遊戯王5D's 苦悩する男   作:yvisi

42 / 134
第41話 決勝トーナメントの幕開け

数日後

 

この日、大会の決勝トーナメントの組み合わせが発表された。

 

第一試合 高等部1-B VS 高等部3-A

第二試合 中等部3-D VS 小等部6-C

第三試合 中等部2-D VS 中等部3-C

第四試合 高等部1-A VS 中等部2-C

 

「ふむ・・・。」

 

組み合わせを見た亘は険しい顔になる。

 

「なんだよ、怖い顔して。」

 

「俺たちの相手、3-Aは去年優勝したメンバーのほとんどがいる。」

 

「そういやそうだったわ。てか去年優勝って・・・お前がいて勝てなかったのか、亨。」

 

「俺のいたクラスは準優勝だ。俺は勝てたんだが、他の生徒では歯が立たなくてな。」

 

「そりゃあ、楽しみだ。・・・ん。」

 

組み合わせを見ていたロウの目は小等部6-Cの文字を見て止まる。

 

「? どうかしたの?」

 

「いや、龍亞と龍可のクラスだと思ってな。ここまで来るとは思わなかったけど。・・・!」

 

来人たちが話している中、龍亞たちは会場に入る。その中一瞬、龍可と目が合った。

 

「・・・。」

 

来人は笑顔で小さく会釈をした。

 

「///・・・!」

 

龍可は顔を赤くし、早足で会場に入った。

 

(緊張か? 顔赤かったな・・・。)

 

(・・・へぇ・・・?)

 

二人の様子(主に龍可)を見て、ソラはニヤニヤする。

 

「・・・ソラ、顔が怖いぞ。」

 

「・・・と、亨に言われたくないんだけど。」

 

「ぅぐ・・・!」

 

「みんな、そろそろ時間だ。」

 

翔一が来人たちを呼びに来る。

 

「よし・・・行こう。」

 

 

 

 

 

 

会場にはすでに多くの生徒が集まっていた。

 

「これより、アカデミアデュエル大会決勝トーナメントを始めます! Aコートで第一試合、Bコートで第二試合、Cコートで第三試合、Dコートで第四試合を一斉に行ってもらいます! では、各自移動を開始してください!」

 

「いよいよか・・・さぁて・・・!!」

 

来人たちは指示された場所へ移動し、リングで整列する。

 

「ただいまから第一試合、高等部1-Bと高等部3-Aの試合を開始します!」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

一番目:亘

二番目:翔一

三番目:亨

四番目:来人

五番目:ソラ

 

「では一番手、二宮亘君と斎藤楓真君。デュエルを開始してください!」

 

「「デュエル!!」」

 

斎藤 LP4000 手札5

 

亘 LP4000 手札5

 

「俺のターン!」

 

斎藤 手札5→6

 

「フィールド魔法、神鳥(シムルグ)の霊峰エルブルズを発動!」

 

二人の周りを巨大な山々が取り囲んだ。

 

「さらに雛神鳥シムルグを召喚!」

 

雛神鳥シムルグ ATK0/レベル1

 

「このカードが召喚に成功した時、通常召喚に加えて一度だけ、シムルグと名の付くモンスターを召喚できる! 俺は招神鳥シムルグを召喚する!」

 

招神鳥シムルグ ATK1000/レベル2

 

「招神鳥シムルグの効果! 召喚に成功した時、デッキからシムルグと名の付くカードを1枚手札に加える! 俺は神鳥シムルグを手札に加える。そしてエルブルズの効果! フィールドに風属性・鳥獣族モンスターが存在するとき、手札から鳥獣族モンスターを召喚できる! 2体のシムルグをリリースし、現れろ! 神鳥シムルグ!!」

 

神鳥シムルグ ATK2700/レベル7

 

「エルブルズがあるとき、風属性・鳥獣族モンスターの攻撃力と守備力は300ポイントアップする!」

 

神鳥シムルグ ATK2700→3000 DEF1000→1300

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド! エンドフェイズに神鳥シムルグの効果発動! 互いに1000ポイントのダメージを受ける! この時、マジック、トラップがあるプレイヤーは1枚につき500ポイント軽減できる!」

 

「ぐああ!」

 

亘 LP4000→3000

 

シムルグから放たれた突風を斎藤の伏せカードが盾となって防いだ。

 

