数日後
この日、大会の決勝トーナメントの組み合わせが発表された。
第一試合 高等部1-B VS 高等部3-A
第二試合 中等部3-D VS 小等部6-C
第三試合 中等部2-D VS 中等部3-C
第四試合 高等部1-A VS 中等部2-C
「ふむ・・・。」
組み合わせを見た亘は険しい顔になる。
「なんだよ、怖い顔して。」
「俺たちの相手、3-Aは去年優勝したメンバーのほとんどがいる。」
「そういやそうだったわ。てか去年優勝って・・・お前がいて勝てなかったのか、亨。」
「俺のいたクラスは準優勝だ。俺は勝てたんだが、他の生徒では歯が立たなくてな。」
「そりゃあ、楽しみだ。・・・ん。」
組み合わせを見ていたロウの目は小等部6-Cの文字を見て止まる。
「? どうかしたの?」
「いや、龍亞と龍可のクラスだと思ってな。ここまで来るとは思わなかったけど。・・・!」
来人たちが話している中、龍亞たちは会場に入る。その中一瞬、龍可と目が合った。
「・・・。」
来人は笑顔で小さく会釈をした。
「///・・・!」
龍可は顔を赤くし、早足で会場に入った。
(緊張か? 顔赤かったな・・・。)
(・・・へぇ・・・?)
二人の様子(主に龍可)を見て、ソラはニヤニヤする。
「・・・ソラ、顔が怖いぞ。」
「・・・と、亨に言われたくないんだけど。」
「ぅぐ・・・!」
「みんな、そろそろ時間だ。」
翔一が来人たちを呼びに来る。
「よし・・・行こう。」
会場にはすでに多くの生徒が集まっていた。
「これより、アカデミアデュエル大会決勝トーナメントを始めます! Aコートで第一試合、Bコートで第二試合、Cコートで第三試合、Dコートで第四試合を一斉に行ってもらいます! では、各自移動を開始してください!」
「いよいよか・・・さぁて・・・!!」
来人たちは指示された場所へ移動し、リングで整列する。
「ただいまから第一試合、高等部1-Bと高等部3-Aの試合を開始します!」
「「よろしくお願いします!」」
一番目:亘
二番目:翔一
三番目:亨
四番目:来人
五番目:ソラ
「では一番手、二宮亘君と斎藤楓真君。デュエルを開始してください!」
「「デュエル!!」」
斎藤 LP4000 手札5
亘 LP4000 手札5
「俺のターン!」
斎藤 手札5→6
「フィールド魔法、
二人の周りを巨大な山々が取り囲んだ。
「さらに雛神鳥シムルグを召喚!」
雛神鳥シムルグ ATK0/レベル1
「このカードが召喚に成功した時、通常召喚に加えて一度だけ、シムルグと名の付くモンスターを召喚できる! 俺は招神鳥シムルグを召喚する!」
招神鳥シムルグ ATK1000/レベル2
「招神鳥シムルグの効果! 召喚に成功した時、デッキからシムルグと名の付くカードを1枚手札に加える! 俺は神鳥シムルグを手札に加える。そしてエルブルズの効果! フィールドに風属性・鳥獣族モンスターが存在するとき、手札から鳥獣族モンスターを召喚できる! 2体のシムルグをリリースし、現れろ! 神鳥シムルグ!!」
神鳥シムルグ ATK2700/レベル7
「エルブルズがあるとき、風属性・鳥獣族モンスターの攻撃力と守備力は300ポイントアップする!」
神鳥シムルグ ATK2700→3000 DEF1000→1300
「カードを2枚伏せ、ターンエンド! エンドフェイズに神鳥シムルグの効果発動! 互いに1000ポイントのダメージを受ける! この時、マジック、トラップがあるプレイヤーは1枚につき500ポイント軽減できる!」
「ぐああ!」
亘 LP4000→3000
シムルグから放たれた突風を斎藤の伏せカードが盾となって防いだ。
「く! 僕のターン!」
亘 手札5→6
「手札より、
流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン ATK3500/レベル8
「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンの効果! デッキからレッドアイズモンスターを墓地に送り、その攻撃力の半分のダメージを与える! 攻撃力2400の真紅眼の黒炎竜を墓地に送る!」
「ぐあああ!」
斎藤 LP4000→2800
