラゴン(ATK2100/レベル5)
【魔法・罠】
伏せ1
「私のターン!」
猪爪 手札2→3
「人造人間-サイコ・リターナーを召喚!」
人造人間-サイコ・リターナー ATK600/レベル3
「サイコ・リターナーは相手プレイヤーに直接攻撃できる! サイコ・リターナーでダイレクトアタック! 電脳エナジーショット!」
「ぐ!」
亨 LP3400→2800
「トラップ発動! リビングデッドの呼び声! 墓地のモンスターを攻撃表示で特殊召喚できる! 甦れ! 人造人間-サイコ・ショッカー!」
人造人間-サイコ・ショッカー ATK2400/レベル6
「サイコ・ショッカーがいる限り、互いのトラップは無効になる! サイコ・ショッカーでサイバー・ドラゴンを攻撃!
「ぐああ!」
亨 LP2800→2500
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
「俺のターン!」
亨 手札4→5
「俺はサイバー・ドラゴン・コアを召喚!」
サイバー・ドラゴン・コア DEF1500/レベル2
「このカードが召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名の付く魔法、トラップを手札に加えることができる。俺はエマージェンシー・サイバーを加える! そして融合を発動!」
「!!」
「手札のサイバー・ドラゴンと場のサイバー・ドラゴン・コアを融合! いでよ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」
サイバー・ツイン・ドラゴン ATK2800/レベル8
「サイバー・ドラゴン・コアはフィールド、墓地ではサイバー・ドラゴンとして扱われる。バトル! サイバー・ツイン・ドラゴンでサイコ・ショッカーを攻撃! エヴォリューションツインバースト!!」
「速攻魔法、
「手札から融合解除を発動! サイバー・ツイン・ドラゴンをサイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・コアに分離する!」
サイバー・ドラゴン ATK2100/レベル5
サイバー・ドラゴン・コア DEF1500/レベル2
「サイバー・ドラゴンでサイコ・リターナーを攻撃! エヴォリューションバースト!!」
「きゃああ!」
猪爪 LP3600→2100
「リバースカード、フォトン・ジェネレーター・ユニット!」
「な・・・!?」
(トラップじゃなかったの・・・!?)
「サイバー・ドラゴン2体をリリースすることで、デッキからサイバー・レーザー・ドラゴンを特殊召喚する!」
サイバー・レーザー・ドラゴン ATK2400/レベル7
「メインフェイズ2、サイバー・レーザー・ドラゴンの効果発動! 1ターンに1度、このカードの攻撃力以上の攻撃力か守備力を持つモンスター1体を破壊する! サイコ・ショッカーを破壊する! フォトンエクスターミネーション!」
サイバー・レーザー・ドラゴンから放たれたレーザーによって、サイコ・ショッカーの胴体を半分に切り裂いた。
「ターンエンド!」
猪爪 LP2100 手札1
【モンスター】
【魔法・罠】
禁止令(キメラテック・フォートレス・ドラゴン)
リビングデッドの呼び声
伏せ1
亨 LP2500 手札1(エマージェンシー・サイバー)
【モンスター】
サイバー・レーザー・ドラゴン(ATK2400/レベル7)
【魔法・罠】
「私のターン!」
猪爪 手札1→2
「墓地からサイキック・ウェーブの効果発動! このカードを除外することで墓地の機械族モンスターを手札に加え、デッキの人造人間モンスターを墓地に送る! 魔鏡導士サイコ・バウンダーを加え、サイコ・リターナーを墓地に送る!」
猪爪 手札2→3
「そしてサイコ・リターナーの効果! 墓地のサイコ・ショッカーを復活させる!」
サイコ・ショッカー ATK2400/レベル6
「さらにサイコ・ショッカーを墓地に送り、人造人間-サイコ・ロードを特殊召喚!」
人造人間-サイコ・ロード ATK2600/レベル8
「サイコ・ロードでサイバー・レーザー・ドラゴンを攻撃!
「く!」
亨 LP2500→2300
「永続魔法、トラップ・アクションを発動!」
トラップ・アクション(オリジナル)
永続魔法
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。①:自分メインフェイズに手札を1枚捨てて発動できる。相手のデッキの一番上のカードをお互いに確認し、そのカードを永続罠カード扱いとして相手の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。この効果で置かれたカードが墓地に送られた場合、相手LPに800ポイントダメージを与える。
「手札のサイコ・バウンダーをコストに、相手のデッキの上のカードをトラップカードとしてフィールドに置かせる!」
「・・・一番上のカードはサイバー・ヴァリー。」
「そしてサイコ・ロードのモンスター効果! フィールドの表側表示のトラップカードを全て破壊して1枚につき300ポイントのダメージを与える!」
「ぐぅ!」
亨 LP2300→1700
「トラップ・アクションの効果! このカードの効果で置かれたカードが墓地に送られたことで、800ポイントのダメージを与える!」
「ぐああ!」
亨 LP1700→900
「ターンエンド! もう少し・・・ここで勝てば、サイコ流は復活を遂げるわ・・・!」
「廃れた流派か・・・どうりで知らないわけだ。」
「馬鹿にしないで! 対抗流派のサイバー流さえ倒せば・・・!」
「残念だが、次のターンでこのデュエルは俺の勝ちになる。」
「な、何を・・・!?」
「俺のターン、ドロー!」
亨 手札1→2
(このターンで勝つ・・・!? 伏せたカードはリミッター解除。これでサイコ・ロードの攻撃力は倍の5200になる。サイバー・エンド・ドラゴンが出てきたとしても・・・!)
「俺はエマージェンシー・サイバーを発動! デッキからサイバー・ドラゴンまたは通常召喚できない機械族・光属性モンスターを手札に加える。俺はサイバー・エルタニンを加える!」
「サイバー・・・・エルタニン?」
「そして墓地のサイバー・ドラゴン2体、サイバー・ドラゴン・コア、サイバー・ツイン・ドラゴン、サイバー・レーザー・ドラゴン、サイバー・ヴァリーの合計6体を除外し、いでよ! サイバー・エルタニン!!」
サイバー・エルタニン ATK?/レベル10
「このカードは自分のフィールドと墓地の機械族・光属性モンスターを全て除外することで特殊召喚できる。そしてサイバー・エルタニンが特殊召喚されたとき、このカード以外の表側表示のモンスターを全て墓地に送る!」
「す、全て墓地に送るですって!?」
サイバー・エルタニンの衝撃波によって、サイコ・ロードは粉々に粉砕された。
「サイバー・エルタニンの攻撃力は除外したモンスターの数かける500ポイントとなる。」
サイバー・エルタニン ATK3000
「くっ、攻撃力3000・・・!!」
「バトル! サイバー・エルタニンでダイレクトアタック! ドラコニスアセンション!!」
「きゃあああ!!」
猪爪 LP2100→0
WINNER 亨
LOSER 猪爪
「うぅ・・・そんな・・・!」
「・・・いい、デュエルでした。今なら、忘れません。サイコ流を。」
自分の負けに肩を落とす猪爪に亨は握手のため、笑顔で手を差し出す。
「・・・! え、ええ・・・ありがとう・・・。」
一瞬、顔を引きつらせ、握手を交わした。
「・・・・・。」
握手を終え、亨は自分の顔を触る。
(明らかに怖がってたような・・・。)
「あいつの笑顔ちょっと怖えんだよな・・・。」
「だがこれで、オレたちは決勝トーナメント進出が決定した。」
「さて・・・どうなるかね。」
これから先の戦いを想像し、来人はにやりと笑った。