「く! 僕のターン!」

 

亘 手札5→6

 

「手札より、真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)を発動! このターン通常召喚できない代わりにデッキ、手札、フィールドのモンスターで融合召喚を行う! デッキのレッドアイズ・ブラックドラゴンと創世竜を融合! いでよ、流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン!!」

 

流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン ATK3500/レベル8

 

「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンの効果! デッキからレッドアイズモンスターを墓地に送り、その攻撃力の半分のダメージを与える! 攻撃力2400の真紅眼の黒炎竜を墓地に送る!」

 

「ぐあああ!」

 

斎藤 LP4000→2800

 

「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンで神鳥シムルグを攻撃! ブラックヒートメテオ!」

 

「甘い! 永続トラップ、闇の呪縛! 相手モンスターの攻撃力を700ポイントダウンさせ、攻撃と表示形式の変更を封じる!」

 

流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン ATK3500→2800

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」

 

「神鳥シムルグの効果発動!」

 

二人の魔法、トラップカードが盾となり、シムルグの風を防ぐ。

 

斎藤 LP2800 手札1

【モンスター】

神鳥シムルグ(ATK3000/レベル7)

【魔法・罠】

闇の呪縛(流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン)

伏せ1

【フィールド】

神鳥の霊峰エルブルズ

 

亘 LP3000 手札3

【モンスター】

流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(ATK2800/レベル8)

【魔法・罠】

伏せ2

 

「俺のターン!」

 

斎藤 手札1→2

 

「トラップ発動! 表層の平和!」

 

表層の平和(アニメオリジナル)

通常罠

このカードの発動ターンのエンドフェイズ時まで、お互いのプレイヤーはこのカード以外の魔法・罠カードを発動できず、お互いのフィールド上に存在するモンスターは戦闘では破壊されない。また、このターンに相手ライフポイントにダメージを与えた時、相手の魔法・罠ゾーンにセットされたカードを1枚選んで破壊し、自分のデッキからカードを1枚ドローできる。

 

「このターン、互いに魔法、トラップを発動できない!」

 

「何!?」

 

「バトル! 神鳥シムルグでメテオ・ブラック・ドラゴンを攻撃!」

 

「く!」

 

亘 LP3000→2800

 

「表層の平和により、このターン、モンスターは戦闘で破壊されない。たが相手にダメージを与えたとき、相手の伏せカードを1枚破壊し、カードを1枚ドローする!」

 

シムルグによって《魔法の筒》がめくりあがり破壊される。

 

斎藤 手札2→3

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド! そしてエンドフェイズ、シムルグの効果発動! お前のマジック、トラップは1枚のみ! 500ポイントのダメージを受けてもらう! ゴッドトルネード!」

 

「ぐうぅ・・・!」

 

亘 LP2800→2300

 

「僕のターン!」

 

亘 手札3→4

 

「トラップ発動! レッドアイズ・スピリッツ! 墓地のレッドアイズモンスターを特殊召喚する! 真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)を特殊召喚!」

 

真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン) ATK2400/レベル7

 

「さらにチューナーモンスター、暴風竜の防人を召喚!」

 

暴風竜の防人 ATK500/レベル1

 

「レベル7のレッドアイズ・ブラックフレアドラゴンにレベル1の暴風竜の防人をチューニング! シンクロ召喚! いでよ、ダークエンド・ドラゴン!」

 

ダークエンド・ドラゴン ATK2600/レベル8

 

「ダークエンド・ドラゴンの効果! このカードの攻撃力、守備力を500ポイント下げることで、相手モンスター1体を墓地に送る!」

 

ダークエンド・ドラゴン ATK2600→2100 DEF2100→1600

 

「墓地に送るだと!?」

 

シムルグの足元に穴が現れ、黒い瘴気が引きずり込んだ。

 

「ダークエンド・ドラゴンでダイレクトアタック! ダークフォッグ!」

 

「トラップカード、ガード・ブロックを発動! ダメージを0にし、カードを1枚ドローする!」

 

斎藤 手札2→3

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

斎藤 LP2800 手札3

【モンスター】

【魔法・罠】

闇の呪縛(流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン)

【フィールド】

神鳥の霊峰エルブルズ

 

亘 LP2300 手札2

【モンスター】

流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(ATK2800/レベル8)