「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンで神鳥シムルグを攻撃! ブラックヒートメテオ!」
「甘い! 永続トラップ、闇の呪縛! 相手モンスターの攻撃力を700ポイントダウンさせ、攻撃と表示形式の変更を封じる!」
流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン ATK3500→2800
「カードを2枚伏せ、ターンエンド!」
「神鳥シムルグの効果発動!」
二人の魔法、トラップカードが盾となり、シムルグの風を防ぐ。
斎藤 LP2800 手札1
【モンスター】
神鳥シムルグ(ATK3000/レベル7)
【魔法・罠】
闇の呪縛(流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン)
伏せ1
【フィールド】
神鳥の霊峰エルブルズ
亘 LP3000 手札3
【モンスター】
流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(ATK2800/レベル8)
【魔法・罠】
伏せ2
「俺のターン!」
斎藤 手札1→2
「トラップ発動! 表層の平和!」
表層の平和(アニメオリジナル)
通常罠
このカードの発動ターンのエンドフェイズ時まで、お互いのプレイヤーはこのカード以外の魔法・罠カードを発動できず、お互いのフィールド上に存在するモンスターは戦闘では破壊されない。また、このターンに相手ライフポイントにダメージを与えた時、相手の魔法・罠ゾーンにセットされたカードを1枚選んで破壊し、自分のデッキからカードを1枚ドローできる。
「このターン、互いに魔法、トラップを発動できない!」
「何!?」
「バトル! 神鳥シムルグでメテオ・ブラック・ドラゴンを攻撃!」
「く!」
亘 LP3000→2800
「表層の平和により、このターン、モンスターは戦闘で破壊されない。たが相手にダメージを与えたとき、相手の伏せカードを1枚破壊し、カードを1枚ドローする!」
シムルグによって《魔法の筒》がめくりあがり破壊される。
斎藤 手札2→3
「カードを1枚伏せ、ターンエンド! そしてエンドフェイズ、シムルグの効果発動! お前のマジック、トラップは1枚のみ! 500ポイントのダメージを受けてもらう! ゴッドトルネード!」
「ぐうぅ・・・!」
亘 LP2800→2300
「僕のターン!」
亘 手札3→4
「トラップ発動! レッドアイズ・スピリッツ! 墓地のレッドアイズモンスターを特殊召喚する!
「さらにチューナーモンスター、暴風竜の防人を召喚!」
暴風竜の防人 ATK500/レベル1
「レベル7のレッドアイズ・ブラックフレアドラゴンにレベル1の暴風竜の防人をチューニング! シンクロ召喚! いでよ、ダークエンド・ドラゴン!」
ダークエンド・ドラゴン ATK2600/レベル8
「ダークエンド・ドラゴンの効果! このカードの攻撃力、守備力を500ポイント下げることで、相手モンスター1体を墓地に送る!」
ダークエンド・ドラゴン ATK2600→2100 DEF2100→1600
「墓地に送るだと!?」
シムルグの足元に穴が現れ、黒い瘴気が引きずり込んだ。
「ダークエンド・ドラゴンでダイレクトアタック! ダークフォッグ!」
「トラップカード、ガード・ブロックを発動! ダメージを0にし、カードを1枚ドローする!」
斎藤 手札2→3
「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
斎藤 LP2800 手札3
【モンスター】
【魔法・罠】
闇の呪縛(流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン)
【フィールド】
神鳥の霊峰エルブルズ
亘 LP2300 手札2
【モンスター】
流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(ATK2800/レベル8)
ダークエンド・ドラゴン(ATK2100/レベル8)
【魔法・罠】
伏せ1
「俺のターン!」
斎藤 手札3→4
「マジックカード、強欲で金満な壺! エクストラデッキからランダムに6枚を裏側で除外し、新たに2枚ドローする!」