ダークエンド・ドラゴン(ATK2100/レベル8)

【魔法・罠】

伏せ1

 

「俺のターン!」

 

斎藤 手札3→4

 

「マジックカード、強欲で金満な壺! エクストラデッキからランダムに6枚を裏側で除外し、新たに2枚ドローする!」

 

斎藤 手札3→5

 

「さらに神鳥(シムルグ)の排撃を発動! 手札から絶神鳥シムルグを捨て、相手のマジック、トラップを1枚手札に戻す!」

 

「!」

 

亘 手札2→3

 

「そして墓地の招神鳥シムルグと絶神鳥シムルグを除外し、現れろ! ダーク・シムルグ!」

 

ダーク・シムルグ ATK2700/レベル7

 

「ダーク・シムルグは風属性モンスターとしても扱われる。よって、エルブルズの効果で攻撃力アップ!」

 

ダーク・シムルグ ATK2700→3000

 

「墓地の雛神鳥シムルグの効果発動! 相手フィールドにマジック、トラップがないとき、墓地から復活する!」

 

雛神鳥シムルグ DEF1600/レベル1

 

「エルブルズの効果発動! 手札の神鳥シムルグを見せ、このターン鳥獣族モンスター召喚のためのリリースを1体減らす! 雛神鳥シムルグをリリースし、いでよ! 神鳥シムルグ!!」

 

神鳥シムルグ ATK2700→3000/レベル7

 

「ダーク・シムルグで流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンを攻撃!」

 

「く!」

 

亘 LP2300→2100

 

「神鳥シムルグでダークエンド・ドラゴンを攻撃!!」

 

「ぐあああ!」

 

亘 LP2100→1200

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド! そしてシムルグによるダメージを受けてもらう!!」

 

「う、ぐわあああ!!」

 

亘 LP1200→200

 

「残りライフ200。どうやらここまでか。」

 

「いえ、まだここからですよ。僕のデュエルは! 僕のターン!!」

 

亘 手札3→4

 

「僕はさっき手札に戻されたレッドアイズ・フュージョンを発動! デッキのレッドアイズ・ブラックドラゴンとデーモンの召喚を融合! 現れろ!!

悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」

 

悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン ATK3200/レベル9

 

「ブラック・デーモンズ・ドラゴンで神鳥シムルグを攻撃!デビルメテオフレア!!」

 

「ぐあああ!」

 

斎藤 LP2800→2600

 

「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果発動! 墓地のレッドアイズと名の付く通常モンスターの攻撃力分のダメージを与える!! 墓地からレッドアイズ・ブラックドラゴンを選択!!」

 

「・・・それを待っていた!」

 

「な・・・!?」

 

「今までのデュエルで効果ダメージを与える効果が多いのは確認済み! カウンタートラップ、ダメージ・リバウンド!!」

 

ダメージ・リバウンド(アニメオリジナル)

カウンター罠

①:相手がダメージを与える効果を発動した時、その効果ダメージを0にして発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を相手が選択しデッキに戻す。選択したカードがモンスターだった場合、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

「効果ダメージが発生した時、そのダメージを0にする! そして相手は自分のカードを1枚デッキに戻す!」

 

「く・・・! 悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンを戻します。」

 

「戻したカードがモンスターの場合、その攻撃力分のダメージを与える! 悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの攻撃力は3200! よって、3200のダメージを受けてもらう!!」

 

「ぐわあああ!!」

 

亘 LP200→0

 

WINNER 斎藤

LOSER 亘

 

「勝者、斎藤楓真君!」

 

「・・・!」

 

亘は悔しさから目を閉じ、天井を見上げる。

 

「いいデュエルだった。」

 

「僕としてはまだまだですが。」

 

「いや、あのカードを引けていなければどうなっていたかわからない。」

 

「・・・その言葉だけでもありがたいです。」

 

二人は静かに握手を交わし、コートから出る。

 

「すみません。いきなり負けてしまいました。」

 

「気にするな。オレがきっちり取り返してくる。」

 

翔一は亘の肩をポンポンと叩くと、コートに向かい、対戦相手と対峙する。

 

「あくまで、いつも通りだ・・・。」

 

そう言いながら、翔一はデュエルディスクにデッキをセットした。その様子を見て、相手はにやりと笑っていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。