斎藤 手札3→5
「さらに
「!」
亘 手札2→3
「そして墓地の招神鳥シムルグと絶神鳥シムルグを除外し、現れろ! ダーク・シムルグ!」
ダーク・シムルグ ATK2700/レベル7
「ダーク・シムルグは風属性モンスターとしても扱われる。よって、エルブルズの効果で攻撃力アップ!」
ダーク・シムルグ ATK2700→3000
「墓地の雛神鳥シムルグの効果発動! 相手フィールドにマジック、トラップがないとき、墓地から復活する!」
雛神鳥シムルグ DEF1600/レベル1
「エルブルズの効果発動! 手札の神鳥シムルグを見せ、このターン鳥獣族モンスター召喚のためのリリースを1体減らす! 雛神鳥シムルグをリリースし、いでよ! 神鳥シムルグ!!」
神鳥シムルグ ATK2700→3000/レベル7
「ダーク・シムルグで流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンを攻撃!」
「く!」
亘 LP2300→2100
「神鳥シムルグでダークエンド・ドラゴンを攻撃!!」
「ぐあああ!」
亘 LP2100→1200
「カードを1枚伏せ、ターンエンド! そしてシムルグによるダメージを受けてもらう!!」
「う、ぐわあああ!!」
亘 LP1200→200
「残りライフ200。どうやらここまでか。」
「いえ、まだここからですよ。僕のデュエルは! 僕のターン!!」
亘 手札3→4
「僕はさっき手札に戻されたレッドアイズ・フュージョンを発動! デッキのレッドアイズ・ブラックドラゴンとデーモンの召喚を融合! 現れろ!!
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン ATK3200/レベル9
「ブラック・デーモンズ・ドラゴンで神鳥シムルグを攻撃!デビルメテオフレア!!」
「ぐあああ!」
斎藤 LP2800→2600
「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果発動! 墓地のレッドアイズと名の付く通常モンスターの攻撃力分のダメージを与える!! 墓地からレッドアイズ・ブラックドラゴンを選択!!」
「・・・それを待っていた!」
「な・・・!?」
「今までのデュエルで効果ダメージを与える効果が多いのは確認済み! カウンタートラップ、ダメージ・リバウンド!!」
ダメージ・リバウンド(アニメオリジナル)
カウンター罠
①:相手がダメージを与える効果を発動した時、その効果ダメージを0にして発動できる。相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を相手が選択しデッキに戻す。選択したカードがモンスターだった場合、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
「効果ダメージが発生した時、そのダメージを0にする! そして相手は自分のカードを1枚デッキに戻す!」
「く・・・! 悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンを戻します。」
「戻したカードがモンスターの場合、その攻撃力分のダメージを与える! 悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの攻撃力は3200! よって、3200のダメージを受けてもらう!!」
「ぐわあああ!!」
亘 LP200→0
WINNER 斎藤
LOSER 亘
「勝者、斎藤楓真君!」
「・・・!」
亘は悔しさから目を閉じ、天井を見上げる。
「いいデュエルだった。」
「僕としてはまだまだですが。」
「いや、あのカードを引けていなければどうなっていたかわからない。」
「・・・その言葉だけでもありがたいです。」
二人は静かに握手を交わし、コートから出る。
「すみません。いきなり負けてしまいました。」
「気にするな。オレがきっちり取り返してくる。」
翔一は亘の肩をポンポンと叩くと、コートに向かい、対戦相手と対峙する。
「あくまで、いつも通りだ・・・。」
そう言いながら、翔一はデュエルディスクにデッキをセットした。その様子を見て、相手はにやりと笑っていた。